物理(特に素粒子の領域)における現象の一つ。
「物質(粒子)と反物質(反粒子)が衝突することで消滅し、それによって放出されたエネルギーが高いエネルギーを持った別の物質に変換されること」と言えるのだが、大体の場合は「正反対の性質を持ったもの同士が接触することで消滅し、莫大なエネルギーを放出すること」(つまり「物質を消滅させることでエネルギーを得ること」)といった認識で扱われている。
対となるのは「対生成」で、こちらは「エネルギーを元に物質と反物質を生じさせること」である。
一般には安定で放射線の問題のないエネルギーという認識が強いためか、フィクションでは兵器や動力として用いられていることもある。(実際は反物質が暴露すると一気に反応が進んで大惨事になる上に反応でガンマ線が発生するという、割と危険なシロモノだが。)
とはいえ、微量であれば影響が少ないため、ポジトロン断層撮影法(PET)などに応用されてもいる。