概要
1978年に公開されたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版第2作(1作目はTVシリーズの総集編)。
シリーズ最大最強の敵・白色彗星帝国ガトランティスとヤマトとの壮絶極まる激闘を描く。
主要人物が次々と戦死してゆくショッキングな展開に、劇場内では啜り泣く声が絶えず、アニメ界の話題を独占した。
それのみに留まらず、観客動員数400万人、興行収入43億円、配給収入21億2000万円(当時の日本映画界でも戦後歴代4位)という大ヒットとなり、アニメ映画としては驚異的記録を残した。
公開2か月後の1978年10月にはTVアニメ「宇宙戦艦ヤマト2」が放映開始。
基本設定は概ね劇場版に準拠するも、結末が大きく異なり、こちらでは主要人物は生存する形になって、以降のヤマトシリーズはこの「2」のストーリーを引き継いでゆく。
余談
プロデューサーの西崎義展は当初、本作でシリーズを終結させるつもりだったが、原作者・松本零士が結末に不服だった事、スポンサー側からの要望や、西崎自身の翻意によって、シリーズは続行となった。
沢田研二による主題歌「ヤマトより愛をこめて」は、オリコンで最高2位のヒットとなる。アニソンがまだ市民権を得ていたとは言い難い時代に、当時人気絶頂だった沢田クラスのトップ歌手を起用するのは異例の事であった。