概要
『宇宙戦艦ヤマト』に登場するヤマトの航海班長。
主人公の古代進と共にヤマトクルーの二枚看板であり、茶髪にやや長い髪の古代とは対照的に黒髪に短髪、緑の服という外見。
初期設定では森雪に思いを寄せて三角関係になる予定だったらしい。
『宇宙戦艦ヤマトⅢ』では副長に昇格。
『宇宙戦艦ヤマト 完結編』にて重傷を負い、雪に思いを告げて息を引き取った。
実写版
実写版では航海班長の設定は引き継がれているものの、古代同様に年齢が引き上げられている。
それに連動して、原作では弟だった次郎が息子に変更されている。
古代とは彼が除隊する以前から同じチームで活動していた親友であり、コスモゼロを使用した遊星爆弾迎撃作戦に従事していた。エースパイロットだった古代が除隊を決意した事件の真相を知る人物であり、何かと古代に敵意をむき出しにする雪に古代の事情を語った。
息子の次郎以外の家族の消息は映画本編では不明だが、ノベライズ版では事故で妻に先立たれている。
リメイク版
リメイク作である『宇宙戦艦ヤマト2199』では沖縄県出身の20歳という設定。
古代が旧作ほど短気ではなくなったため、島自身の性格も少し丸くなった...のだが、新たに父親が初めてガミラスと接触した宇宙巡洋艦ムラサメの艦長だったという設定が付け加えられ、しかも父親が「ガミラスからの先制攻撃のせいで艦もろとも命を落とした」(※)という発表を受け、ガミラスに対して強い拒否感を持っている。2199版では逆に古代の方がガミラス捕虜と打ち解けており、島の方がそれに対して不服を申し立てているような形になっており、ともすれば旧作での古代の熱血さは島の方に移ったとも言える。なお、ヤマト乗船前に古代と待機中に加藤三郎に武装が取り外されているコスモゼロに触るなと言われたにもかかわらず、好奇心から古代と共に無断で乗り込みガミラスからの襲撃に勝手に出撃をしたりと若さゆえの過ちを犯している。また、旧作同様弟の次郎の他母親を地球に残しており、そのことで一度はヤマト乗っ取りの反乱の首謀者に担ぎ上げられたこともあった(実際は星名透と共謀して乗ったフリをしていただけ)。
しかしイスカンダルへの航海を経験していくうちに人間的にも成長し、帰路での惑星シャンブロウの戦いでは窮地に陥ったガミラス艦救出のため機関出力を全開にするよう山崎に頼むなど、ガミラスへの蟠りは無くなっていった。
※実際は芹沢虎鉄局長の命を受けたムラサメが戦端を開いたのだが、この情報は秘匿されていた。
「宇宙戦艦ヤマト2202」冒頭では父の友人からの誘いを受け退官を考えていた。テレサからのコスモウェーブが到達した際には父親の幻影を見たが、古代の主張するヤマト出航には積極的ではなく、下手に地球を危機に晒さないよう古代を引き止めた。だが、その説得をもっても古代たちを止めることは叶わず、ヤマトの出航準備が始まったことを悟ると他の乗組員に遅れてヤマトに乗艦。再びヤマト航海長として旅路に加わった。なお、2202においてはテレサとのロマンスはなかった。その後、太陽系での白色彗星との戦闘中にヤマトが沈没の危機に瀕した際には真田と共に乗組員の退避を指揮し、自らも銀河に脱出した。その後、銀河では市瀬航海長以下クルーたちに先達として訓練を行うが、彼女たちに与えられた任務と彼女たちの決意に対して「そこまでしなきゃいけないのか!」と激昂する場面もあった。最終的に復帰したヤマトに乗り最終決戦に参加するが、万策尽きた古代に命じられ再度退艦。だが古代がヤマトに残っていることに気づき、なんとか連れ戻そうとするも叶わず、親友を乗せたヤマトが敵艦に体当たりしに向かうのを見送ることしかできなかった。
「宇宙戦艦ヤマト2205」では真田がヒュウガ艦長に、古代が正式にヤマト艦長に就任したことを受け、ヤマト副長を拝命する。これまで以上に理想と現実に板挟みになる古代に理解を示し、副長として彼を支えた。
「ヤマトよ永遠に_REBEL3199」では、空軍に出向し、無人艦隊指揮官という大役を担う。
経歴
宇宙戦士訓練学校生→航海班長→副長
声優
仲村秀生 NG版第1話(第1作目)では野村信次、ゲーム版ではささきいさお、田中秀幸。
「宇宙戦艦ヤマト 完結編」のみ仲村の体調不良により、ささきいさおとのダブルキャスト。2199版は鈴村健一。
実写版「SPACE BATTLESHIP YAMATO」での俳優は緒形直人。
ちなみに
関連項目
嶋大輔…読みが同じ俳優