未来を、変えろ。敵は・・・・・・宇宙戦艦ヤマト。
概要
正式タイトルは『ヤマトよ永遠に REBEL3199』。
『宇宙戦艦ヤマト2199』から始まった「「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ」の作品の一つであり、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』の続編。
そのタイトルから『ヤマトよ永遠に』のリメイクと予想されていたが、後に『永遠に』と『宇宙戦艦ヤマトIII』を織り交ぜたリメイクであることが判明した。
前作『2205』は全8話(前後章)で構成されていたが、本作は『2199』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』同様に全26話(全7章)構成となっている。
特徴
シリーズ構成と脚本を担当する福井晴敏氏によれば、本作は「リメイクシリーズ最強の物量戦」である。これは「設定及び考証の数と複雑さがリメイクシリーズの中で最高峰」という意味だと推察されており、ファンの間では「難解な仕上がりとなっている『2202』すらも超えるのではないか」との期待と不安の入り交じった声が挙がっている。
『2205』と『3199』は二つで一つの作品とされており、本作は「リメイク・シリーズ『完結編』に向かうための、ステップの役割を果たす」とのこと。
「人間とは何か、機械とは何か。」を深く掘り下げる内容となっており、『2202』が描いた人間論のさらに先を目指す作品としている。
ストーリー
時に西暦2207年。あのガミラス本星とイスカンダル星が消滅した事件から二年──。
突如、太陽系に謎の巨大物体〈グランドリバース〉が出現した。
地球防衛軍の善戦虚しく、幾重もの防衛網を易々と突破した〈グランドリバース〉は、悠然と地球の新首都へと降下したのである。
音も無く出現する降下兵の群れ。上陸する多脚戦車。瞬く間に首都は制圧されてゆく。
もはや地球には抗う術はないのか──。
そのとき旧ヤマト艦隊クルーに極秘指令が下った。
「ヤマトへ集結せよ!!」
そこに聞こえてくる謎の歌声。「帰ってきた」と呟く謎の男。
果たして侵略者の驚くべき正体とは!?
人類の命運を賭けて、いま未踏の時空へと宇宙戦艦ヤマトの航海が始まる。
(公式サイトより引用)
登場キャラクター
太字は本作初登場。
地球連邦
地球防衛軍/もと第65護衛隊関係者
- 古代進(CV:小野大輔)
- 森雪(CV:桑島法子)
- 真田志郎(CV:大塚芳忠)
- 島大介(CV:鈴村健一)
- 土門竜介(CV:畠中祐)
- 徳川太助(CV:岡本信彦)
- 板東平次(CV:羽多野渉)
- 京塚みやこ(CV:村中知)
- 坂本茂(CV:伊東健人)
- キャロライン雷電(CV:森永千才)
- 北野哲也(CV:木島隆一)
- 南部康雄(CV:赤羽根健治)
- 太田健二郎(CV:千葉優輝)
- 相原義一(CV:國分和人)
- 佐渡酒造(CV:千葉繁)
- 星名透(CV:高城元気)
- 星名百合亜(CV:内田彩)
- 篠原弘樹(CV:平川大輔)
- 西条未来(CV:森谷里美)
- 永倉志織(CV:雨谷和砂)
- 桐生美影(CV:中村繪里子)
地球防衛軍/上層部
地球防衛軍/そのほか
- 藤堂早紀(CV:高垣彩陽)
- 北野誠也(CV:鳥海浩輔)
- 揚羽武(CV:上村祐翔)
- 神崎恵(CV:林原めぐみ)
- 市瀬美奈(CV:黒沢ともよ)
- 日下部うらら(CV:小宮有紗)
- AU09 新アナライザー(CV:チョー)
市井の人々
デザリアム軍
ボラー連邦
登場メカニック
地球
- 宇宙戦艦ヤマト(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)
- アスカ級補給母艦アスカ
- ヒュウガ級戦闘母艦ヒュウガ
- 波動実験艦銀河
- アンドロメダ級宇宙戦艦アルフェラッツ
- ドレッドノート級火星迷彩仕様
- 試製次元潜航艇コスモハウンド
- 空間汎用輸送機 SC97 コスモシーガル
- 5式空間機動甲冑
- 無人艦隊コマンド艦グラディエーター
- 無人艦隊迎撃艦エイジャックス
- 1式空間戦闘攻撃機コスモタイガーⅡ
デザリアム軍
ボラー連邦
登場勢力
スタッフ
原作 | 西﨑義展 |
---|---|
製作総指揮・著作総監修 | 西﨑彰司 |
総監督 | 福井晴敏 |
監督 | ヤマトナオミチ |
シリーズ構成・脚本 | 福井晴敏 |
脚本 | 岡秀樹 |
キャラクターデザイン | 結城信輝 |
メカニカルデザイン | 玉盛順一朗・石津泰志・明貴美加 |
CGプロデューサー | 後藤浩幸 |
CGディレクター | 上地正祐 |
音楽 | 宮川彬良・兼松衆 / 宮川 泰 |
音響監督 | 吉田知弘 |
アニメーション制作 | studio MOTHER |
アニメーション制作協力 | サテライト・YANCHESTER |
配給 | 松竹ODS事業室 |
製作 | 宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会 |
福井晴敏が『2202』『2205』に引き続きシリーズ構成及び脚本を務めるが、本作では総監督をも兼任している。総監督の役職が使われるのは『2199』以来。
監督は『2205』の安田賢司から『2205』で第3話と第6話の演出を担当したヤマトナオミチに
CG面では『2205』でCGディレクターを担当した後藤浩幸がCGプロデューサーとなり、CGディレクターは『星巡る方舟』『ヤマトという時代』で同ポジションを担った上地正祐が担当する。
音楽には宮川彬良の希望により、新たに兼松衆が加わっている。
アニメーション制作は『2205』のサテライトからstudio MOTHERに変更されている。サテライトはアニメーション制作協力として引き続き参加。
本来は『2205』からシームレスに本作の制作に移る予定だったが、制作会社の変更によって移行作業(制作体制の組み直しはもちろんのこと、CGソフトが異なることで生じるモデルコンバートなど細かい作業も挙げられる)が必要になり、これによって当初想定していたよりも制作期間が長くなることになった。
本作発表時はちょうど制作会社変更が決まってスケジュールの目算が完全に崩れていた時期であり、福井晴敏をして「自分はいつもだったら1年先でも「近日公開!」と言ってしまう方だけど、今回は「少しお時間を頂きます」という言い方になった」ほど。
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第一話 | 秘密作戦発動!新ヤマトへ向かえ!! |
第二話 | 静かなる侵略・銀河よ武器をとれ! |
イベント上映
イベント上映は全国70館で行われ、この上映館数は「2199」シリーズ史上最多。また、47都道府県全てで興行されるのは「2199」シリーズでは本作が初である。
- 第一章「黒の侵略」/2024年7月19日公開
《五十年目の〝抵抗〟》
《もう一緒には生きられない──その時、あなたは愛する人になにを伝えますか?》
該当話数:第一話~第二話
- 第二章「赤日の出撃」/2024年11月22日公開予定
《反撃。「よく見ろ。これが宇宙戦艦ヤマトだ」》
該当話数:第三話~第六話
メディア展開
『ヤマトよ永遠に REBEL3199』今日の科学ビギナーズ
「EMOTION Label Channel」で公開されている短編動画。
『3199』に登場する科学設定をわかりやすく解説する動画……なのだが、なかなかなはっちゃけぶりであり、ある意味ではあの「誰も聞いてはならぬ裏ヤマト」のノリを引き継いでる後継番組と言える。
登場キャラクター
- 節電くん(CV:堀江瞬)
ヤマトの艦内服風のペイントと頭についた電球が特徴的なゆるっとしたデザインのロボット……のカブリモノを被った誰か。
一応既に登場しているキャラクターで、『2202』第2話の古代と雪のデート中のシーンに「節電にご協力ください」という掲示で市民に対して協力を要請している描写がある。『3199』第一章の冒頭での振り返り動画でもしれっと登場している。
本編登場前ということで太助が着ぐるみを着させたらしいが、なんかもう色々と手遅れのような気が……。
一応、キャラ付けとして語尾に「なのら!」をつけている。
ちなみに「愛を知らないデザリアム人」「人と言い切れないのがデザリアムの難しいところ」など、ポロッと意味深な発言をすることも多い。
自称「ヤマトぽちゃキャラツートップの一人」。ちなみに、もう一人は薮助治。
冒頭で早速メタネタをぶっ込んでくるなど本編とは打って変わってフリーダム。
- 天の声(CV:高月希海)
所謂ナレーター。中の人的にはしまじろうのおばあちゃんとか、NARUTOのマダムしじみで有名。
エピソード一覧
- 第一回「嘆きの海」
記念すべき第一回。『2202』で荒廃した土星周辺海域についてのお話。『2205』の空間騎兵隊降下訓練にも使われた該当空域だが、それはどのような場所なのか?
- 第二回「コスモリバースシステム」
しっかり続いた第二回。ご存じ、ガミラス戦役で荒廃した地球を復興させる礎となったキーアイテム。いまだに謎の多いこの装置の真実とは…?
- 第三回「波動防壁弾」
第一章上映期間中のラストとなる第三回。アスカに積まれているあの波動防壁を展開するミサイルのお話。実は地球製波動コアとイスカンダル製波動コアについての結構重要な設定をぽろっと明かしている。
第四回以降は第二章上映期間中に公開される模様。
余談
タイトルの謎
「2199」シリーズの作品は全てタイトルに4桁の数字が添えられており、これらは作中の西暦を表している。しかし、本作の作中西暦は2207年であるため、「3199」が何を示しているのかは不明。また、本タイトルに於ける「REBEL」は、「抵抗」を意味する“REBEL”と「段階」を意味する“レベル”を掛け合わせた言葉とのことだが、こちらも詳細は不明である。
また、タイトルにもある『3199』が西暦を表してもいるならば、かつて『コミックGOTTA』という漫画雑誌で松本零士氏によって描かれて連載され、雑誌の休刊に伴ってそのまま中途半端な展開のまま終了…実質打ち切り状態で終わってしまった(松本先生の漫画にはよくある事だが、ヤマトもそうだがちゃんとした決着もまだなのに中途半端な所でそのまま完結してしまった作品は多い)漫画作品の『新宇宙戦艦ヤマト』を彷彿ともさせるものであり、実際こちらでは西暦3199年の世界が舞台となっている。
関連タグ
宇宙戦艦ヤマト / 宇宙戦艦ヤマトシリーズ / 「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ