概要
『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』に登場するデザリアムの大型宇宙戦艦。デザイン担当は明貴美加。
旧作『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』に登場する巨大戦艦プレアデスのリメイクになる(本艦の他に、旧作デザインに近いプレアデス級攻勢型戦艦も登場する)。
スペック
- 全長:410m
- 武装:
- 主砲:三連装重核子ベータ砲塔×2
- 副砲:三連装重核子アルファ砲塔×1
- 三連装対空砲塔×4
- ミサイル発射機×6
- 魚雷発射管×10
- 魚雷発射管×4
- 艦載機:
- 襲撃戦闘機カタピラス、他
デザリアムの戦闘艦によく見られる円盤状の船体に尖塔のような艦橋構造物を備えた形状をしている。全長はガミラスのガイペロン級多層式航宙母艦と同じだが、円盤状であるためスケールとしてはゼルグート級一等航宙戦闘艦に勝るとも劣らない。
主兵装はデザリアム艦標準の重核子砲。近接信管のように敵の至近で炸裂させる撃ち方も可能となっている。
防御面では「位相変換装甲」というものを備えている。これは敵の攻撃に対して逆相波を発生させることで、ノイズキャンセリングの要領でその威力を相殺することができるもの。
防御力は搭載艦の機関出力によるが、本級のそれはかなり優れており、ヤマトのショックカノンを9門分一点に集中させてようやく破断するほどの防御力を誇る。
機動性に関しても、「積層型姿勢制御ユニット」というものを機動翼として両舷に備え、艦のスケールに反して機動性は高い。
劇中での活躍
「2205」
イスカンダル星を移送する部隊の艦隊旗艦として「グレート・プレアデス」が登場する。艦長はデーダー。
イスカンダル星を追跡するガミラスのデスラー艦隊と交戦し、戦力に劣る彼らを追い詰めるが、救援に駆け付けたヤマト艦隊の奮闘によって形成が逆転。本艦は直接戦闘には加わらなかったが、大気圏より上にいたところをヤマトの長距離砲撃を受けて艦首付近が小破する。
その後、本来の目的であるイスカンダルの移送に専念するため、一旦撤退。イスカンダル上空に陣取り、次のワープのために惑星ガルマリオからエネルギーを入手する作業が終わるまで待機していたが、ヤマトが波動砲でガルマリオを破壊しようとしていると分かると、それを妨害するために行動。ヤマトの正面から僚艦とともに激しい砲撃を仕掛けるが仕留めることができず、発射された波動砲に巻き込まれ艦隊諸共消滅する。
なお、劇中では他にゴルバの周囲に2隻ほどいるのが小さく確認できる(第5話で2隻、第6話で1隻)。これら同型艦の艦名は不明で、モブとしての登場オンリー、更に撃沈描写も無いためこれら同型艦は最終的にどうなったかは不明。
「3199」
第2章で、2番艦「ガリアデス」が第三バレラスに飛来。座乗していたカザンはバレルに銀河の引き渡しを要求した。グレート・プレアデスとは塗装の赤い部分が増しているという差異がある。
余談
元々本艦は普通のプレアデスという扱いでデザインされたもので、旧作のプレアデスを明貴氏がアレンジしたらどういう感じになるかという意図で福井晴敏からオーダーされてのものだった。結果、福井氏の予想以上に大胆なアレンジのものが出てきたが、格好いいということでそのままの方向性で進むことになった。
その後、制作が進む中で旧作通りのデザインも欲しいという話になり、プレアデス級がデザインされ、本艦は上位版のプレアデス改級という設定に変更された。
プレアデス級とは共通する形状が多く見られ、一件パーツを共通化しているようにも見えるのだが、三面図をそれぞれの設定全長に合わせた状態で比較するとサイズがかなりずれるので、単にデザインが同じなだけの模様。なお、共通する形状の部分のサイズを合わせる場合、プレアデス級に合わせるならプレアデス改級は全長430m弱、プレアデス改級に合わせるならプレアデス級は全長390m前後になる。