概要
1974年に放送されたSFアニメ『宇宙戦艦ヤマト』(以下"無印")およびその流れを汲むシリーズのリメイクとして、2012年から発表されている作品群。
基本的に大まかな流れは踏襲しているが、科学の進歩や時代背景からところどころ設定が変わっていたり、新規キャラクターが追加されている。この辺りは『新世紀エヴァンゲリオン』に対する『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に似ており、途中から違いが大きくなる点も共通。
特に女性キャラが大幅に増えており、公式からも「ヤマトガールズコレクション」と題したフィギュアシリーズが出ている。
本シリーズの特徴としては、最初に劇場にて数章に分けて先行上映を行い、遅れてテレビで放送する形態をとっていること(いわゆるODS作品)。
劇場公開の後に30分テレビアニメとして放送した作品としては『機動戦士ガンダムUC』や『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』もあるが、これらは劇場用フォーマットをテレビアニメ用に再編集していた。それに対して本シリーズは最初からテレビ放送を想定してテレビアニメのフォーマットで制作されており、それを何話分か一纏めにして上映するという形式を取っている。
ただし、当初よりテレビ放送予定と発表されていたのは『2199』のみで、『2202』『2205』ではテレビ放送の有無は当初語られず、『2202』は第一章上映から1年半後(といっても『2199』の時、テレビに追いつかれないために最後の方がタイトなスケジュールになったのを考えるとむしろちょうど良いタイミングだったとも言えるが)、『2205』に至っては完結から2年後に次回作の公開に当たっての放送となった。
名称について
公式では長年“「宇宙戦艦ヤマト」リメイクシリーズ”や“『2199』シリーズ”などが使われ、名称は不統一であったが、2023年8月以降は公式X(Twitter)のアカウント名に「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズが用いられており、本記事タイトルはこれに従ったものである。
なお、pixiv内では『宇宙戦艦ヤマト2199』でシリーズ全体を表すことも多いので、検索時には留意のこと。
ちなみに本シリーズの展開に伴い、原作となる宇宙戦艦ヤマトシリーズは「旧作」「旧シリーズ」「オリジナルシリーズ」などと呼ばれるようになっている。「旧作」という呼び方は一応公式でも用いられているものだが、「旧」(古いもの・過去のもの)と呼ぶことに不快感を示すファンも一部にはいるので注意。
作品一覧
宇宙戦艦ヤマト2199
無印をベースに、設定や展開を整理・再構築した作品。
2012年4月から先行劇場公開、翌年にテレビ放送された。
宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海
総集編。『星巡る方舟』に先駆ける形で2014年10月11日に公開された。
宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟
2014年12月6日公開。無印にはない完全新規のストーリーで、イスカンダルからの帰還途中を描くサイドストーリー。
前述の『エヴァ』の庵野秀明氏や樋口真嗣氏らも作画などで参加している。
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち
アニメ映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』とそのテレビ版『宇宙戦艦ヤマト2』を織り交ぜた作品。
2017年2月から先行劇場公開、1年半後にテレビ放送された。
「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択
2021年6月11日公開。
史実のアポロ11号が月面着陸した1969年から始まり、『2199』から『2202』までをモキュメンタリー形式で俯瞰して描いた総集編。
宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち
テレビスペシャル『新たなる旅立ち』をベースに、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマトⅢ』の要素も取り込んでいる。
2021年10月・2022年2月に劇場公開、2年3カ月後にテレビ放送予定。
ヤマトよ永遠に REBEL3199
アニメ映画『ヤマトよ永遠に』と『Ⅲ』を織り交ぜた作品。2024年7月に第一章公開予定。
各話タイトル
「第〇章」は(先行)劇場版、「第〇話」はテレビ放送版を指す。
2199・2202
No. | 2199 | 2202 |
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第一章
| 遥かなる旅立ち
| 嚆矢篇
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第二章
| 太陽圏の死闘
| 発進篇
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第三章
| 果てしなき航海
| 純愛篇
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第四章
| 銀河辺境の攻防
| 天命篇
|
第五章
| 望郷の銀河間空間
| 煉獄篇
|
第六章
| 到達!大マゼラン
| 回生篇
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第七章
| そして艦は行く
| 新星篇
|
2205
No. | |
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前章
| -TAKE OFF-
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後章
| -STASHA-
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