「敵は艦首波動砲を撃とうとしている。イスカンダルを背にしろ」
概要
CV:富田耕生(『新たなる旅立ち』)、天田益男(『2205』)
『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』とそのリメイクである『宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち』の登場人物である。
『新たなる旅立ち』
暗黒星団帝国マゼラン方面軍第一艦隊の司令官。巨大戦艦プレアデスに乗艦している。
ガミラス星で地下資源を採掘していた船団の護衛任務に就いていたが、自身を含む本隊がイスカンダル星へ行っている間に、母星を傷つけられて怒ったガミラス艦隊が襲来。その戦闘の余波でガミラス星が爆発消滅し、採掘部隊と残留していた護衛艦隊が全滅。おまけに重力の均衡が崩れたイスカンダル星も暴走を始めるという事態に見舞われてしまう。
その後、上官であるメルダーズの指示でイスカンダル星を追跡。同じく追跡していたガミラス艦隊を排除するべく攻撃を仕掛けて壊滅状態へ追いやるが、駆け付けてきたヤマトに邪魔をされる。
ヤマトも排除すべく攻撃を仕掛けるも、たかが1隻と侮った結果、麾下の艦隊を全滅させられてしまう。そのためプレアデスで一騎打ちに挑み、艦の圧倒的性能を以てヤマトを追い詰める。ヤマトが波動砲を使おうとすると即座に見抜き、射線上にイスカンダル星を配置して人質に取るなど、優れた洞察力と柔軟かつ冷徹な判断力も見せた。
だが、詰めの甘さも持ち合わせていたようで、人質であるイスカンダル星の監視を怠った結果、再暴走したイスカンダル星が波動砲の射線上から外れ、そのまま波動砲で乗艦もろとも葬られることになった。
ちなみに『新たなる旅立ち』の暗黒星団帝国人は薄い灰色の肌をしており、そして彼らの着用している服も白いため、一見すると裸マントみたいに見える。
ゲーム版
PlayStation2で発売された『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』に登場。
経歴は原作と大して変わらないのだが、有体に言うと無能と化している。
とにかく艦の性能や艦隊規模に頼ったごり押し戦法を好み、敵の作戦に対しては常に後手に回っている。相手が小規模だからと雑魚扱いし、その場その場で使える戦力を逐次投入した結果想定外の被害を出し、油断するべきではないと忠言してきた部下は臆病者呼ばわりして射殺、あげくの果てはスペック上の許容値を無視して艦のバリアをフル稼働させて壊すという体たらく。
上司にしたくない人間ランキングがあったらヤマトシリーズで1番になれるだろう逸材である。
おかげで敗死した後、聖総統からは「敗れても驚かん」と言われてしまった。
『宇宙戦艦ヤマト2205』
「血が滾ると言うのはこの事か...。デザリアム1000年の夢、この身の内に...確かに」
戦艦グレートプレアデスに搭乗し、ガミラス帝国を侵略、デスラー総統と対峙する。
肌の色は『ヤマトよ永遠に』版の暗黒星団帝国人に合わせたのか青みがかった灰色になっている。