「過ぎてしまった歴史を戻すというのかね?やれるものならやってみるんだね、ヤマトの諸君」
CV:大平透(アニメ版)、小林清志(ラジオドラマ版)、銀河万丈(PlayStation版)内田直哉(リメイク版)
概要
スカルダートとは、『ヤマトよ永遠に』に登場するキャラクター。
地球人の初老の男性のような風貌をしており、ダンディな佇まいから威厳が漂う。が、実はマスクをしているだけで中身は青い肌の暗黒星団帝国人。同国人の中でも一際醜悪な容貌をしており、そのせいかちょっと小物っぽさも感じられる(声も変装時は低いトーンの落ち着いた話し方だが、正体を現した後はやや高いトーンで嫌味ったらしく話す)。
未来の地球に偽装したデザリアム星において、ヤマトが轟沈する未来を見せて降伏を迫るが、ヤマト乗組員には「我々の運命は我々の手で切り開いてみせる」と拒否される。偽りの歴史通りにヤマトを沈めるためグロデーズ艦隊を差し向けるも、波動砲で撃破されてしまう。さらにこの一連の展開の中で、未来の地球であるという嘘もヤマト側に見破られてしまった。
デザリアム星とともに正体を現した後は、重核子爆弾で地球人を人質に取って再度降伏を迫る(暗黒星団帝国の目的的に地球人抹殺は確定事項なのだが)。しかし、潜伏していたサーシャ(真田澪)が爆弾のコントロール装置を破壊したせいで隙が生じ、ヤマトが突入。その後、自ら出向いてサーシャを射殺するも、自身も被弾し、直後に波動砲で母星もろとも消滅する。
実はこの時ヤマトはサーシャを見殺しにすることを嫌がり波動砲発射を躊躇っていたのだが、皮肉にも彼女を殺すことでその枷を解くことになってしまった。
サーシャとの場面はヒロインと敵ボスの一騎打ちという一見盛り上がりそうなシーンなのだが、仮にも自分たちのテリトリーで部下でなくボスが直々に危険地帯へ出向くのはどうなのか……(実際返り討ちに遭いかけてるし)。どうやらデザリアム星は地球以上に人手不足らしい(ちなみにゲーム版ではちゃんと部下が向かっている)。
さらにこのシーン、一部カットは通信を介して(つまりモニター越しに)ヤマト側が見ているという構図になっているのだが、それを考慮せずカメラアングルが目まぐるしく変わるため、(重症の)聖総統を常に最適なアングルで録り続ける専属カメラマンなる存在が一部ファンの間でネタとして語られている。
ちなみに『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』では、暗黒星団帝国の長はグレートエンペラーと呼ばれている。
声のみの登場で正体は不明となっており、普通に考えればスカルダートと同一人物なのだろうが、肩書が違う、声質が違う(CV:木村幌)、話し方も大物感がありスカルダート(本性)と結びつけ辛いといったことから、グレートエンペラーとスカルダートは別人なのでは?と考え、さらにそこから暗黒星団帝国内にグレートエンペラー派閥と聖総統派閥があるとする妄想ネタも存在する。
リメイク版
「我が名はスカルダート、マザー・デザリアムの信任を受け、聖総統の座に就く者」
『ヤマトよ永遠に_REBEL3199』第2話ラストで初登場。
旧作と違ってゴルバに座乗し自ら地球に赴き、第3話でプレアデス改級攻勢型戦艦に乗って地球に降下し、グランドリバースへと拠点を移す。
そして第二章では...(後述)
関連イラスト
原作での変装中の姿
関連タグ
宇宙戦艦ヤマトシリーズ ヤマトよ永遠に ヤマトよ永遠に_REBEL3199
以下第二章『赤日の出撃』ネタバレのため注意
「我々はあなた方です」
旧作の変装時の姿をしているが、これは地球人との交渉のためにホログラムを纏って作った装いであり、素顔は旧作の本性同様、青い肌にハゲ頭で赤い白目が特徴の人物。本作では早々に自分から全地球人に対して素顔を明かし、その後改めて地球人似の姿に戻している。
そして本作ではマザー・デザリアムというさらなる上位者が存在するという設定になった。
劇中ではグランドリバースに映った後、藤堂長官達を招待。そこでデザリアムの過去を語り、それを全地球人に対して放送。巧みな話術で多くの地球人に心を開かせる。演説を聞いた地球人の中には、「大統領よりスカルダートの方が頼りになる」などと発言する者もいた。