ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

グロデーズ

2

ぐろでーず

グロデーズとは、アニメ『ヤマトよ永遠に』とその派生作に登場する宇宙戦艦(※メイン画像はリメイク版)。

概要

 ヤマトよ永遠に』に登場する、暗黒星団帝国宇宙戦艦

 デザインは松本零士(原案)、板橋克己。過去作では多くのデザイン原案を出してきた松本氏だが、『新たなる旅立ち』以降は自ら直接原案を描くことは減っており、本艦は本作でほぼ唯一の松本原案デザインのメカとなっている。

 全長は380mあり、265.8mのヤマトと比べてかなりの大型。劇中ではヘビー級と畏れられている。他の戦闘艦が円盤型なのに対して、本艦は輸送艦などと同じイモムシ型(艦首が肥大化した姿はアゲハチョウの幼虫に似ている)であり、やや異質(メタ的に言えば、プレアデス等とはデザイン原案担当が上記の通り異なるため)。

 艦首に決戦兵器である無限ベータ砲を2門格納している。それ以外の武装に関しては、艦首上部の角のような部分からビームを発射している描写があるだけで、他に明確に武装と分かるものは外観上無い。

 劇中では未来の地球と自称する暗黒星団帝国の母星においてヤマト乗組員が見せられた歴史映像の中でヤマトを撃沈しており、聖総統スカルダートはこれがヤマト運命だとして降伏を迫った。それでもヤマトが地球へ帰還しようとすると、映像の通りに襲い掛かり、5隻がかりで集中砲火を浴びせて一方的に蹂躙。ヤマト乗組員も運命には逆らえないのかと一度は絶望しかけるが、ここで暗黒星団帝国が未来の地球であるという話が真赤な嘘であることが発覚。ヤマトは敵母星へ反転することになり、グロデーズ艦隊は逃げるヤマトを追走する格好になる。

 敵母星近くまでヤマトが接近すると、グロデーズ艦隊はヤマトへの攻撃を中断して母星の援護に回るが、これによりヤマト側に新波動砲を発射するチャンスが生まれる。グロデーズ側は無限ベータ砲によってヤマトを撃沈しようとするが、5隻分の無限ベータ砲はヤマトの新波動砲にあっさりと呑み込まれ消失。そのまま新波動砲はグロデーズの一隻に命中し、波動エネルギーと暗黒星団帝国のエネルギーの反応による大爆発が他の艦にも誘爆してしまい、グロデーズは全滅する。それに留まらず、発生した爆発のエネルギーは敵母星まで降り注いでその表面を焼き払い、結果的に敵母星の本性を暴くことになった。

 スカルダートが「心配無用。我が無限ベータ砲を見るがいい。」と自信満々に言って物々しく出てきた無限ベータ砲だったが、蓋を開けてみればヤマトの新波動砲の足元にも及ばない代物であり、直前までのグロデーズの強敵感と最後の呆気なさの断崖絶壁のような落差は、ネタ扱いされるシーンが多い『永遠に』の中でも特にネタにされやすい。

 余談だが、本艦の名を冠した「巨大戦艦グロデーズ」というBGMは本作でも屈指の人気曲である。

プレイステーション版

 プレイステーション2で発売された『永遠に』のゲーム化作品『二重銀河の崩壊』で登場。

 正式名称は「無限β砲搭載黒色戦艦級グロテーズ」。名前が何故か「グローズ」という風に微妙に変わっている。なお、無限ベータ砲も「無限β砲」と微妙に表記が変更。

 デザインは宮武一貴によってアレンジされており、丸みがあった原作に比べてシャープな形状になっている。

 ちなみに本シリーズの暗黒星団帝国のメカはグロデーズの意匠を取り入れたアレンジがなされており、デザインに統一感が持たせられている。

 無限β砲は、前作・前々作でラスボスとしてヤマトを苦しめた自動惑星ゴルバの主砲である「α砲」の後継兵器というポジションになった。威力も波動砲に匹敵すると言われている。

 原作同様、最終盤で登場。中盤まで「α砲」の後継として「β砲」の開発が進められていることが劇中で度々語られ、満を持しての登場となる。ゲームオリジナルキャラであるサーグラス准将が他の艦から移乗する形で乗艦し、同作内で度々矛を交えたヤマトとの最終決戦に臨む。

 原作と異なり1隻だけであり(ただし最後のムービーシーンでは何故か4隻いる)、ステージ奥から波動砲と同じマップ兵器である無限β砲を連発してくる難敵。さらに攻撃が一切通らない頑強な装甲を持ち、ゲーム内でもダメージは与えられない。

 本艦の登場ステージでは、連発される無限β砲を掻い潜りながらグロデーズ以外を全滅させなければならず、当時の攻略本でも犠牲覚悟で味方をいくつか囮にすることを推奨されるなど、終盤に相応しい難易度となっている(しかもこのステージでのとある艦の存亡がエンディング分岐に関わる)。

 最後は無限β砲でヤマトの波動砲と直接対決を行うが、2つの砲撃が真正面からぶつかり合った結果、無限β砲は射線をわずかに逸らされヤマトの第三艦橋を破壊するに留まったのに対し、最大出力で放たれた波動砲はそのまま直進し、グロテーズに命中。サーグラスもろともグロテーズは消滅することとなった。

 原作と違って最後まで強敵感は崩しておらず、本作の艦隊戦ユニットとしては事実上のラスボスポジションともいえる(これ以降にも2つステージがあるが、1つはアルフォンとの白兵戦、もう1つはミサイル等を適宜処理しながらバリア発生装置を破壊するという内容である)。

リメイク版

 『永遠に』のリメイク版『ヤマトよ永遠に_REBEL3199』にて、デザリアムの戦艦として登場する。デザインは明貴美加

 他の艦と形状が大きく異なる理由としては、前作『宇宙戦艦ヤマト2205』でのヤマトガミラス艦隊との戦闘データを基に新規開発されたためとされている。

 本作では第3話という序盤から登場し、艦長としてランベル少佐という新キャラクターも設定されている。

 本作ではスタッフから「ヤマトのライバル艦に育てたい」と述べられている。

 デザインは原作を踏襲しつつも大胆にアレンジされ、艦首部分はそこまで肥大化しておらず、両舷にはフィンのようにも見えるパドル状構造物が追加されており、そのシルエットはイモムシというよりはヒゲクジラか何かのよう。

 また、艦上部中央に艦橋が追加されており、武装も砲塔という形で備わっているなど、構造自体は他のデザリアム艦(もっと言えば地球艦やガミラス艦)に近くなっている。

スペック

  • 艦級・艦種:グロデーズ級殲滅型戦艦
  • 全長:444m
  • 機関:位相機関
  • 武装:
    • 二連無限ベータ砲×1
    • 三連装重核子ベータ砲塔×3(ただしデザイン上、砲塔は上部に3基、下部に1基の計4基見られる)
    • 艦首魚雷発射管×6
    • 艦尾魚雷発射管×6
    • 舷側魚雷発射管×12
    • 艦上部ミサイル発射管×6
    • 艦底部ミサイル発射管×4
    • 対空機銃×12
    • その他内装兵装
  • 艦載兵器:
  • 艦長:

 本艦は『2205』でのヤマトとの接触にて得た知見を基に開発されているため、そのコンセプトは従来の艦と大きく異なる。

 そのコンセプトは有体に言えば「小型ゴルバ」。従来ゴルバが担ってきた艦隊の司令塔としての役目を果たすことが求められた。

 本艦はゴルバと同等ともいえる機能を盛り込まれている。

 位相変換装甲はゴルバ相当であり、波動砲の直撃にも耐えうるとされる。実際に劇中では(拡散波動砲の拡散したうちの一本とはいえ)直撃に無傷で耐える描写がある(PSゲーム版の艦を除けば艦船としてはシリーズ初の快挙)。

 さらにゴルバ同様、可視光線を含む電磁波を相殺することで高度なステルス化を実現している(ヤマト側からは「透明艦」と呼称されている)。

 次元潜航により敵を捕縛する「キャプチャーフィールド」も、ゴルバより小型だが装備。

 一方、戦艦として見た場合も優れており、「積層型姿勢制御ユニット」を改良したものを両舷のパドル状の構造物に設置しており、その機動性はプレアデス改級も上回るとされ、劇中ではショックカノンを回避している(ヤマトのショックカノンを明確に回避した艦は『2199』第3話のクリピテラ級駆逐艦以来)。

 艦首にはヤマトの波動砲を参考にし、移相デバイスに直結したエネルギーの発射装置「無限ベータ砲」を装備している。

 また、通常火器についても重核子ベータ砲を3基(と表記されているが、見た目上は4基)装備しているほか、多数の魚雷発射管や対空機銃も有しており、単純火力でもプレアデス改級を凌ぐ。

劇中での活躍(ネタバレ注意)

 第3話では太陽系に侵入したボラー艦隊の迎撃を担当し、無限ベータ砲でボラー艦隊を壊滅に追いやる。

 第5話では彼らが求める「イスカンダルの欠片」たるヤマトを拿捕すべく、第十一番惑星のガトランティス・ベルトで漂流する第11護衛隊を臨検中だったヤマトとアスカを襲撃。

 ステルス状態でほぼ一方的な砲撃を続けるが、ビームの弾道から把握されたおおよその位置目掛けて第11護衛隊旗艦アルフェラッツ拡散波動砲による弾幕を張られ、位相変換装甲が攻撃を相殺する際に生じる光の目視確認で詳細な位置を割り出されてしまい、さらに波動防壁弾でステルスを無効化されると同時に動きも封じられる。その隙にヤマトが波動カートリッジ弾で仕留めようとするも、間一髪で防壁を突き破り回避。そのままワープで撤退する。

 第6話では再びステルス状態でヤマト直上に接近し、殲滅多脚戦車を多数送り込む。しかし、これは陽動であり、艦内に潜入したアルフォンがサーシャを拉致。彼をキャプチャーフィールドで回収して離脱した。

関連動画

「無限ベータ砲 発射!」/『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第二章 赤日の出撃』11月22日(金)上映開始

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • 刮目せよ、ウラリアの光~太陽系外園防衛線~

    ※ネタバレ注意 概要『太陽系に出現したという”ウラリアの光”の真相を突き止めるべく艦隊を派遣したボラー連邦。その司令官に任じられたボローズは言い知れぬ不安に苛まれていた。おりしものボラー艦隊の侵攻は、デザリアム指導者スカルダートが地球市民に対して自分達は敵ではないことを宣言している最中であった。ボラーの進入を食い止めるべくデザリアム艦隊が動き出す……』 ※注意事項 ヤマトよ永遠に『赤日の出撃』第三話における二次創作です。 本編未視聴の方は要注意となるので、お気を付けください。 加えて、本編映像にはない独自の妄想やアレンジが多々に盛り込まれております。 ※タグ 宇宙戦艦ヤマト ヤマトよ永遠に_LEVEL3199 宇宙戦艦 ボラー連邦 デザリアム 艦隊戦 ヴィルキ・ボローズ チェフ・レバルス リュドミ・ダーリヤ ベルム・フォン・ベムラーゼ ガノンダ型航宙母艦 クロトガ型標準戦艦 アマンガ型ミサイル戦艦 レブート スカルダート ランベル 自動惑星ゴルバ グロデーズ級殲滅型戦艦 グロデーズ プレアデス改級攻勢型戦艦 プレアデス級攻勢型戦艦 ヒアデス級護衛艦
    18,939文字pixiv小説作品

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

グロデーズ
2
編集履歴
グロデーズ
2
編集履歴