曖昧さ回避
概要
アゲハチョウ(揚羽蝶)とは、鱗翅目のうちアゲハチョウ科に分類される蝶のこと。
世界中で約600種、日本には約20数種(台風などで海外から飛ばされてきた迷蝶を含めると30種ほど)が確認されている。
ナミアゲハやアオスジアゲハなどが有名。大型で鮮やかな模様を持つ種が多いが、クロアゲハなどの黒い翅をもつ種や、ギフチョウなどの小型種も存在する。
「尾状突起」と呼ばれる突起を後翅に持つ種が多いく、これは主に鳥などの捕食者に頭の位置を誤認させて捕食や致命傷を逃れる効果があるとされる。アゲハチョウの英語名「swallowtail」("燕尾")がこれに由来する。なお、アオスジアゲハなどの一部の種はこれを欠く。
生態
ほとんどの種は花に止まって蜜をすする時や水を飲む時も絶えず高速で翅をはばたかしており、これが「揚羽蝶」と呼ばれる所以と考えられる。オスは大規模な吸水集団を形成する事があり、毎日同じ場所を周回する行動を行う。そのルートは「蝶道」と呼ばれ、採集する際に見失っても、その場で待てばいずれ現れる。
幼虫(芋虫)は盛り上がる胸部が特徴的で、大きな頭にも見える(本当の頭は先頭の丸い部分)。天敵に襲われると、うなじから「臭角」という臭い匂いを出す二股状突起を伸ばして身を守る。
ジャコウアゲハやトリバネアゲハなどでは、幼虫時代から毒のある植物を食べて体内に毒を成虫までためこみ、鳥などの天敵に襲われないようにしている。一方、毒を持たず、代わりに毒を持つ別種の蝶の擬態して身を守る種も存在する。
著名な種類
- 日本
- 海外
フィクション・創作関連
- キャタピー、トランセル、アゲハント:モチーフとしたポケモン。
- アゲハヤミー、クロアゲハヤミー
- ヒルアゲハギン
- 毒吹きアゲハ
- アゲアゲハ
- ビーファイターアゲハ
- 夜科アゲハ
- アゲハ隊
- スワローテイルファンガイア、スワローテイルオルフェノク