基礎データ
全国図鑑 | No.0267 |
---|---|
ホウエン図鑑 | No.016 |
シンオウ図鑑 | No.050 |
ヒスイ図鑑 | No.020 |
ローマ字表記 | Agehunt |
ぶんるい | ちょうちょポケモン |
タイプ | むし / ひこう |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 28.4kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | むしのしらせ/とうそうしん(隠れ特性) |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | アゲハント | アゲハチョウ+hunt(英語で狩る) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Beautifly | beautiful(美しい)+fly(飛ぶ)+butterfly(チョウチョ) |
ドイツ語 | Papinella | |
フランス語 | Charmillon | |
韓国語 | 뷰티플라이 | 英語に同じ |
中国語 | 狩猎凤蝶 |
進化
ケムッソ ┬→ (レベル7)カラサリス → (レベル10)アゲハント
(内部データの性格値によって進化先が決まる)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第3世代)に初登場したポケモンで、ケムッソ系の最終進化系の1つ。モデルは名前にもある通りアゲハチョウ。特に図案化された蝶、所謂蝶文様がモチーフであると思われる。
名前の由来はアゲハチョウ+hunt(英:狩)。中国語版でも「狩猎凤蝶」となっている。英語名は「Beautifly」で、「美しい蝶々」を意識したネーミングとなっている。
花畑など花のあるところに集まり、細い口で花粉や花のミツを集める。
実は見かけによらず凶暴な性格で、怒らせると相手に細い口を突き刺して体液を吸うという。『NEWポケモンスナップ』を見る限り、水や樹液もすするようである。加えて『LEGENDSアルセウス』の説明によると、ミツハニーを追い払って花の蜜を独占する強欲な性質まで併せ持つ模様。野生出現する個体はこちらをみるなり、エアスラッシュを浴びせて来るので注意が必要。
なお実在のオオムラサキも縄張り意識が強く、縄張のクヌギの樹液によって来たオオスズメバチを撃退することもある。
隠れ特性が「とうそうしん」なのも納得である。
ケムッソ→カラサリス→アゲハントと進化するが、ケムッソからマユルド→ドクケイルになる場合もあるため厳選は難しい。
ちなみに変態前のアゲハチョウを模したポケモンには既にキャタピー(幼虫)とトランセル(蛹)がおり、こっちの方がなんかしっくり来ないでもない。というか如何せん、カラサリスが繭である以上余計にそう思わせるのかもしれない。
色違いは本体の黒い部分が黄色っぽくなっている。
ゲームでの特徴
RSE・ORAS
- 野生では出現せず、カラサリスから進化させる必要がある。
DPt・BDSP
- 『パール』『シャイニングパール』では224ばんどうろのみ。なおこのバージョンではカラサリスが出現しない。
- 『ダイヤモンド・パール』においてはギンガ団のしたっぱ達が使うポケモンとしても登場している。
HGSS
- 全国図鑑入手後、土曜日開催のむしとり大会にて出現する。
ブラック・ホワイト・BW2
- ホワイト1のみ、ホワイトフォレストでケムッソが入手できる。
XY
- フレンドサファリに出現する。ケムッソは出現しないのでタマゴを生ませよう。
LEGENDSアルセウス
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第5世代まで | 60 | 70 | 50 | 90 | 50 | 65 | 385 |
第6世代から | 60 | 70 | 50 | 100 | 50 | 65 | 395 |
- 見た目がかわいいので対戦で使ってみたいという者もいるだろう。だが残念なことに非常に弱く、対戦には全く向いていない。
- なかなか高い特攻を持つが、それ以外はあまり高くない。その上ほぼ上位版といえるガーメイルですらもバトルでは厳しいと評価を受けており、並のテコ入れでは実戦級にはなれないほどの埋葬級。
- 同じく蝶モチーフのポケモンであれば先輩のバタフリーも能力値そのものはあまり変わらないものの、ねむりごなを習得可能上に覚える技の範囲も広いため、まだアゲハントよりは対戦需要がある。相方で対の関係にあるドクケイルもモルフォンの劣化と言われることも多く、強いとは言えないが特性や技に恵まれており不遇の扱いを受けることは少なく逆に甘く見ていると痛い目に合う。
- そして後輩のビビヨンもバタフリーと同じく特性がふくがんであり、ねむりごなに加えて多彩なタイプの技を覚えるため余計にアゲハントの地位がない。しかもバタフリーとアゲハントが覚えられないひこうタイプの特殊最強技ぼうふうも覚えるため主戦級の活躍を遂げている(バタフリーは剣盾でぼうふうを習得したが)。
- だが、どうにかして救って欲しいという熱心なファンも少なくない。
- 第三世代ではかぜおこしだけ、第4世代ではHGSSでの教え技でエアカッター(第6世代からレベル技に)、LEGENDSアルセウスでようやくエアスラッシュという始末である。ちなみに第7世代までの作品では教え技でてっぺきを覚える(LEGENDSではレベル技扱い)。
- 『ブラック・ホワイト』では隠れ特性「とうそうしん」が与えられたが、もっとまともな特性はなかったのかと多くの人がツッコミを入れたに違いない。更に強力な能力強化技「ちょうのまい」を習得したが、ガーメイルも使える・そもそも積む前に倒されやすいなど、やはり問題を抱えている。ガーメイル等と決定的に差別化できる技があれば…
- 一応、『XY』では特攻が強化され、ガーメイルを超える蝶ポケモン最強の特殊火力を得たが、肝心の問題点である『鈍足紙耐久』からはまだ抜け出せないでいる。
- そしてデビュー作のリメイクともいえる『オメガルビー・アルファサファイア』で新たにレベル技で習得したのは……いかり。(もしかして?→いかりのこな)しかし続く『サン・ムーン』でも変更は全く無かったため、おそらくミスではなく仕様のもよう。正気か。
- なお、そのサン・ムーンにてバタフリーやレディアンは新たにエアスラッシュを覚えるようになったのだが、アゲハントは相変わらずエアスラッシュを覚えず飛行特殊技最高火力はエアカッターのまま。さらには同期のアメモースの種族値強化によって、前述の「蝶ポケモン最強の特殊火力」も並ばれたうえに素早さは追い抜かれた。
- 『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではとぎすますを覚えたが、実質使いどころは無い…。
- 結果、とうそうしんを採用しなければ差別化はまず不可能ということに。
- 第8世代ではとうとうリストラを食らうも、『BDSP』、『LEGENDSアルセウス』では続投。
- 後者では本筋で削除されたぎんいろのかぜを再習得し、サブウェポンがあらかた揃ったはいいが、ちょうのまいが覚えられない上、どくどくが没収されたせいでベノムショックがまともに活かせないというなんとも言えない状態になっている(幸いにもLEGENDSでのベノムショックは状態異常(どく以外の状態異常も含む)でも追加効果が発生する上にしびれごなは続投しているので、この点に関しては本家よりも遥かにマシである。なにせどくのこなは覚えないから、毒状態にする手段がどくばりぐらいしかないのである)。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:『プラチナ』ではメガヤンマに変わっている。
アニメ版
漫画版
番外作品
ポケダンシリーズ
Newポケモンスナップ
- ジャングルコース、リバーコースに生息。やたらとこちらに近づくという謎の特徴がある。上手く誘導すればフシギバナの蜜を吸う光景も見られる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
- ハルカのアゲハント
- CV: 白石涼子
- 詳細は当記事にて
- 実はAG69話にて明らかになったが、ハルカの両親であるセンリ・ミツコ夫妻にとってアゲハントはプロポーズの際に周りにいた事から縁結びの意味合いが強いポケモンとしている。
〈ゲストなど〉
- メグミのアゲハント
- AG13話でハルカがポケモンコーディネータになるきっかけと目標を持たせたメグミのポケモンで登場。後のハルカの手持ちとなるアゲハントと同様にハルカの頭に止まった。
- カナズミ大会ではエイジのモルフォン相手に次々と技を決め優勝した。
- 上記のハルカの個体はメグミの個体の影響で捕獲したのだが、ケムッソから育てたため、完全ランダムながらカラサリス→アゲハントに進化したのは運が良かったといえる(AGのムサシはアゲハントに進化すると勘違い、新無印のゴウは分岐進化を考えて3匹捕獲、ゲーム版のLEGENDSアルセウスでは主人公に捕まえて貰ったケムッソから進化させたスグルは全てマユルドに進化するという結果になってる…全員愛情持ってるので安心を)。
- サクラのアゲハント
- サイドストーリー「カスミ! ブルーバッジをゲットせよ!」にて再登場したサクラの新たな手持ちで登場。何者かに奪われたブルーバッジを探すため出した。サクラ曰くケムッソから育てたと言っているのでどうやらホウエン地方にも行った様子。
- リョウのアゲハント
- リョウが初めてゲットしたポケモン。性別は♂。ケムッソの頃に大木から降りられなくなった幼少期のリョウを助けたことがきっかけで仲良くなった。しかしある時、ポケモンバトルで負けたことをリョウに責められた事でリョウの前から姿を消してしまう(もちろん彼はこの事をずっと後悔していた)。しかし実際は手持ちから離れている間も必死で特訓していたらしく、アゲハントに進化してリョウと和解し改めてリョウの手持ちポケモンとなった。
- 後にリョウがシロナに挑んだ際にも登場している。
- カコのアゲハント
- 劇場版『超克の時空へ』のOPにて、兄カンタと共にサトシ・ヒカリとスイカを賭けてタッグバトルを行ったカコのポケモンで登場。
- 新無印22話
- ホウエン地方では一年の限られた時期にしか見られない奇跡の現象・アゲハントの渡りがあり、サトシとゴウが調査に訪れて目撃している。
- なお、イメージで「サトシアゲハント」なるものが…
その他
AG | 1話・11話 |
---|---|
DP | 11話・26話・32話・64話 |
XY | 5話(写真) |
新無印 | 11話(イメージ)・33話(コロミの図鑑)・136話 |
劇場版 | 七夜の願い星・ディアルガVSパルキアVSダークライ・幻影の覇者・神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒 |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章でナギのポケモンで登場。サファイアとの特訓である3VS3のバトル(今で言うトリプルバトル)を行った。
関連イラスト
関連タグ
0266.カラサリス→0267.アゲハント→0268.マユルド