基礎データ
全国図鑑 | No.0049 |
---|---|
カントー図鑑 | No.049 |
ジョウト図鑑 | No.109 |
パルデア図鑑 | No.257 |
ローマ字表記 | Morphon |
分類 | どくがポケモン |
タイプ | むし/どく |
高さ | 1.5m |
重さ | 12.5kg |
性別 | 50%♂・50%♀ |
特性 | りんぷん/いろめがね(第4世代以降)/ミラクルスキン(隠れ特性) |
おとしもの | コンパンのキバ |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | モルフォン | モルフォチョウ |
英語・スペイン語・イタリア語 | Venomoth | venom(毒)+moth(蛾) |
ドイツ語 | Omot | venom(英語で毒)Motte(蛾) |
フランス語 | Aéromite | aéro-([接頭語]空気の、気体の)+mite(イガ類) |
韓国語 | 도나리 | 독(dok、毒)+날다(nalda、飛ぶ)+이(-i、[接尾辞]名詞化する語尾) |
中国語(簡体字) | 摩鲁蛾 | 日本語名の部分的な音写+蛾(é) |
中国語(繁体字) | 摩魯蛾 | 日本語名の部分的な音写+蛾(é) |
中国語(大陸・台湾) | 末入蛾 | 日本語名の部分的な音写+蛾(é) |
中国語(香港) | 魔魯風 | 日本語名の部分的な音写+蛾(é) |
ロシア語 | Веномот | 英語名の音写 |
ヒンズー語 | वेनोमॉथ | 英語名の音写 |
タイ語 | มอร์ฟอน | 日本語名の音写 |
リトアニア語 | Venomotas | 英語名より |
進化
コンパン→モルフォン(Lv.31)
概要
初代『ポケットモンスター 赤・緑』から登場するコンパンの進化形である毒蛾ポケモン。
全身が薄みが掛かった紫色で、蛾同様羽を持ち飛行が可能。羽には鱗粉がついており、羽ばたく度に猛毒の粉をばら撒くという危険極まりない生態を有する。
鱗粉は色によってその毒性が異なり、羽の鱗粉は体に付くとなかなか取れない上染み込んで来るという。さらに鱗粉が触れると真っすぐ立っていられなくるほどの強力な毒性を持つ。
外見や覚える技などバタフリーと通ずる点が多く、後述のように進化先取り違え説もあり、その誕生には謎が多い。
色違いはブルーモルフォを連想させる青色となる。
ゲームでの特徴
RGBP FRLG LPLE
- 『赤緑青』ではサファリゾーン・チャンピオンロード・ハナダの洞窟、『ピカチュウ』ではサファリゾーン・14ばんどうろ・15ばんどうろ・ハナダの洞窟、『FRLG』ではサファリゾーンとナナシマのきのみのもり、『ピカブイ』では14・15ばんどうろに出現する。
- またレベル技も何故か「サイケこうせん」「サイコキネシス」を覚えられ、どく技は第9世代現在でも「どくのこな」と「どくどくのキバ」の2つ(初代 - 第3においては1つ)しかない。これらのことから当初はむし・どくではなくむし・エスパーであったのではないかとする説がある(なお、むし・エスパータイプポケモンは第8世代となって初めて登場した。)。何故かメガトンキックを覚えられるというトンデモ記述もあった(当然覚えられない)。ちなみに、初代の技マシンはメガトンキックが05がで1つ違いの04がふきとばし。ふきとばしは覚える。
金銀クリスタル・HGSS
- ストーリーでは四天王になったキョウが前作に引続き手持ちとしており、主人公の前に立ちふさがる。なお、殿堂入り後のカントー地方編においてはセキチクジムを継いだ彼の娘であるアンズの手持ちでも登場する(余談であるが、アニポケではオリジナルキャラであるキョウの妹・アヤもコンパンを手持ちにしている)。
RSE・ORAS
- 『ORAS』でマボロシ島に出現する。
DPt・BDSP
BW・BW2
- 『BW』では夢の跡地の濃い草むらに生息するもコンパンは出現せず、『BW2』では逆に3ばんどうろの隠し穴にコンパンが出現した反面モルフォンが野生出現しなくなった。
- モーションはまさにテンション上がってきたといわんばかりに(リアルな昆虫に近い)激しい動きをするため、一部のプレイヤーから激しく敬遠されている。
XY
- フレンドサファリ(むし/どく)でモルフォンが出現する。
SM・USUM
- 野生では出現しない。
ソード・シールド・LEGENDSアルセウス
- 未内定
スカーレット・バイオレット
- 内定。北1・2番エリア、しるしの木立ち、オージャの湖、パルデアの大穴に生息している。特にパルデアの大穴ではあちこちに輝く結晶があるからか、内定した+新しい後輩「蛾ポケモン」達と共に暮らしている。
- 第3世代のホウエン地方から第8世代のガラル地方までにおいて、初代のポケモンでは幻を除き、地方図鑑に載っていない唯一の系列となってしまっていたが、第9世代の本作でようやくパルデア図鑑へ久々に登場することが出来た。
- 本作で進化時に新たに「エアスラッシュ」を習得するようになった。どくタイプとは…?
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初代 | 70 | 65 | 60 | 90 | ※ | 90 | 375 |
第2世代以降 | 70 | 65 | 60 | 90 | 75 | 90 | 450 |
※初代の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。
- ダブルでは「いろめがね」を「スキルスワップ」で移し替えられる「おいかぜ」要員という点を生かした戦術が有名。相方としてはカプ・テテフやGSルールの「しおふき」カイオーガなど。普段でも厄介な連中がおいかぜ適用下で、ダメージ半減を無視して超高火力を叩きつけてくるのである。受ける方はたまったもんじゃない。だが、カプ・テテフもカイオーガもモルフォンのすばやさ種族値が90でなのでサポートの都合上最速に出来ないのが玉に瑕。
- ちなみに同じことが出来るポケモンの中でライバルとしてシンボラーが存在するが、習得するねむり技命中率の違い、「りんぷん」を匂わせて「ねこだまし」を牽制出来るかどうか、接地しているかいないかなど、覚える技とタイプ、他特性が大きく異なるのでどちらを採用するかは各々のパーティによる。
- このように多くの点で世代ごとに強化されているため、虫毒最強候補といっても良いであろう。ちなみに他候補はペンドラーであるが物理タイプペンドラーと特殊タイプのモルフォンを比べるのは野暮といえる。
- ポケモンSVでは新たに上記の「エアスラッシュ」の他、わざマシンで「アシッドボム」、「あやしいひかり」、新技「とびつく」といった技を習得。テクニカルさに磨きが掛かった。
- この世代のダブルでは「りんぷん」「アシッドボム」「いかりのこな」「ねむりごな」を併存させることが出来るという差別化点を活かした臆病HS「ゴツゴツメット」サポーター型が、もしモルフォンを使うなら主流であり、実際この型がシーズン9ダブルの最終96位に残っている。
使用トレーナー
ゲーム版
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)
- キョウ:ジムリーダー(カントー) 四天王(ジョウト)
- アンズ:ジムリーダー(カントー)
- ナガアキ:モルフォンマスター
アニメ版
漫画版
- ナツメ(ポケスペ)
- フレア団したっぱ(ポケスペ)
番外作品
ポケモンマスターズ
- 主人公&モルフォン
報酬で貰えるタマゴから孵化するコンパンを主人公のバディにすることが出来、さらにレベル30にすると進化させることも可能。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
〈レギュラーの手持ち〉
- ゴウのモルフォン
〈ゲストなど〉
- キョウのモルフォン
- 無印32話でサトシとのバトルに出して直ぐにモルフォンに進化。タケシ「変わり身の術か!?」カスミ「進化したんでしょ(呆れ)」。「ねむりごな」でサトシのピジョンを眠らせているが、ヒトカゲとのバトルではロケット団が乱入して中断。後の再戦では使用しなかった。
- 無印80話
- サトシを破りヒロシと激戦を繰広げた女性サユリのポケモンとして登場。
- 劇場版『ミュウツーの逆襲』
- OPでサトシとポケモンバトルしたレイモンドのポケモンとして登場したが、カイロス・ゴローニャ(EVOLUTIONではスリープ)と共にまとめてピカチュウにやられた。
- 無印161話
- エイジのモルフォン
- AG13話でハルカがポケモンコーディネータになるキッカケと目標を持たせたメグミと決勝で戦った男性のポケモン。当初はメグミのアゲハントに対して優勢であったが、「あさのひざし」で回復されて形成逆転された。
- カエデのモルフォン
- AG128・129話でサイユウリーグ決勝トーナメント1回戦でサトシと戦ったトレーナー・カエデのポケモン。「かなしばり」でサトシのコータスのてっぺきを封じるが、サトシのオオスバメに敗北した。
- AG176話
- ロケット団したっぱが使用していた。
その他
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 12話:オリーヴァの森にて野生で登場。
- 50話:モブで登場
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 第2章の四天王カンナ戦でナツメの手持ちとして登場。攻撃を仕掛けるふりをして「メガドレイン」でパルシェンの体力を吸収し続けていた。しかし、ルージュラの「あくまのキッス」でフーディンとともにダウンしてしまった。
- その他にも12章でフレア団したっぱが使用している。
余談
モチーフ
- 名前のモデルとなった生物は青い体色が美しいモルフォチョウだが、ご存じの通りなぜか紫の毒蛾になった。
- これらの特徴は、むしろ『ウルトラQ』のモルフォ蝶と合致するものである。色違いは、関連イラストにもあるように美しい青色をしており、まさにモルフォチョウである。
進化後(前)取り違え説
- 本来はコンパンがバタフリー、トランセルがモルフォンに進化するはずだったが、手違いで逆になってしまった、という都市伝説がある。あくまで公式からの明確なソースはないため確証はない。しかし、非常に状況証拠が多く、この都市伝説をただのデマであると切って捨てることは難しい。例を挙げると
- コンパンとバタフリーの手足と触覚の形や目の形体が同じ
- キャタピーやトランセルが蝶の中でもアゲハチョウ科の特徴を持ってるのに対し、バタフリーの翅は初代のドット絵ではモルフォンよりもモルフォチョウに似た翅をしている。
- 逆にモルフォンの翅にはアゲハチョウ科の最大の特徴である尾状突起がある。そして赤緑青版のドット絵ではモルフォンの翅の模様はアオスジアゲハの模様にそっくりであり、このことで見た目が逆の方がしっくりくる。
- 進化による「たかさ」と「おもさ」の変化が大き過ぎ、逆であれば順当に見える。
- ただし、モンシロチョウ?モチーフのバタフリーの進化前が紫色の毛虫のコンパン、という不自然な点もある。
- バタフリーの翅がモンシロチョウにあまり似ていないので、バタフリーは元々モンシロチョウモチーフではなく、その際の進化前がコンパンで、モンシロチョウモチーフに変わったことでコンパンとの関係が切れたとも仮説出来、都市伝説に近いが微妙に違う状況が真実かもしれない。いずれにせよ、説得力があるからといってこの都市伝説を鵜呑みにするのも考えものである。
- 前述のメガトンキック等、色々な噂がついて回るポケモンである。
関連イラスト
関連タグ
0048.コンパン→0049.モルフォン→0050.ディグダ(アローラディグダ)
同複合タイプ
関連ポケモン等
- その他
- トランセル:本来の進化前疑惑