「カプゥーフフ!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0786 |
---|---|
アローラ図鑑 | No.384 |
分類 | とちがみポケモン |
ローマ字表記 | Kapu-Tetefu |
タイプ | エスパー/フェアリー |
たかさ | 1.2m |
おもさ | 18.6kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | サイコメイカー/テレパシー(隠れ特性) |
Zワザ | ガーディアン・デ・アローラ |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | カプ・テテフ | kapu(ハワイ語で禁忌、タブー)+てふてふ(蝶々) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Tapu Lele | tapu(ハワイ語で禁忌、タブー)+pulelehua(ハワイ語で蝶) |
ドイツ語 | Kapu-Fala | kapuハワイ語で禁忌、タブー)+Falter(蝶) |
フランス語 | Tokopiyon | totem(トーテム)+tiki(ティキ、ポリネシア神話の神)+papillon(蝶) |
韓国語 | 카푸나비나 | kapu(ハワイ語で禁忌、タブー)+나비(蝶) |
中国語(簡体字・繁体字) | 卡璞・蝶蝶 | kapu(ハワイ語で禁忌、タブー)+蝶 |
中国語(台湾) | 卡璞蝶蝶 | kapu(ハワイ語で禁忌、タブー)+蝶 |
ロシア語 | Тапу Леле | 英語名の音写 |
タイ語 | คาปู เทเทฟู | 日本語名の音写 |
概要
『ポケモンサン・ムーン』(第7世代)から登場する伝説のポケモン。
先行して発表されていたカプ・コケコと同じく、名前に中点(・)が付けられている。
「テテフ」の由来は蝶の古い日本語表記「てふてふ」と、ハワイ語で蝶を意味する「プレレフア」を合わせたものと思われる。
アローラ地方にあるアーカラじまの守り神で、その気質は無邪気にして残酷。
面白半分に自らの特殊な鱗粉を人間やポケモンに振りまくという。この鱗粉は体を活性化させ、怪我や病気を治す効果を持つが、浴びすぎると体がその変化に耐えきれなくなり、逆に危険という二面性を持つ。
大昔に起こった島同士の争いを鎮めるために、鱗粉で治癒を行い和解させたという伝承が残されているが、その真相は鱗粉の力で暴走した人々が全員死んでしまったために争「え」なくなったとも言われている。
原始的な宗教信仰にありがちな邪気のない残酷さ、あるいは薬物を用いた神との交信あたりがモチーフとされているという事だろうか。
外見は蓋付きの壺(外殻に相当する)の中に小人が入ったような姿をしている。
外殻の後方に2列の突起があり、これが蝶の羽に相当するようである。ただし、かなり小ぶりで言われないと取っ手か何かにしか見えない。本体も黒く、節の目立つ姿でどちらかと言うと蟻のような雰囲気である。
本体の頭部からはピンク色をした長めの髪らしきものが生えており、それによって顔立ちは人間の少女のように見える。標準のグラフィックでは無表情で、初見の印象ではむしろおとなしそうにすら感じられる。
外殻もピンク色がベースで、茶色い簡単な幾何学模様と濃さを変えたピンク色で塗り分けているため華やかである。明らかに蝶ではなく、伝統工芸品的な方向性であるが。
普段はアーカラじまにある「命の遺跡」を根城としており、以上の設定からモチーフはハワイ四大神にして蝶と生命の神「カネ」であると思われる。
戦闘面では、蝶どころかむしタイプ要素自体が無い。タイプはバリヤードやサーナイト系統と同じエスパータイプとフェアリータイプの複合であり、特性も「りんぷん」ではなく第7世代からの新特性である「サイコメイカー」となっている。
カプ・テテフがフィールドに登場したとき、地面にいるポケモンはエスパー技の威力が上がり、先制技を受けなくなるのだという。やはりと言うか、羽で飛ぶ気はこれっぽっちも無いようだ。
また、手動で「サイコメイカー」の効果を発生させる「サイコフィールド」を習得するともアナウンスされている。
「殻にためられるエネルギーが少なく、真っ向勝負をすると力負けしてしまう」
「戦いになると勝つことよりも負けないことを重視して、相手を状態異常にする戦法を得意とする」
という紹介文もあり、サポート型のポケモンである可能性が高い。
…と、多くのトレーナーに考えてられていたのだが…。
対戦性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 85 | 75 | 130 | 115 | 95 | 570 |
「サイコフィールド」によるエスパー技の強化は1.5倍とかなり大きい。本人のタイプ一致補正と合わせると実に2.25倍にもなる。
低いと思われていた攻撃力も蓋を開けてみればぜんぜんそんな事はなく、あのラティオスに匹敵する「とくこう」130とかなりのものをお持ちであった。エネルギーが少ないとは何だったのか…。
この状態で打ち出されるエスパー技はとてつもない火力となり、生半可な耐久のポケモンであれば一瞬で吹き飛ばされてしまう。「特殊受け」もなんのその、半減程度なら平気でゴリ押しでの突破を図ってくるほどである。(ちなみにワイドフォースは覚えない。特性とも噛み合っているのだがもし覚えたら流石に火力が高すぎると判断されてのだろうか)
しかもフェアリー複合であるため、あくタイプでエスパー技を無効化しても止まらない。
習得者の少ない「ムーンフォース」も当たり前のように覚え、全く抑止力として機能させない。
「すばやさ」も95とそれなりに速く、「サイコフィールド」の効果で自らの致命傷となる「かげうち」や「バレットパンチ」、動きを制限する「ねこだまし」もシャットアウトできてしまう。鈍足ポケモンはもはやマトモに動く事すら許さないのである。
ただし、後述もするがテテフ自身はあらゆる相手を一撃で倒しきれるほどではなく、何も考えず攻めても耐えられて返し倒されるだけなので注意。
サブウェポンが貧弱かと言うとそうでもなく、「シャドーボール」、「10まんボルト」、「きあいだま」等、このタイプとして一般的な技を一通り取り揃えている。
カプ神共通の専用技「しぜんのいかり(ガーディアン・デ・アローラ)」という奥の手も忘れてはいけない。相性と耐久でどれほど優位に立たれようとも、固定ダメージで体力をゴッソリ持って行けるのである。
文句無しの破壊神がそこにいたのだった。
ただし、弱点も無いわけではない。
物理耐久は中の下程度しかないため、先手で強力な物理攻撃を叩き込めれば勝機も十分ある。他の多くのエスパーポケモンと同じように、このポケモンもまたはがねタイプへの対抗手段が乏しく、フェアリー複合のために一致抜群となってもいる。
すなわち、高い「すばやさ」から強力な物理はがね技を放て、自身もエスパー複合であるため「サイコフィールド」の効果にも便乗できるメガメタグロスなどは天敵と言えるだろう。
自身がエスパー・フェアリー両方を半減する一方ではがね・ゴースト両方のタイプ一致で弱点を突けるギルガルド、特性がどれも対テテフに機能するドリュウズといったポケモンも注目されている。
また、攻撃力・特殊耐久が高く、エスパー無効でめざパ以外で弱点をつけないアローラベトベトンや、特性を逆利用され、積みの起点にされるパルシェン、特性がんじょうで確実に一発は耐えてくるボスゴドラも無視できない存在となっている。
また、「高い素早さ」というのも高々95。超激戦区と言われる100に僅かに及ばず、そのため「こだわりスカーフ」で補っているのが現状であり、読みを誤ると不利対面に直面することも多い。
サイコフィールドに関しては本作における素早さインフレの原因の一つともされており、先制技を使わずに素早いポケモンを落とそうと元から早いポケモンにこだわりスカーフを持たせるケースが増加し対戦環境はさらに高速化していくこととなった。あのゲッコウガやフェローチェですらこだわりスカーフを持たせることがあるほどであり如何にこのポケモンの影響力が凄まじいかが窺える。
また、「相手を状態異常にする戦法」は実際に取れるものは「どくどく」くらいしかなく、「おにび」はおろか「でんじは」さえ覚えられない。
辛うじて治癒設定由来の「アロマミスト」「アロマセラピー」があるくらいで「トリックルーム」さえ不可能と、「脳筋」と言えるほどに変化技のレパートリーは乏しい。
故に、エスパータイプでは珍しくトリックを覚えない。
強いて言えば、「サイコメイカー」の習得者が限られており、「サイコフィールド」需要の大半を一手に担っているぐらいか。負けないことを重視とは何だったのか…。
もっとも、カプ・テテフの火力からすれば、その程度のハンデは些細と言える。
小手先の牽制をしている暇があるなら、メガネでもスカーフでも持ってきてより激しく、より豪快にぶん殴った方がよっぽど早く片が付くのだから。
役割がほぼ特殊アタッカー1本に絞られるポケモンであるにもかかわらず、あのガブリアスを抑えて使用率首位にまで登り詰めたという事実(シングルレート・第7世代シーズン2のPGL集計より)が、何よりもその強力さを物語っている。外見的にも人気は高く、当面需要が衰える事は無いだろう。まぁフェアリー全盛の環境で尚トップメタに居座るガブリアスも相当なものだが。
本当に、力負けとは何だったのか…。
しかし、研究が進んだ現在、S95はスカーフでなければ縛られやすく、さらに低物理耐久の問題等でプレイヤーもある程度対策に慣れが生じてきた。その為現在はある程度落ち着きを見せている。
第8世代
第8世代では冠の雪原で復活。
本作では上述通りワイドフォースを覚えられず、サイコフィールドの補正が1.3倍に弱体化したため、最大火力のサイコキネシスはフィールド補正込みで威力175と、第7世代と比べて火力は大きく低下している。
変化技に乏しいカプ・テテフにとって火力の低下は非常に痛く、その為今作では使用率が大幅に低下しており、何と使用率30位以下にまで落ちてしまった。まだまだ現役とはいえ、SMにて1位を獲ったポケモンであり、USMまで使用率15位以内の常連だったテテフがPGLであれば表示されない30位以下となったことに衝撃を受けるユーザーが多い。
また同じく特性サイコメイカーの後輩イエッサンが競合相手として挙げられている。イエッサンは特攻こそそれ程高くは無いもののワイドフォースを覚えるためエスパー技に限ればカプ・テテフよりも火力は高い。またカプ・テテフははがねタイプに抜群の技がきあいだまなのに対してイエッサンはマジカルフレイムがある。一概にどちらが良いとは言えないがテッカグヤやメタグロスに通るという点ではマジカルフレイムの方が若干有利ではある。しかしお互いに耐性が全く異なっていたりイエッサンはサポート面に優れ、カプ・テテフは攻撃面に優れるという点もあって差別化は容易。実際に使用率で見てみるとシングルバトルではカプ・テテフが、ダブルバトルではイエッサンがより使われる傾向にある。
ダイマックスアドベンチャーでは
ダイマックスアドベンチャーでボスとして登場した際の強さなのだが、ぶっちゃけ言うとかなり弱い方に入る。というのも覚えている攻撃技がサイコキネシス、じゃれつく、サイコショック(本気時)と、明らかにはがねタイプであれば余裕で受けれるものばかり。補助技もあまえるとマジックルームとマイナーなものしか無く、前者は特殊主体のポケモンなら意味無い話であり、後者は持ち物の効果が無くなる程度で大した影響も無い。
その為通信はおろか、ソロでもチーム次第ではあるが大して苦戦する事も無く、特にアイアンローラーを覚えているコドラかドータクンかダイオウドウがいれば大ダメージを与えられる上にフィールドも消せて一時的にエスパー技の威力を下げれるので一石二鳥である。
結果として「敵としては弱く、味方にすれば強い」という聖人的なポケモンとなっている。
使用トレーナー
ゲーム版
※「ポケモンマスターズ」でのマジコス時のバディ
番外作品
ポケモンカードゲーム
ポケモンカードゲームサンムーンの「アローラの月光」からGXとして参戦している。汎用性の高い特性に強力な技を持つ強力なアタッカーとして、ここでも猛威を振るう事となった。
- 特性 ワンダータッチ:自分の番に、このカードを手札からベンチに出したときに1回使える。自分の山札にあるサポートを1枚、相手に見せてから、手札に加える。
- 技 無無 エナジードライブ 20×:おたがいのバトルポケモンについているエネルギーの数×20ダメージ。このワザのダメージは弱点・抵抗力を計算しない。
- GX技 超 カプキュアーGX:自分のベンチポケモン2匹のHPを、すべて回復する。
このポケモンどこが強いかというと一つ目にワンダータッチの特性でグズマやリーリエといったサポートを確定でサーチ出来る。二つ目に無色エネルギーで簡単に高威力をたたき出せるエナジードライブで大ダメージを与えられる、三つ目ではよほどのことがない限り倒しづらいGXポケモン。と三つの強みが凄まじい。そして汎用性が高いためどのタイプのデッキでも必須パーツになっている。
その強力さと汎用性の高さから、発売初日よりRRで3000円を超えたほどの人気を博している。もうやだこの荒神。
その後、XYシリーズのスタン落ちから価格が爆発的に伸びていき、気が付けばシェイミEX並の値段に跳ね上がっている。さらにSR、HRなどもパック1ボックス分以上、HRに至っては2ボックス以上の値段もしているころはまだよかった……
2018年7月に販売された通称540円デッキ販売後ポケモンカードの人気が爆発し一部のカードショップではHRが12000円もすることもあるほどの人気カードとなった(対戦動画ではハイパーボールでテテフを手札に加え、ベンチに置き特性発動からのサポート発動が毎回見るレベルで行われる)再録されるとは言えその勢いは止められない。もう訳が分からないよ。
ただし、ベンチのアドバンテージを消費してしまい効果発動後は置物になってしまう、そうなるとポケモンキャッチャーやグズマ等のベンチ入れ替えカードのいい的になりかねない。初手で出せるたねポケモンがテテフだけだったら効果を生かせず終わってしまう。そういうことに陥らないように採用枚数は自分のデッキとプレイングに合わせて採用すべきである。これはテテフだけではなく他のポケモンカードでも配慮しなければいけないことである。
ポケモンGO
2022年3月にレイドボス/GOバトルリーグの報酬として初登場。
技構成は通常技に「ねんりき」「おどろかす」、ゲージ技に「サイコショック」「みらいよち」「ムーンフォース」「きあいだま」。
カプ・コケコと比べると回転率は劣るものの、高威力を用いた一撃に特化した性能となっている。例としてイベルタル、ギラティナに「ムーンフォース」が当てれば通常技のねんりきを含め一撃で落とすことができる。
…というものの、構成としてはややアンバランスであり、フェアリーにはほぼ必須の「あまえる」がなく、必要量50以下が「サイコショック」しかないのがネック。上記の一撃必殺もシールドを貼られなかったらの話であり、使われるとこちら側が一気に重くなってしまう。
1匹目、2匹目でシールドを削り切ったトドメとして活躍してもらうのがベストであろう。
ジム・レイド攻略でもその高火力は健在だが、他のカプ神同様通常技にフェアリータイプの技を覚えないので必然的にフェアリータイプをサブウェポンに持つエスパータイプとして運用することになるが、エスパータイプはミュウツーやメガフーディン等強豪が多く「サイコキネシス」を覚えないためダメージ効率はラブトロスやゼルネアスに劣るものの限定技「しぜんのいかり」を覚えさせて強引にフェアリータイプとして運用した方がいいだろう。
ポケモンマスターズ
マジコススイレン&カプ・テテフ
2023年5月「悪の組織・アローラ編」でマジコススイレンのバディで実装。
「サイコフィールド」を展開しつつ強力なシンクロ技「ネオサイコカッター」で相手にダメージを与える。本編では考えられないまさかの物理アタッカー(+EXロール・スピード)で実装。
他のカプ同様、ポケマス時空とは異なる世界から来た個体である。また、スイレンはしまクイーンではないが、カプ・テテフが守護するアーカラ島のキャプテンの一人である。
技
ムーンフォース |
---|
30%の確率で相手の特攻を1段階さげる |
サイコフィールド |
フィールドをサイコフィールドにする |
シンクロわざ:ネオサイコカッター |
【解放条件】天気かフィールドかゾーンのいずれかが発生したとき |
【封印条件】天気とフィールドとゾーンのすべてが解除されたとき |
攻撃が必ず命中する。特定の場合を除き攻撃が命中したときに急所に当たる。対象が複数の場合でも技の威力がさがらない。フィールドがサイコフィールドのときはつかうわざゲージの量を2減らす |
いざ キャスト! |
自分の攻撃と特攻を6段階あげる。フィールドがサイコフィールドのときは自分を次回抜群威力上昇状態にする |
バディーズ技
無邪気にからかうマキシマムサイブレイカー |
---|
★6EX+EXロール解放後: 初めてバディーズわざをつかったときだけバディーズわざ発動可能状態までのカウントを3減らす |
パッシブスキル
初登場時PF化&PF時間延長5 |
---|
初めて登場したときだけフィールドをサイコフィールドにする。フィールドがサイコフィールドになったときにサイコフィールドの時間を延長する |
PF時威力上昇G2 |
フィールドがサイコフィールドのときは味方全員の技の威力をあげる |
アーカラの潮風 |
味方が天気やフィールドやゾーンを発生させたときに自分の次回物理技威力ブーストと次回特殊技威力ブーストをそれぞれ1段階あげる |
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- CV:清水理沙
- サン&ムーン第20話で初登場。無人島でコソクムシを助けるためにボロボロになったサトシの前に現れ燐粉を振り撒きサトシの傷を治した。その後ククイ博士やロトム図鑑からカプ・テテフのことを聞いたサトシは、必ずカプ・テテフにまた会いに行くと決意した。
- 37話で再登場。主な鳴き声は「テテテテ~」でベートーベンの「運命」の出だしの4音と同じ音。サトシから離れ一匹で特訓するイワンコの前に姿を現すや否やめっちゃニコニコ顔でイワンコを一方的にボコボコにし、ダメージで倒れてなお容赦なく煽りながら殴り倒した。そしてイワンコを探すサトシの声を聞くとそのまま放置し立ち去った。一応フォローしておくとこの時のイワンコは進化が近づいている影響で気が立っており突発的に苛立ってサトシにすら攻撃する程、感情を制御できなくなってしまっていた(離れて一匹で特訓していたのは仲間を傷つけないようにするため)。そのためカプ・テテフは最初に姿を見せた時は興味本位でただ近寄ってきただけで特に危害を加えてはいなかったのだが、特訓の邪魔だと思ったのか苛立ったイワンコが臨戦態勢で威嚇したため、それに答えるかのごとく遊び相手(もしくは玩具)ができたことに喜ぶように笑顔で攻撃してきたのであった(圧倒的な力で一方的に楽しそうに痛めつけたためどちらにしろ無邪気故の残虐性を持っていることに変わりないのだが…)。
- 次の日、命の遺跡で鱗粉を振りまきながらはしゃいでいた(その鱗粉でヤングースの怪我を直している)所、瀕死状態になったイワンコを連れてきたライチのルガルガン(真昼)とグラジオのルガルガン(真夜中)に鱗粉による治癒をお願いされる。
- しかし、頼み方が気に食わなかったのか真夜中を問答無用で吹っ飛ばし、真昼の丁寧なお願いによって鱗粉をかけても完全に治りきらなかった事に突如逆ギレしトドメを刺そうとした(直前に真昼がイワンコを庇った為、大事には至らず)。ライチによると、燐粉で回復してくれることもあるが、同時に無邪気で残酷な一面も持ち合わせており、手当たり次第にバトルをしかけ時には瀕死に追いやることもあるらしい。この解説はゲームの設定と一致しており、視聴者にはサイコパスまたは理解の及ばぬ神としての印象を与え、対戦環境における暴君のイメージを掘り起こさせるものとなった。
- その後サトシが立ちはだかるとドレインキッスでルガルガン達とサトシからエネルギーを吸い取り、それをイワンコに分け与えた。するとその行為がきっかけで回復したイワンコは前例のない未知の姿のルガルガンへと進化を果たし、その結果を分かっていたかのように満足して去って行った。
- この回はサトシのイワンコが進化する重要な回だったのだが、放送前に進化することは公表されていたため、テテフの良くも悪くも強烈な性格が印象に残った。こんな時、その「理解不能」の理由を解説してくれるアイツがいれば、話は済んだ……かもしれない。
- 行動に善悪の概念がなく、相手の都合など全く眼中に無しに気まぐれに助けたり、逆に襲いかかったりする正に大自然のような奔放ぶりだが、太陽と月の使者に島を任された者としての自負と責任感はあるようで、後に新たなコスモッグがアローラに生み落とされた時は、託す人間の選定や進化への助力などの協力を真面目に行っていた。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
14章で登場。アーカラ島のシェードジャングルにて空の裂け目から出て来ようとしたデンジュモクと交戦。その後弱っていた隙を突いたグラジオによって捕らえられるが、サン達によって救出される。ムーン・マオが手に入れた幻のきのみを食べ、回復すると彼らと戦い圧倒するが、エンがニャヒートに進化すると満足して何処かへ飛び去った。
実はムーンの旅の目的の一つが「カプ・テテフの鱗粉」であり、採取に成功している。
半年後にはアセロラと共闘する。
余談
カプ・テテフが守り神として祀られているアーカラじまの「アーカラ」とは、ハワイ語でピンクという意味。カプ・テテフの体色と一致している。
関連イラスト
発表直後には「頭の蓋部分がイカみたい」と言われた事からこんなネタも。
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM
0785.カプ・コケコ→0786.カプ・テテフ→0787.カプ・ブルル
カプ神
カプ・コケコ カプ・テテフ
同複合タイプ
蝶ポケモン
ポケモン関連
- イエッサン:サイコメイカーの後継者