「……フッ なにしてやがる オレ」
概要
『ポケットモンスター サン・ムーン』およびマイナーチェンジ版『ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場するキャラクター。
スカル団に用心棒として力を貸している少年。寡黙でポケモン勝負で強くあることをとても大事にしている。ボスのグズマには気に入られている為、したっぱ連中からは嫌悪されている。
名前の由来は恐らくアヤメ科グラジオラス属の総称である「グラジオラス」。
中二病で色々とカッコつけたがるところがあり、戦闘モーションでは常に左腕が疼いている。極めて特殊なポケモン「タイプ:ヌル」をパートナーとしており、「ヌル」と呼んで大切にしている様子。
主人公との初対面では彼に名前を知られており、これに対して疑惑の念を抱かれても気にしていない。
ポケモン勝負で本気を出そうとしないハウに対しては、彼の実力を認めた上で本気の祖父に勝てないからポケモン勝負を楽しむという言い訳をして本気を出さないだけだと一蹴したが、その後の描写から偉大な祖父と向き合うハウのことを高く評価していることが分かる。
シェードジャングル付近にあるモーテルに二年分の料金を支払い、そこを拠点として活動している。
エンディング後は退去しており、家族に向けて書かれた手紙が残されている。
バトルロイヤルという施設では連勝を重ねている凄腕のトレーナーとして評判のようだ。
素性
リーリエとは実の兄妹(年の差は不明だが、アニポケではリーリエが赤ん坊だった当時物心が付いていた事から双子ではないのは確か)。
妹と共に母から保護欲と征服欲を満たす為だけの人形のような扱いを受け続けていたが、本編開始の2年前、実験台にされていた人造ポケモン「タイプ:フル=タイプ:ヌル」を救出し逃亡していた。
それ以降は強さを追い求めスカル団の雇われ用心棒として身を置いていたが、母のもとに置き去りにしたリーリエの事なども気にかけており、要所で気遣うような素振りも見せており、リーリエがハウたちを守るべく自らスカル団に付いていった際には主人公達を叱責していた。
スカル団とエーテル財団が裏で繋がっていたことを知ると、主人公やハウと協力して妹を助け出し母の野望を阻むべく動き出すが、この時点での実力はグズマにまるで及ばなかった。
ルザミーネに対しては忌まわしい過去と捨てきれない家族としての愛情という複雑な感情を抱いており、ウルトラビーストをこちらの世界に召喚して好き放題に暴れさせるという無茶苦茶な計画には真っ向から反発しても、彼女を決して本心から見限ることはできなかった。
このように本来は情の深い少年であり、彼の服が至る所にファスナーがついているのは、非道な実験に利用されているのを見かねて助け出したものの、当初はまだ懐いていなかったタイプ:ヌルから攻撃され続け傷ついた服を自分で直していたからに他ならない。
エーテルパラダイスでの激闘を経てリーリエの成長を見届けた際にはどこか感慨深げな笑みを浮かべ、一連の事件が終息した後、主人公がポケモンリーグに挑む際に、仮面を外し覚醒したヌル=シルヴァディたちと共に最後の挑戦を仕掛け、決着後はエールを送った。
「オレたちは なかよしではない でも悪くない関係だ
じゃあな 勝ち続けろ!」
主人公がアローラの初代チャンピオンとなることを祝う宴に参加することはなかったが影からその様子を眺めており、たくさんの友人に囲まれ笑っている妹の姿を見て満足そうに去った。
エンディングで見ることができる「その後」のイラストでは、すっかり慣れた様子のシルヴァディから顔を舐められ、少しぎこちなさはありつつ微笑んでいる様子が描かれており、この1人と1匹もようやく安らぎを得たのかもしれない。
エンディング後は、療養が必要となった母に代わってエーテル財団を取り仕切っており、代表代理に就任して尽力している。
殿堂入り後エーテルパラダイスにいる彼の元を訪れるとタイプ:ヌルを譲ってくれる。
タイプ:ヌルは(現状)世界に3匹のみ生み出されているポケモンで、ここで譲られるのはグラジオの連れているものとは別個体である。
またこのとき彼の父親に関する話を聞くこともできる。
更にチャンピオン防衛戦のトレーナーの1人として稀に勝負を挑んでくる。
ウルトラサン・ウルトラムーン
ポケモンUSUMでも立ち位置は同様だが、ストーリーがネクロズマの脅威に立ち向かうという内容になっているためか、家出の理由が「ヌルを守り共に遠くへ行く」から「皆を守るために強くなる」というものに大きく変更されている。
ルザミーネが昏睡状態になるという展開にはならなかったためリーリエもカントーへ行くことはなくなったのだが、今回はグラジオが武者修行のためカントーへ旅立ってしまう。
前回は「リーリエロス」「リーリエショック」と呼ばれ、今回はまさかの「グラジオロス」「グラジオショック」と思われたが、エピソードRRをクリアして30日以上経過後、チャンピオン防衛戦で主人公に挑みにくる(1日でもOK)。手持ちには新たにカントー御三家の最終進化系を加えている。
このバトル後エーテルパラダイスに行くとあるイベントが発生する。
手持ちポケモン
サン・ムーン
回数 | 手持ち |
---|---|
1回目 | ズバット(Lv.17)、タイプ:ヌル(Lv.18) |
2回目 | タイプ:ヌル(Lv.19) |
3回目 | ゴルバット(Lv.37)、ニューラ(Lv.37)、タイプ:ヌル(Lv.38) |
4回目 | クロバット(Lv.52)、マニューラ(Lv.52)、ルカリオ(Lv.52)、シルヴァディ(Lv.53) |
チャンピオン防衛戦 | クロバット(Lv.63)、マニューラ(Lv.63)、ルカリオ(Lv.63)、ポリゴンZ(Lv.63)、シルヴァディ(Lv.63) |
※2回目はハウ、ロイヤルマスクとのバトルロイヤル。
※4回目以降は肩書きがポケモントレーナーに変わり、スカル団の演出からオリジナルの赤い背景に変化した。
※シルヴァディは主人公のアローラ御三家に有利なタイプのメモリを組み込んでいるため、ポケモン自身のタイプもそれに準じる。
ウルトラサン・ウルトラムーン
回数 | 手持ち |
---|---|
1回目 | ゾロア(Lv.17)、ズバット(Lv.17)、タイプ:ヌル(Lv.18) |
2回目 | タイプ:ヌル(Lv.20) |
3回目 | ゴルバット(Lv.42)、ゾロアーク(Lv.42)、タイプ:ヌル(Lv.43) |
4回目 | クロバット(Lv.53)、ゾロアーク(Lv.53)、ルカリオ(Lv.53)、シルヴァディ(Lv.55) |
チャンピオン防衛戦 | クロバット(Lv.68)、ゾロアーク(Lv.68)、ルカリオ(Lv.68)、ポリゴンZ(Lv.68)、カントー御三家(Lv.68)、シルヴァディ(Lv.70) |
※ゾロア・ゾロアークは特性イリュージョンによりプレイヤーを錯覚させる。
※カントー御三家は主人公が最初に選んだポケモンと同じタイプ。モクロー→フシギバナ、ニャビー→リザードン、アシマリ→カメックス。
最終的な手持ちはクロバット、マニューラ、ルカリオ、ポリゴンZ、シルヴァディとなっているが、このうちの3匹が「なつき」が進化条件のポケモンである。また『USUM』でマニューラに代わってパーティ入りしたゾロアークは「臆病な性格ゆえ化ける」「仲間を幻術で守る」など警戒心の強い面が強調されている。これらのポケモンと絆を育むあたりに彼の確かな愛情が垣間見える。
またバランスの良い編成の手持ちだが、『USUM』で追加されるゾロアークまで含めるとかくとうタイプが弱点とするものが多い。もう一人のライバルとなるハウの手持ちと比べるとタイプ:ヌル以外は素早さが高めなメンバーでまとまっており、そのタイプ:ヌルも進化後は遅いとは言えない素早さになり御三家との真っ向勝負を意識した構成になっていく。
アニポケのグラジオ
CV:岡本信彦(幼少期の声は不明)
『サン&ムーン』8話にて、幼少期のグラジオが写真で登場した。
ピィを抱え上げながら笑顔を見せており、明るい性格だったことが窺える。49話ではナマコブシを持って妹を追いかけ回した過去があり、やんちゃな悪戯坊主だった様子。
この時は「別の場所にいる」としか言及されておらず、どこで何をしているのかは不明だったが、ゲーム本編と同じくモーテルを拠点に生活をしている。
27話から正式に登場。ゲームとは異なりスカル団には所属しておらず、フリーのトレーナーで「謎のルガルガン使い」と噂される凄腕。冒頭でいつものスカル団3人組を瞬殺し、その後サトシの目の前で船乗りらしき男のカメックスを下した。
そこへ現れたリーリエにより、早々に彼女と兄妹であることが判明。半年ほど前にポケモン修行のため屋敷を離れたという。久々に再会した妹や執事のジェイムズと言葉を交わすが、屋敷に立ち寄ることなく去っていった。
赤いZリングとイワZを持っている。
厨二もとい独特な口上を発することが多く、例えばイワZ発動時は「蒼き月のZを浴びし岩塊が今… 滅び行く世界を封印する!」という何とも香ばしい台詞。当然ゲーム本編におけるポーズも健在である。この独特な雰囲気は父のバトルスタイルからの影響をモロに受けていた事が116話で明らかになった。
47話予告ではロトム図鑑がこの口上を「サトシのZワザをカッコよくする」名目のもと、ご丁寧にサトシの声真似で再現した。それを聞いた彼本人も嫌々やってみるが「蒼き月のZを浴びし……(『岩塊』を聞き直す)蒼き月のZを浴びし岩塊が今さら……?」とグダグダに終わった。
90話でルナアーラZを使用した際の口上は「月の魔眼よ! 闇の魔宮を照らせ!」
105話ではドラゴンZを入手していたことが判明。こちらの口上は「鮮烈なる光よ舞え! 究極に強き者は誰か! 戦場(いくさば)にその名を刻め!」というもの。
そのほかポケモンを繰り出す際やメモリ使用時にも毎回のように大仰な言い回しをする。
グラジオを「優しいお兄さま」と記憶しているリーリエは、27話での兄の素っ気なさを「別人のよう」とやや落ち込んだ様子で語っている。だがグラジオは内心では妹を気遣っており、再びポケモンに触れるようになった彼女に対し、パートナーのシロン(アローラロコン)を大切にするよう言っている。
ちなみにリーリエは、ゲームでは兄を「にいさま」と呼んでいるが、アニメでは「(グラジオ)お兄さま」と呼んでいる。
幼い頃、リーリエがウツロイドに襲われ記憶を失った現場を目撃しており、以来ウルトラビーストを人に害を及ぼす危険な存在として敵視している。また二度とリーリエを危険に晒さないため、今度は自分がリーリエを守ると決意している。
カプ・コケコからZリングを授かり、バトルしたこともあるというサトシに興味を持った様子。27話では手合わせした彼のイワンコに「(自分のルガルガンに似た)良い目をしている」と、実力を認める発言をした。
イワZワザに関心を示しながらイワZを「持ってない!」と言うサトシに唖然としながらも、大試練に挑戦するよう助言したり、彼が求めた握手に応じたりと比較的好意的に接している。
一方サトシも、グラジオがリーリエにかけた「(シロンを)大切にしろ」という言葉から、彼を「良いヤツ」だと認めている。
バトルはロケット団の介入やサトシの登校時間により中断せざるを得なくなったが、必ず再戦することを約束した。
47話でテンカラットヒルでの修行中に、ほしぐものテレポートで飛ばされてきたサトシと再会。リーリエに起きた事情を話し、バトルを通じてサトシが信頼できる存在と認めた。
だが、ほしぐものテレポートでシルヴァディを見たリーリエが再びポケモンに触れられなくなった事を受けてサトシを叱責した後に拠点へ戻るが、ザオボーにヌルを奪われてしまう。
取り戻す為にエーテルパラダイスへと急ぎ、母に今までの行いを責め、ザオボーの自室からヌルを奪い返す。地下研究施設でリーリエが記憶改編される寸前にヌルは仮面の封印を自力で解き、彼女を救った。
後日ザオボーが再びウツロイドを呼び出した際はリーリエを守るため善戦するも、自分をかばったルザミーネがウツロイドに連れ去られてしまった。
最初はこれは俺たち家族の問題とサトシの協力を拒みリーリエも置いていこうとしたが、彼らの強い決意を受け協力してルザミーネ救出に向かう。
ウルトラホールの向こう側ではウツロイドと融合した母親の手持ちポケモンが立ち塞がり、嘗て相手を務めたアブソルと対決してこれを制し、ルザミーネと決着を着けようとするサトシの戦いを妹と共に見守った。
現実世界へと帰還した後は、サトシとピカチュウが繰り出したZワザ「1000まんボルト」の光景とその勇姿に感化されたのか、本格的な島巡りをして更なる強さの高みを目指すことをサトシに告げてメレメレ島を後にした。
アニメに於いても、しばしの「グラジオロス」が訪れることとなったが、2ndOPでイラスト1カットのみ登場した後、87話でウルトラガーディアンズの追加メンバーとして専用ライドポケモンのオンバーンと共に赤ラインの黒いコスチュームを纏い再登場を果たした。
その後105話にて死者と会わせる力を持つカプ・レヒレに会うべくポニ島へやってくる。
カプ・レヒレを呼び出すため最初はリーリエとバトルしようとしていたが、偶然現れたサトシと再会したことによりルガルガン対決を申し込み激闘を繰り広げた。
リーリエ曰くサトシのバトルスタイルに似てきているらしく、その熱い闘いは審判を務めたハプウに影響を及ぼすこととなる。
その後108話でカプ・レヒレが起こした霧に閉じ込められるも父親に会うことはなかったため、ハプウから言われた「父親は今もどこかで生きているのではないか」という言葉に希望を見出し、即行でエーテルパラダイスへ戻り母へ報告している。「あんな雰囲気の表情初めて見た」とバーネットは振り返っていた。
ハプウとの大試練後にアローラリーグへと参加し、リーリエ、コジロウ、カキを本戦で下すが、サトシとの決勝戦では自身の持てる全てを出し尽くすも、強化策を弄し過ぎた為に敗れる。
最終回では再び起動したマギアナの光に希望を見出し、父親を捜すためにリーリエ、ルザミーネと共にアローラから旅立った。
アニメの手持ちポケモン
ボールから出して連れており、恐らく幼い頃に保護したイーブイが進化した姿。ちなみに入っているボールはヒールボールである。相性で有利なザオボー戦ではフーディンにミラクルアイであくタイプにサイコキネシスを有効にする戦術で倒されてしまった。ルザミーネのアブソルはかつての特訓相手らしく、ウルトラビーストの影響で敵として対立することになるも、アブソルが正気に戻った際にはお互い親しげに触れあっていた。
使用技は「あくのはどう」「シャドーボール」「アイアンテール」。
アニメでは珍しくハイパーボールに入れている。ボールから出す際の台詞は「出でよ、紅き眼差しルガルガン!」。
バトル時はロケット団のニャースが震え上がるほどの殺気をまとわせるが、自らに憧れるサトシのイワンコの頭を撫でてやるなど気の良い性格。
その為に進化の兆しが近い彼を察知し、その命を救うためにライチのルガルガンと行動。たそがれのすがたの進化に立ち会った。
使用技は「かみくだく」「ストーンエッジ」「カウンター」。加えてグラジオの持つイワZにより、Zワザ「ワールズエンドフォール」を発動できる。105話では新たに「つるぎのまい」、「げきりん」を覚え、ドラゴンタイプの技を覚えたことにより、「アルティメットドラゴンバーン」が打てるようになっている。
隠し持っている大型ポケモンで、プレミアボールに入れている。
バトルに出す際の台詞は「戒めの仮面を纏いし聖獣ここに!」。ゲーム版とは異なり、未進化の時点で既に『シルヴァディ』の名を与えられている。
また、鳴き声が「シヴァー!」と何故かグラジオが後付けで決めたはずの名前に準じていた。
タイプ:ヌル時の使用技は「ダブルアタック」「つるぎのまい」「ブレイククロー」「エアスラッシュ」。
封印から解かれた後は「マルチアタック」やZワザ『ウルトラダッシュアタック』も使うようになる。
父モーンのパートナーだったポケモン。ダークボールに入れられている。主が消息不明後、ひとり探し続けていたと推測。グラジオがポニ島の大試練終了後ブラッキーの能力で探索し探し当てた。その面影から当時の幻影を具現化させ彼の手持ちとなった。
また、無限暗夜への誘いも使用可能。
- リーリエ(ウツロイド)(CV:真堂圭)
行方不明になっていた父モーン博士が記憶喪失状態の時に共に暮らしていた、色違いのウルトラビースト。ウルトラボールに入っていて、ニックネームは妹と同じ『リーリエ』。
長い月日を娘としてモーンを大切にし支えていた姿を受け、モーンの記憶が戻ってからも家族の一員として過ごすようになった。
他媒体のグラジオ
MV「GOTCHA!」
ハウに続いて現れポーズをキメたところへヨウに笑顔で割り込まれてしまう場面が描かれた。
直後のミヅキ・リーリエのシーンと同様、作中の関係性を想起させるような微笑ましい描写には反響も大きかった。
ポケモンエボリューションズ
CV:坂田将吾
第2話「ジ・エクリプス」にて、エーテルパラダイスのシーンに登場。
一応ルザミーネ・リーリエに次いでキャストがクレジットされているものの台詞らしい台詞がなく、発声は息遣いがあるくらいという微々たるものだった。
しかし、アニポケとはまた違う作画での彼がしっかり映っているため一見の価値あり。
ポケモンGO
グラジオ自身は登場しないが、2022年に、GOバトルリーグの報酬として、グラジオのアバター用衣装と、ポーズ(ランク20到達時限定)が配布された。調整用のシーズンということもあり、ランク20への到達条件が大幅に緩和されていたため、ライトユーザーでもグラジオの衣装とポーズを所持している者はそれなりにいる。
なお、ポーズはモーション付きとなっている(疼いている左手を抑える→決めポーズというもの)のだが、プレイヤーからは「中二臭い」「決めポーズはともかく、最初のモーションはどう見ても腱鞘炎に悩まされているようにしか見えない」と散々な言われようである。
ポケモンマスターズのグラジオ
CV:内山昂輝
バディはシルヴァディ。ノーマルタイプのテクニカルだが、後述のタイプチェンジが可能。
リーリエ、ルザミーネと同時期に実装され、実装時にはエピソードイベント「団結!リーリエ一家!」が開催された。
同イベントのサブエピソードで会った四天王のギーマとは通じ合うものがあったらしく、彼からいろいろ学べそうだと発言している。
ゲーム上の性能としてはトレーナー技「これが答えだ」で相手の弱点タイプに変化し、それに応じてタイプが変わる「マルチアタック」やバディーズわざで相手の弱点を突いて戦うという立ち回りが得意。
タイプチェンジした場合、自身の弱点も
攻撃タイプ | 弱点タイプ |
---|---|
ノーマル | かくとう |
ほのお | みず |
みず | でんき |
でんき | じめん |
じめん | こおり |
こおり | かくとう |
かくとう | フェアリー |
フェアリー | はがね |
はがね | ほのお |
くさ | どく |
どく | エスパー |
エスパー | ゴースト |
ゴースト | あく |
あく | むし |
むし | ひこう |
ひこう | いわ |
いわ | くさ |
ドラゴン | ドラゴン |
といったように変わるため、ドラゴンタイプにチェンジした時以外は敵からも弱点を突かれにくいことも強みである。
バディストーンボードで獲得できるスキルも「B技抜群時威力上昇3」や「抜群時威力上昇2」など、相手の弱点を突いて立ち回ることが前提のものが多い。
ポケマスにはそもそも原作での使い手が少ないためにバディーズ実装数が少ないじめんタイプや恒常バディーズが軒並み弱小なこおりタイプといった優秀なバディーズが少ないタイプが存在しており、はがねタイプやフェアリータイプなど限定バディーズに比べると恒常バディーズの少ないタイプも見受けられる。
タイプチェンジが可能なグラジオはそうしたタイプの穴埋め要員及びアタッカーの代わりになるため手持ちが不揃いの時は重宝するが、ステータスは224という平凡なステータスを横並びにした結果テクニカルとしては高耐久になったものの攻撃面はバディーズ全体で見ても低めになってしまっているためサブアタッカーとしての運用が基本となる。
余談
上述の通り「スカル団の用心棒」というにはあったが、劇中でスカル団に味方した事は一度もない。用心棒を名乗って登場した時ですら、したっぱに「正式なメンバーではない雇われ者」として因縁をつけられる始末であった(そもそもポケモンの悪の組織において幹部などではなく「用心棒」という肩書きのキャラは珍しい)。
というか、離れて単独行動を取っていることが殆どで、リーリエ達のために奮闘する姿の方が印象に残るため、多くのプレイヤーは彼がスカル団のメンバーであったという事を忘れがちである。
グズマとはエーテル財団に潜入した際に会話があり、ルザミーネのやり方について意見をぶつけ合っていたが最後までわかり合うことはなかった(一応グズマの方は彼に一種のシンパシーを感じていた模様)。
関連イラスト
関連タグ
ポケモンSM スカル団 タイプ:ヌル シルヴァディ ライバル
上城睦月:仮面ライダー剣の登場人物。仮面ライダーレンゲルへの変身の際に取るポーズが作中でグラジオが取るポーズのひとつと酷似しており、睦月の中の人もTwitterでそれについてツッコミを入れている。
サトシの歴代ライバル
オーキド・シゲル → ヒロシ → シンジ → シューティー → ショータ → アラン
→ グラジオ
似たような人たち
- GSC/HGSSのライバル:悪の組織のボスの息子であり、また手持ち構成にクロバットとニューラがいるなど彼を彷彿させる要素が多くある。
- シンジ:冷徹に見えるが肉親想い。馴れ合いを嫌う。ただし、グラジオはあちらと違いヒロインの実兄ということもあって最初からポケモンを大事にするなど良識。
- N:ポケモンを大事にしている。黒幕の息子。
- アラン:善人だが、大切な人を守るために得た力を悪の組織に利用される。
- シマボシ:性格だけなら女版グラジオといえる人物。グラジオ同様に馴れ合いを好まないが、組織のボスに反抗して主人公を援護しており、エンディング後に組織のリーダー格を引き継いだ点も共通。悪の組織のボスの先祖と考察されている(しかも彼の手持ちにクロバットとマニューラがいる)。