基礎データ
全国図鑑 | No.0772 |
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アローラ図鑑 | No.259 |
ガラル図鑑 | No.381 |
ローマ字表記 | Type:Null |
分類 | じんこうポケモン |
タイプ | ノーマル |
たかさ | 1.9m |
おもさ | 120.5kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | カブトアーマー |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | タイプ:ヌル | タイプ+Null(ドイツ語で0、null) |
英語 | Type:Null | type(タイプ)+null(0、ヌル) |
ドイツ語 | Typ:Null | Typ(タイプ)+Null(0) |
スペイン語 | Código Cero | código(コード)+cero(0) |
フランス語 | Type:0 | type+0 |
イタリア語 | Tipo Zero | tipo(タイプ)+zero(0) |
韓国語 | 타입:널 | 日本語に同じ |
中国語(簡体字) | 属性:空 | 属性+空 |
中国語(繁体字) | 屬性:空 | 屬性(属性)+空 |
進化
概要
『ポケットモンスター サン・ムーン』から登場するポケモン。9月上旬に公開されたPV込みの情報で存在が明らかになった。
重そうな仮面を被った獣のような姿をしているが、昆虫を思わせる前脚、爬虫類のように鱗が生えた後脚、魚の尾鰭のような尻尾、鳥を思わせる形状のトサカと合成獣チック。ちなみに仮面は秘めた力を抑えるための制御装置になっているらしい。
名前
いかにも新タイプのようなネーミングだが、ヌル(Null)はドイツ語において0を意味する。また合成獣チックなビジュアルから、妖怪の鵺(ぬえ→ぬゑ→ぬる)が由来ではないかという考察も。
後述の理由で仮の名前なのか、種族名を英語と同じにするイタリア語・スペイン語も英語ではなく、母国語を使っている。この例はパラドックスポケモンが登場するまで唯一だった。
人工ポケモン
このタイプ:ヌルは人間に作られたポケモンだが、ゲノセクトやミュウツーのように既存のポケモンを素体に改造して造られたものでも、ポリゴンやゴビットのようにほぼ0から造り出されたわけでもない。
その実態はどんな状況にも対応できるよう様々なポケモンの力を合成して造られたもので、むしろキメラに近い。
マルチな対応力(適応力)をコンセプトとしているが特性の「てきおうりょく」は持っていない。
また、過去の人工種の例にもれず性別不明である。四足歩行のポケモンなのだが高さが1.9mとかなりデカく、剣盾だとかなり分かりやすく描写されている。
ストーリーでの活躍
ストーリーではスカル団の一員・グラジオのパートナーとして登場する。
物語終盤でのエーテルパラダイスでのストーリーイベントにて、タイプ:ヌルはウルトラビーストへの対抗手段としてエーテル財団により作られたポケモンであることがグラジオ本人から語られる。
エーテルパラダイスのラボにタイプ:ヌルに関するファイルの一部があり、それによるとシンオウ地方から入手した資料を元に、全てのタイプに対応できるようプログラミングされた。
しかし、製作途中に起動エラーによる暴走を起こしたことで制御装置をつけられ、名称が当初の「タイプ:フル」から現在の「タイプ:ヌル」に改められた。またこのファイルからタイプ:ヌルは3匹作られたことがわかっている。
神話に語り継がれるポケモン、どんな状況にも対応できる、ノーマルタイプというとあのポケモンが真っ先に候補に挙がるが真相は如何に…?
更に、クリア後のエーテルパラダイスにて、グラジオからレベル40のタイプ:ヌルをもらうことができ、進化後のシルヴァディのタイプを変えるためのアイテム(メモリ)も同時にもらえる。そしてなんとこのときもらえる個体が色違いとなる可能性もある(『サン・ムーン』に登場する伝説のポケモンでは唯一)。
第7世代は第8世代以降と異なりシンクロ適用だが、中でも『サン・ムーン』では受け取れる場所の関係上個体値確認が楽にできるため、現状『サン・ムーン』が一番タイプ:ヌルを厳選しやすいソフトとと言える。
現状、ここでしか入手する事ができない色違いのタイプ:ヌルをゲットしようと数多くのトレーナーが挑戦した。しかし、色違いが出現する確率は約4000分の1であり、光るお守り適用外である為、入手は困難である。
『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』でも殿堂入り後に渡されるが、渡す人物がビッケに変更されており、場所もポニの古道に変更されている。しかも受け取らないと原則永久にポニの樹林以降のマップには行けない。ボックスを全て埋めると受け取りを後に回すことができ、受け取り地点もエーテルパラダイスに移すことができるが、それには30×32ボックス=960匹が必要になる。よほどの廃人でない限りボックスをすべて埋めるのは難しいだろう。
因みに乱数調整ではポニの古道での受け取りのタイプ:ヌルが『ウルトラサン・ウルトラムーン』の最難関となっている。というのもこの個体、NPCズレが激しいためである。
次作の『ポケットモンスター ソード・シールド』では発売当初、他の伝説のポケモンを差し置いて唯一の内定であり、クリア後に解放されるバトルタワーで入手が可能。
図鑑テキストによるゲットできる個体は、盗んだ研究資料を元に作られたものらしい(あくまでも噂である為、3匹目である可能性もある)。
また、タイプ:ヌルの存在により『ソード・シールド』は『サン・ムーン』及び『ウルトラサン・ウルトラムーン』より後の時系列である事が判明した。
対戦における性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
95 | 95 | 95 | 95 | 95 | 59 |
「仮面で能力を制限されている」という設定だが、合計種族値は534と最終進化形並み。
そのうえシルヴァディの進化前という扱いであるため、しんかのきせきの恩恵が受けられる。耐久力はポリゴン2以上であり、一撃で倒されるケースは少ない。
単ノーマルタイプゆえの弱点の少なさも相まって、数あるポケモンの中でも指折りの耐久力となる。
特性の「カブトアーマー」により急所に食らわないのも嬉しい。
一方で「仮面で能力を制限されている」ためなのか技のラインナップが少々狭い。
特に、しんかのきせき持ち耐久ポケではメジャーなラッキーやポリゴン2と比較すると、高速再生技を覚えず回復手段がねむるしかないのは痛い(しんかのきせきを使う場合はいわゆる「ねむカゴ」も当然できない)。
進化後なら使えるれいとうビーム・かえんほうしゃ・すてゼリフ・だいばくはつなどの有用なわざを覚えないのもネック。
また、いくら合計種族値に優れるとはいっても特殊技に乏しいため特攻95を活かすのが難しく、
進化後より36も低い素早さもあいまって、体感的な強さは合計534という数値に比してやや控えめといったところか。
とは言え先述の通り耐久は申し分なく、この時点ででんじは・ほえる・とんぼがえり・こごえるかぜなどのサポート技も使えるので、工夫次第では器用な立ち回りも十分こなせる素質はある。
うまく使えばシルヴァディを上回る活躍を見せることも少なくないだろう。
上記の性能により、リトルバトルではさぞ強いポケモンとして扱われそうだが、残念ながらタマゴを作れない進化前ポケモンは参加できないルールが多く、現状での採用例は少ない。
『ソード・シールド』では、元々少なかった習得技が更に減ってしまった。
特に前世代で採用率が高かったほえる・どくどくを失ったのが痛い。
DLC解禁前は後攻で「とんぼがえり」を放って控えのアイアントを無傷で展開する「ヌルアント」構築がタイプ:ヌル入りの構築の主流の1つとなっていた。
使用トレーナー
アニメ版
サトシの旅シリーズ
- グラジオのタイプ:ヌル
- CV:櫻井トオル
- 『サン&ムーン』の37話より登場。ゲームと同じくグラジオの手持ちで普通のボールではなくプレミアボールに入れられている。アニポケのグラジオは開発コードの『ヌル』とは呼ばず、ゲーム本編に於ける進化後の名称である「シルヴァディ」と呼んでいる。バトルに出すときは「戒めの仮面を纏いし聖獣」と呼んでいる。
- グラジオはタイプ:ヌルが人目につくことを避けており、わざわざ洞窟の奥に入ってから出している。拘束具はタイプ:ヌルにとってかなり負担になっており、グラジオは何とか拘束具を外せないかと悩んでいる。
- あるウルトラビーストに襲われた幼き日のリーリエを助けており、グラジオは対ウルトラビースト対策として鍛えている。
- 47話でサトシのルガルガンとバトルし勝利。覚えている技は「ダブルアタック」「ブレイククロー」「つるぎのまい」「エアスラッシュ」。
- 49話ではザオボーに捕まったリーリエを助けるため仮面を破壊し、ついにシルヴァディとなった。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
こちらでもグラジオのポケモンとして登場。
グラジオは母の計画においてウルトラビーストを制御するために製造されたタイプ:ヌルを持ち出してエーテル財団を離れるが、かえって彼女の計画への執着を強めてしまった。
スピードはないが頭に被る鉄仮面は非常に頑丈。しかし、エン(ニャビー)のZワザでヒビが入った時には不安定な状態になったのが見受けられた。そして、ホクラニだけでアクジキングからリーリエを守った際にシルヴァディに進化する。
番外作品
ポケとる
イベントステージのスーパーチャレンジ枠で登場する、挑戦には300コインが必要。
バトル時には壊せないブロック(以下ブロック)をこれでもかと出してくるので、ブロックくずし+(ブロックを3個消す)やブロックブレイク(くずし+の5個消し版)を入れると良い。
スキルはブロックオフ。先ほど述べたブロックブレイク以上のブロック10個消しというとんでもないスキルである。バリアブレイクのように全て消すスキルがブロックくずし系統には存在しないので、このブロックオフが(ブロックくずし系統の中では)最上位スキルとなる。ただ発動率に少々難があるためスキルパワーを投入しておくのが望ましい。
余談
ウルトラビースト対策として生み出されたこのポケモンだが、ウルトラビースト達に有利となるような能力は特に持っておらず、劇中で戦う機会も訪れる事は無かった。
また、アニメで使っていたわざは(グラジオは気づいていないと思われるが)リーリエを襲ったウルトラビーストには相性が悪い構成になっている。
ちなみに名前が名前なので公開早々タイプ:ぬるぽだとかタイプ:ガッだとか、タイプ:ヌラナイとか色々ネタにされている。
関連イラスト
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM
0771.ナマコブシ→0772.タイプ:ヌル→0773.シルヴァディ
ポケモン関連
- 進化する伝説・幻ポケモン
- 史上初組
- その他
- 神話に語り継がれるポケモン…進化後の特性といい、ノーマルタイプといい、おそらく元ネタ。
- けつばん…『ポケットモンスター 赤・緑』で出現させることができるバグポケモン。「欠番」を意味し「ヌル」にも通ずるため、モチーフにしたのではと囁かれている。なお、けつばんの中にはタイプ2が「ヌ"る▶」と表示されるものがある。