「るなーん」
基礎データ
全国図鑑 | No.0488 |
---|---|
ヒスイ図鑑 | No.230 |
ローマ字表記 | Cresselia |
ぶんるい | みかづきポケモン |
タイプ | エスパー |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 85.6kg |
せいべつ | 100%♀ |
とくせい | ふゆう |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | クレセリア | crescent(英語で三日月)の捩り |
| Cresselia | 日本語に同じ |
韓国語 | 크레세리아 | 日本語に同じ |
中国語(簡体字) | 克雷色利亚 | 日本語に同じ |
中国語(繁体字) | 克雷色利亞 | 日本語に同じ |
概要
第4世代『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で初登場した、シンオウ地方の準伝説ポケモン。
多数の三日月が組み合わさったような体形をしており、「三日月の化身」と言われる。三日月をモチーフとしたポケモンとしては先にルナトーンが登場していたが、月面の岩肌がそのまま皮膚になったかのようなあちらとは異なり、こちらは水棲生物のような滑らかな印象を受ける。翼はさながら天女の羽衣に似る。
色もほぼ黄色一色だったルナトーンとは異なり、各部がピンクや青色で塗り分けられる、カラフルなものとなっている。黄・ピンク・青といえば同期のユクシー・エムリット・アグノムの体色でもあるが、いずれも単エスパータイプという以外に関連は不明。
公式イラストや3Dモデルからはツルッとした印象を受けるが、「みかづきのはね」というアイテムを落としていくことから実際には羽毛に包まれた身体であることが推測でき、実際に『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の連れ歩きでは良く見るとモフモフとした羽毛が確認できる。ちなみに商品化されており実際に店舗で買うことが出来た。ゲーム内のグラフィックや販売されていた「三日月の羽根ペンダント」羽軸は青く羽は緑色。どちらもクレセリアには本来存在しない色という謎の羽。本体から抜け落ちると色も変わってしまうのだろうか。
この「みかづきのはね」は『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』でも露店の商品として登場したほか、劇場限定グッズとしてレプリカが販売された事もある。クレセリア本人は登場しなかったが…。
準伝説級ながら幻のポケモンのダークライとセットで扱われている珍しいポケモンで、人々に悪夢を見せるダークライに対して、クレセリアはそれを防ぎ吉夢を見せるという(タイプ相性に関してはダークライが一方的に弱点を突けるという圧倒的不利な立ち位置。特防が高いのと第6世代以降ダークライに対し弱点を突けるムーンフォースを覚えられるのが幸いか)。
ただし、クレセリアが♀のみ存在するポケモンであるのに対しダークライは性別不明とラティオスとラティアスのように完全な対にはなっていない。
三日月の夜にはベールから出るオーロラが美しくなるという図鑑解説から、三日月の夜に最も力を発揮できるポケモンである事が窺える。だがそんな要素がありながらオーロラベールは覚えられない。一応オーロラビームは打てる。
初出のDPではまんげつじまに生息しておりそこから動き出す形だが、続編のBW2ではワンダーブリッジ、DPからみて過去にあたるLEGENDSアルセウスではテンガン山の中に佇んでおり媒体によって住処が大きく変わってしまっている。
「みかづきのはね」という名称から考えて渡り鳥的な性質を持っており、定住しないポケモンなのかもしれない。
ちなみに、まんげつじまのモデルは北海道にある利尻島で、そこには三日月沼という沼があったりする。
名前の由来・モチーフ
名前の由来は「crescent(英語:三日月)」の捩り。
モチーフはギリシャ神話の月の女神セレーネや、その立ち位置から日本神話に於ける女神の伊豆能売などが考えられる。
羽毛を持つことと赤い頭頂部から鶴、あるいは苦難を乗り越える祈願として折られる折り鶴に外見が近いという意見もごく少数存在する。
色違い
色違いは紫系の配色に変化する。
ゲームでの特徴
ダイヤモンド・パール・プラチナ
殿堂入り後にミオシティで発生するイベントをこなすと、シンオウ地方を飛び回るようになる。レベルは50。草むらなどで遭遇してバトルになってもすぐに逃げてしまうので、しっかり準備しておかないと捕まえるのは困難。
ハートゴールド・ソウルシルバー
『DPt』から連れてくる必要がある。
ブラック・ホワイト / ブラック2・ホワイト2
『BW2』のストレンジャーハウスで発生するイベントをこなすと「みかづきのはね」を入手でき、それを持った状態でエンディング後にワンダーブリッジを通過すると出現する。レベルは68。今回はその場に留まり続け、いわゆる厳選行為も可能になったため、単なる図鑑埋めのみならず廃人層にとっても優しい仕様となった。
第5世代では、韓国で「おや:사승헌」の個体が配布された。
X・Y
過去作か後述する『ORAS』から連れてくる必要がある。
オメガルビー・アルファサファイア
おおぞらをとぶで行けるマボロシのばしょのひとつ「ゆみなりのしま(弓形の島)」に出現。レベルは50。今回も逃げる事はないが、「ゆみなりのしま」自体の出現率が低いため邂逅のチャンスは限られる(ただし、インターネットに接続すれば出現率を上げられる)。
また、個体値補正がかかるようになり、「確定3V」となる代わりに一部のめざめるパワーのタイプが出せなくなった。
サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン
『USUM』でウルトラワープライドで行ける赤いワープホール先の空ステージで出現する事がある。レベルは60。
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
当然ながら登場しない。
ソード・シールド
DLC『冠の雪原』で内定し、ダイマックスアドベンチャーでのみ入手が可能。レベルは70。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
リメイク前と同様。
LEGENDSアルセウス
メインストーリークリア後に天冠の山麓に出現。経緯は不明だが、洞窟キングことヒスイマルマインの住処である迎月の戦場に居座ってしまったため、ツバキから対処を依頼される。
自分の周囲に混乱して操作が反転してしまう特殊な空間を設けているため、慣れないうちは接近するのにかなり苦労することになる。幸い、ヒードランやコピペロスとは異なり、それ以外に妨害らしいことは一切してこず(バリアも張っていない)、近づいても逃げたりもしないため、落ち着いて少しずつ近づいていこう。
なお、この関係上背面取りを狙うのが非常に難しい…というよりほぼ不可能と言っても良い程になっている。このため、素直に正面からバトルを仕掛けて捕まえるしかないのだが、戦闘中には体力を減らしても新技の「みかづきのいのり」で体力を回復した上に煙幕状態でこちらの攻撃を外しにかかってくる等、非常に厄介。他の伝説のようにアグレッシブにこちらを襲ってはこないものの、また違った面倒臭さを持つキャラクターとなっている。捕獲すれば、「こわもてプレート」を入手可能。
なおツバキに話しかけずにクレセリアをゲットするとシナリオが進行しなくなるバグが存在する。更新データを受け取るとバグが起きた状態からでも進めるようになるので、更新を忘れずに。
そして本作のクレセリアの特筆事項として、新専用技「みかづきのいのり」を習得している事が挙げられる。「みかづきのまい」が没収された代替と思われるが、なんと「じこさいせい+状態異常回復+回避率アップ」と言う非常に強力な効果。おまけにPP10。
ただでさえ本作は耐久型の有用性が増しており、クレセリアの耐久力が活かしやすいのに、そこに来てこの専用技は非常にありがたい。ただし、こちらが捕獲する際はたいへんに苦労させられる事になるが……。
非常に強力で多くのトレーナーが苦戦した裏ボスの専用技に対しても、弱点でありながらこの技を連打する事でPPが尽きるまで受けきれるので、攻略における守護神として活用可能。もちろんエンドコンテンツでも引き続き大活躍してくれる。本作の、性能面における出世頭の一匹と言えるだろう。
スカーレット・バイオレット
『ポケモンHOME』から連れてくる必要がある。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120 | 70 | 120 | 75 | 130 | 85 | 600 | 第八世代まで |
120 | 70 | 110 | 75 | 120 | 85 | 580 | 第九世代 |
対戦では「HP」「ぼうぎょ」「とくぼう」が高い、優秀な「受け」ポケモンとして君臨する。
特に「とくぼう」種族値130は全ポケモンの中でもトップクラスであり、一致抜群技を当てても体力を半分減らせるかどうかといった状況を引き起こす事も珍しくないほどの鬼耐久。
見た目通り回復技の「つきのひかり」も使用でき、「とくぼう」は「めいそう」での更なる補強も可能な事から、生半可な「攻め」での突破はまず不可能。
前述の通り、高威力技で一致弱点をしなければ確2すら怪しく、それ以外の数多の攻撃が「つきのひかり」で嵌めが確立し、突破手段がなくなった時点で負けがほぼ確定する。
これはカードゲームでいうところの特殊勝利に近く、それを素の耐久の時点で広範囲に成すことできてしまう耐久は一線を画しており、SVでの耐久種族値低下は妥当だったといえる。
幸い、「つきのひかり」のPPは最大でも8なので持久戦に持ち込めば勝機も見えてくるが、「どくどく」も普通に覚えるためクレセリアの側から持久戦を仕掛けてくる事も日常茶飯事である。考え無しに持久戦は避けるべし。
「めいそう」は「とくこう」を上昇させる効果も併せ持つ事から、突然「攻め」に豹変してそのまま一転攻勢されるといった事もある。
特にエスパータイプとしては珍しく「れいとうビーム」を撃てるポケモンで、特性のふゆうと相まってじめんタイプにはめっぽう強い。氷4倍のガブリアスならば「めいそう」を積むまでもなく返り討ちにし得ることも。
また、クレセリアには「みかづきのまい」という専用技が存在する。「いやしのねがい」の完全上位互換であり体力回復・状態異常に加えてこちらはPPまでも完全回復する。ただし「かいふくふうじ」を受けると使えなくなってしまうのは忘れずに。
これを用いて、自身は早々に退場する代わり、強力な相方に倍殴ってもらうという戦法を取る事もまた多い。対地面以外では非常に優秀なポケモンであるヒードランとの相性は特に良く、伝説2体がかりで嬲り殺しに来る光景も日常である。
他にも「ひかりのかべ」「リフレクター」「みがわり」「でんじは」「かげぶんしん」「サイコシフト」「トリックルーム」、「サイドチェンジ」……と、サポート用の補助技をこれでもかというくらい多彩に覚えるため、ルールを問わず活躍する事ができ、その全てにおいて行動パターンを見極めるだけでも一苦労となっている。
同タイプ以外の攻撃技としてはシャドーボール、ソーラービーム、くさむすび、エナジーボール、こごえるかぜと単タイプにしてはそれなりのものが揃う。勿論、三日月の化身に相応しく「ムーンフォース」や「つきのひかり」もちゃんと覚えてくれる。ただ、チャージビームは覚えられるが、10まんボルトは覚えない。
ぶつりととくしゅの数値はたった5の違いしかないが、めいそうとの相性や物理技の乏しさから攻撃技を選択する場合、とくしゅ技を選択する事になるだろう。
当初は厳選が余りに厳しい事から目立たない存在であったが、第4世代展開期の途中で乱数調整が確立すると、徐々に対戦でも使われるようになった。
第5・6世代
むし・ゴースト・あくと弱点タイプが強化傾向にある事も追い風で、他のエスパーが徐々に最前線から「脱落」してゆく中でクレセリアだけが持ち前の耐久力で踏み留まっており、結果的にエスパータイプ中ダントツの使用率を誇るまでになっている。
第7世代
Zワザの流行で簡単に落とされることが多くなり、エスパータイプの枠の競合相手にもメガの仕様変更で環境に舞い戻ってきたメガメタグロスや新準伝説カプ・テテフなどライバルが出現、シングルでの使用率を低下させる事となった。耐久が信頼できなくなりつつあったため、実際の対戦では「トリックルーム」を使ってからさっさと「みかづきのまい」で切ってしまうプレイングも目立つようになった。
一方ダブルでは「サイドチェンジ」の強化によりまた違った方向の壁として役立つ・立ちはだかることが多くなった。
なお、この作品からネタではあるが意図的に地獄絵図を作り出す事が可能になった。
第8世代
『ソード・シールド』ではDLC「冠の雪原」で他の伝説達と同様に復帰。本作では高耐久と相性の良い「どくどく」を失ったが、新たに「アシストパワー」を習得。「めいそう」と非常に相性が良い。しかし一方で本作の新要素であるダイマックスとの相性は悪い。そもそもクレセリアは攻撃技で勝負するポケモンではあまりない為、メリットが少ないのである。
逆に硬いことがマイナスに働いてしまいダイマックス相手だとこちらの火力が足りないまま相手の攻撃の起点につながってしまう点も厳しい。特に技の面でパワー不足だったあく・ゴーストタイプがダイマックス技により高火力かつ追加効果も厳しい点も逆風。
第9世代
『スカーレット・バイオレット』では、『PokémonHOME』の連携と共に解禁。しかし、防御と特防を各10下方修正されてしまっている。
ただ、今回はテラスタルによって単エスパーというあまり強くないタイプを変化させることが出来るようになった。
フェアリーで火力と耐性を上げたり、でんきタイプでふゆうと合わせて弱点を無くしたり、どくやはがねでどくどくを無効にしたりと、さらに要塞と化す(おそらく受け性能がテラスタルとあまりにも相性が良すぎるために下降修正されてしまったのだろう)。
なお後述の新専用技「みかづきのいのり」は、効果がジャングルヒールと同様のものに変更されている。
ただし、本体の耐久・サポート性能が段違いなため、その効果をより活かすことが出来ているといえる。
一部では、このポケモンの「みかづきのまい」とパーモットの「さいきのいのり」を交互に繰り返してから威力が爆増したイダイトウの「おはかまいり」で全抜きするコンボが注目された。
シリーズ4で解禁されて早々、テラスタイプがでんきかどくの「おんみつマント」型が流行。ただし、テラスタルを切る前の受け出しを読まれて抜群を突かれると脆いため、それほど安定はしない。その辺の物理型が適当に「とんぼがえり」を放っていると結果的にクレセリアに抜群に入ってしまうことが環境上でよく見かけられる。
だがオーガポン、アカツキガチグマなどのパワーを受けきれない相手が目立つようになると使用率は低迷。こちらの碧の仮面で復活した「アッキのみ」を使えるようになっていたが、既に強化としては周回遅れであった。
シリーズ5時点では単体では落ち目だが、アカツキガチグマを「トリックルーム」や「みかづきのまい」でサポートする型がランクバトル上位帯で使われている。アカツキガチグマの方も「みがわり」貫通打点が主力なので、とにかく上からの「みがわり」に弱いクレセリアのサポートになり、2体は相互にサポートし合う関係といえる。
だがシリーズ6ではラティ兄妹やメタグロスといった打点と耐久を兼ね備え、耐性も優秀寄りなエスパー枠が追加された影響で、枠を追われるケースが増えた。使われる場合にしても徐々に場面を選ばず投げられる「トリックルーム」「みかづきのまい」サポーターというより、慎重に受けられる場面を見極めて場に出すべき「めいそう」耐久型として使うケースが目立つようになった。
ダブルバトルでも定番のサポーターとして活躍。
特にガチグマとの組み合わせが強力。特性で「じしん」を透かせる上に、「みかづきのいのり」で回復も可能。状態異常を治してしまうが、トリックルーム下ではクレセリアの方が遅いため、ガチグマの「こうじょう」を邪魔することはない。むしろ火傷ダメージを抑えることも可能である。
テラスタイプはドラゴンとあくに強いフェアリーが多く、技もムーンフォースワンウェポンが普通。
ねこだまし要員のテツノカイナとも相性がよく、先発でも後発でもかなり安定してトリックルームを張ることができる。
ただ、WCS2023Day1では、あまりに対策されすぎた影響からか使用率ベスト10に残っていない。それでもマスターカテゴリベスト16に複数残っているあたり、対策の難しさが窺える。
シリーズ6になると、シングル同様ラティ兄妹やメタグロスが解禁された影響、さらにテツノカシラが新たなエスパー枠に加わったことから、ダブルでも採用率に陰りが見え始めた。「殴れるサポーター」が当たり前となっている中でサポート一辺倒のスペックは厳しく、その性質上「メンタルハーブ」や「ぼうじんゴーグル」、「おんみつマント」などの「対策の対策」が必須なのが悩ましい。
使用トレーナー
番外作品
ポケモンカードゲーム
ポケモン不思議のダンジョン
時の探検隊・闇の探検隊・空の探検隊
クリア後のストーリーに登場。突如主人公やパートナーの夢に現れ不吉な予言をして去っていく。また、パルキアの夢にも現れ主人公とパートナーが時空の歪みの存在であると告げ主人公達の元へけしかけるなどかなり悪よりの登場をしている。
……実はこれらの悪夢のようなクレセリアは、本作における全ての元凶であるダークライが成り代わっていたもので、本物は終盤に登場。主人公達と合流した後、ダークライの野望を阻止するために、共に「やみのかこう」へ行くことになる。
しかし、本編と違って打たれ弱くなっている上に、クレセリアを含むメンバーの誰かが倒れた時点で挑戦は失敗となるため、足手まといになってしまっている。幸いにも特性はふゆう持ちなので、パートナー用にふっかつのタネを用意し、主人公がリオルであるならば、じしんでダークライの手下を軒並み一掃し(同じくふゆう持ちのムウマージには効かないが)、一気に勝負をかけるのも良い。
「やみのかこう」をクリアしたあとはサメハダいわにおり、話しかけると仲間にすることができる。
ポケモンレンジャーバトナージ
カバルドン神殿にて三日月型の黄色の石を守るポケモン。本作の看板ポケモンの一体。シャドーボールでバリアを形成する他、マジカルフレイムらしき紫色の炎を発射する(※クレセリアはほのおタイプのわざを覚えません)。ダークライとの絡みはないが、彼女が守っていた黄色の石が終盤でのキーアイテムになる。
ポケモンGO
2018年11月21日、ギラティナに続いてシンオウ組の2体目の伝説枠としてレイドボスとして登場。
レイド
CPは30849と前回ボスのギラティナよりもさらに低くなっているが、防御種族値が高めであるため、ギラティナと比べると若干タフである。それでも頑張れば6~7人程度の少人数PTでも攻略は可能であり、★5のレイドボスの中では比較的攻略しやすい方である。
ただし、ゲージ技でフェアリー技の「ムーンフォース」を使用してくることがあるので、あく・ゴーストタイプで挑む場合は要注意。場合によってはハッサムやカイロス等のむしタイプで挑んだ方が良い場合もある。コメットパンチを覚えさせたメタグロスでダメージを軽減しながらゴリ押しする戦法も有効である。
捕獲成功率は他の伝説系と同様低めだが、暴れる頻度が比較的少なめ(ただし、浮遊系に特有の左右へのスライド移動はある)で、距離も近いので、慣れてくるとグレートやエクセレントの判定も狙いやすい。
性能
原作における高いHPとぼうぎょ・とくぼうを今作でも反映した結果、打たれ強さそのものは全ポケモン中でもかなりのものなのだが、やはりというか低めの攻撃種族値もそのまま受け継いでしまっており、ジム防衛に充てられない分攻撃力が重視される伝説ポケモンの中では非常に使い勝手の悪い能力配分となってしまっている。
さらに、今作では回復技や変化技が存在せず、バトルがガチの殴り合いの様相を呈しているというシステム面の違いもクレセリアにとっては大きな向かい風であり、高めの耐久性と様々な搦手で相手を追い詰めていくという彼女の強みが9割方消し去られてしまっていると言っても過言ではない。
一応習得できる技には恵まれており、通常技「サイコカッター」+ゲージ技「みらいよち」という、現状エスパー技で最高クラスの火力を叩き出せるコンボを覚えられるので、低めの火力をある程度補うことはできるのだが、こちらも火力で勝るフーディンでも同じことができてしまうのが悲しいところ。
こうしたこともあり、前回のギラティナと同様、現状ではバトルでの活躍は難しく、専らコレクション用・観賞用のキャラクターとしての側面が強い。まあ、彼女に限らず、本作の耐久型伝説ポケモンの扱いは基本的にそんなものなのだが…。
トレーナーバトル
トレーナーバトルとなると話は別で、攻撃力の低さが幸いしてCPが低め故にスーパーリーグの参加が可能な数少ない伝説のポケモンなのである。CPの比重が攻撃力に大きく置かれているためにCPは同じ1500前であっても耐久力を含めた総合的な能力は凄まじく、弱点を突かなければ太刀打ちすることはまず不可能という恐るべき要塞と化す。
ただしレイドバトルにおいて捕獲可能なクレセリアは、最低CPであっても1555なため、現在では交換機能を利用して個体値を低くする以外にスーパーリーグにおいて使用する方法は無い。サブアカウントを持っている(不正な)ユーザーであれば問題はないが、そうでなければ交渉に応じてくれるフレンドを見つける他はない。
ジェネレーションチャレンジ2020・シンオウではタスク報酬として出現、こちらは特別技として「くさむすび」を覚えている。しかもレベルが15なので交換を介さなくてもスーパーリーグで活躍させることができるため、スーパーリーグで彼女の姿を見る機会は多くなるだろう。
ポケモンマスターズ
当初は2021年2月18日からレジェンドバトルの対戦相手として実装されていた。
マジコスヒカリ&クレセリア
2022年2月14日にマジコスヒカリのバディーでプレイアブル実装。エスパータイプのサポートロールで、2024年3月7日にEXロール「スピード」が解禁された。
メインストーリーを見るにパシオに来る前のシンオウ地方ですでに捕獲していた個体かと思われる。
「悪の組織編・シンオウ」において、対となるダークライがアカギにより捕獲された事に伴い、パシオに広がる悪夢に対抗する。
技
ねんりき | 10%の確率で相手をこんらん状態にする |
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つきのひかり | 自分のHPを最大HPの約50%回復する。天気がひざしがつよい状態のときは約60%、天気があめかあられかすなあらしのときは約40%回復する |
ムーンフォース | 30%の確率で相手の特攻を1段階さげる |
楽しい夢を! | 味方全員の防御と特防と急所率を2段階あげる。自分の最大HPの30%のダメージを受ける |
バディーズ技
笑顔で悪夢を払うみかづきのまい |
---|
自分以外の味方全員のHPを最大HPの約20%回復する。この効果は自分のわざレベルが高いほどさらに上昇する |
味方全員の状態異常+ひるみ状態やこんらん状態やバインド状態を解除する |
自分のわざゲージを6増やす |
★6EXアップ後:初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる |
★6EX+EXロール解放後::初めてバディーズわざをつかったときだけバディーズわざ発動可能状態までのカウントを3減らす |
パッシブスキル
HP半減時防御特防上昇3 |
---|
自分の残りHPが半分以下になったときに防御と特防が1.3倍になる |
HP半減時P変化技使用時特殊ブースト1付与G9 |
自分の残りHPが半分以下になったときはポケモンが変化技をつかったときに味方全員の次回特殊技威力ブーストを1段階あげる |
初B技後次ダメージ防御 |
初めてバディーズわざをつかったときだけ自分を次回ダメージ防御状態にする |
大乱闘スマッシュブラザーズX
「テンガンざん やりのはしら」ステージで仕掛けとして登場(原作では全く縁もゆかりもない場所である)。
画面奥に現れ、「サイコカッター」で無差別にプレイヤーを攻撃してくる。サイコカッターは連続発射タイプとブーメランタイプの2つある。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
ダイヤモンド&パール104話「クレセリアVSダークライ!」
一応タイトルにあるとおりクレセリアとダークライに関する話にはなっているものの、ヒカリのウリムーがイノムーに進化する回でもあるためあまり言及はされない。
新無印74話
ロケット団に襲われて満月島からシンオウ地方にある森の中へと逃げ延びており、傷だらけの状態で身を潜めていた。そこで偶然出会ったコハルやヒカリの事を最初は警戒していたが、コハルとイーブイの説得により手当てを受け、行動を共にする。
また、同じくシンオウ地方に現れて悪夢事件を引き起こしていたダークライは当初敵対関係かと思われていたが、ロケット団に襲われたことで新月島から飛び出してしまったクレセリアを救出するためにシンオウ地方を飛び回っていた事が判明する(その弊害として付近の一般市民が悪夢によって寝不足になってしまっていたが)。
サトシ達やダークライの奮闘によってロケット団が撃退された後は、ダークライによって月の光を浴びた事で力を取り戻し、それぞれ満月島と新月島に帰っていった。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
第8章で登場。
まんげつ島でダークライの特性「ナイトメア」による悪夢に苦しむポケモンを助け、ミオシティの船乗り・ナミキの息子を助ける手段を求めてやってきたクロツグに「みかづきの羽」を与えた。
現在はクロツグの手持ちとなっている。
破れた世界ではディアルガ達に協力し、ギラティナ・ダークライを相手にし、更にクロツグの指示のもとでは、パールに「出る幕がない」と言わしめる程の圧倒的な実力を発揮した。その後、プラチナを乗せて敗れた世界から脱出した。
ポケモンローカルActs
岩手県平泉町に地域応援ポケモンであるイシツブテと同じ月ポケモンであるルナトーン共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。平泉町には、中尊寺の表参道に「月見坂」がある為と思われる。
関連イラスト
関連項目
図鑑番号順
0487.ギラティナ(アナザーフォルム/オリジンフォルム)→0488.クレセリア→0489.フィオネ
他関連ポケモン等
- ダークライ:対の関係にある幻のポケモン。
- ラティアス:♀しか存在しない・エスパータイプ・特性がふゆう・徘徊系・自らを犠牲にして後続に託す専用技を覚えるなど共通点が多い。
- ムーバス:クレセリアの開発中の名称。
CPタグ
その他