概要
『ポケットモンスター サン・ムーン』及び『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場するアローラ地方のポケモンバトル施設。
『ポケットモンスター X・Y』のバトルハウス等と同じく、勝ち抜き戦方式を採用している。
ポニ島の奥深くにあり、たどり着くまでには、Lv50以上の野生ポケモンやベテラントレーナー達とバトルしたり、ジガルデ・セルやわざマシンを探しながらの道のりである為、ハードルが高い。
さらに、バトルツリーは歴代のバトル施設と比べて非常に難易度が高いことが特徴である(自前のポケモンが使える施設という意味ではとびっきり難しいが、そうではなくレンタルポケモンで闘うという意味となると『ポケットモンスター プラチナ』及び『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』の通称「金ネジキ」ことバトルファクトリーがいの一番に挙げられる)。
ノーマルランクのバトルでも、『ポケットモンスター X・Y』以前のスーパーランク相当の強さのポケモンが出てくる上にZワザも使いこなす為、今までの進化前で舐めプをしてくるような構成が一切ない。また、チャンピオン防衛戦同様に努力値が振られているため、素早さに全振りしたポケモンでも、先手を打たれることがある。
きあいのタスキ・抜群ダメージ半減のきのみ等の強力な持ち物を持っていることも多々あり、状況が不利になるとポケモンを交換する等、かなり戦略的。この為、旅パで勝ち抜くのは非常に難しくなっているが、ノーマルランクの方は努力値や個体値が比較的緩く設定されているため戦いやすい。
しかし、スーパーランクになると、モブトレーナーですらメガシンカを使うようになり、強力な特性「ばけのかわ」を持つミミッキュや、「じきゅうりょく」で堅くなるバンバドロ等、当時の対戦環境でも活躍したアローラポケモン達も相手が使ってくるので、難易度は一気に跳ね上がる。
その割りに、アイテムの交換に必要なBPの量に変化はない。不利な状況がしばらく続くので、序盤のうちは純粋に対戦を楽しむために挑むことにし、BP稼ぎはバトルロイヤルか『ポケモンバンク』を使うのが良いだろう。『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』なら「マンタインサーフ」で稼ぐのも手。
パーティ構築・プレイングとしては、選出したポケモンを安易に切らない、状態異常対策をする、命中率90%以下の技はなるべく採用しない、この3つが大切となる。
特に対人戦の感覚で「起点にならないように倒されておこう」などと安易に捨てるプレイングをすると後々苦労する。対人戦と対CPU戦はセオリーが全く異なるのである。
もっとも、ちゃんと厳選や王冠の使用、育成をしてアイテムも吟味した上で、カプ神やウルトラビーストなどの目ぼしい伝説のポケモンやメガシンカやZワザを使えば、運は絡むがスーパーランクの50連勝は特別なスキルが無くとも十分可能ではある(逆に言ってしまえば、メガシンカとZワザを使用する前提での構築がほぼ必要だということになってしまうが)。
連勝数を重ねると「ポイントアップ」や「ポイントマックス」、「とくせいカプセル」(『ポケットモンスター サン・ムーン』限定)や「きんのおうかん」(『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』限定)といった非売品が景品として貰えるようになるが、所定の連勝数を記録してから1回負けて、尚且つ日付を跨がないと実際には貰えないので注意が必要。もっとも、「ポイントアップ」や「ふしぎなアメ」、「とくせいカプセル」は『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』だと稼ぎが楽になったBPで購入すれば量産できるし、王冠もフェスサークルで「ぎんのおうかん」が無限に手に入るので、無理に景品を狙う必要はないか。
ちなみに、モブトレーナーの台詞はバトルサブウェイのようにカオスなものが多い。こちらが勝っても「改造を疑う」「ぐぎぎぃ・・・呪ってやる」「全国のシルバー世代を敵に回した」等、かなりブラックな台詞が混ざっている。
また、こちらが負けたときも同様に毒のある台詞を吐いてくる者もおり、かと思えば、「おおっ、いい体……」「ほらほらやるんでしょ!?」→「イヤだ……すっごい……(名前はアワビ)」等、別方向で危ない台詞を吐く者もいる。これは『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』でも同様である。そして『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』で話題になった「ポケモン勝負にはまり過ぎて全てを失うも自身はとても幸せな人間である」と自嘲するおじさんの姿まで。
前作のバトルハウスも大概だったが、今回も今回でカオスなことになっている。
過去作の登場人物達もボストレーナーとして登場。スーパーランクの10戦ごとにランダムで登場する。一部のボストレーナーは、バージョンによっては出現しないこともある。
使用するポケモンはある程度決まっているが、実際に使うポケモンは完全にランダムで、同じポケモンでも技構成や持ち物等にパターンが何種類かある。そのため対策が立てづらく、さらにはモブトレーナーと同様にメガシンカやZワザも使ってくる。
ボストレーナーもまた、勝利する事でスカウトでき、マルチバトルのパートナーとしてタッグを組む事も可能。
ノーマルランクの難易度でもライトユーザーは蚊帳の外であり、ヘビーユーザーでも育成環境が揃うまでにかなりの面倒を要求された反省か、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』ではノーマルランクに限り、レベル制限撤廃&伝説のポケモン・幻のポケモンが使用可能になった。Lv100の強力なポケモンでレッドやグリーンを蹂躙できるようになった為、スーパーランクの解放は格段に楽になっている。
ノーマルランクの20戦目、スーパーランクの50戦目にはボスとしてレッドまたはグリーンが登場する。
二人に勝利した場合、証としてグレートツリーリボン(ノーマルランク)・マスターツリーリボン(スーパーランク)がバトルにエントリーしたポケモン全てに与えられる。
基本ルール
ポケットモンスター サン・ムーン
- 参加ポケモンはレベル50打ち止め(51以上も50に統一)
- ポケモンのタマゴ及び、ソルガレオ・ルナアーラなどの伝説のポケモン(通称「禁止級伝説」)やマーシャドーなどの幻のポケモンは参加できない(カプ・コケコなどのいわゆる「準伝説ポケモン」は参加可能)
- 同じポケモンを2匹以上参加させることはできない
- 1人のトレーナーが参加するポケモンに同じ道具を2つ以上持たせることはできない(2人の間で被った場合はOK)
- 1戦ごとに手持ちを回復してもらえるほか、続けるか中断するかを選ぶことができる
ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン
- 参加ポケモンのレベルは、ノーマルツリーの場合そのまま反映される。スーパーツリーの場合50打ち止め(51以上も50に統一)
- ノーマルツリーの場合、ポケモンのタマゴを除いた全てのポケモンが参加できる。スーパーツリーの場合、タマゴ及び、ソルガレオなどの伝説のポケモンやマーシャドーなどの幻のポケモンは参加できない(カプ・コケコなどのいわゆる「準伝説」は参加可能)
- 同じポケモンを2匹以上参加させることはできない
- 1人のトレーナーが参加するポケモンに同じ道具を2つ以上持たせることはできない(2人の間で被った場合はOK)
- 1戦ごとに手持ちを回復してもらえるほか、続けるか中断するかを選ぶことができる
バトルツリーに登場するキャラ
比較的田舎のアローラ地方であるにもかかわらず世界中から猛者が集まっているのが特徴。
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』の登場人物。今回は『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』の姿で登場する。
時系列でいえばレッドやグリーンのように成長しているはずだが、外見は変わっていない。ただし、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』の時と比べ、幾分か表情が自信と余裕のあるものになっている。
『ポケットモンスター エメラルド』に登場したバトルタワーのフロンティアブレーン。
本作ではウルトラビーストの捜索イベント同様、国際警察の姿で登場。
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の登場人物。
シンオウ地方のチャンピオンだが、今回はポケモントレーナーとしての参戦となる。一応、アローラ地方は南国なのだが、いつもの黒いファー付き長袖コートスタイルである。
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』の登場人物。
イッシュ地方のあくタイプ使いの四天王。髪は白髪混じり、服は白黒の着流し、目の下にクマ……という、なかなかにインパクトのある姿にリニューアル。本編にも登場している。
『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』の登場人物。
かつてプラズマ団に所属していた科学者。今作では服がかなりサイバーチックなものに変化しており、『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』の主人公と対峙し答えを見つけた後の雰囲気を伴って参戦。本編にも登場している。
『ポケットモンスター X・Y』の登場人物。
プラターヌ博士の助手で、ジガルデの調査のためにアローラ地方を訪れていた。南国のアローラ地方に合わせ、薄着でサングラスをかけている。
バトルツリーに向かう道中で遭遇し、メガシンカを使えるようにしてくれる。ジーナは『ポケットモンスター サン』及び『ポケットモンスター ウルトラサン』に、デクシオは『ポケットモンスター ムーン』及び『ポケットモンスター ウルトラムーン』にのみ登場。
ちなみに、過去作から参戦したキャラクターは、戦闘BGMがそのキャラクターのものにさし代わる(デクシオ・ジーナは『ポケットモンスター X・Y』のトレーナー戦)というオマケ付き。
共にアーカラ島のキャプテン。
カキは『ポケットモンスター サン』及び『ポケットモンスター ウルトラサン』に、マオは『ポケットモンスター ムーン』及び『ポケットモンスター ウルトラムーン』にのみ登場。なぜかスイレンは登場しない。
スカル団の幹部とボス。ゲームクリア後にはスカル団を辞めているため、立ち絵が当時と変わっている。
プルメリは『ポケットモンスター サン』及び『ポケットモンスター ウルトラサン』に、グズマは『ポケットモンスター ムーン』及び『ポケットモンスター ウルトラムーン』にのみ登場。
ストーリーで主人公を導いてくれたポケモン博士。
『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』でのみ登場。
ストーリーでキーパーソンを務めた少女。
『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』でのみタッグパートナーにすることができる(ボスとしては登場しない)。
『ポケットモンスター 赤・緑』の登場人物。
ポケットモンスターシリーズの初代主人公と初代ライバル。後にカントー地方のチャンピオンとジムリーダーになった二人。初代の時代から年月を経て大人へと成長している。
シングルバトルではレッド、ダブルバトルではグリーンがボスを務め、マルチバトルではタッグを組んで挑んでくる。
なお、他のゲストトレーナー達と違い、バトルツリーのボス「バトルレジェンド」として招待されて来たためか、BGMが専用曲(過去曲のフレーズやメロディのアレンジを織り交ぜた新曲)になっている。
関連項目
ポケモンシリーズのバトル施設