曖昧さ回避
バトルフロンティアとは、
- ゲーム「ポケットモンスター」に登場する施設名。本記事で解説。
- 髙屋亜希那による楽曲。アニメ『ポケットモンスター アドバンスジェネレーション』第4代オープニングテーマ。→バトルフロンティア(ポケモン曲)
- アニメ「マクロスF」に登場する宇宙空母の名前。→バトル・フロンティア
このうち1について解説し、2も一部扱う。
概要
ポケモンシリーズに登場する施設で、殿堂入り後に行くことが出来る。
現在のところ第3世代(エメラルドのみ)と第4世代に登場している。
様々なルールでバトルを楽しむ施設であり、トレーナーの実力が様々なかたちで試される。
一部施設を除いて道具を使うことが出来ないため、ポケモンに持たせる道具が攻略を左右することもある。
ちなみにセーブに関しても施設内においては制限がかかり、施設でのチャレンジやバトルの合間にセーブできるがあくまでも中断する場合の中断セーブ扱いであり、リセットして再開によるやり直しができない。リセットした場合は強制的に敗北扱いとなる。
その為、施設でのチャレンジ中にゲーム終了する際はきちんとした手順で終了しないといけない。本体のバッテリー切れで電源が落ちた場合でも適用されるので注意が必要である。
なお、施設の外では通常通りのセーブ・ロードが可能。
世代で少し異なる点や施設もあるが、
- 各施設には『フロンティアブレーン』と呼ばれるリーダーがいる。
- 突破は容易ではなく、『フロンティアクオリティ』が発生することもある。
- Lv.50以上のポケモンはLv.50に補正される。(エメラルドではLv.51を越えるとLv.100まで解禁される「オープン」でなければ参加できない)
- 同種類のポケモンの使用及び同種類のどうぐを持たせることは不可能。
- だいばくはつなどの相打ちで両者ともにひんしのポケモンだけになった場合、こちらの負けになる。
…などの共通点がある。
各施設を突破すると、成績や難易度に応じて「バトルポイント(BP)」が貰え、このバトルポイントを貯めて景品交換所に向かうと珍しい道具やわざマシンと交換してもらえる。
また、BPを消費してわざを教えてくれる人達も数人いる。
なお、
色違いポケモンが出てくるという、敗北よりも悲しい事態も発生しうるが、せめてバトルビデオに記録しておこう。
第3世代
第3世代(RSE)ではエメラルド版にのみ登場しており、ホウエン地方の南東側に存在する小さな島上にある。
オーナーはエニシダであり、バトルフロンティアには彼に見込まれたポケモントレーナーが多数訪れている。
カイナシティまたはミナモシティの乗船所から連絡船に乗って行く必要がある。
ちなみに、船着き場の近くに「バトルフロンティア…私の夢だった…」と悲しげに佇む男性がおり、ルビー・サファイア版で登場したバトルタワーの元オーナーと思われる。
…何となく闇を感じるが、そこは気にしないようにしよう。
リメイク版であるORASでも「バトルフロンティア計画があるんだよ」と話すトレーナーや、
「アザミ様のスカウト完了」など、その存在を仄めかすような展開がある。
しかし、その計画は「大人の事情」により頓挫してしまった。
各バトル施設
全部で7つある。
- バトルチューブ
トレーナーの『運』を試す施設で、3つの入り口の中から1つを選んで進んで行く。
進んだ先の部屋では様々なことが起こり、他のトレーナーと勝負をしたり、
いきなり状態異常にされたり、会話をするだけで何も起こらなかったりするなどまさに運次第。
フロンティアブレーンはアザミ。
外観はハブネーク。
- バトルパレス
トレーナーとポケモンの『絆』を試す施設。
わざの使用や持たせたどうぐの使用等はポケモン自身が判断し、
トレーナーはポケモンを入れ替えることだけ出来る。
各ポケモンの「性格」が攻略の鍵を握る。
フロンティアブレーンはウコン。
パレス付近の小屋にはポケモンの気持ちが読める幼女がおり、
少し舌足らずな赤ちゃん言葉で話してくるので、
理解に困る事もあるが、パレス対策には必須である。
- バトルピラミッド
トレーナーの『勇気』を試す施設で、中が暗い上に入るたびにマップが変わる。
他の施設と異なってどうぐを使用することが出来るが、ピラミッド内で入手したもののみ可能。
クリアするとピラミッド内で入手したどうぐは次の挑戦の時に引き継がれる。
挑戦前にピラミッド内にいるポケモンを予想してくれるオカルトマニアがいる。
フロンティアブレーンはジンダイ。
- バトルドーム
トレーナーの『戦術』を試す施設で、トーナメント形式になっている。
ボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!して超!エキサイティン!!するアレではない。
フロンティアブレーンはヒース。
- バトルアリーナ
トレーナーの『闘志』を試す施設で、3対3の勝ち抜きバトルを行う。
ポケモンの入れ替えが出来ないことや、3ターンで勝負がつかない場合は判定次第で勝敗が決まるなど慣れるまで少し大変だったりする。
判定は、常に攻めの姿勢であるかを考慮した「こころ」、相手の弱点をつくわざなどを考慮した「わざ」、残りHPを考慮した「からだ」の3つがある。
フロンティアブレーンはコゴミ。
施設前には「可愛い女の子がいるから来たのに汗臭ーくて暑苦しーい空手家ばっかりだったよ!」と愚痴をこぼす男がいる。
- バトルファクトリー
トレーナーの『知識』を試す施設で、レンタルポケモンを使用して戦う。
挑戦開始時にもらうレンタルポケモンは毎回異なるため、トレーナーのポケモンに対する様々な知識が必要となる。
(例)
・ポケモンのタイプ
・そのポケモンが覚えるわざ、効果
・ポケモンのとくせい
また、勝利後は対戦相手のポケモンと1匹トレードすることが出来るため、バトル中でも相手のポケモンを観察しておく必要がある。
フロンティアブレーンはダツラで、相手もレンタルポケモンで戦う為、攻略しにくい。
逆に言うと前準備としての育成の必要はなく、お互いにほぼ同条件のポケモンを選出して戦うため、挑戦の敷居は最も低いかもしれない。
- バトルタワー
トレーナーとポケモンの『才能』を試す施設で、シングル・ダブル・マルチの3種類がある。
ルールは普段のポケモン勝負と変わらないが、7連勝して初めて1周になる。
フロンティアブレーンはリラ。
ある程度進めると、自分に弟子入りをしたいと懇願するトレーナーが現れ、
選択肢次第で強力なトレーナーとして立ちはだかる事も。
しかし、明らかに年上のトレーナーも弟子入りしてくる為、若干微妙な気持ちになる。
第4世代
第4世代ではプラチナとハートゴールド・ソウルシルバーに登場しており、それぞれシンオウ地方の北側と、ジョウト地方のアサギシティ付近の海岸の北側にある。
第3世代からブレーンも(一部を除いて)施設も変更されており、新鮮な気持ちでプレイ出来るようになっている。
なお、プラチナではキッサキシティから船に乗って行く必要がある。
ちなみに、HGSSの立地はクリスタル版のバトルタワーと同じ場所。
エメラルドのシンボルに当たるものとしてきねんプリントが存在するが、プラチナ版でシルバープリント一つ手に入れることで、別荘でポケモン像が注文可能になる以外は入手することによる特典はない。
各バトル施設
全部で5つある。
エメラルド版と変わらないのはタワーとファクトリーのみ。
- バトルファクトリー
内容はエメラルドと同じだが、フロンティアブレーンは異なりネジキが務める。
- バトルタワー
内容はエメラルドと同じだが、フロンティアブレーンは異なりクロツグが務める。
- バトルルーレット
バトルの前にルーレットを回し、その結果によってバトルの状況が変わる。
具体的には状況異常になったり、ポケモンに持たせる道具が指摘されたり、ルーレットの回転スピードが変わったりする事がある。
このため、バトルのことはゲームと呼ばれている。
フロンティアブレーンはダリア。
- バトルキャッスル
他の施設と異なり、道具の持ち込みが出来ない。
バトルに勝利すると成績に応じて『キャッスルポイント(CP)』がもらえ、このCPを消費することで回復や道具のレンタルなどが出来る。
なお、連勝中はポイントを持ち込せる。
実際に戦うのはコクランのみ。
- バトルステージ
使用及びエントリー出来るポケモンは1匹のみだが、対戦相手のポケモンのタイプを指定することが出来る。
最初はランク1だが、バトルをするごとに相手のランクが上がって最高でランク10になる。
このため、序盤に自分のポケモンが苦手なタイプを選択する方がいい。また、一体で戦う関係から抜け殻対策は必須。
フロンティアブレーンはケイト。
フロンティアシンボル
エメラルド版では、フロンティアブレーンに初めて勝利すると『フロンティアシンボル』がもらえる。
それぞれ2種類あり、「手加減モード(銀)」と「本気モード(金)」のそれぞれに勝利することで揃う。
シンボル | 施設名 | 銀/金(獲得周) |
---|---|---|
ラックシンボル | バトルチューブ | 2/10 |
スピリットシンボル | バトルパレス | 3/6 |
ブレイブシンボル | バトルピラミッド | 3/10 |
タクティクスシンボル | バトルドーム | 5/10 |
ガッツシンボル | バトルアリーナ | 4/8 |
ノウレッジシンボル | バトルファクトリー | 3/6 |
アビリティシンボル | バトルタワー | 5/10 |
銀シンボルを3つ以上集めると、BPを掛けてギャンブルをしている謎の集団に出会い、
彼らに指定された施設を突破すると渡したBPを倍にして返してくれる。
銀シンボルを全て集めればサンのみ、金シンボルを全て集めればスターのみがエニシダからもらえる。
ルビー・サファイアではトレーナーカードのランクアップの条件がバトルタワーの50連勝だったが、エメラルドでは金シンボルのコンプリートとなった。
鬼畜にもほどがある。
因みにエメラルドのRTAとしては、ニューゲームから金シンボルコンプリートまでのタイムを競う「金シンボルRTA」なる地獄としか言いようのない種目がある。綿密な育成計画と乱数調整を駆使しても、世界記録で17時間余りのタイムを要する過酷な競技である。
他作品メディアにおけるバトルフロンティア
アニポケ
アニポケの第2作品『ポケットモンスターアドバンスジェネレーション』にてエメラルド版の施設が登場。
ただし、フロンティアの場所がカントー地方に変更されており、各施設も距離がかなり離れている。(バトルピラミッドに至っては移動式になっているため、遭遇は完全に運次第)
ちなみに、かの有名なアニポケ版闇サトシの登場はこのバトルフロンティア編中のバトルピラミッド1回目の挑戦である。
このバトルフロンティアにサトシが挑戦する期間にオープニングとして使われていたのが楽曲の方の『バトルフロンティア』である。
実の所、“カントー地方に変更された”というのは少々語弊のある表現である。
というのも、『別冊コロコロコミック8月号増刊 劇場版ポケットモンスターダイヤモンド・パール10周年記念 ディアルガvsパルキアvsダークライ公式ファンブック』(小学館)の「劇場版ポケットモンスター10周年記念ぜんこくマップ」(P8〜P9)ではゲーム版と同じ位置にバトルフロンティアが存在しているためである(※)。
一方、続編の『ダイヤモンド&パール』以降の作品ではDPt仕様のバトルフロンティアは登場せず(設定上は存在している)、シンオウ地方のフロンティアブレーンはクロツグしか登場していない。
その後、新無印編第7話で、「バトルフロンティア・ビードロカップ」なる大会がホウエン地方にて開催。正確な施設名は明かされていなかったが、トーナメント方式で行われていたところを見ると、バトルドームかと思われる。
(※)ことわっておくが、建物のデザインや地形などある程度はゲーム版を参考にしつつも、ある程度はアニポケの設定に準拠して描かれた公式のものである。その証拠にマサキの家がある場所に灯台(無印編#13)が建っていたり、セキチクシティの南東部の沖合にポケモンランド(無印編#17)らしき島が確認できる。
挑戦!!バトルフロンティア
執筆お願い致します。
ポケスペ
第6章と第8章に登場。
- 第6章
エメラルド版のバトルフロンティアが登場しており、オープン記念のパレードを主人公・エメラルドが邪魔をしてしまう。
当然ながら各ブレーン達の怒りを買ってしまうが、エニシダが『1週間以内に全施設を制覇』という条件付きで挑戦を認め、他のブレーンもその条件を承諾したのでフロンティアへの挑戦権を獲得する。
- 第8章
こちらはプラチナ版のバトルフロンティアが登場。
「やぶれた世界」とギラティナについて調べながら主人公のプラチナがフロンティアの各施設に挑戦する。
- 第9章
直接の登場はないが、タワータイクーンのクロツグが登場。
その際にジョウトのバトルフロンティアのフロンティアブレーンと名乗った。
関連タグ
ポケモンシリーズのバトル施設