概要
初出は第3世代(『ポケットモンスター ルビー・サファイア』)。
テニスのダブルスのように、場にポケモンを2匹並べて戦う。
味方も相手も2匹おり、ダブルバトルで初めて効果が出る技や、シングルバトルとは効果が異なる技がいくつかある為、シングルバトルとは異なる技構成や戦術が求められる。
登場した第3世代から公式大会のルールに常に採用されており、シングルバトルに次いで競技人口が多い。以降もWCSでは必ずこのルールとなっている。
第二世代までの公式大会はシングルで行われていたが、実は金銀までの努力値仕様の堅さが相まって全体的にバトルが長引きしやすく、実際に時間切れが発生したり、決着がつかなかった試合が発生した等の影響もあったことからこの方式が採用されたと推測されている。特に第二世代環境を支配したカビゴンが余りに堅牢であったため、2匹がかりで集中砲火すれば倒せるということからもこの方式が成立したと言われる。
なお、よく間違えられるが「トレーナー2人同士がタッグを組んでバトルを行う」状態は「マルチバトル」ないし「タッグバトル」と呼ぶのが正しいので注意されたい。
ゲーム中で1VS2の状態で勝負する場合がある(例としてふたごちゃんなど)が、その場合はダブルバトル扱いとなる。ソフトによっては2匹以上手持ちがないとダブルバトル専門のプレイヤーと目が合ってもバトルにならず、話し掛けてもバトルを拒否される。
レート等での選出数は4匹。対面は上記の通り2VS2の状況。
シングルバトルとの大きな違いはサポートをさせやすい事等により火力が出しやすい為、シングルバトルよりも早く決着がつきやすい事だろう。この為一部を除き耐久戦術はほとんどなく、天候やトリックルーム、おいかぜ等で如何に相手より先に行動できるか、そして高火力の技を叩きこめるかが勝利のカギになってくる。
いかくやまもる、いわなだれやねっぷう等このルールで一気に化ける技や特性もあり、それらを併せ持つポケモンはシングル以上に評価が高い。
ちなみに、ダブルバトルは基本的にトレーナー戦で発生するが、第5世代において色の濃い草むらに入ると野生ポケモンが2匹同時に登場し、ダブルバトルとなる場合がある。
上記のように、WCSルールや作中のジムリーダーにダブルバトルを起用する例はあるものの、黎明期ほどにダブルバトルを見る機会は少なくなっている。
ルビー・サファイアから数えていくつかの作品はダブルバトルのルール説明もゲーム中で見られたものの、作品が進むにつれてダブルバトルの説明がなされる機会がなくなり、ゲーム中でダブルバトルを見かける機会も減っていった。
ポケんちやWCSのYouTube生配信ではダブルバトル形式の配信が見られるものの、実情としてはシングルバトルよりも参入に苦戦しているのではないかと言った指摘も見られる。
上記の遅延対策は、第3世代以降の努力値のシステム変更や火力インフレなどの環境整備によって緩和傾向にあり、TODも戦法上は存在するもののポケモンの構成上で意図的に行うのは難しくなっている。
競技人口はシングルバトルに次いで多いのは確かだが、剣盾以降はシングルバトルとダブルバトル(とマルチバトル)を基盤としたバトルしか存在せず、シーズンやイベントごとに細部ルールを変更する体制をとっている。
世界大会はこちらが主流となる事から分かるように、総じてシングルバトルよりずっと戦略性が豊かになる良システムなのだが、年々悪化する界隈の閉鎖性・秘密主義から、一般層に中々ダブルバトルのノウハウが普及しづらいのもマイナス要因である。
無論例外もあり、『ポケモンコロシアム』『ポケモンXD』『藍の円盤』は、一貫してこのダブルバトルをメインにストーリーが進む仕様であり、ライトユーザーも否応なくダブルの醍醐味や難しさに浸る事となる為、単純化が進むバトルパートも他よりやりごたえのある内容となっている。
主な担い手
リーグ関係者においては、ホウエンのジムリーダー「フウとラン」、ガラルのジムリーダー「キバナ」、パルデアのジムリーダー「ライム」はジムバトルの際必ずダブルバトルになる。
また、『ポケットモンスター エメラルド』では全てのジムリーダーが再戦時に必ずダブルバトルになる。
「対戦やり込み施設」では以下のトレーナーがダブルバトルのエキスパートとして登場する。
他形式
ポケモンカードゲーム
ポケモンカードADV~DPtの時期においてもダブルバトルが存在したが、あまり知られていない。
下記のようなテキストはダブルバトルを考慮している。
わるいアリアドス | どくのいき | 相手のバトルポケモン全員を、それぞれどくにする。 |
詳細はポケモンカードゲーム(ポケカ)wikiを参照。