概要
『ポケットモンスターXY』に登場する特殊なバトル形式。
初出は第6世代(『ポケットモンスター XY』)。
ひこうタイプとおよび特性「ふゆう」持ちのポケモン(一部例外あり)のみが参加でき、高高度の大空を飛びながら戦いを繰り広げる、一風変わった演出のバトル形式となっている。
基本的には飛行ポケモンのみが参加できるという点以外は通常のバトルと変わらず、「あなをほる」などの地面技、フィールド展開技が使用できない以外の制約もほとんどない。
スカイバトルでの挑戦を促してくるトレーナーは「スカイトレーナー」と呼ばれ、通常のトレーナーと同じく道端に配置されている。彼らに話しかけられた際、戦うかどうかの選択肢が発生するため、戦わずにスルーすることもできる。また、手持ちに参加可能なポケモンが1匹もいない場合は戦闘が発生しない。
目新しいシステムであるが、イベントや専門のジムなどでスカイバトルを行うことはなく、1度もスカイバトルをしないままクリアすることも可能である。
また、スカイバトルはイベルタルが出場可能である一方でゼルネアスが出場不能で、そういう意味では『XY』のパッケージ伝説に格差が生まれてしまっている。
スカイバトルの弊害として、飛行する描写の少ないポケモンを無理に浮かせたために、待機モーションが宙吊りにしか見えないネイティオやトロピウス等、モーションが不自然なポケモンが多数生まれてしまった。
また、バトルとしても参加可能なポケモン・使用可能な技を制限しただけのシングルバトルでしかないために独自の戦術がなく、スカイバトルでレーティングバトルのスペシャルルールのレギュレーションが組まれたこともない。
……等といった理由から、プレイヤーからは「蛇足」「誰得」ともっぱら不評である。
なお、このスカイトレーナーは現在のところ『XY』にのみ登場し、『ORAS』には登場しない。
その『ORAS』では「おおぞらをとぶ」で遥か上空を自由に飛ぶことができ、飛んでいるポケモンとぶつかると戦闘になるのだが、先頭のポケモンがスカイバトルに対応していなくても普通に戦えてしまうし、スカイバトルに参加できなかったポケモンも野生で出現する。スカイバトルとは一体何だったのだろうか。
スカイバトルが1作限りで廃止されたにもかかわらず、宙吊り体勢の3DモデルはORAS以降の作品にも持ち越されてしまっているため、結果として本編新作が出る度に元凶のスカイバトルにヘイトが向けられる結果にもなってしまっている。
これらの動作は第8世代まで流用され続けたが、ポケモンSVでは宙吊りだったのが羽ばたくようになる、宙に浮くのをやめて地上に立つようになる等、不評だったものが一部改善された。特に不評だった鯉のぼりはそのままだったが。
スカイバトルに参加できるポケモン
アゲハント/アメモース/イベルタル/ウォーグル/エアームド/エモンガ/オオスバメ/オニドリル/オンバーン/オンバット
ガーメイル/カイリュー/キャモメ/ギャラドス/グライオン/グライガー/クロバット/ケンホロウ/ゴース/ゴースト/ココロモリ/ゴルバット/コロモリ
サザンドラ/サンダー/シンボラー/ストライク/ズバット/スワンナ/ソルロック
タマンタ/チリーン/チルタリス/チルット/テッカニン/ドーミラー/ドータクン/トゲキッス/トゲチック/ドンカラス
バタフリー/ハトーボー/ハネッコ/バルジーナ/ビークイン/ピジョット/ピジョン/ヒノヤコマ/ビビヨン/ビブラーバ/ファイアロー/ファイヤー/プテラ/フライゴン/フリーザー/フリージオ/フワライド/フワンテ/ペリッパー/ボーマンダ/ポポッコ
マスキッパ/マンタイン/ミツハニー/ムクバード/ムクホーク/メガヤンマ
リーシャン/リザードン/ルナトーン/レディアン/レディバ/ロトム