基礎データ
全国図鑑 | No.0430 |
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シンオウ図鑑 | No.075 |
マウンテンカロス図鑑 | No.052 |
アローラ図鑑 | No.079 |
ヒスイ図鑑 | No.141 |
パルデア図鑑 | No.233 |
ローマ字表記 | Dongkarasu |
ぶんるい | おおボスポケモン |
タイプ | あく/ひこう |
たかさ | 0.9m |
おもさ | 27.3kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ふみん/きょううん/じしんかじょう(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひこう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ドンカラス | don(スペイン語で首領)+カラス |
英語・スペイン語・イタリア語 | Honchkrow | honcho(親分)+crow(カラス) |
ドイツ語 | Kramshef | Krähe(カラス)+Chef(親分) |
フランス語 | Corboss | corneille(カラス)+boss(親分) |
韓国語 | 돈크로우 | don(スペイン語で首領)+crow(英語でカラス) |
中国語 | 烏鴉頭頭 | 烏鴉(カラス)+頭頭(巨魁) |
進化
概要
『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』(4世代)で初登場したポケモン。
名前の由来は「ドン(首領)」+「カラス」。
モチーフになった生物はカラス、特に巨大な身体を持つワタリガラスだろう。
ソフト帽を髣髴とさせる意匠の鶏冠、豪奢なファーあるいはマフラーを思わせる白い胸毛、進化前とは比べ物にならないほど鋭い目付きと、まさしくマフィアのボスといったデザイン。
尾羽も特徴的で、まるで赤い花束のようにも見える。
分類名の通り、無数のヤミカラスたちを子分として束ねる大ボス。
その群れの大きさたるや一声鳴くだけで100匹を超えるヤミカラスが集結するほどで、手下を率いれば空が覆われ、周囲が夜の帳が下りたような漆黒の闇に閉ざされることから「夜を招く者」とも謳われる。
凶兆とされるヤミカラスの大軍を率いて上空を覆い尽くす様は、ポケモンのみならず人間にとっても恐ろしい光景だろう。
戦闘から食事の調達までほぼ全てを子分に任せ、自身は住処で毛繕いに時間を費やす。
ヤミカラスはボスのために宝石を狙う習性があるとされており、宝飾品の収集も部下に命じているものと思われる。
それでいながら部下の失敗は決して許さず、獲物の調達に失敗したり、裏切ったりした子分は執拗に追い詰めて始末するという情け容赦ない性格。裏切り者の処分は群れの秩序を守るためという側面もあるようだが、現実のマフィアさながらの冷酷さと言えよう。
戦闘においても自分が手を汚すことを嫌い、外敵との戦いでは子分を差し向け、最後にトドメを刺す時のみ手を下すという。
悪の親玉の鑑のようなポケモンだけあって、悪の組織のボスが手持ちとしていることが多い。
ドンカラスが束ねる組織が、持ち主のそれにも増して悪辣かつ厳格であろうことは皮肉と言えるか。
ソフト帽を被ったようなデザインはアメリカ映画においてギャングのシンボルと化していたためと思われる。また、実際にモチーフになったかどうかは不明であるが、つばの広い帽子を被った威厳のあるヒゲを蓄えたかのようなデザインから北欧神話のオーディンを連想させるという意見も。オーディンはカラスを使い魔としている伝承がある他、魔法に詳しい神とも言われ、進化前のヤミカラスも魔女の帽子とホウキをモチーフにしていたりする。また、オーディンの由来が「激怒するもの」であるため、ドンカラスの苛烈な性分に通ずるものがある。
LEGENDSアルセウスでは群青の海岸と紅蓮の湿地に生息しており、夜行性という設定通り夜間にのみ出現する。
このうち紅蓮の湿地に生息しているのは巨大な体躯を持つオヤブン個体。ヤミカラスたちを側近のように従え、赤い双眸を炯々と輝かせて徘徊する様は首領の中の首領といった風格である。
ゲーム上の特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
100 | 125 | 52 | 105 | 52 | 71 | 505 |
進化前のヤミカラスから攻撃と特攻が大きく上昇し、HPもかなり高くなった。
不意打ちをメインに据えるポケモンの中では似たようなポケモンにアブソルやキリキザン等が居るが、その二匹よりもかなり特攻が高いので熱風等の炎技を上手く扱える。
しかし素早さに関してはヤミカラスより下がってしまう。首領らしくどっしり構えているということか。
防御・特防も少ししか上がっていないが、前述のようにHPが豊富になったため、うまく努力値を調整すれば並以上の耐久を得られる。
初登場時はキノガッサよりわずかに素早いことや対催眠の特性を持つことからキノガッサ(催眠持ち)キラーとして、他にはあくタイプの先制技のふいうちや相手の補助技を封じるちょうはつを使ったエスパー、ゴーストタイプ対策として使われることが多かった。
いずれにせよ相手の行動を読んでこそ真価を発揮するポケモンであったので、種族値ほどには火力偏重のポケモンとしては認識されていなかった。
しかし、プラチナでばかぢから、ねっぷうを習得しいわ、はがねタイプにも対処できるようになり、さらにはHGSSでタマゴ技でブレイブバードを習得し、ムクホークを超える突破力を得る。
これにより、ドンカラスはあくタイプ屈指のアタッカーとして名を馳せることとなる。
そしてSVで念願のサイクル技である「とんぼがえり」を獲得。高火力で攻めつつダメージを控えに肩代わりしてもらえるようになった。ある意味では一定の終着点にたどり着いたと言える。
SVご用達のテラレイドバトルにおいては、相手として登場されると型が読めず、かつテラスタイプにより弱点を持ち前の技構成や搦手できれいに補っていることが多く非常に厄介。
味方として扱う場合はレイドの仕様上撃たれ弱い部類に入るため、対戦とは別の意味で頭をひねるが、単純な攻め力で見ればきょううんを持つため、アイテム込みで確定急所に仕上げたつじぎりを撃ちつつ搦手でサポートもできるアタッカーとして十分な採用価値がある。
技の候補は物理はつじぎり、ドリルくちばし、ふいうち、おいうち、ブレイブバード、ゴッドバード、ばかぢから、イカサマ、特殊はあくのはどう、ねっぷう、サイコキネシスなど。
補助技はわるだくみやちょうはつ、くろいきり、あやしいひかり、めいそう、いやなおと、はねやすめなど非常に豊富。
初見でどのような型か判断するのは困難を極めるだろう。
夢特性はヤミカラスの「いたずらごころ」から「じしんかじょう」となった。
大ボスらしい変化と言え、豊富な技ウェポンと一致ふいうちによるアタッカー適性の高さから相性も悪くない。
クセのある能力配分に型の自由度の高さ、メジャーな弱点タイプなど、使用者の側も対戦時どころか育成の時点から熟考を重ねる必要がある。
特性も含めて「ハマると強い」玄人向けのポケモンといえるだろう。
その技範囲と耐性を活かして旅パで使うという手もある。『ポケットモンスター サン・ムーン 公式ガイドブック 上 完全ストーリー攻略』でもモクローチャートにおけるおススメパーティの1体として紹介された。ただし、SMにおいては原則としてシナリオ終盤のポニの大峡谷でしか加入できないことに留意されたい。
使用トレーナー
ゲーム版
- アカギ:ギンガ団ボス
- カリン:四天王(ジョウト)
- ハヤト:ジムリーダー(ジョウト)
- ハチクマン:怪人
- ナギ:ジムリーダー(ホウエン)
- サカキ:ロケット団ボス
- ギーマ:四天王(イッシュ)
- フラダリ:フレア団ボス
- クチナシ:しまキング
- グズマ:スカル団ボス
- ヒカリ:ポケモントレーナー
- ペリーラ:ギンガ団警備隊隊長
- ピーニャ:スター団あく組チーム・セギンボス
- セイジ先生:パルデア教員
- ドリバル(ポケモンマスターズ)
- ラムダ:ロケット団幹部※
※『ポケモンマスターズ』でのシナリオにて
漫画版
番外作品
ポケモンGO
今作ではアメ100個に加え、「シンオウのいし」を使って進化する。
あく技とひこう技どちらも統一して戦えるため、好きな方を選ぼう。エスパータイプの「サイコキネシス」をサブウェポンとして使うのもあり。ダークライよりHPは多いが、耐久がかなり低いため油断していると一発KOなんてこともあるため、相手の立ち回りを警戒して戦うべし。
しかし、2021年5月にドンカラスの種族値全てを上回るイベルタルが登場し、ドンカラスの存在は文字通り紙に。…ドンカラス(´;ω;`)カワイソス……。一応、ひこう技で差別化はできるが…
ポケモンマスターズ
ドリバル&ドンカラス
ポケマスオリジナルキャラクターで、ライヤーの忠臣であるドリバルのバディで登場。2021年7月30日にプレイアブルで実装されたあくタイプのサポート。
技
つじぎり | 急所に当たりやすい |
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クリティカットG | 味方全員の急所率を1段階あげる |
あくのはどう | 20%の確率で相手をひるみ状態にする |
我らの結束は固いぞ | 味方全体の場をわざゲージ加速状態にする。味方全員の攻撃と特攻を2段階+防御と特防を1段階あげる |
バディーズ技
質実剛健のつじぎり | ★6EXアップ後、初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる |
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パッシブスキル
攻撃時防御アップG2 | 技での攻撃が成功したときに30%の確率で味方全員の防御を1段階あげる |
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攻撃時特防アップG2 | 技での攻撃が成功したときに30%の確率で味方全員の特防を1段階あげる |
ねむり無効 | ねむり状態にならない |
その他
「悪の組織・ジョウト編」にてロケット団の幹部・ラムダもドンカラスを連れていたが、HGSSのチョウジタウンのロケット団アジトでラムダの物真似して怪電波発生装置の部屋のパスワードを喋ったあのヤミカラスである事が判明した。ちなみにHGSSで劇場版配信のセレビィを連れて発生するイベントで戦えるサカキもドンカラスを手持ちにしていたりする。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- シンジのドンカラス
- 当初はヤミカラスだった。実はOP1だとヤミカラスの姿で既に先行登場しており、OP2でもシンジの後ろにドンカラスの姿が映っている。
- 特性は「きょううん」。
- 本編での初登場はシロナとのフルバトルで、シロナのガブリアス相手に3番手で登場。この時はガブリアスに「ギガインパクト」を使わせるための捨て駒のような扱いだったが、ドンカラスに進化して以降は主力として機能しており、トバリジム戦ではスモモのアサナンとゴーリキーを「ゴッドバード」で2タテした。サトシのハヤシガメ(後にドダイトスに進化)とは因縁があり、本編では2度対決し、どちらもドンカラスが勝利している。
- ポケリンガではムクバードとも対決したが、こちらはムクバードがバトル中にムクホークに進化したのもあって僅差で敗北している。
- 本編で使用した技は「くろいきり」、「ゴッドバード」、「シャドーボール」、「あくのはどう」、「つばめがえし」、「つじぎり」。
- マキのドンカラス
- 劇場版『ディアルガvsパルキアvsダークライ』にて、神と呼ばれしポケモン達の争いでアラモスタウンに起きた異変の影響で発生した霧を払うために登場。『きりばらい』を使用するも全く効果が無かった。出番は以上である。声を担当したのは逢坂力氏。
その他
BW | 135話 |
---|---|
XY | 77話・109話・112話 |
劇場版 | 氷空の花束 |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- シルバーのドンカラス
- 7章:アカギの手持ちが登場し、普段からボールから出てアカギの周囲を飛んで睨みをきかせている。
関連イラスト
関連タグ
0429.ムウマージ→0430.ドンカラス→0431.ニャルマー
同複合タイプ
第4世代追加進化
No. | ポケモン | No. | ポケモン | No. | ポケモン | No. | ポケモン |
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0407 | ロズレイド | 0424 | エテボース | 0429 | ムウマージ | 0430 | ドンカラス |
0461 | マニューラ | 0462 | ジバコイル | 0463 | ベロベルト | 0464 | ドサイドン |
0465 | モジャンボ | 0466 | エレキブル | 0467 | ブーバーン | 0468 | トゲキッス |
0469 | メガヤンマ | 0470 | リーフィア | 0471 | グレイシア | 0472 | グライオン |
0473 | マンムー | 0474 | ポリゴンZ | 0475 | エルレイド | 0476 | ダイノーズ |
0477 | ヨノワール | 0478 | ユキメノコ |