概要
「カントー四天王」のリーダーであり、「自然界を統べる、王者の軍団」との異名を持つドラゴン使い。
「人間をカントー地方から追放してポケモンの理想郷を創ろう」と企み、イエローと対立する。
初登場の第2章ではその激しい強さで邪魔者を次々排除し、一旦はイエローに加勢したサカキに追い詰められるものの、ルギアが夜明けとともにスオウ島上空に現れたことにより戦闘は中断。
そのルギアを用いてカントー地方を攻撃しようとするが、直前にイエローによって100万ボルトで吹き飛ばされた。
第3章では仮面の男の正体を探るため、シルバーを従えて様々な調査を行わせる。その過程でシルバーにバンギラスを貸していた。
カントー四天王崩壊後はうずまきじまに本拠地を構え、滝や渦潮の仕掛けでアジトを守っていた。2章での野望が潰えた後は性格がやや丸くなり、シルバーとは当初は互いの利害が一致しての付き合いではあったが、やがて師弟としての絆が生まれた。シルバーが師匠として仰ぐのはワタルだけであり、3章での事件解決後も交流はあった様子。
9章ではかつてシルバーを通じて敵対していた、時の狭間にいる元:仮面の男こと、ヤナギからのメッセージを受け取り、ロケット団によるジョウト及びシンオウの崩壊の危機を知り、オーキド博士に連絡を取り暗躍していた。
本来ならポケスロンでオーキド博士が寄越した図鑑所有者に情報提供するつもりであったが、道中遭遇したロケット団4将軍のひとりラムダがワタルが最も動揺する人物の姿に変装したことで敗れてしまった。
その後はアルフの遺跡に身を潜め、アルセウスを追ってきたゴールドと合流。ロケット団4将軍が引き起こすアルセウスのディアルガ、パルキア、ギラティナの創造と、その三匹の衝突によるジョウトとシンオウの崩壊を止める為、時の狭間からセレビィと共に戻って来るヤナギを迎えにウバメの森に向かう。
そのウバメの森では戻って来たヤナギと、重い病を癒す事のできるセレビィを求めて来たサカキが対峙しており、二人の戦いを仲裁してサカキに今回の事件の収拾のために共闘を申し出てアルフの遺跡に帰還。ヤナギやサカキと共にゴールドたちに加勢した。
ワタル自身はサカキやヤナギとの関係を「それぞれが互いに因縁を持つ、一度は世界を支配しようとした悪人」と称している。
事件解決後は、同じマントを10着購入している姿を見せている。
人物像
原作とは違い、前髪があり八重歯。
第2章で回想から、幼い頃に大切にしていたミニリュウとコイキングが工場排水に侵されて病気になったことがきっかけとなり人間を恨むようになったと思われる。
ワタルは10年に1人生まれるという「トキワのもりの能力者」で、ポケモンの記憶を読み取ったり回復したりすることができる。「10年に1人生まれる」を「10年間隔で生まれる」と解釈すれば、2章での年齢はイエローより10歳年上の21歳である。
ちなみに原作ではワタルの出身地はフスベシティであり、トキワシティ出身であるという設定はない(これが金銀以降で判明したこともあり、3章ではイブキとの関係に補足説明がなされている)。
手持ちポケモン
ワタルのポケモンは(まぁ他の媒体でも大体そうだが)反動無しにはかいこうせんを連発できるうえ、発射後のはかいこうせんの軌道を自在に変更できる。また、初期のポケスペでよく見られた複数のポケモン・わざの合体も行え、作中ではギャラドス、二体のハクリューによるバブルこうせんでバリアーを張りながら、赤青緑の三原色のバブルを合成することで不可視のバブルで攻撃するという芸当も見せた。