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いわタイプ

いわたいぷ

いわタイプ(Rock Type)とは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場するタイプの一種である。
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【注意】編集

ポケモンは沢山のキャラが登場するゲームですが、一部においてポケモンに対する扱いや能力、対戦での使用率を主観的、且つ過度になじる編集者が散見されます


キャラ設定は今後のシリーズで変化すること、対戦環境は変化を繰り返すこと、本サイトの性質上記事の内容もあくまで個々人の見解に過ぎない旨を理解し、全てを鵜呑みにしないようご注意下さい。


概要編集

ポケモンは種族ごとに1・2種類、技には1種類のタイプが必ず付加されている。

バトルでの有利不利が決定される要素の1つ。


初代より登場しているタイプの1つ。

いわタイプに分類されるポケモンの特徴としては、肉体を構成する要素に岩石を含む、または肉体が岩石そのもので出来ていることが挙げられる。

また、化石より復元されたポケモンも、その出自からかほとんどがいわ複合である(詳細は化石ポケモンを参照)。

化石ポケモンを除くと、概ね「鉱物に顔や手足が付いた」か「堅固な肉体を有する怪獣聖獣」といったデザインとなる。

そのため、外見的特徴はじめんポケモンと被りやすく、新規のいわ・じめん系ポケモンのタイプを初見で当てることは難しい。

どちらかといえば硬いゴツゴツした印象を与え、鉱物をモチーフとしたものが多いのがいわ、そうでなく生物をモチーフとしたものが多いのがじめんという区別となる。近年はいわにもイワンコカジリガメの様に生物をモチーフとしているポケモンも登場している。

なお、すなは漢字で「」と書く通りに石粒の集合体ではあるが、ポケモンにおいて砂に関するわざはいわではなくじめん扱いとなっている。

また、じめんがでんき技を無効化するため、初期の頃はいわポケモンも受けないと誤解されることが多々あった(アニメ版ではいわに電撃は効かないといった内容を話す人もいた)。

この様な誤解が広まったのは初代にはいわ単ポケモンがいなかったことやいわ代表格で高い知名度を誇っていたイワークイシツブテ系列、サイホーン系列達が全てじめん複合ででんきを無効化していたからであり、初代における他のいわであるプテラオムナイト系列、カブト系列には複合タイプの都合から寧ろ2倍ダメージが入る(プテラはひこう、他2匹はみず複合)。

その後の作品でウソッキーレジロックのようないわ単タイプポケモンやアーマルド(むし)やボスゴドラ(はがね)のようにじめんタイプ以外の複合タイプが増えたことでこのような誤解をされることは少なくなって来た。

第9世代時点で未登場の複合タイプはノーマルタイプゴーストタイプの2つ。


"岩石"をモチーフとしているため、こうげき」、「ぼうぎょ」は高く設定され、「とくこう」、「とくぼう」、「すばやさ」が低く設定されている傾向がある。

そのため、特殊攻撃主体のポケモンを苦手としているものが多い。


ちなみに初代 - 第4世代では最初に戦うジムリーダーは"いわタイプ使い"であることが多かった。

これは、ノーマルタイプ技「ひっかく」「たいあたり」合戦となりやすい序盤においてノーマル耐性を持つ壁となること、加えて、くさ、ほのお、みずのいわゆるポケモン御三家のタイプ全てに関わりを有することから、ポケモン初心者にタイプ相性の重要性を理解させるには絶好のレクチャー役となるためと思われる。

 

さらに序盤はノーマルタイプやひこうタイプポケモンが多く、その意味でもいわタイプポケモンが多かった。飛行タイプも弱点を突かれてしまう。

「地続きなためカントーとジムリーダーのタイプ被りがない」という特例によりひこうタイプ使いのハヤトが最初のジムを務めるジョウト地方を除き、第4世代まで最初のジムリーダーはいわタイプ使いであった。

しかしシリーズを経過するごとにこの傾向は薄れ、5世代以降は最初のジムがいわタイプで固定ということもなくなってきており、第7世代では初めていわタイプ使いの四天王が登場している。


タイプ相性から見た場合、弱点は5つもあり、しかもその内訳がみずタイプくさタイプかくとうタイプじめんタイプはがねタイプと見事にメジャーなタイプのオンパレード。

みず・くさは浸食、じめんには埋まり、はがね・かくとうには砕かれる…というイメージなのであろうが、こうした事情故に非常に「弱点を突かれやすい」タイプであり、他タイプと複合した際には4倍弱点を抱えやすいという大きな欠点を抱えている(例えば、いわ・フェアリーメレシーディアンシー/メガディアンシーは鋼が4倍弱点)。場合によっては4倍弱点2タイプといったことも珍しくない(例えば、アマルスアマルルガは鋼・格闘が4倍弱点)。

その代わり半減は4つあり、これは全タイプ中第4位となるため数は悪くない。

なお、それでも実は対ほのおタイプ以外の受けタイプ相性がはがねタイプの完全下位互換となっている。というか半数以上を半減するはがねタイプが固過ぎるのだ。

勿論ほのおタイプはメジャータイプの一角のため、それだけでいわタイプの耐性が終わっていると断じる訳ではないが、イワークハガネールに進化するといわタイプがはがねタイプへ変化したり、ボスゴドラメガボスゴドラメガシンカするといわタイプが消失したり、第8世代ではいわタイプではない化石ポケモンが登場するなど、余り待遇は良くない。


一方で殴るタイプとしては非常に優秀。飛行・こおり・ほのお・むしの4タイプに弱点を突け、半減は3つ(じめん・はがね・かくとう)、かつタイプ相性により無効化されたり特性により技が弱体化されることもなく、対戦においても4倍弱点を抱えているポケモンも少なくないので通りの良さには定評がある。

余談ではあるが、仮に「全てのタイプを持つポケモン」が存在した場合、その弱点タイプは岩のみとなる。弱点を突ける数が半減よりも多い中で、無効化されることのない唯一のタイプでもある。

さらに岩タイプの4倍弱点は飛行タイプの複合が多いので防御力の低く使用率も比較的高い飛行対策になっていることも多いから攻守両方で飛行対策として入れる事例も。


このような「守りは弱いが攻めに長けている」特徴と相性補完が相まって、環境ではかくとうタイプじめんタイプのサブウェポンとして使用されているのを目にすることが多いタイプである。

奇しくも防御面で下位互換気味のはがねタイプとは対極な立ち位置となっている。(あちらはポケモン自体がはがねタイプな事は多いが、はがね技がサブウェポンとして採用される事は非常に稀)。


なお、半減される3タイプは全てそのまま岩タイプの弱点を突くことが可能。

詰まるところ攻めても守ってもタイプ相性の影響がかなり大きいタイプである。

得手不得手を見極めて戦うのが中心となる。


いわタイプのポケモンは多くが特性「がんじょうを持ち、第5世代以降弱点攻撃を受けても1発なら確実に生き残ることが可能な場面も多いので、敢えて弱点攻撃を受け止めてしぶとく耐えて反撃するという戦術も可能。相手からすれば処理に手間取るので厄介この上ない。

ちなみに、いわタイプはじめんタイプ、かくとうタイプ、みずタイプとの相性補完に優れる。

これらの両方の攻撃を半減可能なポケモンは数少ない。


技の面で見ると、物理特殊共に大きな問題を抱えている。

どれもこれも命中率が難アリなのである。

まず物理技は、命中率100の技が「うちおとす」と「アクセルロック」、「パワフルエッジ」、「ツタこんぼう」しかない。この「うちおとす」でさえ登場は第5世代(アクセルロックは第7世代、他2つは第9世代)という遅さで、初代から第4世代まで10年以上もいわ技には命中100がなかった。しかも、挙げた4つのうち3つが専用技である(アクセルロックはまひる&たそがれルガルガン、パワフルエッジはテツノイワオ、ツタこんぼうはオーガポン(いしずえのめん)の専用技)。ちなみにこれらの威力は順に50と40、95、100である。

 

基本技であるはずの「いわおとし」ですら命中率90(初代では65)、よく使われる「がんせきふうじ」は95(第5世代までは80)で、「いわなだれ」「ロックブラスト」は90(第4世代では80)、「ストーンエッジ」「もろはのずつき」に至っては80しかない。

そのため肝心な際に外れてしまい、途端に不利になることやそのまま負けてしまうことも多々ある。それだけ1ターンの価値は大きいのだ。

※ちなみにいわおとし・第5世代までのがんせきふうじが50(第6世代より60)、ロックブラストは20×2 - 5、いわなだれが75、ストーンエッジ100、もろはのずつきは150。

 

次に特殊技は命中率でも100の技が2つしかないが、問題はそこではない。

たった3つしかない上に技と習得者が噛み合わないのである。

げんしのちから」は化石ポケモンを始め多くのいわタイプが覚えるが、威力はたったの60。

しかもPPが5しかない。10%の確率で全ステータスアップというオマケもあるが、これでは余りに心もとない。

もう1つの「パワージェム」は威力80とまずまずであるが、肝心のいわタイプでの習得者が少なく、タイプ一致でマトモな威力を出せるのはウツロイドキラフロルなどと非常に限られる。

この技が登場した第4世代より約10年掛かって漸くまともな習得者の登場ってどういうことなの

第8世代ではDLC「鎧の孤島」で、待望の威力100越えの特殊技、「メテオビーム」が登場。

だが例によって取得者のタイプや種族値が噛み合わず、これまたマトモな威力が出せるのがウツロイド(と後に冠の雪原で復帰したオムスターアーケオス)ぐらい。

「パワージェム」と同じ宝石関係の技でディアンシー専用のダイヤストーム」は物理になっているし

一方で、変化技には「ステルスロック」「ロックカット」「ワイドガード」など優秀な技が多い。特にステルスロックは、設置技つながりの「まきびし(ノーマル)」や「どくびし」と異なりタイプ相性による無効化がないため、先発ポケモンによる起点作りに使われやすい。


じめん・はがねと並び、天候「すなあらし」のダメージを無効化可能なタイプの1つ。

加えていわタイプ固有の効果として、天候「すなあらし」の際にとくぼうが1.5倍となる(第4世代以降)。

いわタイプは全体的に特殊耐久が低いため、この効果は大助かりである。

そのため「砂嵐パーティ)」構成員となれるものの、「すなあらし」の際に発動する特性を有するポケモンが少ないため、始動役である「すなおこし」を有するバンギラスギガイアス以外は採用されることが少ない(すなおこしはヒポポタス/カバルドンも持つが、彼はじめんタイプ)。



いわタイプのポケモン一覧編集


初代編集


第2世代編集

No.初期No.中間No.最終
0185ウソッキー--
0213ツボツボ----
0219マグカルゴ--
0222サニーゴ※1---
0246ヨーギラス0247サナギラス0248バンギラス

※第8世代よりリージョンフォーム専用の進化形態が追加。


第3世代編集


第4世代編集


第5世代編集


第6世代編集


第7世代編集

No.初期No.中間No.最終
0744イワンコ0745ルガルガン--
0774メテノ----
0793ウツロイド----
0805ツンデツンデ----

第8世代編集


第9世代編集


メガシンカポケモン編集


リージョンフォーム編集

ポケモンタイプ(変化前)タイプ(変化後)
アローライシツブテいわ・じめんいわ・でんき
アローラゴローンいわ・じめんいわ・でんき
アローラゴローニャいわ・じめんいわ・でんき
ヒスイガーディほのおほのおいわ
ヒスイウインディほのおほのお・いわ
ヒスイクレベースこおりこおりいわ

フォルムチェンジ編集

No.ポケモンフォルムチェンジ
0493アルセウスがんせきプレート
0773シルヴァディロックメモリ
1017オーガポンいしずえのめん

タイプ相性と特性編集

タイプ相性編集

攻撃側タイプ
抜群(2倍)ほのお・こおり・ひこう・むし
今一つ(0.5倍)かくとう・じめん・はがね
効果なし(無効)-
防御側タイプ
抜群(2倍)みず・くさ・かくとう・じめん・はがね
今一つ(0.5倍)ノーマル・ほのお・どく・ひこう
効果なし(無効)-

タイプ特性編集


タイプ相性考察編集

圧倒的な硬さと重さがあるため、ぶつけられた氷は砕け、虫は押し潰されることが容易に連想出来る。

空を飛んでいる鳥に対しては投石が有効な攻撃手段であり、古くからのことわざに「一石二鳥」があるため、いわが弱点となっているのは理に適っている。

一般に火は水で消すものというイメージがあるため、いわでほのおに弱点を取れる理由が分かり辛いが、消火方法に物体を覆い被せて酸素供給を断つ「窒息消火法」が存在するため。そもそも石は酸化しているため、燃えにくいのである。その上、凡人の力では砕けはせず、無機物であるために毒は効かず、重さで風が吹き荒れても動じることはない。ほのおこおりひこうむし強くノーマル・ほのお・どく・ひこうに耐性があるのも納得である。


みず、くさ、かくとう、じめん、はがねに有利を取られてしまうのは以下の理由からであると思われる。

  • みず:水の流れが岩表面を削り取ってやがては砕いてしまうため。
  • くさタイプ:確定的な説ではないが、植物の根が石造りの世界遺産を損壊させた例がある他、苔が大岩を覆ってしまうからなどの理由が考えられる。
  • かくとう:怪力で岩を砕いてしまう。
  • じめん:確定的な説はないが、地震の揺れが岩山や建物を倒壊させるからではないかと思われる。
    • 壊してしまうため、半減もされる。
  • はがね:鉄球での粉砕や鍛えられた刀で大岩を切断するイメージ
    • 勿論、防御力でも岩を上回っているため、半減されてしまうのも納得である。

世代ごとの変遷編集

第1世代編集

上記の通り「いわおとし」命中率が65とあってないようなものであり、さらに上位技「いわなだれ」は技マシン限定かつ現在と異なり追加効果なし、果ては化石ポケモンはこの技を覚えないという、冒険には不向きのタイプであった。

いわジムはあれど、くれる技マシンはノーマル技「がまん」であった(プレイヤーがヒトカゲを用いる場合はタイプ相性で不利であるため、それを防ぐためかもしれなかったが)。

それでも対戦においては、ノーマル技(特に「はかいこうせん」)を軽減出来る数少ないタイプであり、重宝されていた。


だいばくはつ」も覚えるゴローニャは最低でも相打ちに持ち込むことができるので、まだそれなりに強かった方であった。

一方イワーク見掛け倒しの代名詞となってしまった。何せ攻撃がポッポ以下……。

99カップではサイドンが前線に立った。この際の活躍で評価されたことで、時は巡ってVC版環境ではサイドンがいわ最強の座を射止めている。さらに、99カップ本戦でただ1人、どういう理由か明らかとはなっていないがカブトプス使用者もいた。



第2世代編集

新規ポケモンでは、初のいわ単のウソッキー、全ポケモン中防御と特防1位でむし複合でもあるツボツボマグマッグの進化系でほのお複合のマグカルゴ、みず複合のサニーゴ、最終進化はあく複合になるヨーギラス系統が登場。


この世代ではカイリューと並ぶ600族として、バンギラスが初登場した。

圧倒的な種族値と強烈なタイプ一致技、それ以外の多彩な攻撃技で名を馳せたが、弱点が多い上にLv.55進化が災いし、そこまで流行らなかった。

この世代のいわ枠はバンギラスが任天堂カップ2000決勝大会に何体か顔を出していたが、全国大会レベルでは殆どバンギラスしかいわ枠がいなかった状況で、後はサイドンとオムスターが世代展開期当時稀に使われた程度か。

一方でイワークは進化と共にタイプ1がはがねへ変更され、イーブイ以外で進化によってタイプ1が変わる初のポケモンとなった。


ようやく「いわなだれ」に追加効果として3割「ひるみ」が追加される。

しかし、同時に技マシンが消滅してしまった。

幸い前作で覚えられたポケモンは遺伝で覚えられたので、必ずしも打撃を受けた訳ではないが。


新技として「すなあらし」「ころがる」「げんしのちから」が登場。

「すなあらし」は当時は相手にスリップダメージを与えるのみの効果であったが、現在と異なり最大HPの1/8のダメージであったため、「どく」「もうどく」などと組合わせると凶悪であった。

「ころがる」は対戦での活躍よりもとあるリーダー鬼畜乳牛の印象の方が強いであろう。

「げんしのちから」は念願の安定命中技であり、化石ポケモンにとっては初のいわタイプ技となったが、PPが僅かに5しかなく使い勝手は悪かった。

追加効果は非常に強力なのだが。


この世代に新規化石ポケモンは存在していなかった。

当時は唯一であったが、第7世代が後に続いた。



第3世代編集

この世代では歴代で最も多くいわタイプのポケモンが追加された。


代表的なポケモンとしては、くさ複合のユレイドル、むし複合のアーマルド、エスパー複合のルナトーンソルロック、はがね複合のボスゴドラなど。

更にいわタイプ初の伝説のポケモンとしてレジロックが登場。

さらに特性が追加され、いわタイプの多くががんじょうを入手した。

……が、この特性が本気を出すのはまだ先の話。


レジロックは、恐るべき物理耐久と低くない「こうげき」、特性「クリアボディ」によって能力を下げられない特徴を有する。

そこから「のろい」を積めば物理では中々倒れない。

だが、タイプ一致技が最初「げんしのちから」しかなかったせいで、攻撃面は貧相であった


既存勢ではバンギラスカイオーガグラードン同様、自在に天候を操る特性である「すなおこし」を手に入れた。

しかも、ちょうはつ」「りゅうのまいまで入手したたことで、攻撃面も大幅強化された。

だが、当時「すながくれ」持ちは少なく、バンギラスに至ってはルール縛りもきつかったため、前世代同様余り広まらなかった。

この他、オムスターカブトプス「すいすい」を、サイドン「ひらいしん」を手に入れ、新たな活躍の場を得た。


技面では威力が高い連続技「ロックブラスト」が登場した他、「いわなだれ」は『FRLG』で教え技となったことで多くのポケモンへ配布された。

同じく新技であった「がんせきふうじ」は、追加効果こそ強いが威力50・命中率80・PP10であったため、実用レベルとはいえなかった。

ダブルバトルも始まったが、「じしん」とメタグロス雨パが強過ぎたせいで活躍の場は少なかった。

「いわなだれ」は相手2匹に当たるようになったため、威力は半減されるものの素早く放てば「ひるみ」の効果を得ることが出来、ごくたまに採用されていた。


シングルバトルでは一部でコンボによる耐久型やノーマル対策としてレジロックが一定数使われたが、後は「ロックブラスト」による「みがわり」対策として偶にサイドンが見られる程度であった。


第4世代編集

新規組は、いわ単タイプズガイドス系統、はがね複合タテトプス系統、ウソッキーの進化前であるウソハチ、そしてサイドンがドサイドンノズパスダイノーズへの進化を獲得した。


さらにこの世代では強力な新技と新要素登場で、一気に強化された。

まず大技「ストーンエッジ」「もろはのずつき」が登場。

念願の威力100超え技であるが、どちらも命中率が80でPPも5しかないのがネック。

そして第1世代以来わざマシンを外れていた「いわなだれ」も晴れてわざマシンへ復活。

次に「すばやさ」を2倍にする「ロックカット」が登場。

「いわタイプ=遅い」というイメージを覆し、奇襲を仕掛けることが可能になった。

さらに相手の場に仕掛けを置く「ステルスロック」が登場。

この技はいわタイプへの相性によって受けるダメージが決まるため、例えばいわが4倍弱点のポケモンであれば登場しただけでHPの半分が強制的に持って行かれる。

これによっていわ弱点のポケモンがかなり牽制されるようになった。

また、ダブルバトルの2体攻撃技の仕様が修正され、「いわなだれ」がまともな威力となったため使用者が急増した。

結果、シングルでは「ストーンエッジ」を、ダブルでは「いわなだれ」を使うという住み分けがここに確立したのであった。


極め付けは、天候「すなあらし」に「とくぼう」が1.5倍となるという効果が追加。

これによってバンギラスは場に出ただけで「とくぼう」が1.5倍となるという破格の強化を受けた。

しかもレベルフラットルールの導入で、バンギラスが対戦に参加できるルールが増えていった

これによって、同世代に登場したじめんタイプのカバルドンとシェアを争う形にはなったが、「砂嵐パーティ」の基軸としてバンギラスが積極的に起用されるようになった。


新勢力では、ドサイドンが弱点技のダメージを軽減する新特性「ハードロックによって重火力攻撃役として重宝された。

化石ポケモンであるラムパルドは高い攻撃力と特性「かたやぶり」による突破力、トリデプスは4倍弱点が2つあるのが痛いものの、高い防御と特防による受け寄りの性能を有する。

既存勢力では、前世代から登場したジーランスボスゴドラはまさかの「もろはのずつき」習得で、特性「いしあたま」により威力150を無反動でぶっ放すポケモンとなった。


一方で、技ごとの物理特殊分化が実施されたもののいわ特殊技は「げんしのちから」とこの世代から追加された「パワージェムのみで、これは第8世代現在でも変わっていない。

そして「パワージェム」は前述の通り習得者が軒並み不一致という……。


第5世代編集

新規勢はダンゴロ系統、むし複合のイシズマイ系統、化石ポケモンのプロトーガアーケンの2系統、そしていわタイプ2匹目の伝説のポケモンでもあるテラキオンが登場。


そして、「がんじょう」が遂に本気を出した。

何とHP満タン時に一撃で倒される技を受けてもHPが1残るというきあいのタスキ」と全く同じ効果を手に入れてしまったのだ。

しかも「きあいのタスキ」と異なりHPが満タンとなれば何度でも同じ効果を得られる。

通常のポケモンでも十分強い性能だが、この特性の真の恐ろしさを知らしめたのがLv.1ココドラである。

相手のHPを自分のHPと同じとするがむしゃら、相手に与えたダメージの1/8だけHPが回復する「かいがらのすず」、定数ダメージどくどくまたは「すなあらし」が組合わさることで、Lv.100すら平気で薙ぎ倒す凶悪はめ殺しコンボが完成した。

勿論アイテム「オボンのみ」や天候「あられ」に弱いなどの弱点はあるが、対策必須の戦術として名を馳せた。

同様の戦法はLv.1ノズパスLv.2ダイノーズHGSSからの教え技いたみわけを使用することで居座ることができた。

こちらはノーマル物理接触技の「がむしゃら」とは違いノーマル変化技なのでゴーストタイプに有効という利点がある。

ただし、「ちょうはつ」や「みがわり」に弱いという弱点を持つ。


テラキオンは初のかくとうタイプ複合となり、優秀な技、高いこうげき・すばやさ、特性「せいぎのこころ」で第一線へ躍り出た。

この他チート級の能力強化性能を誇るからをやぶるを引っ提げたアバゴーライワパレス、「もろはのずつき」所有者中最速を更新したアーケオスなど新規勢も個性的な面子である。

既存勢力では天候全盛であり、バンギラスがシングルでもダブルでも引っ張り凧の強さであった。

またオムスターが上記「からをやぶる」を、ユレイドルとアーマルドが隠れ特性でそれぞれよびみず」「すいすいを獲得し、新たな戦術を展開できるようになった。


第6世代編集

この世代の新規勢は、みず複合のカメテテ系統、化石ポケモンのチゴラスアマルスの2系統、新登場のフェアリー複合のメレシー、そしていわタイプ初の幻のポケモンであるディアンシーが登場した。


対戦面では何と天候永続が終了してしまう

このため、砂嵐パーティ安定感は大幅に減退してしまった。

しかも常時2回攻撃のぶっ壊れチート母ちゃんまで登場し、先のココドラの戦術も急激に弱体化した。

新登場したフェアリータイプは、はがねタイプが弱点である点が共通し、このタイプと共に弱点を突かれてしまう場面が現れるなどの逆風が吹いてしまった(ただ、いわタイプが攻撃を受ける時、効果が今一つとなるどくタイプと、ほのおタイプの需要が上がったため、そこを考えると、不遇なタイプとなったという訳ではない)。

一方で、幻含め3種族がメガシンカを手に入れた(ボスゴドラはメガシンカするものの、いわタイプが取れてしまう)。


新勢力の内、ディアンシーは専用技「ダイヤストーム」を持ち、メガシンカ前後とでがらりとステータスが変わるためどちらで来るか読みにくいのが特徴。

この他「いしあたま」+「もろはのずつき」持ちで最速を更新したガチゴラスゆきふらしを持つことで「霰パーティ」への参入を果たしたアマルルガもいるが、何れも本領を発揮するのはORASで隠れ特性が追加された時だった。

既存組では前世代と変わらずバンギラステラキオンドサイドンの3匹を中心に活躍した他、メガシンカを獲得したプテラがダブルバトルで技フリーフォールを生かした戦術で名を馳せた。


技面では「がんせきふうじ」の威力、命中率、PPが全て上昇し漸く実用に耐え得るようになったが、いわタイプで積極的に使うよりもじめんタイプ等のサブウェポンとしての需要が高かった。


第7世代編集

新勢力はイワンコ系統、メテノウツロイドツンデツンデの4系統5種類。


イワンコの進化形ルガルガン初のROMによる分岐進化となり、加えてまひるのすがたいわタイプ初の先制攻撃技「アクセルロックを習得した。

一方まよなかのすがたは隠れ特性「ノーガード」により「ストーンエッジ」が必ず当たる。

『USUM』より登場したたそがれのすがたは双方の技を覚えるのみならず、特性「かたいツメによって「アクセルロック」の威力を引上げられる。

また全ての姿が専用Zワザラジアルエッジストームを獲得した。

メテノはヒヒダルマ以来のHPが減少するとフォルムが変わるポケモンで、フォルムチェンジ前は比較的高耐久ながら状態異常無効で、フォルムが変わると急激に素早くなる。

またフォルムが変わった時のコアは様々な色があり、コレクション要素としても注目を集める。

ストーリーにも大きく関わるUBのウツロイドはいわタイプらしからぬ高速特殊型のステータスを持ち、「パワージェム」を最大火力で使えるポケモンとなった。

攻撃一辺倒かと思いきや「ステルスロック」「でんじは」なども一通り覚える。

USUMからの新規UBツンデツンデはその超鈍足を活かした「ジャイロボール」が非常に強力で、「トリックルーム」や「でんじふゆう」などの変化技も修得することが可能である。

リージョンフォームではイシツブテ系統がでんき複合へ変わり、ゴローニャが特性「エレキスキンにより「だいばくはつ」を最大火力で使えるポケモンとなった。


既存組ではギガイアス第2特性として「すなおこし」を手に入れ、いわタイプではバンギラス以来の同特性所持者となった。

自身の「すばやさ」も低く活躍が見込まれるが、さらにすばやさが低いコータスが「ひでり」を持ってしまったため、天候合戦はかなり熾烈になっている。

バンギラスは天敵フェアリー台頭で数を減らすかと思いきや砂嵐要員としての役割は健在で、フェアリータイプ技は特殊技がほとんどのため、メガシンカしていなくても砂下であれば特攻特化+眼鏡カプ・テテフムーンフォースも乱数で耐えてしまう

この他ルナトーン念願の「パワージェム」を獲得、対のソルロックと共に種族値修正が掛かり前線に復帰した。


この世代で登場したZワザとは相性が良く、いわ最大の欠点である命中率を1度だけ完全に克服可能

元々高威力技が揃っているので火力が出しやすいのも利点。

だが、半減タイプのうちじめん・はがねが環境に多くいたため、そこまで目立った活躍は出来なかった。安定して使用率ベスト30に入ったのはバンギラス程度で、後はウツロイドとツンデツンデがダブルバトルでそれなりにランクインしたぐらいか。


第8世代編集

新規はストーンヘンジの様な単タイプイシヘンジンと、その名の通り石炭モチーフのほのお複合セキタンザン、そしてみず複合カジリガメの3系統。

キョダイマックスはセキタンザンとカジリガメが持つ。


いわダイマックス技「ダイロック」は砂嵐を発生させる。

天候の上書きが激しい世代ではあるが、いわは砂嵐の恩恵を受けやすいため、特殊に対しても固くなりやすくなった。ダイマックス技は必中となるため、メインウエポン命中率に不安が残るいわの安定度も格段に上がった。

また、「すなかき」や「すなのちから」などの特性を自力発動出来る様になったのも大きい。

ちなみに、ほとんどの世代のダンジョンに登場したイシツブテ一家が不在となり、化石組が初めていわタイプでなくなった。


ダイマックスが目玉のこの世代、兼ねてより存在した「じゃくてんほけん」が非常に相性が良いとして流行。

「HP」が最大で2倍となるため実質耐久が通常の2倍となり、弱点を下手に突くとダイマックスした相手の火力が大幅に上がって返り討ちに遭ってしまう程に強力。

加えていわタイプは弱点が多い反面耐久が高い種族が多いため、このアイテムの発動機会に恵まれている。

こうして、例えばバンギラスやドサイドンに「じゃくてんほけん」を持たせて弱点技をHPで受けつつ火力を上げて全抜きするという強力な戦法がダブルバトルで行える様になった。

また、パワージェムも技レコード化したものの、相変わらず習得者問題は改善されていない


なお、ランクバトルではレベルが一律50固定となり、Lv.1ココドラ戦術が出来なくなった

もっとも、ダイマックス状態のポケモンに対しては、非ダイマックス時のHPを参照するため、この戦法は使い辛くなっているが。


今世代は使えるポケモンが著しく制限され、段階を経て増えて行くという形式を取っているため、同世代内でも段階によっていわの地位は微妙に変化している


剣盾初期編集

新規組のセキタンザンはみず技をぶつけることで同時に「じょうききかん」で「すばやさ」を最大まで上げることが出来る

専用キョダイマックス技「キョダイフンセキ」は砂嵐こそ発生しないものの、相手全体を4ターン岩で囲って、いわ以外であると最大値の1/6のスリップダメージが入る。

カジリガメはみずキョダイマックス技「キョダイガンジン」を持ち、「ステルスロック」をまくことが出来る。

イシヘンジンはダブルバトル向け専用特性パワースポット」を持つ。


既存勢ではイワーク系統がかくとう新技「ボディプレス」を習得し、攻撃面で高い「ぼうぎょ」を生かせるようになった。

バンギラスは「じゃくてんほけん」型流行、天敵となるトップメタが軒並み不在なことから格段に動き廉さを増している。



DLC『鎧の孤島編集

DLC『鎧の孤島』ではイワンコ系統が、『ポケモンHOME』解禁でテラキオンが先行復帰した。

新たに追加された技「メテオビーム」は、何と3つ目の特殊技にして威力が最大となる120を誇る。

溜め技ではあるが、何と溜めるターンには「とくこう」が1段階上がる。

これをまさかの冠の雪原で復帰したウツロイドが習得し、「パワフルハーブ」を持たせてこの技でとくこうを上げて相手を倒した後さらに特性でとくこうを上げるというお手軽コンボが人気となった。

いわタイプ以外ではピクシーやスターミーなど、宇宙に関係するポケモンが主に覚える。


ルガルガンはバージョンによる分岐進化はなくなり、たそがれのすがたも通常入手が可能となった。

まよなかのすがたは「ふいうち」没収、たそがれのすがたはダイマックスとの相性が悪い一方、まひるのすがたはダイロックで「すなかき」の発動がしやすくなった。

また、シリーズ6でバンギラスがシリーズ7まで出禁となっている。


DLC『冠の雪原編集

DLC「『冠の雪原』では、第4世代のものを除いた化石勢が軒並み復帰。

それも、化石ではなく野生でという衝撃的な形での再登場を果たした。

その他にもココドラ系統・ジーランス・メレシー、準伝説はレジロック・ウツロイド・ツンデツンデが復帰した。


ウツロイドは何と「どくどく」が没収されたものの、前述の「メテオビーム」コンボによるアタッカー流行で使用率を大きく伸ばした。

レジロックとツンデツンデも「ボディプレス」を習得可能となり、高い防御を生かせる様になった。


ランクバトル竜王戦ルールでは、いわの禁止級伝説が幻枠・ディアンシーのみのため、実質禁止級なしのハンデを背負うこととなっている。

バンギラスやウツロイドといったトップメタが強いため、さほど問題はないのであるが。

特にバンギラスは、ザシアンら禁止伝説が蔓延る環境でも勢いは衰えておらず、未だに600族のトップメタの地位に就いている。


第9世代編集

新勢力は塩をモデルとしたコジオ系統、初見でいわと判断するのが困難なキラーメ系統、ケガニの様な見た目なのにいわ単タイプガケガニパラドックスポケモンの1体であるテツノイバラの4系統7種類が追加。


世代要素のいわテラスは、弱点が多い上に耐性も他タイプで間に合いやすいことから、使用者はあまりいない。しいて言えば、いわタイプとくさタイプの相性補完が非常に良いことから、一部くさタイプが「テラバースト」等と合わせシングルで使うことがある程度か。

ちなみにいわの砂嵐補正を狙ってのいわテラスタルは少ない。


SV初期編集

新ポケモンの中では、コジオ系統の進化系であるキョジオーンと、キラーメの進化系であるキラフロルランクマッチ開始早々トップメタの仲間入りを果たす。


キョジオーンは、いわ特有の高い耐久力に加え、状態異常とならずゴースト技を半減する専用特性きよめのしお」、弱点となるみずとはがねに対し継続ダメージ量が増す専用技「しおづけ」による隙のなさが魅力。


キラフロルは、ウツロイド以来のどく複合で、専用特性「どくげしょう」によるどくびし設置とステロ設置両立、さらに両壁も習得出来「だいばくはつ」や「おきみやげ」による退場戦術も得意な先発適性の高さが特徴。特攻種族値も脅威の130でアタッカーとしても十分なポテンシャルを秘めている。


ガケガニは素の種族値こそ耐久向きであるが、専用特性「いかりのこうら」による攻撃力と素早さ上昇による反撃は油断出来ない。


新要素「テラスタル」の適性については、この中ではキョジオーンが最も高く、ゴーストタイプへテラスタルすればたちまち塩の要塞と化す。


ただ活躍しているのはキョジオーンとキラフロルぐらいで、全体的には半端ないわタイプに出る幕がない状況となっている。それまでいわタイプ花形であったバンギラスですらテラスタルとの致命的な相性の悪さからシリーズ1において使用率ベスト30入りを逃した。


シリーズ4ではバサギリヒスイウインディが追加。その内安定して使われたのはダブルバトルでアタッカー運用されたヒスイウインディ程度である。


碧の仮面編集

メインポケモン・オーガポンはいしずえのめんがいわ複合となる。

もっとも、かまどのめんいどのめんよりは使用率が低く、シングル初期に多少使われた程度でメジャーとはならなかった。


DLC「藍の円盤」編集

新たに未来パラドックス・テツノイワオが登場。いわでは今世代不在のプテラに次ぐ「すばやさ」を誇り、専用技「パワフルエッジ」はまもる状態を貫通する攻撃となっている。


相変わらずシングルではキョジオーンとキラフロル以外がほぼ全滅という状況で、ダブルに至ってはキラフロルが偶に使われ、稀にバンギラスが見られる以外は活躍が皆無となっている。


レギュレーションGでもシングルではキョジオーンとキラフロル以外がほぼおらず、ダブルでは元々のタイプがいわではないいしずえオーガポン以外は皆無といって良い状況。

準伝説・パラドックスポ以上が使用不能なレギュレーションHシングルでもキョジオーンとキラフロルの寡占市場で、ダブルでバンギラスがいわ枠として孤軍奮闘している状況。一応バンギラスはシングルでもその後環境変化によって使用率ベスト30に入っている。



いわポケモンの主な使い手編集

赤緑にて初めて立ち寄るジムリーダーがいわタイプ使いのタケシであることや、いわタイプの弱点の多さからか、ジムリーダーは物語序盤に出会う人物が多い。

意外にも、ゴツゴツしたタイプのポケモンのイメージとは裏腹に、使い手のジムリーダーはスタイリッシュな若い男女が多数。

一般トレーナー・やまおとこがそれらしい使い手である。ただし、上記の男女でも化石が好きであったり、炭鉱を手伝っていたりと、いわ使いらしい一面も持っている。

なお、ホウエン地方チャンピオンダイゴははがねエキスパートだが、パーティメンバーのうち3体にいわが含まれており、はがねを持つポケモンと同数であるため「はがね兼いわのエキスパートといえるのではないか」との意見もある(切り札兼相棒がいわタイプを持たないメタグロスであるため、はがねがメインでいわがサブである点は疑問の余地がない)。




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