基礎データ
全国図鑑 | No.0950 |
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パルデア図鑑 | No.249 |
ローマ字表記 | Gakegani |
ぶんるい | まちぶせポケモン |
タイプ | いわ |
たかさ | 1.3m |
おもさ | 79.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | いかりのこうら/シェルアーマー/さいせいりょく(隠れ特性) |
おとしもの | ガケガニのハサミ |
タマゴグループ | すいちゅう3 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ガケガニ | 崖+カニ+毛ガニ |
英語・スペイン語・イタリア語 | Klawf | claw((カニの)ハサミ)+cliff(崖) |
ドイツ語 | Klibbe | Klippe(崖)+Krabbe(カニ) |
フランス語 | Craparoi | crabe(カニ)+paroi(壁) |
韓国語 | 절벼게 | 절벽(絶壁)+게(カニ) |
中国語 | 毛崖蟹 | 毛蟹+崖 |
概要
第9世代『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』から登場する、その名と姿の通り蟹及びケガニをモチーフにしたポケモン。
蟹っぽいやモチーフの範疇とするポケモンは数多くいるが、ザリガニだったりヤシガニ(蟹ではなくヤドカリの仲間)だったりと厳密に言うと蟹じゃないことが多かった。今回はクラブ同様にれっきとした蟹モチーフで、容姿もクラブより現実の蟹寄り。
ケガニは海の生き物だがみずタイプは持っておらず、単いわタイプである(1つ前の第8世代単体ですら何件かあったケースで、ガケガニに限った話ではないが)。
イシズマイ同様に水棲生物モチーフでありながら水が苦手な完全陸生型と推測される(でもタマゴグループは「すいちゅう3」である)。
名前の由来はおそらく「崖+ケガニ」と思われ、手脚の節々には元ネタのケガニを意識してかトゲトゲした苔の様な茶色の部位があり、目の横にある穴部分にもまるで鼻毛の様に生えていて、赤い頬も相まってマリオの敵キャラで出てきそうなコミカルな顔立ちに仕上がっている。
普段は獲物めがけて上下にとびかかれるように岸壁に逆さになってへばりつき、目玉をぎょろぎょろ動かし一切の死角を見せず見渡す事が可能。ただ、長時間その状態でいると頭に血が昇って、目を回してしまうのが難点。
案の定ハサミの力は強靭で捕まえた獲物はがっちり離さず、もう片方のハサミで相手の急所を突く戦法が得意。
やはりカニモチーフのポケモンの宿命かハサミは取れやすいがすぐ再生する。パルデア地方では貴重な食料として重宝され、レストラン「バル・キバル」ではガケガニのもげたハサミを丸ごと使ったアヒージョが食べられる他、脱皮した殻のエキスを使ったカニカマ「ガケガニスティック」がサンドウィッチの具材として売られている。
ゲームでの特徴
スカーレット・バイオレット
テーブルシティ東門の先、南3番エリアに生息。また、同場所では「岩壁のヌシ」という個体もいる(詳細は後述)。
なお、おとしものである「ガケガニのハサミ」だが、がんせきふうじとストーンエッジのわざマシン素材となる。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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ガケガニ | 70 | 100 | 115 | 35 | 55 | 75 | 450 |
キングラー | 55 | 130 | 115 | 50 | 50 | 75 | 475 |
無進化ポケモン故に攻撃と防御が高く素早さもそこそこと、カラミンゴ等と同様序盤に存在してはならないレベルの種族値を備えており、特性「いかりのこうら」が発動してしまうと手が付けられない。
同じカニという縁かキングラーと似たような種族値配分をしており、防御、素早さは同値である。キングラーから火力を落としてその分を耐久に回したような種族値だが、合計種族値はキングラーの方が25高い。
「いかりのこうら」はHPが半分を切ると防御面が下がる代わりに攻撃面とすばやさが上がるという「特性版『からをやぶる』」といったイメージで、運悪く相手がこの特性持ちだった場合は戦闘後半で攻撃・素早さが1.5倍され悪夢のような強さとなる。
ちなみに素早さ75で1段階上昇が入ると最速で130族を超える。努力値や性格、レベルの関係で実際はそこまで高くはならないがそれでも十分速い。当然ながら序盤にそんな素早いポケモンはまず手に入る訳がないので、一度いかりのこうらを発動されたら逃げられないと思っていい。
弱点を突いて一撃で仕留めたいところだが、困ったことに防御115もあるので、序盤の物理技だとタイプ一致弱点の3倍ダメージでも余裕で耐えられることがある(そしていかりのこうら発動による手痛い反撃が待っている)。対して特防が低いので、一気にダメージを与えるなら特攻の高いポケモンが良いだろう。
要は肉を切らせて骨を断つタイプであり、きしかいせいやがむしゃらに繋ぐ事も出来る他、下がった防御もてっぺきでカバー可能。特性の発動を鑑みて予めじならしやがんせきふうじを撃っておくのも手。
隠れ特性は「さいせいりょく」。「とつげきチョッキ」でも持たせて受け回しできるように育てるのが無難だが、いわ単タイプという耐性の悪さが今一つ「さいせいりょく」と噛み合わない。なるべく見せ合いの段階で「いかりのこうら」型を偽装できなければ使う合理的な理由は見出しづらい。
レベルが低く、かつ手持ちに岩半減できるポケモンがいない場合はあまり近付かない方がいい。知らずにいかりのこうらを発動された場合は全滅を覚悟するべきほどである。しかしその分見返りは大きく、撃破できれば他の野生ポケモンとは比較にならないほどの経験値を獲得できる。
メインウェポンはいわなだれやストーンエッジ。サブウェポンとしては10まんばりき、シザークロス、かわらわり、シャドークロー、じならしなどが候補。
カニ系に属するだけあってタマゴわざでクラブハンマーやはたきおとすを覚える事も可能。
対戦においては、「いかりのこうら」がストーリーで恐れられたせいでHP半分狙いやってくるだろうと相手に予測されやすく、素早さも1段階アップだと抜けないポケモンが結構多く、先制技を喰らう状況も多いゆえ暴れられるほどの状況は作れない。
「さいせいりょく」を活かした耐久型となると、同タイプではキョジオーンという塩の壁が立ちはだかる。
いわ単タイプゆえ弱点が多いのもやはりネックで、発動後の防御・特防ダウン合わせて響きやすいと、ストーリーとは違ってかなり辛い状況になっている。
なおいかりのこうらと本人の種族値に非常にマッチしているからをやぶるは何故か覚えない。
覚えていたらキョジオーンとも差別化できただろうに...
岩壁のヌシ
\ ンガアアアニィ!! /
本編では野生の個体のほか、「レジェンドルート」ではペパーが求める秘伝のスパイスを守る「ヌシポケモン」として、通常個体より数段巨大で強力な個体も出現する。
推奨はレベル15前後。
案の定「いかりのこうら」持ちであり、後半は攻撃が熾烈になるので一気に片を付けたい。
序盤で入手できるカラミンゴ(テラスタル:かくとう)のけたぐりなどがあれば楽に攻略できる。
撃破するとコライドン/ミライドンがライド技『ダッシュ』を習得し、Lスティックボタンを押し込む事で移動速度がアップする。攻略効率向上のために早めに撃破する事が推奨されている。
ヌシ撃破後は、同じ場所でこのヌシだった個体がシンボルで出現(サイズは通常版と同レベルに縮んでいる。これは後々戦う全てのヌシポケモンも同様)しており、話しかけると戦闘になる。
「ヌシだった」という称号を持っている他、6U(全個体値30)なのでここでゲットしておけば即戦力になりうる。
なお、この個体は他に覚えることのできない「とおせんぼう」を習得している。忘れさせると二度と覚えなくなるので注意したい。
アニメ版
アニポケ・第8シリーズ
- ガケガニ軍団
第42話で初登場。イルカマンのナイーブフォルムからマイティフォルムへの変身シーンの撮影に挑んでいたスナップ小僧の一人の前に5体現れ、スナップ小僧が驚きのあまりにカメラのフラッシュを焚いてしまった事と突如足元から出てきたディグダを避けようとしてヤシの木にぶつかり落ちてきた大量のヤシの実が当たった事で怒って襲撃。助けにきたロイに対してもホゲータを返り討ちにして追い詰めるが、ロイ達を助けに現れたイルカマンと対峙。「シザークロス」で追い詰めるも突如現れたマイティGとイルカマンの「必殺ヒーローハグ」を受けて鎮静化し和解した。
- 48話
ボウルタウンで行われる芸術祭の手伝いをしていたモブで登場。
漫画版
第16章の7話から登場。
余談
岩タイプの割に速い素早さ、高い防御とそれを微妙にしているHPの少なさ、自分より圧倒的に優秀なライバル、そして最初に戦う事になる巨大なボス格というポジションなど初代のイワークとよく似た立ち位置になっている。
種族値も見比べるとイワークの攻撃力を改善した形になっており、ハガネールとは別ベクトルに進化したイワークにも見える。
またこのポケモンの本当のモデルは、「陸蟹」の名前の通り陸棲のカニで、主に森林に生息しているオカガニと思われる。(ちなみにガケガニは前述の通り食材に利用されているが、オカガニは雑食で落ち葉や動物の死骸などを食べるため泥臭く食用には適さない)
関連イラスト
関連タグ
0949.リククラゲ→0950.ガケガニ→0951.カプサイジ
パルデアヌシポケモン
No | 異名 | 該当ポケモン |
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0950 | 岩壁のヌシ | ガケガニ |
0962 | 大空のヌシ | オトシドリ |
0968 | 潜鋼のヌシ | ミミズズ |
0984 | 土震のヌシ(S) | イダイナキバ |
0990 | 土震のヌシ(V) | テツノワダチ |
0977/0978 | 偽竜のヌシ | ヘイラッシャ/シャリタツ |
関連ポケモンなど
- ハサミ仲間
その他
- アヒージョ
- デカ過ぎんだろ…:上述のヌシ個体を見たペパーの台詞が「アイツが岩壁のヌシ……!でかすぎんだろ!」である。4thトレーラー及び本編を見た多数のトレーナー達は真っ先にこれを浮かんだのは言うまでもない。