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キョジオーン

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きょじおーん

キョジオーンとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

「ゴゴゴゴゴゴ!!」

基礎データ

全国図鑑No.0934
パルデア図鑑No.131
ローマ字表記Kyojiohn
ぶんるいがんえんポケモン
タイプいわ
たかさ2.3m
おもさ240.0kg
せいべつ50%♂・50%♀
とくせいきよめのしお/がんじょう/クリアボディ(隠れ特性)
タマゴグループこうぶつ

進化

コジオジオヅム(レベル24)→キョジオーン(レベル38)

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語キョジオーン巨人+塩+geo-(英語で地球・土地を表す接頭辞)
英語・スペイン語・イタリア語Garganaclgargantuan(巨大な)+NaCl(塩化ナトリウムの化学式)
ドイツ語SaltigantSalz(塩)+Gigant(巨人)
フランス語Giganselgigantesque(巨大な)+sel(塩)
韓国語콜로솔트colossal(英語で巨大な)+salt(英語で塩)
中国語(簡体字)盐石巨灵石盐(岩塩)+巨(巨大な)+灵(霊)
中国語(繁体字)鹽石巨靈石鹽(岩塩)+巨(巨大な)+靈(霊)

概要

ジオヅムが進化し、Minecraftのブロックを積み上げたが如し、岩塩のピラミッドじみた上半身を持つ二足歩行のゴーレムのような巨人に変化した。

名前の由来も「巨城にして巨人」と思われ、その名に違わぬ立派な体格になっている。姿の元ネタは塩の結晶の形状を指す「トレミー」から。

そのミネラル豊富な塩を求めて、多くのポケモンが集まってくるらしく、群がられ舐められてもあまり気にしない大人しく大らかな性格。図鑑の表紙もその様子の写真になっている。

また、指先をすり合わせて振りかける塩には何故か治癒効果があり、どんなにひどい傷もたちまち治してしまうと言う。沁みたりしないのかという疑問はこの際置いておこう。

英語名はフランスの物語「ガルガンチュアとパンタグリュエル」に登場する巨人「ガルガンチュワ」とナトリウム(Na)と塩素(Cl)に由来(NaClで塩を指す)。

ドイツ語とフランス語版はギリシャ神話の巨人族ギガンテスに由来。やはりというかこれらもそれぞれの言語で塩を指す言葉との組み合わせである(前者は「Salt」(ただし、こちらは英語)、後者は「sel」)。

色違いはどちらかというと黒砂糖とチョコレートケーキの集合体とも呼べる色合いになっている。

デザインを担当したのは進化前共々ありがひとし。他にクエスパトラのデザインも手がけている。

ゲーム上の特徴

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
100100130459035500

特攻と素早さを削ぎ落とされた、物理重戦車型として非常に無駄のない種族値配分。

専用技としてしおづけを持つ。これは威力こそ低いがターン制限なしで相手に毎ターン1/8の持続ダメージを与える技であり、更に相手がみずタイプはがねタイプだとダメージが倍の1/4になる。いわタイプの技なので敵に無効化されない点、命中も100で安定している点も優秀なポイント。このため、高い能力や積み技で居座ろうとする耐久型のポケモンに滅法強い。

高い耐久力に加えて「てっぺき」(タマゴわざではのろいも)や「じこさいせい」も覚えることができるため、攻撃を耐えながらしおづけで相手が干からびるのを待ったり、高い防御からのボディプレスで攻め立てる戦法が可能。

最終手段としてタマゴわざでじわれも覚えられる。ちなみにレジロックはじこさいせいを覚えないため、差別化も容易にできる。体重も重いため、ヘビーボンバーで押し潰す事も可能(逆をいえば、けたぐりでHPをごっそり削られる可能性もあるので注意)。

なお、「てっぺき」は進化前は自力習得するが、キョジオーンになるとレベル技から外れてしまい、思い出しで覚えなおせないので注意(わざマシンで再習得可能)。

くさタイプへの対抗策としてはゆきなだれ、はがねタイプの対抗策にじしんが挙げられる他、3色パンチアイアンヘッドしねんのずつきと技範囲は意外と豊富で苦手なタイプにも強く出られる。

他に「みがわり」対策としてロックブラストが使える。元々一致技な上にそこそこ種族値の高い攻撃を「鈍い」で火力を上げられるため、生半可な耐久の相手ならみがわり人形を破壊しつつ削りを入れることができる。

特性もどれも優秀であり、がんじょうの場合は相手のどんな攻撃でも一度は耐え、耐久ポケモンの天敵の一撃必殺技も無効になる。特に登場早々一撃必殺技の申し子となったヘイラッシャへの対策になるが、タイプ相性では不利なので賭けとなる。

クリアボディの場合はいかくアシッドボムなどの厄介なデバフ技を無効にできる。きよめのしおの場合は毒や火傷などの状態異常も効かないし、霊半減の恩恵も受けられる。テラスタルで弱点が少ないタイプ(特にゴーストタイプ)になればまさに難攻不落の要塞と化す。

特に物理耐久特化した場合、きよめのしおの対ゴーストの物理耐久指数は82800に上る。これは、アイテム、特性、種族値を全て考慮し、マルチスケイルなど一時的なものを除いた場合で考えてSVの初期ポケモンプールに存在する全ポケモン中1位の物理耐久指数を誇る。

これは、つるぎのまい3回積みのミミッキュシャドークローを確定3発(急所は考慮しない)に抑えるほどの水準である。相手のミミッキュがゴースト以外のテラスタルである場合は居座りのチャンスはかなり大きいと言える。

ゴーストテラスタルの場合、のろいの効果が変化する点を活かした戦法も可能。効果はしおづけと被るものの、どのタイプ相手にも1/4のダメージが出たり、みがわりを貫通できるのは嬉しい点。相性の良さは公式もしっかり把握しているようで、光る固定シンボルとしてゴーストテラスタルのジオヅムが出現するようになっている(西2番エリア、列柱洞に飛んですぐそば)。

また、今作には内定していないがしおづけが効果的な2匹の耐久要塞対策としてくさテラスタルとして使うのも面白いだろう。

前者は特性込みでメインウェポンと厄介なおにびを完全に封じる事が可能。厄介な特性も一度しおづけにしてしまえば相手が交代するか倒れるまでダメージを与え続けるので先に干からびさせられる。

後者はジャイロボールパワーウィップが有効打にならなくなるため、耐久力を能力に依存しているのでしおづけの効果も込みで向こうが先に倒れる事もあり得る上に万が一の時にはじわれもあるので干からびるのを待つかじわれで一撃されるかの嫌な2択を押し付ける事が出来る。更には素早さもこちらが上なので一度しおづけにしてしまえば後は攻撃無しで何とかなってしまう。

特に「きよめのしお」型はラウドボーン対策として優秀。状態異常が無効なので「おにび」でデバフされず、タイプ相性上いわタイプウエポンが抜群で入る。但し、相手がHB特化の場合、こちらもA特化かつ火力アイテム持ちでなければ「たべのこし」と「なまける」による回復に追いつかれる恐れがある。また、テラスタイプをゴーストタイプに変えられると、キョジオーンにラウドボーンへの抜群打点は事実上無くなる。

もっとも、『SV』から「なまける」のPPが5(ポイントアップなどでの増加を考慮すると最大8)に減らされたため、極論「なまける」を使い切るまで殴り続ければ良いまでのことである。こちらにも「じこさいせい」があることなので、ここは我慢比べである。

テラスタイプは前述の通りゴーストタイプが有力だが、じめんタイプウエポン対策のひこうタイプ、単タイプとして単純にタイプが優秀なみずタイプが目ぼしいところ。中にはくさタイプみずタイプに一致抜群打点を入れられないようにしたドラゴンタイプ型もある。

総じて、無駄のない種族値、強力な専用技と専用特性、意外と器用で型も広い、と合計種族値の割にやたらと強く、ランクバトル開始前から対戦でも高い使用率を誇ることが予想されてた。

そしてランクバトルが開始されるや否や「対耐久型」という確固たる地位を早々に築き上げた。持ち味の高耐久、状態異常無効による事故率の低さ、テラスタイプのカスタマイズ性が活躍の要因として大きい。ラウドボーンという明確な役割対象が予想通り環境に跋扈しているというのもあり、ミミッキュドラパルトといった相手も若干有利な相手として環境に存在する。

同じゴーストタイプ半減のいわタイプとしてバンギラスが既存組に存在するが、こちらにはバンギラス以上の物理耐久とバンギラスより弱点が少ない対物理アタッカー性能(ただし特殊耐久やゴーストタイプの大半へのメタはこちらの方が優秀)、とりわけフェアリータイプ等倍であることによる対ミミッキュ性能という、バンギラスで真似できない利点がある。

そんなキョジオーンにも対策が無いわけではなく、「おんみつマント」で「しおづけ」の、「ちょうはつ」で「のろい」や「てっぺき」、「じこさいせい」などの補助技の、「みがわり」で「じわれ」の対策をして、テラスタイプゴーストに変わって「ボディプレス」を寸断すればほぼ完璧。

もっとも、大抵は「ちょうはつ」と「おんみつマント」でかゆいところには大体手が届くが。そもそもこいつに限ったことではないが、いわ単タイプ故に4倍弱点こそないが弱点が多く、それらのタイプである程度は対処可能でその理由からテラスタルに頼りやすい。

特にドサイドン交代せず倒れるまで攻撃する戦術がメインの戦法のポケモンはかなりキツい相手となる。

最初は「しおづけ」や「じわれ」をメインとした通常火力をほぼ使わないか完全にカットした型が主流であったが、「みがわり」や「おんみつマント」で対策されることを受けて、ランクバトルシーズン1の真ん中辺りに「のろい」で通常火力を強化して後出しの対策ポケモンを上げたパワーで圧殺する型が散見されるようになった。

その後も、テツノツツミの「ハイドロポンプ」対策のみずテラスタル型、四災の登場によって単純な耐久型としては厳しくなりつつあったことを受けて成立した「がんじょう」と「レッドカード」「ステルスロック」起点作り折衷型、四災のあく打点対策のフェアリーテラスタル型など、「しおづけ」切りゴーストテラスタル「とおせんぼう」「のろい」型など環境に合わせた型が作られているが、概ね王道のHBかHDのゴーストテラスタル「しおづけ」「じこさいせい」型が使われ続けている。また環境上位のハバタクカミへの対策として、特性と合わせてフェアリー・ゴーストどちらも半減できるHDのどくテラスタルで「のろい」を積む型も登場している(さらに特性のおかげでハバタクカミの主力となっている「でんじは」も無効で「たたりめ」も半減できる)。

シーズン15から台頭したママンボウが殆ど刺さらないのも利点。

シリーズ18でもミライドン対策になるブリジュラス、解禁された禁止級伝説の超パワーに対抗できる耐久型であるドヒドイデヘイラッシャに「しおづけ」が刺さるとして、環境から落ちこぼれずにそれなりの立ち位置となっている。

レギュレーションGでは流石にコライドンミライドンの超パワーは受けきれないが、対ハバタクカミ兵器としてはまだまだ格別の強さで、一定の需要を保っている。シーズン20最終1位構築にも王道のゴーストテラスタル「たべのこし」耐久型がエントリーされている。

ダブルバトルでは「ワイドガード」でサポートしつつ耐久型もこなす枠として一定数使われる。

その耐久はテラレイドバトルの相手としても勿論脅威であり、☆5~6になると抜群でも物理だとジリ貧になりやすい。かと言って特殊で相手しようにもすなあらしで特殊耐久の底上げをしてきたり、クリアボディだと搦め手も通じず、ソロ周回の鬼門となっている。

すなあらし」使いでは唯一の自壊技である「だいばくはつ」を覚えるので、すなあらしの時間を「さらさらいわ」で延長し、頃合いを見つけて「すなかき」持ちに交代する戦術にも使え、おはかまいりを持つハカドッグに繋ぐというコンボも可能(元の攻撃種族値が高いので相手に甚大な被害を与えてから退場できるのは大きい)。

後続につなぐ技は他にも素早さを下げるがんせきふうじじならし、交代を見越したステルスロックなども使用可能。「きよめのしお」のおかげで「どくどくだま」や「かえんだま」を持っていても状態異常にならないため、「なげつける」型としてもその種のアイテムを投げつけるタイミングの融通性を持つ。退場技も「のろい」があるので安心。

テラレイドバトルの味方NPCアケミが使うキョジオーンは微妙な立ち位置。特性「きよめのしお」と高耐久で事故率の低さ・生存の洞力の高さを発揮し、これといった短所は見つからないが、逆に火力も低く長所も特に見当たらない。

アニメ版

アニポケリコとロイの旅シリーズ

放課後のブレス

関連タグ

ポケットモンスター ポケモン ポケモンSV

ポケモン一覧 いわタイプ コジオ ジオヅム 

0933.ジオヅム0934.キョジオーン→0935.カルボウ

ポケモン関連

  • あさせのしお:過去作の塩のアイテム
  • イシヘンジン:同じく岩タイプの巨人。攻撃・防御・素早さではキョジオーンを上回る一方、特防と汎用性では大きく劣り、どちらかというとダブルバトル向けの性能をしている点で差別化されている。
  • ツンデツンデ:同じく積まれたブロック型の姿をしたウルトラビースト
  • ポットデス:同じく独特の需要兼役割を持っているポケモン。こちらの役割は「対『きのみ持ち4倍弱点』保有ポケモン」
  • レジ系:見た目が似ていると言う事で「レジソルト」という渾名が付けられているが、キョジオーンは点字型の顔ではない

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