曖昧さ回避
1.ゲーム「ポケットモンスター」シリーズに登場する3つの技に対する俗称
2.アニメ「それいけ!アンパンマン」に登場する技。詳細はトリプルパンチを参照。
概要
『ポケモン』シリーズの数ある技の中でもかみなりパンチ、ほのおのパンチ、れいとうパンチをまとめた呼び名。
初代当時は覚えるポケモンが非常に限られており、3つ全て習得できるのはエビワラーのみであった。だが当のエビワラーも当時の技の仕様があいまって上記三つの技を全く使いこなせなかった。
いずれの技も現在では所謂「マイナーチェンジ版」の恒例である教え技の常連となっている。
公式用語ではなく、あくまでユーザー達の間で使われている言葉である。「三色パンチ」「三色拳」とも呼ばれる。
由来は恐らくアンパンマン達が使う三色パンチ(3人同時攻撃)から。更なる元ネタは「三色パン」と言う実在の菓子パンである。
共通の特徴は以下の通り。
- 直接攻撃系の物理技。
- 威力75 命中率100。
- 10%の確率で相手を状態異常にする追加効果を持つ。
いずれも威力は75と控えめで、追加効果が発動する確率も僅か1割のため、メインウェポンとして使用するには少々使いにくいと言わざるを得ない。
とはいえ初期技と比較すると倍近い威力がある上に『金銀』では10まんボルトとれいとうビームがわざマシンから外れ、かえんほうしゃもわざマシンに登場していなかった(※)ため、これらの技の代役としての役目を果たした。
(※『クリスタル』ではいずれも教え技になっている)
主に4倍弱点狙いのサブウェポンや攻撃アタッカーのサブウェポンとして採用されることが多い。特に、対戦でメジャーなガブリアス、ハッサム、ギャラドスなどはいずれもこの技の内のどれかで4倍弱点を突けるため採用する価値はある。
(…が、いずれのポケモンも種族値や特性によって高めの物理耐久を誇っているため、中途半端な攻撃力では4倍弱点を突いても落とせないこともしばしば…)
ちなみに、第3世代まではタイプにより特殊と物理が決められており、パンチであるにもかかわらずどのタイプも特殊技扱いだった。
登場当初からどう見ても物理技じゃないか…という声を反映してか、第4世代から個々の技毎に物理・特殊へ分かれる仕様に変更された際に全て物理技に分類されるようになった。これにより物理アタッカーのポケモンが使いやすくなり、これら3つを全て覚えるエビワラーが恩恵を受けることとなったのは言うまでもない。
なお教え技や遺伝によって全て揃えられるポケモンは多いが3つとも全て自力で習得するポケモンは少なく、上記にもあるエビワラーを除くとチャーレム、サマヨール、ヨノワール、レジギガス、パーモットのみ。
とはいえ、特殊技だったからこそ恩恵を受けていたポケモンも少なくはなく、高いとくこうを誇るフーディンはその代表格といえ、物理化に伴って技範囲が狭まってしまう事に…(習得自体は現在でも可能)。
意外に思うかもしれないが、ルンパッパも三色パンチを全て習得でき、やろうと思えばソーラービームとほのおのパンチで晴天下でも暴れることが出来た。
彼らがエメラルド版のバトルファクトリーで三色パンチを習得しているのも種族値に適ったチョイスなのである。
パンチ技一覧
この3色パンチ以外にもパンチの名のつく技が多く存在し、特性「てつのこぶし」の補正対象となる。(世代順)
第2世代
第3世代
第4世代
3色技の派生
第4世代より、3色パンチの派生として「3色キバ」(ほのおのキバ・こおりのキバ・かみなりのキバ)が導入された。こちらの方では、
- 直接攻撃系の物理技
- 威力65 命中率95
- 10%の確率で相手を状態異常にする、または怯ませる。
といった共通特徴を持っている。
こちらは威力が更に低く65、しかも命中も95なので3色パンチに輪をかけて弱い。
ただし三色パンチ技は腕がないポケモンは覚えないので三色キバが登場した事で恩恵を受けたポケモンもいる。その代表例としてはガブリアスやギャラドスが挙げられ、それぞれほのおのキバとこおりのキバが貴重なサブウェポンとなっている。
また、特性「がんじょうあご」の対象であるため、その特性を持つポケモンにはタイプの一致不一致を問わず採用される事も多い。