概要
ポケモンの状態異常の1つ。「ひるむ」以外に「ひるみ」とも呼ばれる。
この状態にかかると、「○○は ひるんで わざをだせない!」というメッセージと共に、そのターンのみ行動不能になる。他のゲームの「スタン」に似ている。
(第4世代までは、メッセージの語尾は「うごけなかった!」。しかし英語版だと「○○○○ flinched!」というシンプルな文で、当時 Flinch の意味が分かり難かったためか、第5世代からは「○○○○ flinched and couldn't move!」と付け加えられた。)
「どく状態」などと異なり、戦闘中のポケモンのバーの所に表示されることはない。また「スタン」と言っても効果はそのターン限りなので、次のターンには元に戻る。
最大の特徴は自分が先に行動できる限り、この状態には絶対にかからないことである。
つまり後攻を取られるとこの状態にかかる可能性があるということ。
相手がすばやさの高いポケモンを使っていたり、自分がまひ状態などですばやさを下げられていたりする場合、この状態異常を最大限に警戒しなければならない。特に後者は「まひるみ」戦法といって、とくせいてんのめぐみ持ちのトゲキッス(でんじは+エアスラッシュ)やノココッチ(へびにらみ+ずつき)が有名である
しかもこの追加効果のある技、他の状態異常に比べて発生率が異様に高い。平気で2割3割の追加効果を持っているのだ。
「いわなだれ」「エアスラッシュ」「アイアンヘッド」「つららおとし」「かみつく」「あくのはどう」などを連続で食らって延々と動けなくなる、なんてこともざらにある。
これを2連続で食らったり、はたまた特性「てんのめぐみ」やアイテム「おうじゃのしるし」を上乗せされたりでもしたら……(ただし第5世代以降は、おうじゃのしるしを持たせた状態で「ひるみ」の追加効果を持つ技を使った場合、おうじゃのしるしは発動しない)。
なお、この追加効果を100%発生させ、かつ優先度+3の先制攻撃技なのが有名な「ねこだまし」である。
先制攻撃技なので普通の技では先制されて「ひるむ」の餌食になる。凶悪そのものだが、威力が低い上に使用者が場に出て最初のターンにしか成功しないのが救い。
ただし、特性「せいしんりょく」のポケモンはひるまない。
また、全て追加効果によって発生するので特性「りんぷん」のポケモンも事実上ひるまない。
特性「ふくつのこころ」を持つポケモンは怯んだ時に素早さが上昇する。