つららおとし
つららおとし
初出 | 第5世代 |
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タイプ | こおり |
いりょく | 85 |
めいちゅう | 90 |
PP | 10 |
わざ分類 | 物理 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | × |
備考 | 30%の確率で相手をひるみ状態とする |
英語名 | Icicle Crash |
第5世代から存在する技。
大きなつららを相手に激しくぶつけて攻撃する。
氷物理技の中では、専用技や準専用技、ダメージが安定しないトリプルアクセルやつららばりに次ぐ火力を誇る汎用技。
こおり技なのに相手を「こおり」状態としない珍しい技でもある。
習得可能なポケモンはマニューラ、ガラルヒヒダルマ、ブリザポスなど一部こおりタイプのみで、物理技だけあってか物理偏重型に習得者が多い。
が、登場当初はパルシェン、ウリムー系統、ツンベアーしか覚えず、パルシェンは「スキルリンク」+「つららばり」で十分、ウリムー系統は欲しい技が多過ぎて技スペースが足りず優先度が低い、唯一活用出来そうなツンベアーは鈍足かつ単タイプで使用率が頭打ち……と、余り活躍の場面がない技であった。
しかし第6世代でマニューラが、第7世代でアローラサンドパンが習得し、漸く主力技として活用されるようになった。
特にマニューラは素早さが他の習得者と段違いで高く「ひるみ」の追加効果が十分狙える上、非接触技なので相手の「さめはだ」などを気にすることなく使える。
惜しむらくは遺伝技なので教え技との両立が面倒なこと。
アローラサンドパン、そして第7世代からのツンベアーは特性「ゆきかき」を持ち、「あられ」状態であれば素早く放つことが可能。
単体攻撃なのが惜しいが先制で「ひるみ」を狙えるだけでも十分であろう。
第8世代では習得者が増加し、新登場したガラルヒヒダルマやブリザポスのメインウェポンとして採用されやすい。
だが同時にわざマシンで「つららばり」が、さらに教え技で「トリプルアクセル」が実装され、やや立ち位置が危うい。例えば、第9世代のセグレイブはあまりに高いパワーのため「つららばり」が2発か3発しか当たらないパターンがある程度許容される上に、素早さを削って耐久に努力値を回すためひるみの追加効果を狙いにくいということで、ほぼ採用されない。それでも安定して高威力を出せるのはこれら2つにはない強み。
第9世代では新たな氷物理技として「アイススピナー」が登場。威力は80と5低い代わりに命中が100なので外さないのが魅力。
とはいえ両方覚えるパオジアンはもっぱらつららおとしの方をメインウェポンとして採用している。その理由は追加効果の違いで、S種族値135から放たれる30%怯みで勝敗がひっくり返ったバトルは数知れず。もっとも紙耐久なのでクソ外しで負けに繋がったバトルも数知れずで、業を煮やしてアイススピナーを採用したトレーナーも多い。
なお、今作の600族であるセグレイブもつららおとしは覚えるが、そちらはつららばりの採用率が圧倒的に高い。
唯一最大の難点は命中率が100でないこと。外れても泣かない。
ちなみに、ORASではおきがえピカチュウのうちの1匹、マダム・ピカチュウが覚えられる。でんきタイプにとってこおりタイプの技は相性補完バッチリではあるのであるが、あのコスプレはプリムのものとでもいうのであろうか・・・?
余談だが、この技の英語表記はIcicle Crash(これでアイシクルクラッシュと読む)。
Icicleはつららを意味する名詞、Crashは「ぶつける」「砕ける」を意味する動詞である。
落ちることからfall(フォール)を連想してIcicle Fallと勘違いしている人もいるかと思う。
あくまでも「落とす」のであって「落ちる、落下する」のではない。
一応「落とす」の意味もあるのであるが基本的には上の説明の通り。