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セグレイブ

せぐれいぶ

セグレイブとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモン(キャラクター)の一種である。
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基礎データ編集

全国図鑑No.0998
パルデア図鑑No.390
ローマ字表記Seglaive
分類ひょうりゅうポケモン
タイプドラゴン/こおり
高さ2.1m
体重210.0kg
せいべつ50%♂・50%♀
特性ねつこうかん/アイスボディ隠れ特性
タマゴグループドラゴン/こうぶつ

他言語版の名称と由来編集

言語名称由来
日本語セグレイブ背+グレイブ(槍のような武器)+brave(英語で勇敢)
英語・スペイン語・イタリア語BaxcaliburBack(背中)+Excalibur(エクスカリバー、アーサー王伝説の剣)
ドイツ語Espinodonespina(スペイン語でとげ、背中)+spinosaurus(スピノサウルス)+-don(恐竜名に用いられる接尾辞)
フランス語Glaivodoglaive(グレイブ)+dos(背中)+Dragon de Komodo(コモドドラゴン)
韓国語드닐레이브등(背中)+glaive(グレイブ)
中国語(簡体字)戟脊龙戟(戟、両方に枝が出た三つ叉またのほこ)+脊(身体の背部)+棘龙(jílóng、スピノサウルス)
中国語(繁体字)戟脊龍戟(戟、両方に枝が出た三つ叉またのほこ)+脊(身体の背部)+棘龍(jílóng、スピノサウルス)

進化編集

セグレイブ一家

セビエセゴール(LV35) → セグレイブ(LV54)


概要編集

ポケットモンスター 第9世代スカーレット・バイオレット600族であり、セビエの最終進化形のポケモン

禁止級のキュレムを除けば初の(=一般ポケモンでは初の)ドラゴン・こおりの複合タイプである。


進化したことで背ビレがさらに発達し、さながら巨大な薙刀(グレイブ)の刃のよう。名前の由来もまんま「背グレイブ」であろう。腕に生えた羽根も三又になり赤色になった。

背ビレから吸収したを冷気エネルギーに変換する生態はより強くなり、背ビレ自体も勿論非常に冷たい。そうして培われた極低温の冷気を口から吐き出す攻撃は、溶岩地帯さえ一瞬で凍ってしまう程に強烈。


また、頭のみで倒立した状態で口から冷気を噴射、その勢いで全体重を乗せた背びれの剣を敵にブッ刺すという衝撃的なビジュアルの専用ドラゴン技『きょけんとつげき』を持つ。

逃げたキラフロルをきょけんとつげきで追いかけるセグレイブ

なおこの技を使うときに地面に引っ掛けないためにか、セグレイブの頭部は突起などは何も無い非常にシンプルな形状をしている。

これを「素の状態だと物足りない」と感じるファンもいるようだが、テラスタルを行った場合このシンプルさ故にテラスタルジュエルの形成を阻害しないため、「テラスタルの存在を前提にデザインされたのでは」との考察もある。


色違い編集

セグレイブ

色違いは全身が薄いカラーリングになるのだが、いかんせんゲンガーレジアイス並みに見分けがつきにくい。


ゲームでの特徴編集

テラレイドバトルでの入手以外ではセゴールから進化させるしか方法がない。

ハッサク先生

ストーリーにおいては、アカデミーの美術教師兼パルデア四天王のエースポケモンで登場する(こちらも参照)。



性能編集

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
11514592758687600

種族値の配分はマンムーによく似ており、600族としては珍しく両刀気質ではない。

特筆すべきは物理攻撃力であり、ドラゴンタイプとしてはあのオノノクスに肉迫するほど。

HPもかなり高め(どころか600族最高)であり、防御、特防、素早さはいずれも80代後半〜90代前半と高くはないが低くもない数値。

耐久面は物理耐久・特殊耐久共に散々高水準と評されていたガブリアス以上であり、しかもガブリアスと違って4倍弱点もない。600族ドラゴンもついにここまで来たかと言わしめんばかりのスペックである。


専用技として「きょけんとつげき」を持つが、高い威力を持つ一方でリスクもある技である。防御面でのデメリットを考慮しても威力120命中100は破格の一言であり、次以降の行動を固定化されない小回りの良さが優秀。どう見ても見た目は小回りの良い技ではないが。

どうしてもデメリットが気になるなら同じ威力の「げきりん」を覚えられるため、混乱のリスクはあるが耐えられた時の保険を考えるなら選択肢になるだろう。

ただし、ダブルバトルではあちらはターゲットを勝手に決めてしまう点で格段に扱いづらく、その点では自由に決められる「きょけんとつげき」の方が勝る。

ただ、セグレイブ自身の攻撃範囲の都合上弱点狙いというよりは高い火力や積み技による等倍での粉砕が主目的となる。


専用特性にねつこうかんを持つ。

ほぼ物理アタッカーしかできない為、やけど状態にならないのは嬉しい。

ほのお技を受けると攻撃力が上がる効果もあるが、ほのお技は無効も軽減もされずおまけに素の耐性では等倍なのであまり無理は出来ない。これに関してはほのお技が飛んで来たらしめたものと考えるか、ほのおに強いタイプにテラスタルするなど工夫が必要だろう。

受け出し等をしてまで狙って発動させるものではないが、相手にほのお技の選択を躊躇させるという面もあり、後続に交代する時の選択肢を少しだけ絞ってくれる。

なお、おにびはやけど無効の効果が優先される為攻撃力は上がらない。

また、炎技のダメージを受ける事が攻撃力アップの条件であるためトライアタックのような「やけど効果はあるが炎技の攻撃ではない」場合でもやけどは防げるが攻撃力は上がらない。


また、耐久も比較的高めなことからきあいのタスキを持たせずとも「りゅうのまい」や「つるぎのまい」を積むのも容易で、雪を振らせたら防御も上がるためさらに磐石となる。

物理耐久はというとA特化ミミッキュのテラスタルなしの「じゃれつく」+すなあらし状態ダメージをH4振りで確定で耐えるぐらいはある。ただし環境でよく見る「いのちのたま」を持つと高乱数1発になり、テラスタルされると確定1発となるため、基本は「ばけのかわ」に甘えて受け出ししてきたところを「いかさまダイス」+「つららばり」で狙うのが方針になるだろう。


こおり技のメインウエポンは、「つららおとし」や先制技である「こおりのつぶて」、更にはタマゴわざであるタスキがんじょう潰しの「つららばり」あたりだろう。


一方、威力100を超える習得物理技はドラゴン技や「じしん」や「ギガインパクト」位で、氷一致技やサブウエポンの基礎威力は80〜90止まり。そのため持ち前の種族値があっても多少耐久力のあるポケモン相手には弱点を突いても1発で倒すことは難しいため、前述の積み技をうまく使うと良いだろう。


また、素早さは87と控えめで弱点を突いてくるドラゴンタイプ達を相手取るには少し物足りない。こだわりスカーフを持たせる、りゅうのまいで素早さを上げるなどでカバーすると良いだろう。


攻撃面でははがねにどちらの一致技も半減されてしまう(例としてHPに努力値を252振られただけのドータクンが相手の場合、こちらが攻撃に努力値を252振り、性格を攻撃特化にし、ドラゴンタイプにテラスタルしてこだわりハチマキを持ってきょけんとつげきを撃ち、なおかつそれが急所に当たってやっと乱数1発)。

こおり・ドラゴン複合の宿命かほのお技を覚えないため、相性補完も兼ねたじしんを優先したいが、そうなると浮いているはがねタイプの相手が更に厳しくなってしまう(これは先述のドータクンにも当てはまるものの、一応かみなりのキバアクアテールも覚えるため多少無理は通せる)。

でんきタイプやほのおタイプへのテラスタルで強引に突破する事も考えたいところ。


こおり・ドラゴン複合故に仕方ないのだが、弱点5・半減3と耐性もあまりよろしくない。

耐久力は比較的高いものの「きょけんとつげき」の特大デメリットも相まって、基本的に何度も受けに行くような立ち回りには向いていない。


テラスタイプは技範囲を補強するじめん、環境に多いドラゴンタイプのテラスタイプはがねに対応できるほのおが目ぼしいところ。元々くさとでんきに耐性があるのでみずも使いやすい。

もしくは単純にドラゴンタイプかこおりタイプへのテラスタルでも良いだろう。ドラゴンならきょけんとつげき、こおりならつららおとしやつららばり、こおりのつぶての威力が高まる上に、弱点を減らせるので選択肢に入る。



対戦性能としては物理受けの二大巨頭であるカバルドンディンルーに非常に有利な点が評価されている。特にA特化型が「つるぎのまい」を1回積んで「つららおとし」を放てば、HB特化ディンルーですら確定1発に沈める。(無論、地面タイプの相性で受けてくれればの話だが)

前述の対ミミッキュ性能も、火力だけ見れば優秀。A252で「いかさまダイス」を持たせた個体のテラスタイプこおり「つららばり」は4発命中の場合、H4振りミミッキュを「ばけのかわ」込みでほぼ確定1発に持っていける(本体に当たった3発全てが最低乱数の場合は生き残られてしまう……いくらなんでもここまで運が悪いことはそうそうないはずだが)。


シリーズ1環境では「いかさまダイス」や「とつげきチョッキ」、「こだわりハチマキ」を持たせた純粋なアタッカー、「こおりのつぶて」スイーパーとして使われた。

カイリューが環境の頂点に君臨するとカイリューに対する素早さの優位性が光った。

一方でヘイラッシャは天敵。積み技が無効になる上に、「きょけんとつげき」に対して受け出しされると「じわれ」が必中になってしまう。特化テラスタル「きょけんとつげき」がHB特化違に確定3発なので、「じわれ」が必中となることと合わせて明確に不利と言って良い。


その後も、「きょけんとつげき」と仮想敵との兼ね合いで耐久と速度を調整した「とつげきチョッキ」型、耐久調整崩し対策の「きあいのタスキ」型が環境で使用された。


性格は攻撃の超種族値を活かしたいじっぱり、微妙な素早さを補うようきがメイン。

テラスタイプは「じしん」の火力を補強するじめん、みず対策のでんき、フェアリー対策のほのお、ノーマル高火力やかくとう打点対策のゴーストがメイン。


シーズン10途中で解禁されたDLC「碧の仮面」で教え技として「スケイルショット」を獲得。また、シリーズ5では「スケイルショット」対策になる上に等倍範囲も補強できるフェアリーテラスタル型が散見されるように。


だがシリーズ6ではアシレーヌラティ兄妹ウガツホムラといった苦手が続々環境に進出し、一転して苦境に立たされた。そしてブリジュラスにはセグレイブの主力技である「つららばり」と「スケイルショット」が共に「じきゅうりょく」で防御を爆上げされてしまいそこから「ボディプレス」を出されると致命傷になるため相性が最悪で、ブリジュラスが環境入りするとそれに反比例するかのように急速に数を減らした。パオジアンとの最大の差別化点の1つである連続攻撃技が泣き所になっているということである。


レギュレーションGでは禁止級がパーティ内に1匹のみという条件で解禁されることになり、その中のブラックキュレム『「かたやぶり」持ちのセグレイブ』というある意味上位互換になっているため、ますます立場が狭くなることに…。


伝説のポケモン、幻のポケモン、パラドックスポケモンが使用不能なレギュレーションHでは目の上のたん瘤となるパオジアンブラックキュレムがいないことから、環境に復帰。特にアローラキュウコンと組み合わせた雪パ運用がメイン。アローラキュウコンは敵に回すと厄介なので、一部で「かわらわり」で露骨に「オーロラベール」への対策を行う型も見られるように。

デフレ環境、「オボンのみ」環境を受けて、シーズン24最終2桁に「オボンのみ」型が残るなどした。これはアカツキガチグマに「とつげきチョッキ」を持たせたいために開発された変則の型で、考案者本人によるとセグレイブを「とつげきチョッキ」型だと誤認させることでアカツキガチグマの「とつげきチョッキ」所持を隠せたという。


セグレイブの強いところは多彩なテラスタルと安易な受け出しの効かない技範囲(テラスタル込みだが)と火力の両立、耐性こそ劣悪なもののバランス良く高めな耐久、そして何よりもほのおタイプでありながら火傷にならない物理アタッカーという唯一無二の代替の効かない役割であり、それらが相乗された結果対面性能の高いポケモンに仕上がっている。


そんなセグレイブにも欠点があり、それは「ステルスロック」ダメージが2倍となる点である。特に「りゅうのまい」に依存した型の場合は強制交代技で昆布戦法を取られるのが痛い。また、テラスタルへの依存度が高いのも欠点であり、テラスタルを切ったために結果的に相手の攻撃が抜群で通ってしまうこともある。テラスタルをした後の技の一貫を考えないと痛い目に遭う。その上、一致ウエポンと「じしん」を半減以下で受けられるミミズズというメタポケモンもちゃんと存在する。


また、前述のとおり数値の上では散々高耐久ともてはやされたガブリアス以上ではあり、4倍弱点も確かにない…ものの、やはりこおりタイプとしての耐性の心許なさは響いてしまいがちで、5つも弱点を抱えてしまい、特にメジャーなかくとうと、そのかくとうのサブウェポンとしての人気は言わずもがな、攻撃性能そのものがバツグンによくサブウェポンとして大人気のいわと、メジャーどころでも2つ、マイナーでもフェアリーついでに撃たれかねないはがねに弱いのは非常に痛い。


ドラゴンと言えば真っ先に思い浮かべる有効打代表たるこおり]が等倍なのを差し引いても、結局は向こうがこおり4倍なこと差し引いても総合的な耐久力は結局ガブリアスには大きく見劣りしてしまうというのが正直なところ。


基本的に殴り合いがメインな為、使い所や有利対面を見極めた上で確実に暴れられる場作りが必要なポケモンと言える。


ちなみに、覚えるタイプ不一致の特殊技はなんと「はかいこうせんのみ。一応「フリーズドライ」は習得するのだが、「フリーズドライ」が4倍の相手には「つららばり」の方がダメージが入るため結局コイツに特殊型は無理。


ダブルバトルでも持ち前のパワーと耐久、技範囲を活かしてアタッカーとして使われる。シングルバトルにも増してフェアリーやかくとうの打点が勢い良く飛んでくるため、どくテラスタル型も一定数使われる。





使用トレーナー編集


番外作品編集

ポケモンGO編集

2023年9月10日のウルトラアンロックで実装されることが決定した。

進化前のセビエの出現率は従来の600族に違わず激レア。見つけ次第捕獲していこう。

通常技は「りゅうのいぶき」「こおりのキバ」、ゲージ技は「ドラゴンクロー」「げきりん」「ゆきなだれ」「ふぶき」。

タイプ一致しか覚えないもののどちらのタイプも一撃性能と連撃性能を覚えられるかなり器用な部類。おそらく後のイベントにて特別技「きょけんとつげき」を覚えると見られるが、ぶっちゃけ「きょけんとつげき」がなくても十分強力


このように申し分ないスペックを持つが、界隈では既に両タイプでより上の火力が取れるライバルが既に存在しており、トップメタに君臨できる現状は残念ながらない。

特にレックウザレイド等でお呼びにかかることが多いこおりタイプはガラルヒヒダルマより攻撃種族値が低く、しかもドラゴンタイプで弱点も突かれてしまうためこのパターンは寧ろ逆風を受けてしまっている。(但し、耐久はこちらの方が高いため弱点を突かれない前提であればこちらの方が動きやすい)


トレーナーバトルでは主にマスターリーグで数少ない「りゅうのいぶき」+「ドラゴンクロー」の高速回転がメインウェポンとなってくる。ドラゴンタイプの宿命ではがね/フェアリータイプに弱い点は変わらず、特にディアルガザシアンゼルネアスは天敵中の天敵。この点を考えると、マスタープレミアの方が動きやすいか。


アニメ版編集

アニポケ第8シリーズ編集

テラスタルデビュー・第55話『対決!パルデア四天王』にて初登場。詳細は当記事にて。


POKÉTOON編集

セグレイブ使いのチャンピオン

『怒りのオコリザル観察日記』で少年とオコリザルが対戦したとあるチャンピオンのポケモンで登場。

容姿は映されなかったが、少年の落書きからドラゴン使いの一族出身者だと思われる。

同じ切り札を持つハッサクとの関係は不明。



余談編集

600族が「通常特性1つ、隠れ特性1つ」の2つしか特性を持たないのは、第4世代ガブリアス以来実に5世代16年ぶりのことである。(隠れ特性が出たの自体が第5世代なので、正確には4世代12年ぶりだが)


ほのおドラゴン複合のバクガメス、でんきドラゴン複合のパッチラゴンに続いてこおりドラゴン複合が登場したことで、第5世代イッシュ三龍が持つ複合タイプが全て一般ポケモンにも登場することになった。


セゴールの元ネタと言われているゴジラジュニアゴジラVSデストロイアのEDで新たなゴジラへと成長しているがこれが確定したのが11月3日であり偶然とは言えポケモンSVは上手くこれに続く事が出来た。




関連イラスト編集

セグレイブつめムーミン谷で見られるパルデアのドラゴンポケモンの生態

pixivではセグレイブでゴジラシリーズを再現したイラストが多い。

逃げるベトベトンをきょけんとつげきで追うセグレイブセグレイブVSサザンドラ

セグレイブ対テツノイバラセグレイブvsゴリランダー



関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン

ポケットモンスター(架空の生物) ポケモン一覧


ドラゴンポケモン 恐竜ポケモン


図鑑番号順

0997.セゴール0998.セグレイブ→0999.コレクレー(はこフォルム/とほフォルム)


同複合タイプ

第5世代キュレム※こちらにもゴジラの要素が含まれている(映画で咆哮にゴジラのものを流用)。

関連ポケモン・グループタグ等


その他

ゴジラ ゴジラ飛行
3式機龍:『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場した戦闘兵器。機龍の最強兵器が氷結系で瞳の色や腕の爪部分が機龍の瞳や兵装に似ているという意見もある。なお、こちらに近いポケモンにはテツノイバラがいる。

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