「えんがるるあ!!」
基礎データ
各言語版での名称
ドイツ語 | Keilflamme |
---|---|
英語 | Gouging Fire |
スペイン語 | Flamariete |
フランス語 | Feu-Perçant |
イタリア語 | Vampeaguzze |
韓国語 | 꿰뚫는화염 |
中国語 | 破空焰 |
概要
ポケットモンスター 第9世代『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ・「ゼロの秘宝」から登場するポケモンで、エンテイのこだいのすがたと思われるパラドックスポケモン。
名前の由来はまんま「穿つ焔」からで、ある意味では仮称に近い。
エンテイとスティラコサウルスを合成したような姿をしているが、ウネルミナモ・タケルライコより現代種あるいは哺乳類の面影が強く、ぱっと見はエンテイの頭にそびえ立つ大盾を乗っけたような姿。
額からの一本角や複数のトゲが生えた金色のフリルは気が昂ると赤熱化し、まるで火山が噴火しているかのように見える。
前足には爪が伸び、四肢にはままっていた鉄のリングは前足のものが2つに分かれて鱗状となっており、腰部分には緑のラインが入っている。加えて背中の煙状の体毛も増量し、長い尻尾を構成している。
また目の色はタケルライコと同じであるが、昂ると目のハイライトが消えて瞳孔が鋭くなる。
これまでのパラドックスポケモンの例に漏れず目撃証言も情報も乏しく、このポケモンが火柱を噴きながら暴れ回る姿を撮影した短い映像記録が残るのみである。
噂ではエンテイ同様一吠えで大地からマグマが吹き出るといわれており、とあるオカルト雑誌には「化石より復元されたエンテイ」であるという記述があるが、真偽のほどは定かではない。
色違い
現段階で色違いは入手不可。
ゲームでの特徴
『スカーレット』版において、『碧の仮面』でガチグマ(アカツキ)のイベントをクリアした後、ブルーベリー図鑑を200種類以上埋めた状態で、ブルーベリー学園のテラリウムドーム・サバンナ休憩所1にいるサザレに話しかけるとウガツホムラとタケルライコの居場所の情報を貰った後、エリアゼロ内部にて出現する。
性能
種族値
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ウガツホムラ | 105 | 115 | 121 | 65 | 93 | 91 | 590 |
エンテイ | 115 | 115 | 85 | 90 | 75 | 100 | 580 |
前例と同じく現代種のタイプにドラゴンが追加され、ほのお・ドラゴンの複合となった。何気にこだいかっせい持ちのほのおタイプは唯一とこれだけでも十分強力で、複合タイプに関しても互いの弱点を相殺し、一致技が半減されにくい。
ステータスはエンテイよりHP、特攻、素早さを下げ、他を防御と特防へ回した構成。
特に防御の伸びが大きく、パラドックスポケモン全体でも物理偏重型のステータス(ジガルデの特攻を攻撃に回した感じ)で、物理アタッカーや物理耐久型に向く。
素早さもエンテイより下がったとはいえ霊獣ランドロスと同値で、コノヨザルやヒスイウインディを抜ける激戦区。きそポイントの振り方次第ではこだいかっせいを素早さにもかけられるが、この場合は攻撃や防御に振り過ぎないように注意。
炎タイプの高火力物理技としてはフレアドライブ、ヒートスタンプ、だいふんげきの3種類を習得でき、特にヒートスタンプは体重が590.0kgもあることから、HPを削らず安定した火力を出すメインウェポンとして機能するだろう。
またげきりん・ドラゴンダイブといった高火力ドラゴン物理技や、積み技としてりゅうのまいもわざマシンで習得するので、かつての物理型レシラムのように、「りゅうのまい」からの「フレアドライブ」「げきりん」といった相性補完に優れる高火力タイプ一致技で相手を制圧することも可能。
ヒードランに対しても、エンテイでは覚えられない「じしん」による打点があるため安易な後出しを許さない。
また物理技サブウェポンには「じしん」の他にも「ストーンエッジ」・「アイアンヘッド」・「かみくだく」・「サイコファング」といった高火力寄りの技が揃っている。特にフェアリータイプにアイアンヘッドが打てるのは嬉しいところ。ただみずタイプへの有効手段がテラバーストを除くとかみなりのキバだけになるのは残念。ワイルドボルトが欲しいところだが、この耐性や種族値でそれは流石に求め過であろう。
専用技の「かえんのまもり」は攻撃を防ぎ、接触技を使用した相手にやけどを負わせるというもの。
トーチカと似たように感じるが、実は変化技は通ってしまい、どちらかというとキングシールドに近い。
ウガツホムラの耐性や物理耐久とは噛み合っており、耐久と柔軟性を損なわないヒートスタンプとの組み合わせがシングル、ダブル共に生きるであろう。
勿論耐久に寄せた育成を行えばこの技も活き、それを見計らったかのように回復技「あさのひざし」も習得する。ただおにびを覚えられないので、能動的にやけどにしようとすると特殊技の「ふんえん」が欲しくなる。Aデバフなら「ワイドブレイカー」という代用品もある。
さらにホウオウ伝承との関係性が疑わしいためか、せいなるほのおも覚えられない。
かえんのまもりでやけどを狙おうとすると、まもる効果を無視して殴ってくるウーラオスやテツノイワオ、そもそもじしん等の非接触技で殴ってくるポケモンらには無力なので、やけど効果はあくまでオマケと考える方が良いであろう。
とはいえタイプ一致ワイドブレイカーで能動的に相手の攻撃力を下げることも可能なので、デバフ手段自体は豊富である。
総評すると、準伝説パラドックスポケモンの中でもかなり強力なポケモンといえるであろう。
攻守共に優れた複合タイプや無駄の少ない種族値に加え、覚える技の性能も高いため、物理アタッカー・物理受けとして一線級の活躍は可能。
ただ欠点としては習得技の小回りが効かない点。優秀とは言っても、攻撃範囲は(一致技補完が取れているとはいえ)狭く、癖が強い技が多い。補助技もおにびを覚えない点が悪い意味で大きく、優秀なステータスを活かせる技が少ない。
その結果、事前評価とは裏腹に少しずつ使用率は低下しており、ほとんどの型が技範囲が広く、小回りが利くカイリューの劣化となってしまう。ウーラオスなどの採用率の高いポケモンのメイン技を半減出来ないのも痛手。
差別化させるためには、回復しつつの耐久型やこだいかっせいを用いた晴れパなど、カイリューには出来ないことをさせる必要がある。いっそのこと役割を分けてカイリューと同時採用するのもアリか。
余談
ウネルミナモやタケルライコの存在から、エンテイの古代パラドックスも登場すると予想されており、その姿や名前の予想まで頻繁に行われていた。
上記のイラストは角竜ではなく鎧竜であるが、名前の予想が的中した。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
1019.カミツオロチ←1020.ウガツホムラ→1021.タケルライコ
パラドックス順
1010.テツノイサハ←・→1021.タケルライコ
こだいのすがた順
1009.ウネルミナモ←・→1021.タケルライコ
伝説順
1017.オーガポン(碧・井・竈・礎)←・→1021.タケルライコ
同複合タイプ
関連ポケモン+α・グループタグ等