概要
『ポケットモンスター』シリーズにおいて、1匹で2つのタイプを複合して持っているポケモンの事。
異なるタイプが混ざることで独自の相性が生まれるため、種族値や特性と並ぶ大きな個性といえる。
複合の仕方によって優秀にも悲惨にもなるため、能力が優れていてもタイプのせいで微妙になったり、逆に、能力が微妙でもタイプが優秀なおかげで戦えたりすることもある(特性や技に関しても然り)。
現時点で未登場の複合タイプの組み合わせに関しては固有タイプを参照。
2024年『スカーレット・バイオレット』時点で、みず・ひこう・エスパー・かくとう・くさ・でんき・あくは全タイプとの複合を達成しており、はがね・ほのお・どく・じめん・ドラゴン・ゴーストは全複合にリーチがかかっている。
複合タイプのルール
耐性が掛け算される
複合タイプの防御相性は双方のタイプ相性を合わせて決定される。
例えば、片方が弱点であるタイプをもう片方のタイプが無効できる場合はそのまま無効に、片方が半減でもう片方が普通ならそのまま半減に、どちらも弱点のタイプなら相乗効果で4倍で、逆にどちらも半減なら1/4になるといった具合である。
どちらのタイプもタイプ一致で放てる
攻撃技の相性の場合は防御面のように複合されることはなく(例外あり・後述)、どちらのタイプもそれぞれのタイプとしてタイプ一致で放てるようになる。ただし片方のタイプの技をほとんど覚えないポケモンも存在する。
技における複合タイプ
ポケモンXYより、ポケモンの繰り出す攻撃・変化技にも複合タイプに関するものが登場した。
詳細は、各個別記事を参照。
➡かくとう/ひこうタイプのルチャブルの事実上の専用のかくとう物理攻撃技で、威力80・命中95・追加効果は小さくなる状態の相手に必中+威力2倍というもの。
一見大した事ないように思えるが、図鑑の説明には「この技はかくとうタイプと同時にひこうタイプでもある」と書かれている。
つまり、かくとう/ひこうの複合技で、タイプ相性の計算は一致補正(1.5倍)がかくとうのみ適用され、相手のタイプとかくとう+ひこうの相性をすり合わせて行う。
➡前者はオーロット系統、後者はパンプジン系統の専用変化技。それぞれ対象に、くさタイプorゴーストタイプを付与する。
単タイプに放つと複合タイプに、複合タイプに放つと一時的に3タイプを抱え込ませる形となる。