概要
1990年2月1日から1991年2月12日まで全54話で放送された。
ストーリーは典型的なギャグアクションで往年のタイムボカンシリーズを髣髴とさせる単純なストーリーパターンと時代劇をイメージさせる登場のキメ台詞と必殺技、そしてロボットアニメでは定番の支援メカとの合体パワーアップ、巨大ロボット同士の戦い…など多くの時代劇、アクションヒーロー、ロボット作品でお決まりのパターンが多く詰め込まれていた。ただし、主人公が終盤まで巨大ロボットに乗り込めなかったりと意表を突いた演出も多く、この作品独自の内容も多かった。なお作中の登場人物であるアニマロイドは『アニマル=動物』と『アンドロイド=人造人間』の造語である。
なお、タイムボカンシリーズを髣髴とさせる作風となったのは、ぶっちゃけ脚本家陣によって仕組まれた意図的なもの(要はオマージュ&リスペクト)である。
何しろシリーズ構成が、関島眞頼とあかほりさとるである。この二人、タイムボカンシリーズを手掛けた小山高生の舎弟(関島)と弟子(あかほり)であり、この時代(あくまでも、この時代)における小山の舎弟・門下の中でも、かなり超強火の小山原理主義者というか師匠(の作品)超ガチLOVE勢だったりするので、そんな二人がタツノコで仕事をしてしまうと、むしろ混ぜるな危険であり、こうなるのは当然の帰結だったりするのである。
2012年8月8日に初めて全話収録されたDVD-BOXが発売。Amazon PrimeやU-NEXTの動画配信サイトでも視聴可能である。また海外でも、「Samurai Pizza Cats(サムライ・ピッツァ・キャッツ)」という題名で放送されている。
まるで忍者ピザ亀である。
放送終了から30年以上たった現在でも、新作のフィギュアやグッズ展開がされるなど、今なお熱狂的なファンが多いアニメ作品である。
あらすじ
人類が住む地球とは別の地球の都市エドロポリス。アニマロイドが平和に暮らすエドロポリスで、幕府の老中コーン守とカラカラ一族の頭領で手下の幻ナリ斎が、幕府を転覆しエドロポリスを自分のものにしようと目論む。しかしそれを阻止しようと大目付ワンコー守が組織した主人公ヤッ太郎率いる幕府隠密忍者隊ニャンキー。はたしてニャンキーはコーン守の野望を阻止することができるのか!?
登場キャラクター
秘密忍者隊ニャンキー
本編の主人公の猫型アニマロイド。ニャンキー1号。
ヤッ太郎の相棒のキザ。ニャンキー2号。
ニャンキーの紅一点。ニャンキー3号。
お助けメンバー
ゴットン CV:高木渉
ニャンキー4号。品川支店長でお助けメンバーのリーダー的存在。地下からの侵入が得意。
リキノシン CV:梁田清之
ニャンキー5号。両国支店長。お助けメンバーの砲撃要員。
ニャンキー6号。深川支店長。お助けメンバーの空中戦要員だが、トリツックンに出番奪われる。
ネッキー CV:子安武人
ニャンキー7号。佃島支店長。お助けメンバーの水中戦要員。
コーン守とカラカラ一族
エドロポリスの老中。オカマ。
カラス幻ナリ斎 CV:龍田直樹
「カラカラ一族」の頭領。定年間近らしい。
ヤッ太郎のライバル。おカラという幼馴染がいる。
闇のザンカア CV:松本保典
ヤミの四人衆のリーダー。だが話が進むたびに空気扱いされる。
炎のボンカア CV:塩屋浩三
ヤミの四人衆の残り。得意分野はそれぞれミエトル、リキノシン、ネッキーと同じ。
秘密忍者隊ニャンキーに関わる方々
犬山ワンコー守 CV:塩屋浩三
エドロポリスの大目付であり、ニャンキーの創設者。
ピザキャット本店の店長。実は猫忍一族の元締め。
秘密忍者隊ヤンキー
ピザキャットニューヨークシティ支店のメンバー。
ヤンキー1号。必殺技は2丁拳銃「ニャンニャンマグナム」で放つ「キャットアイシューティング」
プリンス CV:速水奨
ヤンキー2号。スカシーよりもキザ度が高い。フェンシングで戦う。
マドンナ CV:鶴ひろみ
ヤンキー3号。ムチで戦う色っぽい女王様スタイル。
その他
徳川イエッイエッ CV:堀内賢雄
エドロポリスのお殿様。いつもフガフガとしか言わないが、本当はまともに喋れる
徳川ウサコ(ウサ姫) CV:川村万梨阿
エドロポリスの可愛いお姫様。…おい、いま文句言った奴を島流しにせ~い!
ウサ局 CV:島本須美
イエッイエッの正室でウサ姫の母。放浪癖があり、城にいるほうが珍しい。
茶店「みっちゃん」を営むエドロポリス一のアイドルにして、一番の危険人物
伊津茂乃母 CV:水谷優子
伊津茂乃子 CV:折笠愛
ニャンキーの出撃シーンを毎度見守る「いつもの親子」。
おカラ CV:本多知恵子
カラ丸が故郷に残してきた幼馴染の女の子。
猫股霊界之介 CV:緒方賢一
ニャンキーのパワーアップ装備を作った天才科学者…ということになっている人。
黒の武将 CV:鈴置洋孝
妖刀マサマサやトリツックン、ニャゴキングを作ったネコ明神の化身。
ナレーター
CV:堀内賢雄
「説明しよう!」がお約束。よくキャラに突っ込まれる。作中で一度、ウサ姫に島流しされた(しかも中の人の顔つきで)。