概要
正式名称は"Teenage Mutant Ninja TURTLES"(ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ)。1984年発表のアメリカンコミック。作者はピーター·レアードとケヴィン·イーストマン。
最初はデアデビル等のアメコミヒーローのパロディ作品として自費出版された同人誌を出発点としており、これが人気を博したことから後に74号にわたって連載された。
芸術家の名を貰ったピザ大好きの4匹の突然変異の亀が、これまた突然変異の日本の忍者に忍術を教わり、フット団やエイリアンなど様々な悪の勢力と戦う物語。(ちなみに、フット団は本作の元ネタであるデアデビルの宿敵の1つである悪の忍者集団が「ザ・ハンド(=手)」なので「足=フット」)
原作は元々文字通りの連鎖的な復讐劇であり、終始シリアスなストーリー展開となっている。
一方、原作コミックはこの数十年間に何度かリブート。現在IDW社を刊行の異なる世界線のコミックはまだ連載中。
その一つは、2021年に刊行され、原作者であるケヴィンが当初構想していた元廃案の完結編「ラスト・ローニン」。だけとこれの物語を終える後でも、なんと前日談・続編も出て、全ストーリーが合わせて、事実上は近年から開発中の「ローニンシリーズ」になっている。
タートルズを世に知らしめたのは色々なアニメーションや映画。こちらの各改編作品は原作の設定を活かしつつ、よりコミカルで視聴者に親しみやすい内容に変更されている。時代の変わりにつれて、各作品もストーリー・キャラ設定変更や革新があるので、これ以降のアニメ・実写化・コミカライズは全てが異なるマルチバースとなっている。
それだから、時にはそれぞれの世代のタートルズがコラボするエピソードもあり、旧亀・新亀・原作亀(Turtles Forever)、ニック亀・旧亀・原作亀(シーズン4の10話)が同時に登場する。
漫画、アニメ、映画等多岐に渡り作品があるが、Pixivでは主に下記のいくつのシリーズが主流となっている。
詳細は個別記事も参照。
映像作品一覧
旧亀
タートルズ最初のアニメ化。
日本では複数の吹き替え版が作られており、
- 1991年放送のBS2版「アイドル忍者タートルズ」
- 同年販売の東和ビデオ版VHS
- 1993年放送のテレビ東京版「ミュータントタートルズ」
の3作。それぞれ吹き替え声優や放送した回が微妙に異なっている。敵側もどこか憎めない部分があり、善悪問わず全キャラ愛される存在となっている。
pixivでは声優陣のアドリブで唯一展開が拡張するほどの人気を得たテレビ東京版に関する投稿が多い。
ハードな原作を大衆向けにコミカルな作風に落とし込み、タートルズの人気を確固たるものとし、その後、新亀やニック亀のタートルズ達と共演を果たすなど人気の高さがうかがえる。
コナミによってベルトスクロールアクション・格闘ゲームが製作されたのはこの時期。
また、アメリカではアーチーコミックス社からこのシリーズのコミカライズ作品が出版されており、その他にも数々のメディアミックス作品が存在する。
新亀
二度目のアニメ化。日本では2007年に放送された。
ミラージュスタジオが制作に関わっていることもあり、作風や絵柄も原作への原点回帰を目指したシリアスでダークなものに。
それ故に原作のハードな雰囲気を求めるファンから高く評価されている。
2007年には、「TMNT」の題で本作の設定を元にした3DCGの実写映画版が制作された。日本ではBlu-rayやDVDで吹き替え版が発売されている。
また、ドリームウェーブ社より本作のコミカライズ版が発行されている。
ニック亀
三度目のアニメ化。日本では2014年に放送された。
フル3DCGになり、タートルズの外見にも明確な差が出てくる。詳しくはリンク先参照。
新実写亀
五度目の映画化。日本では2015年に放映された。
五度目なのは旧亀時代に三部作、新亀時代に前述の「TMNT」が公開されているため。
(ちなみに旧亀時代映画は旧実写亀、新亀映画はCG亀と呼称されることが多い)
今までの映画と繋がりは無く、事前知識無しで楽しめるリブート作品である。
ROT亀 / ライズ亀
四度目のアニメ化。テレビシリーズは2018年に海外放送されたが、なんと日本では2022年に劇場版のみNetflixで配信。
4人の亀の種類は異なり従来とは違う新しい武器を持ち、かなりコミカルな性格となっている。
ミュータント・パニック!
略してミューパニ、パニ亀。六度目の映画化(今回は3DCGアニメ)。日本では2023年9月22日に放映。さらに、映画の第二弾も2026年に放映予定。
続編の2Dアニメシリーズ『テイルズ・オブ・ザ・TMNT』(全称略)は五度目のアニメ化として、日本で2024年冬からパラマウント+で配信(海外では2024年8月から)。
キャラクター
各種設定が作品によって大きく違う為、現在の基本事項となっている要素のみを記載する。
タートルズのリーダーで二刀流の剣術使い。真面目で正義感が強い。
愛称はレオ。イメージカラーは青。
武闘派のサイ(釵)使い。短気で血気盛んな切り込み隊長。
愛称はラファ、ラフ。イメージカラーは赤。
機械に強い頭脳明晰な棒術使い。タートルズが使用するメカ類のほとんどは彼の発明品。
愛称はドナ、ドニー。イメージカラーは紫。
ヌンチャクが得物の陽気なムードメイカー。トラブルメイカーでもあるが憎めない存在。
愛称はミケ、マイキー。イメージカラーはオレンジ。
巨大な老ネズミ。タートルズ達の育ての親で武術の師匠。厳しくも優しい。
タートルズ達の協力者となる女性。
地下住まいのタートルズにとっては情報源の役割を担っている。
タートルズ達の協力者となる男性。スポーツ用品を武器に戦うことが多い。
タートルズ達の宿敵。
武術の達人で、犯罪組織フット団を指揮している。
地球を侵略しにやってきたユートロム星人。
シュレッダーの上司または同盟相手。
作品によっては登場するシュレッダーの部下。
猪とサイのおバカなミュータントコンビ。
アリゲーターのミュータント。
タートルズの協力者だが、時に敵対することもある。
シュレッダーの養女のくノ一。
場合によってはタートルズと手を組むことも。
フット団の協力者のマッドサイエンティスト。
最終的には何らかの形で切り捨てられることが多い。
関連タグ
タートルズ/TMNT/ミュータントタートルズ/忍者龜 - 表記ゆれ
激亀忍者伝 - ファミコン版のタイトル
ミュータントウォーリアーズ - スーパーファミコンの対戦型格闘ゲーム。
レオナルド ラファエロ ドナテロ ミケランジェロ スプリンター先生 サワキちゃん
タートルズイラコン 僕の考えたタートルズ パワーレンジャー・イン・スペース:3話と4話にゲスト出演した。
ガメラ:2012年のシリーズに登場したトッカ(Tokka)の姿・能力・性格・設定のモデルになっている。
カメックス:「カラバジオ」の名前に影響を与えた可能性があるとされる。
関連書籍
この項目は近年翻訳された物のみ記載。
外部リンク
イラストコンテスト
映画公開記念としてpixivの公式企画として行われていた。詳細は以下の企画告知を参照。