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マルチバース

まるちばーす

マルチバースとは多元宇宙論(multiverse)の英語読み。創作においては複数のシリーズからキャラクターを集めた世界観を指す。
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概要

ウィキペディアより

多元宇宙論(たげんうちゅうろん)とは、複数の宇宙(マルチバース / multiverse)の存在を仮定した理論物理学による論説である。

多元宇宙は、我々が存在する宇宙(ユニバース:単一の世界)だけでなく、別に、または無数に他の宇宙が存在するかもしれないという、理論として可能性がある複数の宇宙の集合である。

多元宇宙が含むそれぞれの宇宙は、平行宇宙と呼ばれることもある。


宇宙が一つでないと考える理由(多元宇宙が存在する意味)は仮説によってさまざまである。

宇宙論、物理学天文学宗教哲学、トランスパーソナル心理学およびフィクション、特にサイエンス・フィクションファンタジーにおいて、多元宇宙の仮説が立てられてきた。


これらの文脈では、平行宇宙は「代替宇宙」「量子宇宙」「相互浸透次元」「並行次元」「並行世界」および「代替現実」「代替時系列」などと呼ばれることもある。(外部リンク


創作におけるマルチバース宇宙

上記の複数の宇宙の存在を前提とし、その次元の壁を超えたという設定で、複数のシリーズにまたがったキャラクターたちが集まり活躍する創作作品。

複数のユニバース(宇宙)が存在するが、人物や事件などが共通した上で「並行世界の同一人物」「並行世界での事件」としてその違いが現れる。


主にお祭り作品によく見られる設定であり、一つの世界に様々な世界のキャラクターが集められる「拠点型」か、主人公達が数多くの次元へ移動する「旅型」のどちらかに大別される。

具体例を挙げれば、拠点型がディシディアファイナルファンタジー、旅型がツバサ-RESERVoir_CHRoNiCLE-


広義に「並行世界 / パラレルワールド」を含む概念でもあり、それらとの違いを正確に定義する事は難しく、同義語として扱われる場合が多い。

強いて言うならば、「パラレルワールド」は歴史・事件により分岐した同一の世界観(宇宙)のみを表す言葉であるのに対し、「マルチバース」は全く異なる世界観(宇宙)や時代同士の交流までを指す傾向にある。


理論物理学におけるマルチバース

われわれの宇宙の物理法則は、奇跡的な確率で生命の存在を許すパラメータに収まっている。ほんのわずかでもクォークやレプトンやダークエネルギーのパラメータが異なれば生命は存在不可能だったのに、と。

そのことに対して、もっと他にもたくさんの宇宙があり、われわれの宇宙がたまたまそのような物理法則だったという考え方。


量子力学と相対性理論を統合すると期待されている複数の理論でマルチバースの存在が予言されている。

超弦理論においては、われわれの宇宙は実は十次元だが残りの六次元をわれわれが認識していないと考える。この隠れた六次元の構造と、量子論のトンネル効果を考慮すると、時空間が加速膨張をし続けるというモデルになり、10^500以上の種類を持つマルチバースが存在することになる。


他には、理論物理学者のリー・スモーリンは宇宙論的自然選択というものを提案している。この理論ではブラックホールの向こう側で異なる物理法則の子宇宙が誕生し、子宇宙の中のブラックホールが更に孫宇宙を産む。ブラックホールを発生させやすい物理法則の宇宙は、より多くの子孫の宇宙を産み、ブラックホールが発生しにくい物理法則の宇宙では、子孫の宇宙が産まれにくい。このような宇宙規模での自然選択と進化が働くため「マルチバース」が生じるのである。

外部リンク:宇宙は自然選択で進化する?

マルチバースの分類

理論物理学者のマックス・テグマーク教授がマルチバースの種類を分類している。

レベル1多宇宙 - われわれと同じ宇宙に存在するが、余りにも遠すぎて現時点では観測不可能な領域。われわれの宇宙と物理法則は同じだが、異なる歴史を辿る可能性がある。

レベル2多宇宙 - われわれとは異なるインフレーション領域に存在する宇宙。異なる宇宙に存在するため永遠に観測不可能。基礎的な物理法則は同じだが、実行的な物理法則は異なる。理論物理学におけるマルチバースと言った場合は概ねコレを指す。

レベル3多宇宙 - 量子論における多世界解釈を採用した場合における宇宙。基本的な物理法則はわれわれと同じ。見かけ上はレベル1多宇宙と区別が付かない。

レベル4多宇宙 - 全ての数学的構造。数学的宇宙仮説。究極集合とも呼ばれる。レベル1〜3までの多宇宙はもちろん、ありとあらゆる全ての数学的構造を含めるという非常に包括的な概念。時空間や宇宙の中に数学的構造があるのではなく、数学的構造の中に時空や宇宙が存在していると考える。ここで重要なのが、われわれの宇宙のような複雑で大きな構造だけでなく、より単純でシンプルな数学的構造も含めてレベル4多宇宙だと考える点である。たとえば単なる正十二面体でさえも、レベル4多宇宙だと見なすべきなのである。もちろん単なる正十二面体だけでは構造が単純すぎて、生命や自己認識する意識は発生しないのは明らかである。

正十二面体

習作_銀河系

参考文献

『数学的な宇宙 究極の実在の姿を求めて』マックス・テグマーク / 谷本 真幸 /講談社

『Newton 2014年 5月号』ニュートンプレス

関連タグ

クロスオーバー パラレルワールド 時空 マイナス宇宙 次元


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