ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ウィキペディア

うぃきぺでぃあ

ウィキペディア(Wikipedia)はウィキメディア財団によって運営されているオンライン百科事典。この事典における記事は全て「検証可能性」「中立的な観点」「独自研究は載せない」の3方針に従わねばならない。
目次 [非表示]

注意:この項目には「具体的なユーザー名」を記述しないで下さい。アカウント停止の危険性があります



3つの方針(詳細)編集

リンクはWikipediaのサイトより。


  1. 信頼出来る情報源を参照することにより「検証出来る」内容のみ執筆して良い
  2. あらゆる観点からの描写を平等に扱い、中立的な観点へ沿って書かれなければならない
  3. 信頼出来る媒体において発表されたことがない情報は載せない


概要編集

WikiとしてのシステムMediaWikiを採用しており、インターネット利用環境な環境にあり、尚且つWiki文法を理解出来れば(基本的に)誰でも編集可能


しかし、「虚偽あるいは確認されていない情報記述」を行うことや、「公表されていない情報」を書き込むなど、荒らし行為があったという理由から、匿名(非ログイン状態)では編集出来ず、ユーザ登録&ログイン・管理者権限が必須(=管理者しか編集出来ない)項目も存在する(いわゆる半保護ないし全保護と呼ばれる状態)。特に芸能人政治家といった存命の著名人に纏わる記事で「半保護」や「全保護」(管理者以外の編集が不可能)とされる傾向が強い(存命人物に対する名誉棄損やプライバシー侵害などは普通に訴訟リスクがあるので問題編集があれば直ぐに保護となる。また、同じ内容を書込んだり差し戻したりの編集合戦が起きた場合はクールダウン期間として保護が掛けられる)。


また、荒らしと見なされる行為や他者に対する誹謗中傷を行ったとして投稿ブロックなどの処置が取られる場合もある。特にプライバシー侵害や無断転載など法的問題がある投稿を繰返す様な利用者は被害拡大防止(過去版を削除するなど面倒な処理が必要となり影響大)のために緊急的に投稿ブロックが掛けられる。

ログインしていない場合、特定プロバイダ(リモートホスト・IPアドレス)からの編集が出来ないようブロックすることもある。



プロジェクト編集

このWEBサイトは「Wikimedia Foundation」により運営されており、各言語版が存在する。


この団体のウィキペディア以外のプロジェクトとしては他に辞書版としてウィクショナリー(Wictionary、外部リンク)や、フリーでオープンコンテントな引用集であるウィキクォート(wikiquote)などがある。



他言語版編集

このサイトは日本語(と英語)のみならず、様々な言語で展開されている。


言語別に記事が多いのは英語版・セブアノ語版スウェーデン語版・ドイツ語版・フランス語版・オランダ語版・ロシア語版・イタリア語版・スペイン語版・ポーランド語版・ワライ語版・ベトナム語版・日本語版・中国語版の順となっている。


日本語版はかつて英語・ドイツ語に次ぐ3番目の規模であったが、現在では13番目まで下がっている。世界的にはマイナーなセブアノ語・スウェーデン語・ワライ語記事が多いのはボットプログラムによって記事が大量に立てられたためであり、このためにこの3言語のウィキペディアは「立て逃げ」扱いされる様な内容のない記事が多くの割合を占めている。フランス語・ポーランド語・イタリア語・ベトナム語版ウィキペディアもボットが立てた記事がかなり多い。


なお、この分類はあくまで言語別で分けられているのであって、国別で分けていないので注意が必要。

日本語版」の場合であって、あくまで「日本国」版ではない日本人向けではないことに注意。日本語読み書きや入力が出来れば、外国人でも編集を可能としている)。「英語」版でも同様で、「英国」「米国」版の様に特定の国(国民)向けに用いられているものではない。当然ながら日本語使用者は日本国外にも住んでいるため、閲覧者が日本国内にいることを前提とした記述は望ましくないとされる。例えば、「海外」や「我が国」という様な言い回しはそれぞれ「日本国外では~」「日本国」という表現に訂正される。



執筆者に求められるもの編集

ピクシブ百科事典記事は基本的に編集者の主観で書いても良く、個人的な意見思い入れ冗談にも(明かな事実誤認や誹謗中傷でなければ)寛容である。しかし、Wikipediaではこの様ないい加減な執筆態度は通用しない。


誤解を恐れずにいってしまうと、このサイトの編集者に求められるラインは、百科事典というより「概説付関係文献案内」という認識でも間違いとはいえない。


そのため、3方針にある「検証出来る内容のみ」を執筆する必要がある。また、漫画・アニメ・ライトノベルなどのフィクション作品の記事は、公式発表日(正規発売日)以後、「ネタバレ前提」で記述されるため、閲覧する場合には注意が必要。

地域によって地上波のチャンネル数と編成が全く異なるテレビアニメの場合、地上波キー局TOKYOMXAT-Xなどにおける、最速の放送の直後からでもネタバレを含めた編集を可能しているため、「BSによる全国放送」またはネットの公式配信で視聴出来る様になるまで要注意)。


以前は存在した「ネタバレあり」の注意テンプレートも現在は廃止されている



中立性編集

良くも悪くもフリーダムな記述が山盛りなピクシブ百科事典に対し、ウィキペディアでは厳密に「中立的な観点」に立った記述が求められる。


例えば、多国間で係争となっている領土問題などでは「○○島は○○国の領土であるが、現在△△国が不法占拠or領有を主張している」とは書けない。「○○国と△△国が領有を主張し、現在は△△国が実効占領している」などとなる。日本の例では北方領土竹島尖閣諸島などが挙げられる。


そして、出典を明示することが必須となる。例ええ、自分自身が知識として知っていることや、自分の目で正しいと確認したことであっても、出典がなくては書いてはならず、一般常識も出典がないのであれば例外ではない。

出典がないままに書いた場合は「独自研究」と見なされる。


よって、ちゃんとした出典がなければ、自明と思えるようなことでも記述するのは避けられる。例えば、クトゥーラのモデル及び名前の由来がクトゥルーであることなどがある。「当たり前であるから出典はいらない。」という主張に対しては往々にして次のような反論がなされる。「当たり前ならそれについて記した出典が容易に見付かるはずである。それがないということは『当たり前』ということ自体があなたの思い込みではないか?」


ピク百記事は出典が基本的になく、参考文献を明示する記法もなく、意見事実がごちゃ混ぜであり、偏向記事も野放しであるので信頼性は極めて低い。それに対しウィキペディアは、出典を求める厳格さのお陰で個人的な参考資料としては十分であるが、学術研究で利用すべきではない上、ウィキペディアで知ることが出来るのは氷山の一角であることを心得ておこう。



出典として認められる例編集

出版物の場合絶版発売禁止となったものでも、出典として利用可能(出典確認の手段として納本制度に基づき日本国内で出版された全出版物を収集・保存する国立国会図書館外部リンク)で確認が可能であるためであるが、もっとも東京都にしかない国会図書館まで出掛けられる人は相当限定されることとなるが、わざわざそこまでする編集者も存在する)。

ただし、そのメーカーに対する評価としては公式HPは直接には使えない。映画紹介で「全米ナンバー1ヒット作品」とあっても、具体的に「どの様な基準で「全米ナンバー1」か、客観的な基準がなければ出典としての利用が認められな*。また、宣伝上の誇張表現をそのまま使うのも中立性の観点から避けるべきとされる。

ただし、新聞社やテレビ局配信のニュース記事表示期間が過ぎてリンク切れとなりやすいため、リンクが切れる前にインターネットアーカイブ社サービスを使ってアーカイブ化が望ましい(出典テンプレートでもアーカイブ項目がある)。アーカイブ出来ないものはニュース配信元記事や同種の紙の新聞記事を使用するのが賢明とされている。


出典として認められない例編集

主に「著作権侵害(またはその疑い)があるもの」「記述者が不祥な怪文書」「編集が可能であるため独自性が担保出来ない」などが挙げられる。

  • 特に有名人専門家ではない、個人による情報源
    • 「ネットなどでは批判が出ている」の類は例え真実であっても出典として認められない。「ネットなどで批判が出ている」ことを取扱った新聞・雑誌などで「記事」となれば、それを出典として利用可能。
    • ニュース記事などをまとめた個人ブログやYouTube動画なども、ニュース記事を容易に捏造出来るので出典としては利用出来ない。
  • 作者や関係者のSNS発信で、作中に未登場であったり公表されていないもの。
    • 所謂裏設定で、「作中ではこうであったが実はこうしたかった」的なもの。「関係者がこういっているから正当な出典物となる」という解釈もできるが、それはあくまで公式メディア内容と辻褄が合うものに限られ、それが保証されないものに関しては出典として扱うべきでない。
    • ちなみに公式メディアの解釈であるが、例えばPixivやカクヨムなどフリーサイトで個人連載された後、認可された出版社を介して改変・訂正の上出版された場合、出版された内容の出版物が公式メディアという扱いとなり、改変・訂正前のフリーサイトの内容は公式メディアとならない。なお、アニメ化や実写ドラマ化で改変された場合もテレビで放送されていたり、認可されている配信メディアであればアニメまたは実写ドラマとしての公式メディアとなる。
  • スポーツ新聞週刊誌で報道される熱愛・不倫などのゴシップ記事
    • 報道により活動に影響があったとか、世間で広く認知されない限り、あるいは事務所側・関係者本人から正式な発表やコメントがない限り認められない(ベッキーの様な例外となるケースは、大抵他種類出典が付くことが多い)。
  • 一般に販売されない同人誌
    • 検証が困難なため。著名人でないサークルが出したのは勿論であるが、プロ漫画家などがコミケなどで出した同人誌も扱いには注意が必要。
    • これは報道されていない発言と同じで、同人誌内容が記述するに値する内容であっても、その内容が作者のWebサイトや各種メディアなどで紹介されなければ、出典としては使えないと見て良い。
  • テレビ・ラジオなどの放送内容
    • 検証が困難なため。発信元のWEBサイトに記事が掲載されるなどすればそれを根拠に記載可能となる。
  • Yahoo!Googleなどの検索結果
    • ググれば分かる」と出典として出しても、時期経過で検索結果が変動し、場合によってはGoogle八分となり得ることと、内容の虚実を検索エンジンは選別しないため出典として認められない。検索結果が新聞などで記事になった場合は除く。
  • ピクシブ百科事典ニコニコ大百科・ウィキペディア他言語版などWiki形式百科事典サイト
    • 基本的にこれらの項目の「利用規約」や「ヘルプ」など、運営により記載されたことが明らかな部分は出典として利用可能。
    • しかし、この様な「IDさえ取得すれば誰でも自由に記事を作成編集することが出来る」サイトに投稿された記事は「出典になるのはいつの版なのか?」という問題を抱える上、自作自演による印象操作なども存在し得るため、これを根拠とすることは出来ない。
    • また、ウィキペディア他言語版も本来は出典としては利用不可。外国語が使えればいくらでも捏造・自作自演・循環ソースが出来てしまうため。他言語版からの翻訳が可能ということとの混同からか「他言語版を出典に使っても良い」という誤解は根強く、出典にしている記事は多くあるが、現在では見付かり次第修正されるようになっている。
  • 5ちゃんねる(2ちゃんねる)などの電子掲示板ログ
    • 恐らくウィキペディアにおいて出典として1番信用されない例。これを許せば何でも書き放題になる。2ちゃんねるに関するローカルな話題項目も多いが、大半は出典がなく、あっても2ちゃんスレッドか、まとめWikiなどである。ただ、ウィキペディアの編集者に上記サイトの利用者がいるというのも事実で、ウィキペディアに関するスレでは、編集者の一部が書き込みを行っていたりする。
  • 「出典として認められる例」の条件を満たさない1次資料。(要は、例えば古文書などであれば、実在していても不特定多数がその内容を確認・検証することが困難なものは出典として使ってはならず、どうしても使いたい場合は、その古文書に関する論文などの当該1次資料から派生し、且つ、不特定多数がその内容を確認・検証することが可能な2次資料を出典としなければならない。自然科学分野で喩えるなら、ある学術論文の元となった実験データを記録した実験ノートではなく、論文の方を出典としなければならない)


特筆性編集

出典として認められるものに挙げられたことがあるものなら何でも書いて良いという訳ではなく、次に良く問題となるのがこれである。

基本的に「利害関係がない第三者から検証可能な出典で言及されるような存在」であることが特筆性の最低ライン。

これはあくまで最低ラインなので、実際のラインをそれよりどれだけ上に置くかは分野ごとの慣習や項目ごとの事情が勘案され、曖昧である。


ちょっと出典に名前が出たことがあるという程度の事物に関する記事は、例えネット上では有名であっても削除対象とされることがある(ウィキペディアはあくまで「ネット上に存在する」百科事典であり、「ネット情報のための」百科事典ではないので、ネット上では有名であるからと特筆性が優遇されることはなく、一般項目と同じ出典や特筆性の基準が求められる)。

例えば、ゴールデンロアに関しては過去に記事が存在したものの、出典不備及び特筆性なしを理由に削除されている。

記事を立てても良い場合であっても、それについてのあらゆる情報を書けば良いという訳ではなく、要点を絞ることが求められる。

「ウィキペディアはトリビアの泉ではない」とされ、余談的な記述も避けられる。

例えば、万丈目準と同音の万城目淳が存在するという情報もこれに該当するとされ、関連項目にすら加えてはいけないとされる(関連項目はその記事主題の理解を深める上で重要な項目について絞って記述する必要がある。しかし、本文中でトリビアの記述が禁止されているからといって関連項目をトリビア集代わりに使ってしまう事例は後を絶たない)。


ただし近年では、ネットメディアが発展し読者もそれなりに付いたことで、MADの様なアングラな界隈やXなどでのちょっとした流行も取上げられることが増えている。そのため、一時期では絶対にあり得なかった様な単なるミームに関する記事が平然と存在する様になっている。ただし、こうした記事は特筆性を満たしているとはいっても、内容は単なる経緯記述となってしまっている様なことも多く、質の面では余り信用出来たものではない。



ピク百との関わりにおける注意点編集

ウィキペディアからピク百への転載編集

「フリー百科事典」ということから、このピク百記事でもウィキペディアの文章がしばしば転用されている。なお、ウィキペディアの文章はフリーといえど著作権が存在しないという訳ではなく、転用に際してはガイドラインが示されていることに留意されたい。


特に、英語版においては日本の漫画アニメキャラゲームパッケージなどといった画像も多数転載されているのを見掛けるが、これは著作権が放棄されている訳ではなく、欧米においてフェアユース概念(「明確に著作権者が特定出来れば、転載してもよい」という解釈)が広く浸透しているためである。日本の著作権法にはフェアユース規定はないため英語版のノリで使用すると、著作権侵害となるので注意。



ピク百からウィキペディアへの転載編集

逆に、ピク百の文章をウィキペディアに転用する際も注意が必要となる。まず、ウィキペディアは著作権侵害は百科事典としての信用を地に堕とす行為として厳密に禁じており、管理者以外は過去版も含めて当該部分を一切閲覧出来なくする方針を採っている。転用する本人が書いた文章なら良いが、引用の範疇を越えた転載無断転載となり著作権侵害で削除あるいは差戻対象となる。ウィキペディアには過去版を保存する機能があり、転載が起きるとその過去版も抹消するという厳密な対処をするため、転載が起きた場合は管理人権限行使や第三者によるチェックを含んだちょっとした騒動となり、迷惑度は非常に大きい(取り敢えず「差し戻して対処終了」、というレベルの簡単な話ではないことは認識しておこう)ので、転載を繰返せば問題利用者としてたちまち投稿ブロックを受けるであろう。書いた本人による転載であれば「法的には」一応問題はないが、現実的には周囲はあなたが文章を書いた本人かどうか知る術はないので、盗用疑惑を掛けられるのは覚悟しておこう。そして侵害へ対する厳格な方針のため、「疑惑」の段階で削除手続きは始まる。そこであなたは疑いを晴らすために自分が転載した文章を書いた本人であると説明するであろうが、それを証明するのはあなたにとっても確認する側にとっても面倒な作業となる。つまり、自分の書いた文章であってもそのまま転載するのは避けた方が良い。法的には問題なくても疑惑を掛けられて周囲を巻き込んで面倒なこととなる。それぐらいなら面倒でも書き直した方が早い。


この項目の記述であっても、例えばウィキペディアの「Pixiv」の項目にそのまま転載するのは認められていない(参照)。ただし、誰もが自由に編集する場ではないPixiv公式HPに載せられている情報であるなら、出典を付けて引用範囲内で記述するのは問題ない。



そもそもの辞典としての性質の違い編集

元来、ピク百記事には雑誌新聞などのソースを必要としておらず(著作権侵害などの疑惑を掛けられないためにも出典を併記出来ればそれに越したことはないが)、そうでなくても出典が全くない文章利用規約真否についての事実確認が困難な内容や虚偽の内容の情報。として規約違反削除対象になる。「インターネット百科事典に掲載されていた」ことのみを出典として記述することは出来ないため、ウィキペディアで記述される際はピク百を参考としないことを勧めておく。


例えば、仮に「有名人の○○がPixivで作品を投稿している」として、それをウィキペディア○○△△の項目で記述する場合は、その事実を自身の公式ブログWebサイト、あるいはSNSで表明したり、またその事実が報道されているなら記事追加は認められるが、Pixivの○○のプロフィールリンク(https://www.pixiv.net/member.php?id=○○)の記述やイラストの類似性のみを元に記述するのは「正当な出典がない」と見なされて差戻しとなる。なりすましが容易に出来てしまうからである。


この場合投稿絵が明らかに○○の他の作品と同一であるから『なりすましであることが証明出来ないので、偽物とは言い切れないから本物だ。偽物何て主張は名誉毀損に当たる』という理屈はNGで、いわゆる「悪魔の証明」になる。ウィキペディアルールに明記されている通り、あくまで正当な出典により○○が本物であると証明されなければ記述出来ない。即ち、出典となるのは○○の公式ブログやWebサイト及びSNSでの発言、あるいは「○○がPixivで投稿している」と書いたニュース記事となる。



ウィキペディアで類似した記述を見付けたから、ピク百からは削除したい。編集

先述の通り、そもそも2つの辞典は編集方針が異なる全く別辞典である。また、ピクシブ百科事典はウィキペディアを補完する辞典ではない(参考:【公式】ピクシブ百科事典とは)。ウィキペディアに記載しているからという理由はピク百における削除理由とはならない。



問題点編集

知りたいと思ったことの大体が分かる便利なウィキペディアではあるが、いくつかの問題も存在する。もっとも、その多くはインターネット百科事典の性質から派生する問題であって、ウィキペディアに固有の問題ではない。


具体的な例を挙げれば、大学生がレポートを書く場合にWikipediaを参考とするのは「レポート題材が『Wikipedia自体についての論考』」などの特殊な場合を除いては、少しもお勧め出来ない。

「秀逸な記事」(金色の星マーク)や「良質な記事」(青い星マーク)が付いている記事のみを参考にしたのなら、許容される場合もあるかも知れないが、「大学生が教育過程の一環として書くレポート」にWikipediaを参考として良いか?可能ならどの範囲までか?は担当教官へ確認しておくべきであろう。

最低でも「大学生が教育過程の一環として書くレポート」並の品質が求められる調べ物にWikipediaを使うのは「参考文献を探す」程度に止めておく方が良い。



偏った内容編集

「ウィキペディアに書かれてるから正しいであろう」という認識も見られるが、誰でも編集出来るということは当然、偏った情報や誤った情報が紛れ込んでいることも多く、読解力と判断力が低い編集者であれば説明文を碌に分かっていないにもかかわらず、「挙げられた文献に存在しない」という動機で出典を用意しても玄人向けの説明文を削除する傾向がある。素人にも分かる記述を意識した方がいい他、履歴や、付属「ノート」も参考とすることを推奨する。例えば日本語版ではとあるお笑い芸人の記事について、余りにも誹謗中傷染みた記述の多さが問題視され、Twitterで「本来の中立の立場が守られていない」「そういう話を書きたきゃNAVERで書け」などという批判の声が上がったことがある(なお、件の芸人についてピク百の方は一時はそれ以上の酷さを極めていた模様)。

80万もの項目があるウィキペディアではあるが、特に「日本版」はその大多数が地名などのローカルネタや鉄道漫画アニメスポーツなどの娯楽SEX)に関するものであるといわれることがある。また、デトロイトの様に「翻訳したは良いが外国語版には存在する歴史項目が翻訳されていない」などの問題が存在したり、「軍艦名が登場するが、それは複数存在するものの、肝心のものの項目が訳されていないため、意味が通らない」項目も存在する。

またウィキペディアでも、ティラノサウルスを主題とする作品一覧というティラノサウルスの各メディアでの扱いばかりを書きつねるだけ等とウィキペディアらしくない記事も現時点の2023年まで存在している。


ウィキペディアでは「事実確認と正確さについて定評のある、信用出来る第三者情報源に基いて書くべきです」との記載があるが具体性に欠ける。ウィキペディア参考文献を見れば分かる通り、査読付権威ある学術雑誌に掲載された論文に基づく記述は少数しかない。例えば一般的には定評があるといわれている岩波書店の刊行物も特定の保守層からは左翼出版社と非難されることもある。事実として共産党講座派の講座の語源は岩波書店が発行している『講座シリーズ』であり保守層からの指摘も当たらずとも遠からずである。逆に文藝春秋は保守層向けの、社名をそのまま冠した雑誌を刊行しているが、「右翼偏向出版社」といったレッテルは貼られていないものの「右寄り」という指摘がある。


ウィキペディア日本語版における「信用出来る第三者情報源」とは、一般的な書店に陳列販売されていて一定の発行部数を発行している出版社や法律によって許可されている放送局(ただし、ラジオ局放送記録は存在しない)、発行部数の多い新聞等を「事実確認と正確さについて定評がある、信用出来る第三者情報源」と理解すべきである。


「中立的な観点」は「第三者情報源」の基本的な主義主張が背景にあること、つまり岩波書店・朝日新聞・毎日新聞なら左寄り、文藝春秋・産経新聞・読売新聞・中央公論新社であったら右寄り主義主張を社が持っていることを、記事の「書き手」も「読み手」も出典や引用出版元・作者の主義主張を確認して、どの程度偏向されているかを認識しなければ本当の意味での中立的な観点は成立しない。しかし、少なくとも日本語版ウィキペディアでは中立的な観点についても前述の「善意に取る」に基づいて処理されている。


本来、Wikipediaガイドラインでは「事実確認と正確さについて定評がある、信用出来る第三者情報源に基いて書くべきです」とあるが、それはイコール「中立的な観点」ではないことは自明である。その時々によって偽者の善意に取られることがあるので注意が必要である。また、「事実確認と正確さについて定評がある、信用出来る第三者情報源に基いて書くべきです」と主張している人もいるがその中には、信用出来る第三者情報とは一体どういうものかがきちんと理解出来ていない者も決して少なくない。


また、フェイクニュース流布や、国家の情報機関やその影響を受けた集団が、自国の利益のために都合が良い情報(ニセ情報含む)を流すツールとして使われた事例や、フェミニズム寄りの偏向的な内容が公然と記載されているといった批判の声が挙がっている。


記事の性質編集

皆のためとなる・役立つ記事というよりは、単に自己顕示欲を満たしたい・自分の知識をひけらかしたい目的で書かれていると思われる記事も少なくない。また、編集者が他の項目に対し考慮しない編集を行う事例も存在する。


心ある方がいたら英語版やドイツ語版、ポーランド語版ウィキペディアなどで海外情報(特に行政関係やローカルな観光地)を翻訳したり、自分の地元観光情報、その他役立つ様なことを記述するのも良いかもしれない(ただし、「機械翻訳は認められない」「出典に注意すること」などのルールには従うこと)。



否定的な記事編集

作家及び作品の評価に関しては本来客観的に見る必要があるが、否定的意見しかメディアで取上げられなかった場合は否定的にしか書けなくなってしまう。ルール上はごもっともであるが、信頼性を重視した結果として印象操作となってしまいかねないという問題である。特にネットで騒がれた事件やアンチが多い芸能人などではこうしたケースが多い。

また、犯罪を犯したという場合を除いて「どちらが悪でどちらかが正義」という観念に基づいた記述となることが多く、賛否両論的意見であると、反対側の意見を削除しようとするユーザーと編集合戦になることがしばしば発生する。



記述が正しいとは限らない編集

ウィキペディアへ参加しているユーザーには、専門研究者は少ない。例えば、病気に詳しいのは現役の医者あるいはそれを専門とする学者であろうが、本職の医者及び学者は多忙のため執筆に関わることはほとんどない。また、各分野の詳細な知識を持った人が存在する場合もあるが、全記事にそうした執筆者が関わっているとも限らない。また、査読制度は存在自体はするもののあくまで個人的な以来の範疇に留まっており義務ではなく、「各分野の詳細な知識を持った人物」による記事の質の保証がない。


そのため、論文レポートでウィキペディアやそれを転載した他人のサイトから引用したレポートはそれだけで不合格となることがある。そのため、ウィキペディアを創ったジミー・ウェールズ氏は学術研究で引用するのを避けるよう呼掛けている。


もっとも、思慮が浅い学生達から丸写し対象とされる程度の信用はあり、匿名で(ほとんどの記事が)誰でも書けることからミシャンドラ日本三大悪妖怪の様に、ウィキペディアに書込まれた嘘が一般書籍にさも事実の様に掲載されてしまう場合がある。逆にウィキペディアで勝手に設定された記述が公式化した例として、『ガンダムシリーズ』に登場する「マゼラアタック」型式番号が挙げられる。また、NARUTO尾獣の名前等に関しては、作者がウィキペディアの記載を逆輸入した可能性がある。


また、ウィキペディアの場合出典が必要であるが、虚偽や間違いを記述した信頼性が怪しい資料が記述されたこともある。


荒らし行為による被害編集

形式的には誰でも編集が可能なため、悪戯目的の愉快犯であったり、政治的・宗教信念に基づいたもの、またウィキペディアや編集者及び管理者への敵対心による荒らし行為が発生する場合がある。


「悪戯」で最も有名なのは、ニュースにもなったビコリム戦争であろう。この記事はウィキペディアにおける格付けである良質な記事に認定されていた。

実の所、出典を偽ったり、実在しない文献を捏造し、記事を大量投稿したとして問題となった利用者も普通に存在し、度々問題となっている。


当然ながら、上記の行為はウィキペディアにおいて投稿ブロック対象となり、長期的に行為を行っている利用者は、Wikipedia:進行中の荒らし行為/長期に掲載される。



評価に関する記述について編集

漫画ゲームなどの作品に対する評価を記述する場合、上記に記述されている通り一般的な書籍や専門誌の様に、出典として認められるものでなければならないが、ネットが普及した近年では、専門誌も減少し、作品評価が記載されることが少なくなっている。

つまり評価を書くにしても、出典として専門誌などの出版物、あるいは公式サイトからの記述でなけれなばならず、当然一般的なネット上の評価は出典がないものとして記述することを認められないため、ウィキペディア上には作品に対する評価が記述されることはほとんどない。

そのため、ウィキペディアで客観性がない作品評価を調べることは無謀であるため、作品評価に関する内容は、主観的な記述やステマの存在を覚悟して個人サイトホームページやブログ、ネット上の専門サイトや電子掲示板などで調べることを勧める。


一方、「自分やビジネスのためのページを作るなら、ネットでコッソリ編集者を雇い、要望に沿うギリギリのラインをかすめたページを作成させなさい(要約)」と教授するマーケティング専門家もいる(参照)。これらの様な「記事作成ビジネス」は中立的観点を侵害するものとしてウィキペディアのコミュニティ内でも大きな懸念となり、現在では有償依頼で記事編集を行う行為全般を禁止するルールが作られている。工作したところで「不自然に称賛する内容に偏っている」などの理由からどうせ工作はバレるし、1つバレればその編集者の編集履歴から芋づる式に他工作もバレることとなる。



編集上の問題編集

(下の「管理者や削除主義者などの問題」も参照)


「偏った項目」の記述も含め複数の利用者が編集に関わるため、例え書いたものが客観性があることでも、互いの意見が喰い違うため編集合戦となることもある。

ソースがきちんと存在するからといってその全てをつまびらかに書いたとしても、先述の通り「トリビア纏めではない」などの理由で差し戻されることもある(例:対象がギネスに認められたので「ギネス世界記録」カテゴリを付けたのに、後に「重要じゃない」といわれ消される、など)。


また、事実であるのを良いことに敢えて書く程でもない否定的な要素を事細かに記して印象操作に繋げる記事が作られることもある(例:ギネスへ選ばれた作品に対して、「誤っている部分が多い」「誰が申請したのかも不明」と書くなど)。



出典扱い編集

出典に関する問題点も多くあり、有名なものが「要出典」「独自研究」であろうか。


これはある記述に対して裏付けが取れるソース(出典)が示されていないか、あるいは不完全(ページ数不記載・絶版となった書籍など)なため、第三者がソースを要求する際に使われるテンプレートなのであればが、中には出典が全く示されないまま"「要出典」だらけとなってしまった状態で放置"されている記事が多く見受けられる(しかも、大半はそのまま放置されるか、さらに要出典の数が増えて行く)。

これはその記述に関して1番詳しく、裏付けが容易に取れるであろう人物が「記述を書いた当人」に絞られるためである。そのため、第三者は余程該当する記事に対し深い知識がある、あるいは調査可能な人でないとソースが示せず、見てみぬ振りをするしかない。

では記事を削除すれば?というと、これも多くの場合は上手く行かない。「出典があるかどうかきちんと調査したようには見えない」という理屈であり、考えなしに削除依頼を出して一蹴されるケースが後を絶たない。要出典テンプレが放置されている部分のみ除去する行為も、場合によっては投稿ブロックを受けてしまう(なお、要出典内容自体を削除した場合「あの情報は未だ追加されていないのか」と判断して再度加える人が現れ、また要出典を付ける→要出典項目を削除という編集合戦のループに陥る可能性も考えられるが、コメントアウトで大抵何とかなる)。

ただし、出典があっても回りくどい文章や機転を利かせた記述はほとんどが削除され、「出典無効」と見なされやすい(この場合、削除する編集者応用力の低さにも問題があるが、リンク切れしているのであれば正当性がある)等、応用はほとんど認められない。


なのであるがサイバー・ドラゴン記事では、他カードと併用する使用方法がいくつか記述されているが、その中には出典がない文章もあり、最早「遊戯王Wiki」などの専用Wikiに書き込むべき記述がある。



この様な問題点もあってか、ウィキペディアでは「要出典」「出典無効」「独自研究」テンプレ廃止を求める人物も中には存在している。


また、学会誌など特定媒体でのみ発表された情報源は見られる人が限られていて中々内容確認が取れない。本来その情報源に書かれていない情報を出典として持って来て、尚且つ長い間誰もその出典がでっちあげということに気付かぬまま、その記述が放置されているという事例が多々見受けられる。さらには情報源が「誤情報」を掲載したため、誤ったままの情報が掲載されたケースも存在する。信頼出来る情報源が誤っていたまま気付かれない際はウィキペディアの限界である。



偽の「出典」編集

前述の通り、記事に出典として取上げられていた書物・文献自体が捏造、実在を証明出来ないものであるケースも存在する。

ビコリム戦争の他、女衒の語源とされていた文章の出所とされた『七七四草』(ノート:女衒を参照)、実在しない犬の品種について書かれた書物刊行元「央端社」(Wikipediaの参考文献に挙がっているが、存在が確認出来ない出版社『央端社』)、中国語版ウィキペディアに実在のものとして投稿された架空の鉱山「卡申銀礦」(维基百科:2022年古羅斯相關條目偽造事件)と複数存在する。


また。「ヌードルハラスメント」等のフェイクニュースの可能性がある記事は個人の不満のみを記述しただけの出典も含まれており、そもそも出典自体がまともとも限らない。



ユーザー間トラブル編集

この様に善意の第三者が編集に関わるサイトにおいて各種トラブルは発生するものである。編集者自体に問題がある場合やシステム上の問題も存在する。その中にはすれ違いも多い。



ウィキペディアンも参照。


悪質な編集者編集

  • 公に開かれたサイトであるウィキペディアを私物化し、自分の主義主張を広める場や糾弾の場として使用する
  • 誹謗中傷や嘘を書込む、虚偽や上記の通りピクシブ百科事典等を出典に使用する
  • 編集及び記事作成に対して人の意見を聞かない(ノートなどでの対話を拒否する)
  • 自分の意見・文章のみより良いものと断定して行動し、修正が行われても差し戻す
  • 定められたルールよりも自分の考えを優先して行動し、時には挑発的・脅迫的な言動も厭わない
  • 編集者としてふさわしくないとして投稿ブロックを受けたにもかかわらず、さらに編集のためアカウントを作成し、投稿ブロックを受けた行為同様の行為を行う
    • これらの編集者は「荒らし行為を行う」「プロジェクトを疲弊させる」として、投稿ブロック対象であるが、この様な行為を行う人物はWiki形式を取るサイトには必ず存在する。
  • 管理者としての立場を持って不適切な行為を繰返す者。例えばとある14歳の管理者は、学者達によるアカデミックなブログに嫌がらせを行っていた(理由はそのブログが一般執筆者によってウィキペディアの索引として利用されたから)→参照)。これは極端な例であるが、日本語版でも非ログイン利用者を徹底的に蔑視するなどの姿勢を平然と見せる管理者が問題視されている。

「管理者」「削除主義者」「仕切りたがり屋」などの問題編集

(上の「編集上の問題」も参照)


  • ”ウィキペディアは、記述される内容が「真実か否か」ではなく検証可能性があるかどうか」「その文章の存在が容認されるか否か」によります。”
  • ”例え1文字であっても気に入られずリバートされることがあります。” ”あろうことか“主”を気取って居座るウィキホリックがいる項目もあり、運悪く出くわすと、気に入られない記述はどんなに有益でも排除・リバートの憂き目に遭います。”
    • もし、何度もリバートされる場合には「有益と思ってるのが書いてる本人だけ」「知らない間にルールを違反している」ということもあり得るのでノートで話し合うことも必要。リバート合戦は理由のいかんにかかわらず荒らし行為となる。ただし、単純に運が悪く発言権が強いユーザー(管理者からの信頼がより高いユーザーともいえる)と敵対する場合もあり、IPアドレスで編集した場合には尚更意見が一方的に軽視されることもあり得る。その場合には、諦めたくないのであればアカウントを作成またはログインして対話を地道に続けるべきであるが、議論がヒートアップした際に感情的になると第3三者からの判断を仰ぐ際に心象が悪くなるので注意。
  • ”ウィキペディアには、善意と協力というよりは、敵対と争いの文化があります。どんなに経験のあるウィキペディアンでも、相手に善意を感じ取れないことがあります。”
  • ”もしウィキペディアがネット上の他の「共同体」の轍を踏むのであれば、少人数のグループが他を排除する力を持つようになるでしょう。学者有識者気取りのオタクと5ちゃんねらーが場を仕切っています。”
  • ”「管理者」権限はシステムに組込まれており、熱心な参加者が時間を割いて注意深く観察していない限り、この権限に対するチェックや牽制は働きません。管理者の行為を監察する制度さえないのです。”

(ウィキペディア「何故ウィキペディアは素晴らしくないのか」より)


「邪悪の5本の柱」「規則の悪用」「ルール全てを無視しなさい」も参照可。参考となるかはあなた次第であるが)


「個人的判断」による差戻し編集

  • 基本的に「古くからある記載」を重視し、有用である新たな出典からの記載であっても「個人的判断」によって差し戻しを行うウィキペディアンが(古参利用者中心に)後を絶たない。ルールで禁止されているがお構いなしである(参照)。
  • 「外国語出典は認めない」「外国語ウィキペディアに記載があるからといって日本語ウィキペディアに必要とは限らない」とされる場合もある。
    • 複数の言語に堪能であるならば「自演」も可能であるが、仮に「自演」であるとしても基本的には他言語版の他ユーザーによってチェックされるため、出典確認が困難でない限りは、ある程度の時間を経ても残されている記述にはある程度の信憑性がある可能性もより大きくなる。
      • 出典の確認が困難である場合でも、「要検証」などのタグが貼られたりコメントアウトによって一時的に隠されるという措置が取られたりすることも多い。また、仮に他言語版でその情報が記載されてから日本語版にも同じ情報が直ぐに追加されたとしても、近年は「日本語版は情報不足が目立つから英語版を翻訳機能を使って読む」という読者が非常に増えたり「他言語版翻訳を推奨」する記事も大きく増えたのも事実なので、安易に「自演」扱いすることも問題である。
  • ポリシー上の矛盾点が存在することはウィキペディア自身も認めており、こちらでも「気に入らない内容であるから」や「気に入らないユーザーの執筆であるから」削除することの問題についても言及している(参照)。
  • このため、「ウィキペディアに記事がある事象の発起人が内容を充実化させようとしたら”公式サイトからの転載”などの理由で差し戻された」(その編集者が公式サイトの著作権者かどうかを知る由はないので同じ文章が転載されていれば削除せざるを得ない)とか、「ウィキペディアに自分のことが書かれている人物が誤情報が書かれていたので修正しようとしたが、差戻されて場合にはブロックされ、問題記載が放置されたままとなる」などのトラブルが後を絶たない。
    • 事情を説明せずに編集を強行すると削除荒らしと誤認されたり、リバート合戦の防止ルールに触れて記事が保護されることもある。問題がある場合は削除の強行ではなくノートなどでの説明と対話をすべきである。
    • とある海外の有名人は、自分についての記事の嘘を直したくても差戻されるので、参照ソースをクリアして第三者に執筆させるためにわざわざラジオに出演したこともある。
  • ジミー・ウェールズ本人も自分が立てた記事を22分後に消されたなどの経験がある(参照)。
  • 上記の14歳の管理者に嫌がらせを受けていた学者達のブログに書かれたコメントには「アマチュア以下の存在が、プロが時間を掛けて作り上げた物を一瞬で破壊できてしまうウィキペディアで記載を守り戦おうとすること程労力と時間の無駄遣いはない」と書かれた。

これらの問題は、姉妹サイトともいえるウィキアにもいわれている(しかし、これらの問題に反発して設立されたウィキペディアの類似サイトがことごとく無秩序状態へ陥って失敗に終わっていることを鑑みると、これらの問題は巨大プロジェクトの秩序の維持のために必要な厳格な方針運用の副作用として生じた必要悪と見ることも可能)。



その他の議論編集

  • 機械翻訳はNGとのルールもあるが、専門的な分野では別言語の機械翻訳文を貼付けただけと思しき意味が通らない日本語と、多量の赤リンクや別言語へのリンクが放置されたままの水増し記事が日常的に見られる。これは人口の少ない分野では下手な翻訳を訂正する人間が少なくなりがちなためである。
  • 「出典の扱い」の項目でも触れられているいわば「要出典荒らし」は、出典を付けてしまうと荒らしを是認することになり、その行為を加速させてしまう。このタイプの荒らしへの対処は、サイトの記述方針やシステム自体が障害となっているため不可能に近い。

論争となった場合の解決方法編集

記事に用意されたノートで話合いを持つのが基本で、問題が複数の記事にまたがる場合、ユーザーページや新たな話合いの場所で話合いが持たれることがある。

この種の論争解決には時間が掛かり、必ずお互いが理解し合えるとは限らない。議論は出典を求めるのが基本であり、そのこと以外のことでも議論されることがあるが、基本的に「どちらが正しいか、それとも間違ってるか」を決定するべきではない。話がこじれる原因となるからだ。


「明らかな誤字・脱字」「提示された出典が誤りであることが別出典で明らかであり、世間で認められている」「記述に対する正当な出典を示すことが出来なかった」などの例を除けば、賛否両論的な意見は両方併記するのが1番好ましいとされるが、それを認めない編集者も存在するため、話がややこしくなる。


批判編集

当然ながら、ウィキペディアに対して批判的な意見を持っている人物や団体も存在する。

これらのサイトではウィキペディアを批判する理由としてもっともらしい理由を掲げているが、その実はウィキペディアで荒らし被害を受けたり悪質な管理者によってブロックされた利用者が以前ウィキペディアで加害者である別利用者や管理者へ対する誹謗中傷を目的とする私怨で設立したものが多く、これらのサイトではその設立意図から誹謗中傷が許容されることが多く、その結果、他人を誹謗中傷したいだけの利用者がネット中から集まって来て収拾が付かなくなり、それに収拾を付けようと管理者や設立者が強権を発動して衰退へ向かうというパターンが良く見られる。

そのため、ウィキペディアに対する批判的感情を有するサイトのほとんどは皮肉にもウィキペディアと同様、若しくはそれ以上に自由が制限されているサイトに変貌する結果となってしまっている。


アンサイクロペディアでは皮肉を込められているのか、「頭が固い百科事典」と呼ばれており、ウィキペディアに関する記事はほぼ批評的内容といっても過言ではなく、それどころかジミー・ウェールズの記事内容すら誹謗中傷レベルのものとなっている。

しかし、アンサイクロペディアは次第に管理者権限を有するユーザー達が自分が気に入らないと見なした記事を削除する・気に入らない編集をした利用者を徹底的にブロックするという、管理者権限を横暴に行使する管理者が現れてしまい、残された記事のほとんどは過去のユーモア記事と管理者に認められた誹謗中傷記事ばかりとなってしまった。


悪徳商法?マニアックス管理人、Beyond(吉本敏洋)は自分の編集が認められなかったことでウィキペディアの編集方針などに反発し、ユアペディアを設立した。

しかし、ユーザー同士のトラブルに対応仕切れなくなったのか、後に不正利用フィルターを設置し、多くの利用者をブロックしてしまい、さらにBeyondはユアペディアの管理を放置するようになり、残された管理者がアンサイクロペディア同様管理者権限を横暴に行使し気に入らない記事やユーザーを規制するという独裁者染みた管理をするようになってしまった。

皮肉にも自由に書けない百科事典を自らの手で作ってしまう結果となってしまった。


この他にも、ウィキペディア編集方針などに反発した人物によって百科事典が作られており、米国ではWikitruth(活動終了)が、日本ではユアペディア以外にもエンペディアが設立されており、エンペディアにおいては基本的に誹謗中傷が禁止されているためか、現在でもサイトは存続している。



関連タグ編集

インターネット百科事典 ウィキメディア財団 要出典

Wikipedia ウィキペたん 百科事典 ウィキペディアン Wiki


他のWEB百科事典編集

  • アンサイクロペディア:ウィキペディアのパロディサイト。
  • ピクシブ百科事典:Pixivアカウントを持っていれば誰でも編集可能。Pixivイラストを使うことが出来る。良くも悪くもフリーダムな記述が目立つが、虚偽情報記載は禁止。
  • ニコニコ大百科:ドワンゴが運営する、有料会員制百科事典サイト(ニコ動プレミアム会員のみ編集可能)。無料会員は編集出来ないが、記事閲覧や掲示板への投稿は可能。
  • 通信用語の基礎知識:サークル運営の百科事典サイト。ウィキペディアのアンチテーゼとして「出典は明示しない」「中立的な観点など存在しない」という立場を取る。
  • Chakuwiki:地域ネタを中心に、個人の主観や噂などを収集共有するWikiサイト。百科事典と掲示板の中間的な要素を持つ。
  • ユアペディア:ウィキペディア編集方針に反対する編集者が作り上げた百科事典サイト。
  • エンペディア:他サイトで削除されそう・削除されてしまった情報やウィキペディアでは載せさせて貰えない情報が書ける方針を掲げる百科事典サイト。
  • fandom - MediaWikiを利用したwikiホスティングサービス。ゲーム、映画、テレビなどのエンターテインメントに関する情報を扱う。Wikipediaの姉妹サイトでもある。


関連外部リンク編集


タダ働きなのにWikipediaを更新する人がいるのは何故か…(プレジデントオンライン)

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