ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ウィキペディア

うぃきぺでぃあ

ウィキペディア(Wikipedia)はウィキメディア財団によって運営されているオンライン百科事典。この事典における記事は全て「検証可能性」「中立的な観点」「独自研究は載せない」「記事の作成・編集問わずメイン画像をR-18/R-18G/センシティブな作品にしない」の4つの方針に従わねばならない。
目次 [非表示]

注意:この項目には「具体的なユーザー名」を記述しないでください。アカウント停止の危険性があります。



3つの方針(詳細)

リンクはWikipediaのサイトより。


  1. 信頼できる情報源を参照することにより「検証できる」内容だけ執筆してよい
  2. あらゆる観点からの描写を平等に扱い、中立的な観点に沿って書かれなければならない
  3. 信頼できる媒体において発表されたことがない情報は載せない

概要

WikiとしてのシステムMediaWikiを採用しており、インターネット利用環境な環境にあり、なおかつWikiの文法を理解できれば(基本的に)誰でも編集可能


しかし、虚偽あるいは確認されていない情報の記述を行うことや、公表されていない情報を書き込むなど、荒らし行為があったという理由から、匿名(非ログイン状態)では編集できず、ユーザ登録&ログイン・管理者権限が必須(=管理者しか編集できない)項目も存在する(いわゆる半保護ないし全保護と呼ばれる状態)。特に芸能人政治家といった存命の著名人にまつわる記事で「半保護」や「全保護」(管理者以外の編集が不可能)にされる傾向が強い(存命人物に対する名誉棄損やプライバシーの侵害などは普通に訴訟リスクがあるので問題編集があればすぐに保護となる。また、同じ内容を書き込んだり差し戻したりの編集合戦が起きた場合はクールダウン期間として保護が掛けられる)。


また、荒らしとみなされる行為や他者に対する誹謗中傷を行ったとして投稿ブロックなどの処置がとられる場合もある。特にプライバシー侵害や無断転載など法的問題のある投稿を繰り返すような利用者は被害拡大防止(過去版を削除するなど面倒な処理が必要になり影響大)のために緊急的に投稿ブロックが掛けられる。

ログインしていない場合、特定のプロバイダ(リモートホスト・IPアドレス)からの編集ができないようブロックすることもある。


プロジェクト

このWebサイトWikimedia Foundationにより運営されており、各言語版が存在する。


この団体のウィキペディア以外のプロジェクトとしてはほかに辞書版としてウィクショナリー(Wictionary、外部リンク)や、フリーでオープンコンテントな引用集であるウィキクォート(wikiquote)などがある。


他言語版

このサイトは日本語(と英語)だけでなく、様々な言語で展開されている。


言語別に記事の多いのは英語版、セブアノ語版、スウェーデン語版、ドイツ語版、フランス語版、オランダ語版、ロシア語版、イタリア語版、スペイン語版、ポーランド語版、ワライ語版、ベトナム語版、日本語版、中国語版の順となっている。


日本語版はかつて英語、ドイツ語に次ぐ3番目の規模であったが、現在では13番目まで下がっている。世界的にはマイナーなセブアノ語、スウェーデン語、ワライ語の記事が多いのはボットプログラムによって記事が大量に立てられたためであり、このためにこの3言語のウィキペディアは「立て逃げ」扱いされるような内容がない記事が多くの割合を占めている。フランス語、ポーランド語、イタリア語、ベトナム語版のウィキペディアもボットが立てた記事がかなり多い。


なお、この分類はあくまで言語別で分けられているのであって、国別で分けていないので注意が必要。

「日本語版」版の場合であって、あくまで「日本国」版ではない日本人向けではないことに注意。日本語の読み書きや入力ができれば、外国人でも編集を可能としている)。「英語」版でも同様で、「イギリス」「アメリカ合衆国」版のように特定の国(国民)向けに用いられているものではない。当然ながら日本語使用者は日本国外にも住んでいるため、閲覧者が日本国内にいることを前提とした記述は望ましくないとされる。たとえば「海外」や「我が国」というような言い回しはそれぞれ「日本国外では~」「日本国」という表現に訂正される。


執筆者に求められるもの

ピクシブ百科事典の記事は基本的に編集者の主観で書いてもよく、個人的な意見思い入れ冗談にも(明かな事実誤認や誹謗中傷でなければ)寛容である。しかし、Wikipediaではこのようないい加減な執筆態度は通用しない。


誤解を恐れずに言ってしまうと、このサイトの編集者に求められるラインは、百科事典というより「概説つきの関係文献案内」という認識でも間違いとはいえない。


そのため、3つの方針にある「検証できる内容だけ」を執筆する必要がある。また、漫画・アニメ・ライトノベルなどのフィクション作品の記事は、公式発表日(正規の発売日)以後、「ネタバレ前提」で記述されるため、閲覧する場合には注意が必要。

地域によって地上波のチャンネル数と編成が全く異なるテレビアニメの場合、地上波キー局TOKYOMXAT-Xなどにおける、最速の放送での直後からでもネタバレを含めた編集を可能しているため、「BSによる全国放送」またはネットの公式配信で視聴できるようになるまで要注意)。


以前は存在した「ネタバレあり」の注意テンプレートも現在は廃止されている


中立性

良くも悪くもフリーダムな記述が山盛りなピクシブ百科事典に対し、ウィキペディアでは厳密に「中立的な観点」に立った記述が求められる。


たとえば、多国間で係争となっている領土問題などでは「○○島は○○国の領土であるが、現在△△国が不法占拠or領有を主張している」とは書けない。「○○国と△△国が領有を主張し、現在は△△国が実効占領している」などとなる。日本の例では北方領土竹島尖閣諸島などが挙げられる。


そして、出典を明示することが必須となる。たとえ、自分自身が知識として知っていることや、自分の目で正しいと確認したことであっても、出典がなくては書いてはならず、一般常識も出典がないのであれば例外ではない。

出典のないままに書いた場合は独自研究と見なされる。


よって、ちゃんとした出典がなければ、自明と思えるようなことでも記述するのは避けられる。たとえば、クトゥーラのモデルおよび名前の由来がクトゥルーであることなどがある。「当たり前だから出典はいらない。」という主張に対しては往々にして次のような反論がなされる。「当たり前ならそれについて記した出典が容易に見つかるはずだ。それがないということは『当たり前』ということ自体があなたの思い込みではないか?」


ピクシブ百科事典の記事は出典が基本的になく、参考文献を明示する記法もなく、意見事実がごちゃ混ぜであり、偏向記事も野放しであるので信頼性は極めて低い。それに対しウィキペディアは、出典を求める厳格さのお陰で個人的な参考資料としては十分だが、学術研究で利用すべきではない上、ウィキペディアで知ることができるのは氷山の一角であることを心得ておこう。


出典として認められる例

出版物の場合絶版発売禁止になったものでも、出典として利用可能(出典確認の手段として納本制度に基づき日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する国立国会図書館外部リンク)で確認が可能であるためだが、もっとも東京都にしかない国会図書館まで出かけられる人材は相当限定されることになるが、わざわざそこまでして記述を考える人物は存在する)。

 ただし、そのメーカーに対する評価としては公式HPは直接には使えない。映画の紹介で「全米ナンバー1ヒット作品」とあっても、具体的に「どのような基準で「全米ナンバー1」か、客観的な基準がなければ出典としての利用が認められない。また、宣伝上の誇張表現をそのまま使うのも中立性の観点から避けるべきとされる。

 ただし、新聞社やテレビ局配信のニュース記事の表示期間が過ぎてリンク切れになりやすいため、控えた方が良い。むしろニュースの配信元の記事や同種の紙の新聞記事を使うのが賢明。


出典として認められない例

主に「著作権侵害(またはその疑い)があるもの」「記述者が不祥な怪文書」「編集が可能であるため独自性が担保できない」などがあげられる。

  • 特に有名人専門家ではない、個人による情報源
    • 「ネットなどでは批判が出ている」の類はたとえ真実であっても出典として認められない。「ネットなどで批判が出ている」こと取り扱った新聞、雑誌などで「記事」になれば、それを出典として利用できる。
    • ニュース記事などをまとめた個人ブログやYouTube動画なども、ニュース記事を容易に捏造できるので出典としては利用できない。
  • スポーツ新聞週刊誌で報道される熱愛、不倫などのゴシップ記事
    • 報道により活動に影響があったとか、世間で広く認知されない限り、あるいは事務所側・関係者本人から正式な発表やコメントがない限り認められない(ベッキーのような例外になるケースは、たいてい他の種類の出典がつくことが多い)。
  • 一般に販売されない同人誌
    • 検証が困難なため。著名人でないサークルが出したのはもちろんだが、プロ漫画家などがコミケなどで出した同人誌も扱いには注意が必要。
    • これは報道されていない発言と同じで、同人誌の内容が記述するに値する内容であっても、その内容が作者のWebサイトや各種メディアなどで紹介されなければ、出典としては使えないとみて良い。
  • テレビ・ラジオなどの放送内容
    • 検証が困難なため。発信元のWebサイトに記事が掲載されるなどすればそれを根拠に記載可能となる。
  • Yahoo!Googleなどの検索結果
    • ググればわかる」と出典として出しても、時期の経過で検索結果が変動し、場合によってはGoogle八分になりえることと、内容の虚実を検索エンジンは選別しないため出典として認められない。検索結果が新聞などで記事になった場合は除く。
  • ピクシブ百科事典ニコニコ大百科、ウィキペディア他言語版などwiki形式の百科事典サイト
    • 基本的にこれらの項目の「利用規約」や「ヘルプ」など、運営により記載されたことが明らかな部分は出典として利用可能
    • しかし、このような「IDさえ取得すれば誰でも自由に記事を作成編集することができる」サイトに投稿された記事は「出典になるのはいつの版なのか?」という問題を抱えるうえ、自作自演による印象操作なども存在しうるため、これを根拠にすることはできない。
    • また、ウィキペディアの他言語版も本来は出典としては利用不可。外国語が使えればいくらでも捏造・自作自演・循環ソースができてしまうため。他言語版からの翻訳が可能ということとの混同からか「他言語版を出典に使ってもよい」という誤解は根強く、出典にしている記事は多くあるが、現在では見つかり次第修正されるようになっている。
  • 5ちゃんねる(2ちゃんねる)などの電子掲示板ログ
    • おそらくウィキペディアにおいて出典として一番信用されない例。これを許せば何でも書き放題になる。2ちゃんねるに関するローカルな話題の項目も多いが、大半は出典がなく、あっても2ちゃんのスレッドか、まとめwikiなどだ。ただ、ウィキペディアの編集者に上記サイトの利用者がいるというのも事実で、ウィキペディアに関するスレでは、編集者の一部が書き込みを行っていたりする。
  • 「出典として認められる例」の条件を満たさない一次資料。(要は、例えば古文書などであれば、実在していても不特定多数がその内容を確認・検証する事が困難なものは出典として使ってはならず、どうしても使いたい場合は、その古文書に関する論文などの当該一次資料から派生し、かつ、不特定多数がその内容を確認・検証する事が可能な二次資料を出典としなければならない。自然科学分野で喩えるなら、ある学術論文の元になった実験データを記録した実験ノートではなく、論文の方を出典としなければならない)

特筆性

出典として認められるものに挙げられたことのあるものなら何でも書いて良いというわけではなく、次によく問題となるのがこれだ。

基本的に「利害関係のない第三者から検証可能な出典で言及されるような存在」であることが特筆性の最低ライン。

これはあくまで最低ラインなので、実際のラインをそれよりどれだけ上に置くかは分野ごとの慣習や項目ごとの事情が勘案され、曖昧である。


ちょっと出典に名前が出たことがあるという程度の事物に関する記事は、たとえネット上では有名であっても削除対象とされることがある(ウィキペディアはあくまで「ネット上に存在する」百科事典であり、「ネット情報のための」百科事典ではないので、ネット上では有名だからと特筆性が優遇されることはなく、一般項目と同じ出典や特筆性の基準が求められる)。

たとえば、ゴールデンロアに関しては過去に記事が存在したものの、出典の不備および特筆性なしを理由に削除されている。

記事を立てても良い場合であっても、それについてのあらゆる情報を書けば良いというわけではなく、要点を絞ることが求められる。

「ウィキペディアはトリビアの泉ではない」とされ、余談的な記述も避けられる。

たとえば、万丈目準と同音の万城目淳が存在するという情報もこれに該当するとされ、関連項目にすら加えてはいけないとされる(関連項目はその記事の主題の理解を深めるうえで重要な項目について絞って記述する必要がある。しかし、本文中でトリビアの記述が禁止されているからといって関連項目をトリビア集代わりに使ってしまう事例は後を絶たない)。


ただし近年では、インターネットのメディアが発展し読者もそれなりについたことで、MADのようなアングラな界隈やTwitterなどでのちょっとした流行も取り上げられることが増えている。そのため、一時期では絶対にありえなかったような単なるミームに関する記事が平然と存在するようになっている。ただしこうした記事は特筆性を満たしているとはいっても、内容は単なる経緯記述になってしまっているようなことも多く、質の面ではあまり信用できたものではない。


ピクシブ百科事典との関わりにおける注意点

「フリー百科事典」ということから、このピクシブ百科事典の記事でもウィキペディアの文章がしばしば転用されている。なお、ウィキペディアの文章はフリーといえど著作権が存在しないというわけではなく、転用に際してはガイドラインが示されていることに留意されたい。


特に、英語版においては日本の漫画アニメキャラゲームパッケージなどといった画像も多数転載されているのを見かけるが、これは著作権が放棄されているわけではなく、欧米においてフェアユースの概念(「明確に著作権者が特定できれば、転載してもよい」という解釈)が広く浸透しているためだ。日本の著作権法にはフェアユース規定はないため英語版のノリで使用すると、著作権侵害になるので注意。


逆に、ピクシブ百科事典の文章をウィキペディアに転用する際も注意が必要となる。まず、ウィキペディアは著作権侵害は百科事典としての信用を地に堕とす行為として厳密に禁じており、管理者以外は過去版も含めて当該部分を一切閲覧できなくする方針を採っている。転用する本人が書いた文章なら良いが、引用の範疇を越えた転載無断転載となり著作権侵害で削除あるいは差戻の対象となる。ウィキペディアには過去版を保存する機能があり、転載が起きるとその過去版も抹消するという厳密な対処をするため、転載が起きた場合は管理人権限の行使や第三者によるチェックを含んだちょっとした騒動になり、迷惑度は非常に大きい(とりあえず「差し戻して対処終了」、というレベルの簡単な話ではないことは認識しておこう)ので、転載を繰り返せば問題利用者としてたちまち投稿ブロックを受けるだろう。書いた本人による転載であれば「法的には」一応問題はないが、現実的には周囲はあなたが文章を書いた本人かどうか知るすべはないので、盗用疑惑をかけられるのは覚悟しておこう。そして侵害に対する厳格な方針のため、「疑惑」の段階で削除手続きは始まる。そこであなたは疑いを晴らすために自分が転載した文章を書いた本人だと説明するだろうが、それを証明するのはあなたにとっても確認する側にとっても面倒な作業となる。つまり、自分の書いた文章であってもそのまま転載するのは避けた方がいい。法的には問題なくても疑惑をかけられて周囲を巻き込んで面倒なことになる。それぐらいなら面倒でも書き直した方が早い。


この項目の記述であっても、たとえばウィキペディアの「pixiv」の項目にそのまま転載するのは認められていない(参照)。ただし、誰もが自由に編集する場ではないpixivの公式HPに載せられている情報であるなら、出典をつけて引用の範囲内で記述するのは問題ない。


元来、ピクシブ百科事典の記事には雑誌新聞などのソースを必要としておらず(著作権侵害などの疑惑をかけられないためにも出典を併記できればそれに越したことはないが)、そうでなくても出典が全くない文章利用規約真否についての事実確認が困難な内容や虚偽の内容の情報。として規約違反削除の対象になる。「pixpedia(またはピクシブ百科事典)に掲載されていた」ことのみを出典として記述することはできないため、ウィキペディアで記述される際はピクシブ百科事典を参考にしないことを勧めておく。


例として

仮に「有名人の○○がpixivで作品を投稿している」として、それをウィキペディアの○○△△の項目で記述する場合は、○○が自身の公式ブログWebサイト、あるいはSNSでそれを表明したり、また報道などでそれがニュースにされているなら記事の追加は認められるが、pixivの○○のプロフィールのリンク(http://www.pixiv.net/member.php?id=○○)の記述やイラストの類似性のみを元に記述するのは「正当な出典がない」とみなされて差し戻しとなる。なりすましが容易にできてしまうからだ。


この場合投稿絵が明らかに○○の他の作品と同一だから『なりすましであることが証明できないので、偽物とは言い切れないから本物だ。偽物なんて主張は名誉毀損にあたる』という理屈はNGで、いわゆる「悪魔の証明」になる。あくまで正当な出典により○○が本物であると証明されなければ記述できない。


この場合、出典となるのは○○の公式ブログやWebサイトおよびSNSでの発言、あるいは「○○がpixivで投稿している」と書いたニュース記事となる。


問題点

知りたいと思ったことの大体がわかる便利なウィキペディアではあるが、いくつかの問題も存在する。もっともその多くはインターネット百科事典の性質から派生する問題であって、ウィキペディアに固有の問題ではない。


具体的な例をあげれば、大学生がレポートを書く場合にWikipediaを参考にするのは「レポートの題材が『Wikipediaそのものについての論考』」などの特殊な場合を除いては、少しもお勧め出来ない。

「秀逸な記事」(金色の星マーク)や「良質な記事」(青い星マーク)が付いている記事のみを参考にしたのなら、許容される場合も有るかも知れないが、「大学生が教育過程の一環として書くレポート」にWikipediaを参考にして良いか?可能ならどの範囲までか?は担当教官に確認しておくべきであろう。

最低でも「大学生が教育過程の一環として書くレポート」並の品質が求められる調べ物にWikipediaを使うのは「参考文献を探す」程度に止めておく方が良い。


偏った内容

「ウィキペディアに書かれてるから正しいだろう」という認識も見られるが、誰でも編集できるということは当然、偏った情報や誤った情報が紛れ込んでることも多く、読解力と判断力の低い編集者であれば説明文を碌にわかっていないにもかかわらず「挙げられた文献に存在しない」という動機で出典を用意しても玄人向けの説明文を削除する傾向がある。素人にも分かる記述を意識した方がいい他、履歴や、付属の「ノート」も参考にすることを推奨する。例えば日本語版ではとあるお笑い芸人の記事について、あまりにも誹謗中傷じみた記述の多さが問題視され、Twitterで「本来の中立の立場が守られていない」「そういう話を書きたきゃNAVERで書け」などという批判の声が上がったことがある(なお件の芸人についてピクシブ百科事典の方は一時はそれ以上の酷さを極めていた模様)。

80万もの項目があるウィキペディアではあるが、特に日本版はその大多数が地名などのローカルネタや鉄道漫画アニメスポーツなどの娯楽SEX)に関するものだといわれることがある。また、デトロイトのように「翻訳したはいいが外国語版には存在する歴史の項目が翻訳されていない」などの問題が存在したり、「軍艦名が登場するが、それは複数存在するものの、肝心のものの項目が訳されていないため、意味が通らない」項目も存在する。

またウィキペディアでも、ティラノサウルスを主題とする作品一覧というティラノサウルスの各メディアでの扱いばかりを書きつねるだけ等とウィキペディアらしくない記事も現時点の2023年まで存在している。


ウィキペディアでは「事実確認と正確さについて定評のある、信用できる第三者情報源に基いて書くべきです」との記載があるが具体性に欠ける。 ウィキペディアの参考文献をみればわかるとおり、査読付きの権威ある学術雑誌に掲載された論文に基づく記述は少数しかない。 例えば一般的には定評があるといわれている岩波書店の刊行物も特定の保守層からは左翼出版社と非難されることもある。事実として共産党講座派の講座の語源は岩波書店が発行している『講座シリーズ』であり保守層からの指摘も当たらずとも遠からずである。逆に文藝春秋は保守層向けの、社名をそのまま冠した雑誌を刊行しているが、「右翼偏向出版社」といったレッテルは貼られていないものの「右寄り」という指摘がある。


ウィキペディア日本語版における「信用出来る第三者情報源」とは、一般的な書店に陳列販売されていて一定の発行部数を発行している出版社や、法律によって許可されている放送局(但しラジオ局の放送記録は存在しない)、発行部数の多い新聞等を「事実確認と正確さについて定評のある、信用できる第三者情報源」と理解すべきである。


「中立的な観点」は「第三者情報源」の基本的な主義主張が背景にある事、つまり岩波書店・朝日新聞・毎日新聞なら左寄り、文藝春秋・産経新聞・読売新聞・中央公論新社だったら右寄りの主義主張を社が持っている事を、記事の「書き手」も記事の「読み手」も出典や引用の出版元・作者の主義主張を確認して、どの程度偏向されているかを認識しなければ本当の意味での中立的な観点は成立しない。しかし、少なくとも日本語版ウィキペディアでは中立的な観点についても前述の「善意に取る」にもとづいて処理されている。


本来、Wikipediaのガイドラインでは「事実確認と正確さについて定評のある、信用できる第三者情報源に基いて書くべきです。」とあるが、それはイコール「中立的な観点」では無い事は自明である。その時々によってニセ者の善意に取られることがあるので注意が必要である。また、「事実確認と正確さについて定評のある、信用できる第三者情報源に基いて書くべきです。」と主張している人もいるがその中には、信用できる第三者情報とは一体どういうものかがきちんと理解できていない者も決して少なくない。


また、フェイクニュースの流布や、国家の情報機関やその影響を受けた集団が、自国の利益のために都合のいい情報(ニセ情報を含む)を流すツールとして使われた事例や、フェミニズム寄りの偏向的な内容が公然と記載されているといった批判の声が挙がっている。


記事の性質

みんなのためになる・役立つ記事というよりは、単に自己顕示欲を満たしたい・自分の知識をひけらかしたい目的で書かれていると思われる記事も少なくない。また、編集者が他の項目に対し考慮しない編集を行う事例も存在する。


心ある方がいたら英語版やドイツ語版、ポーランド語版ウィキペディアなどで海外情報(特に行政関係やローカルな観光地)を翻訳したり、自分の地元観光情報、その他役に立つようなことを記述するのもよいかもしれない(ただし、「機械翻訳は認められない」「出典に注意すること」などのルールには従うこと)。


否定的な記事

作家および作品の評価に関しては本来客観的にみる必要があるが、否定的意見しかメディアで取り上げられなかった場合は否定的にしか書けなくなってしまう。ルール上はごもっともだが、信頼性を重視した結果として印象操作になってしまいかねないという問題である。特にネットで騒がれた事件やアンチの多い芸能人などではこうしたケースが多い。

また、犯罪を犯したという場合を除いて「どちらが悪でどちらかが正義」という観念に基づいた記述となることが多く、賛否両論的意見だと、反対側の意見を削除しようとするユーザーと編集合戦になることがしばしば発生する。


記述が正しいとは限らない

ウィキペディアに参加しているユーザーには、専門の研究者は少ない。たとえば、病気に詳しいのは現役の医者あるいはそれを専門にする学者であろうが、本職の医者および学者は多忙のため執筆に関わることはまずない。また各分野の詳細な知識を持った人が存在する場合もあるが、全ての記事にそうした執筆者が関わっているとも限らない。また、査読制度は存在自体はするもののあくまで個人的な以来の範疇にとどまっており義務ではなく、「各分野の詳細な知識を持った人物」による記事の質の保証がない。


そのため論文レポートでウィキペディアやそれを転載した他人のサイトから引用したレポートはそれだけで不合格となることがある。そのため、ウィキペディアを作ったジミー・ウェールズ氏は学術研究で引用するのを避けるよう呼びかけている。


もっとも、思慮の浅い学生たちから丸写しの対象にされる程度の信用はあり、匿名で(ほとんどの記事が)誰でも書けることからミシャンドラ日本三大悪妖怪のように、ウィキペディアに書き込まれた嘘が一般書籍にさも事実のように掲載されてしまうことがある。逆にウィキペディアで勝手に設定された記述が公式化した例として、『ガンダムシリーズ』に登場する「マゼラアタック」の型式番号が挙げられる。また、NARUTO尾獣の名前等に関しては、作者がウィキペディアの記載を逆輸入した可能性がある。


また、ウィキペディアの場合出典が必要であるが、虚偽や間違いを記述した信頼性が怪しい資料が記述されたこともある。


荒らし行為による被害

形式的には誰でも編集が可能なため、いたずら目的の愉快犯であったり、政治的・宗教信念に基づいたもの、またウィキペディアやウィキペディアの編集者及び管理者への敵対心による荒らし行為が発生することがある。


「悪戯」で最も有名なのは、ニュースにもなったビコリム戦争であろう。この記事はウィキペディアにおける格付けである良質な記事に認定されていた。

実の所、出典を偽ったり、実在しない文献を捏造し、記事を大量に投稿したとして問題になった利用者も普通に存在し、たびたび問題となっている。


当然ながら、上記の行為はウィキペディアにおいて投稿ブロックの対象となり、長期的に行為を行っている利用者は、Wikipedia:進行中の荒らし行為/長期に掲載される。


評価に関する記述について

漫画ゲームなどの作品に対する評価を記述する場合、上記に記述されている通り一般的な書籍や専門誌のように、出典として認められるものでなければならないが、インターネットが普及した近年では、専門誌も減少し、作品の評価が記載されることが少なくなっている。

つまり評価を書くにしても、出典として専門誌などの出版物、あるいは公式サイトからの記述でなけれなばならず、当然一般的なネット上の評価は出典のないものとして記述することを認められないため、ウィキペディア上には作品に対する評価が記述されることはほとんどない。

そのためウィキペディアで客観性のない作品評価を調べることは無謀であるため、作品評価に関する内容は、主観的な記述やステマの存在を覚悟して個人サイトのホームページやブログ、インターネット上の専門サイトや電子掲示板などで調べることを勧める。


一方、「自分やビジネスのためのページを作るなら、ネットでこっそり編集者を雇い、要望に沿うギリギリのラインをかすめたページを作成させなさい(要約)」と教授するマーケティング専門家もいる(参照)。これらのような「記事作成ビジネス」は中立的観点を侵害するものとしてウィキペディアのコミュニティ内でも大きな懸念となり、現在では有償依頼で記事の編集を行う行為全般を禁止するルールがつくられている。工作したところで「不自然に称賛する内容に偏っている」などの理由からどうせ工作はバレるし、一つバレればその編集者の編集履歴から芋づる式に他の工作もバレることになる。


編集上の問題

(下の「管理者や削除主義者などの問題」も参照)


「偏った項目」の記述も含め複数の利用者が編集にかかわるため、たとえ書いたものが客観性のある事実でも、お互いの意見が食い違うため編集合戦になることもある。

ソースがきちんと存在するからといってその全てをつまびらかに書いたとしても、先述の通り「トリビアまとめではない」などの理由で差し戻されることもある(例:対象がギネスに認められたので「ギネス世界記録」のカテゴリを付けたのに、後に「重要じゃない」といわれ消される、など)。


また、事実であるのをいいことにあえて書くほどでもない否定的な要素を事細かに記して印象操作につなげる記事が作られることもある(例:ギネスに選ばれた作品に対して、「誤っている部分が多い」「誰が申請したのかも不明」と書くなど)。


出典の扱い

出典に関する問題点も多くあり、有名なものが「要出典」「独自研究」であろうか。


これはある記述に対して裏づけの取れるソース(出典)が示されていないか、あるいは不完全(ページ数の不記載、絶版になった書籍など)なため、第三者がソースを要求するときに使われるテンプレートなのだが、中には出典がまったく示されないまま「要出典」だらけになってしまった状態で放置されている記事が多く見受けられる(しかも、大半はそのまま放置されるか、更に要出典の数が増えていく)。

これはその記述に関して一番詳しく、裏づけが容易に取れるであろう人物が「記述を書いた当人」に絞られるためだ。そのため、第三者は余程該当する記事に対し深い知識がある、あるいは調査可能な人でないとソースが示せず、見てみぬふりをするしかない。

では記事を削除すれば?というと、これも多くの場合はうまくいかない。「出典があるかどうかきちんと調査したようには見えない」という理屈であり、考えなしに削除依頼を出して一蹴されるケースが後を絶たない。要出典のテンプレが放置されている部分だけを除去する行為も、場合によっては投稿ブロックを受けてしまう(なお要出典の内容自体を削除した場合「あの情報は未だ追加されていないのか」と判断して再び加える人が現れ、また要出典を付ける→要出典の項目を削除という編集合戦のループに陥る可能性も考えられるが、コメントアウトでたいてい何とかなる)。

ただし出典があってもまわりくどい文章や機転を利かせた記述は殆どが削除され、「出典無効」と見なされやすい(この場合、削除する編集者の応用力の低さにも問題があるが、リンク切れしているのであれば正当性がある)等、応用は殆ど認められない。


なのだがサイバー・ドラゴンの記事では、他のカードと併用する使用方法がいくつか記述されているが、その中には出典がない文章もあり、最早「遊戯王wiki」などの専用のwikiに書き込むべき記述がある。



このような問題点もあってかウィキペディアでは「要出典」」「出典無効」「独自研究」テンプレの廃止を求める人物も中には存在している。


また、学会誌など特定の媒体でのみ発表された情報源は見られる人が限られていてなかなか内容の確認が取れない。本来その情報源に書かれていない情報を出典として持ってきて、なおかつ長い間誰もその出典がでっちあげということに気づかないまま、その記述が放置されているという事例が多々見受けられる。さらには情報源が「誤った情報」を掲載したため、誤ったままの情報が掲載されたケースも存在する。信頼できる情報源が誤っていたまま気付かれないときはウィキペディアの限界である。


偽の「出典」

前述のように、記事に出典として取り上げられていた書物・文献自体が捏造、実在を証明できないものであるケースも存在する。

ビコリム戦争の他、女衒の語源とされていた文章の出所とされた『七七四草』(ノート:女衒を参照)、実在しない犬の品種について書かれた書物の刊行元の「央端社」(Wikipediaの参考文献に挙がっているが、存在が確認できない出版社『央端社』)、中国語版ウィキペディアに実在のものとして投稿された架空の鉱山「卡申銀礦」(维基百科:2022年古羅斯相關條目偽造事件)と複数存在する。


また「ヌードルハラスメント」等のフェイクニュースの可能性がある記事は個人の不満のみを記述しただけの出典も含まれており、そもそも出典そのものがまともとも限らない。


記事のメイン画像

記事の作成・編集問わず各記事のメイン画像をR-18/R-18G/センシティブな作品/イラストとして載せると非ログインのユーザーがその記事を閲覧した時にトラブルを起こしやすくしてしまう恐れがある。

メイン画像を載せる場合は一般の作品のみがお勧めとされる。


ユーザー間のトラブル

このように善意の第三者が編集にかかわるサイトにおいて各種トラブルは発生するものだ。編集者自体に問題がある場合やシステム上の問題も存在する。その中にはすれ違いも多い。


悪質な編集者

  • 公に開かれたサイトであるウィキペディアを私物化し、自分の主義主張を広める場や糾弾の場として使用する
  • 誹謗中傷や嘘を書き込む、虚偽や上記の通りピクシブ百科事典等を出典に使用する
  • 編集及び記事作成に対して人の意見を聞かない(ノートなどでの対話を拒否する)
  • 自分の意見・文章のみがより良いものと断定して行動し、修正が行われても差し戻す
  • 定められたルールよりも自分の考えを優先して行動し、時には挑発的・脅迫的な言動も厭わない
  • 編集者としてふさわしくないとして投稿ブロックを受けたにもかかわらず、さらに編集のためアカウントを作成し、投稿ブロックを受けた行為と同様の行為を行う
    • これらの編集者は「荒らし行為を行う」「プロジェクトを疲弊させる」として、投稿ブロックの対象であるが、このような行為を行う人物はwiki形式をとるサイトには必ず存在する。
  • 管理者としての立場をもって不適切な行為を繰り返す者。たとえばとある14歳の管理者は、学者達によるアカデミックなブログに嫌がらせを行っていた(理由はそのブログが一般の執筆者によってウィキペディアの索引として利用されたから)→参照)。これは極端な例だが、日本語版でも非ログイン利用者を徹底的に蔑視するなどの姿勢を平然と見せる管理者が問題視されている。

「管理者」「削除主義者」「仕切りたがり屋」などの問題

(上の「編集上の問題」も参照)


  • ”ウィキペディアは、記述される内容が「真実か否か」ではなく検証可能性があるかどうか」「その文章の存在が容認されるか否か」によります。”
  • ”たとえ一文字であっても気に入られずリバートされることがあります。” ”あろう事か“主”を気取って居座るウィキホリックがいる項目もあり、運悪く出くわすと、気に入られない記述はどんなに有益でも排除・リバートの憂き目に遭います。”(何度もリバートされるのは「有益と思ってるのが書いてる本人だけ」「知らない間にルールを違反している」ということもよくあるのでノートで話し合うことも必要。リバート合戦は理由のいかんにかかわらず荒らし行為になる)
  • ”ウィキペディアには、善意と協力というよりは、敵対と争いの文化があります。どんなに経験のあるウィキペディアンでも、相手に善意を感じ取れないことがあります。”
  • ”もしウィキペディアがネット上のほかの「共同体」の轍を踏むのであれば、少人数のグループが他を排除する力を持つようになるでしょう。学者有識者気取りのおたくと5ちゃんねらーが場を仕切っています。”
  • ”「管理者」の権限はシステムに組み込まれており、熱心な参加者が時間を割いて注意深く観察していない限り、この権限に対するチェックや牽制は働きません。管理者の行為を監察する制度さえないのです。”

(ウィキペディア「なぜウィキペディアは素晴らしくないのか」より)


「邪悪の5本の柱」「規則の悪用」「ルールすべてを無視しなさい」も参照可。Wikipedia編集者独特の寒い自虐風自慢がキツく、参考になるかはあなた次第だが)


「個人的判断」による差し戻し

  • 基本的に「古くからある記載」を重視し、有用である新たな出典からの記載であっても「個人的判断」によって差し戻しを行う者が(古参利用者中心に)後を絶たない。ルールで禁止されているがお構いなしである(参照)。
  • 外国語の出典は認めない」「外国語のウィキペディアに記載があるからといって日本語ウィキペディアに必要とは限らない」とされる場合もある(外国語版ウィキペディアでもその言語に堪能なら誰でも編集できるので必ずしも参考にはならない)。
  • このため、「ウィキペディアに記事がある事象の発起人が内容を充実化させようとしたら”公式サイトからの転載”などの理由で差し戻された」(その編集者が公式サイトの著作権者かどうかを知る由はないので同じ文章が転載されていれば削除せざるを得ない)とか、「ウィキペディアに自分のことが書かれている人物が、名誉棄損レベルの誤情報が書かれていたので修正しようとしたが、差し戻されて放置されたままになる」(事情を説明せずに編集を強行すると削除荒らしと誤認されたり、リバート合戦の防止ルールに触れて記事が保護されることもある。問題がある場合は削除の強行ではなくノートなどでの説明と対話をすべき)などのトラブルが後を絶たない。
    • とある海外の有名人は、自分についての記事の嘘を直したくても差し戻されるので、参照ソースをクリアして第三者に執筆させるためにわざわざラジオに出演したこともある。
  • なんとジミー・ウェールズ本人も自分が立てた記事を22分後に消されたなどの経験がある(参照)。
  • 上記の14歳の管理者に嫌がらせを受けていた学者達のブログに書かれたコメントには「アマチュア以下の存在が、プロが時間をかけて作り上げた物を一瞬で破壊できてしまうウィキペディアで記載を守り戦おうとすることほど労力と時間の無駄遣いはない」と書かれた。

これらの問題は、姉妹サイトとも言えるウィキアにも言われている(しかしこれらの問題に反発して設立されたウィキペディアの類似サイトがことごとく無秩序状態に陥って失敗に終わっていることを鑑みると、これらの問題は巨大プロジェクトの秩序の維持のために必要な厳格な方針運用の副作用として生じた必要悪とみることもできる)。


その他の議論

  • 機械翻訳はNGとのルールもあるが、専門的な分野では別言語の機械翻訳文を貼り付けただけと思しき意味の通らない日本語と、多量の赤リンクや別言語へのリンクが放置されたままの水増し記事が日常的に見られる。これは人口の少ない分野では下手な翻訳を訂正する人間が少なくなりがちなためである。
  • 「出典の扱い」の項目でも触れられている謂わば「要出典荒らし」は、出典を付けてしまうと荒らしを是認することになり、その行為を加速させてしまう。このタイプの荒らしへの対処は、サイトの記述方針やシステムそのものが障害となっているため不可能に近い。

論争となった場合の解決方法

記事に用意されたノートで話し合いを持つのが基本で、問題が複数の記事にまたがる場合、ユーザーページや新たな話し合いの場所で話し合いが持たれることがある。

この種の論争の解決には時間がかかり、必ずお互いが理解しあえるとは限らない。議論は出典を求めるのが基本であり、そのこと以外のことでも議論されることがあるが、基本的に「どちらが正しいか、それとも間違ってるか」を決定するべきではない。話がこじれる原因になるからだ。


「明らかな誤字・脱字」「提示された出典が誤りであることが別の出典で明らかであり、世間で認められている」「記述に対する正当な出典を示すことができなかった」などの例を除けば、賛否両論的な意見は両方併記するのが一番好ましいとされるが、それを認めない編集者も存在するため、話がややこしくなる。


批判

当然ながら、ウィキペディアに対して批判的な意見を持っている人物や団体も存在する。

これらのサイトではウィキペディアを批判する理由としてもっともらしい理由を掲げているが、その実はウィキペディアで荒らしの被害を受けたり悪質な管理者によってブロックされた利用者がかつてウィキペディアで加害者である別の利用者や管理者に対する誹謗中傷を目的とする私怨で設立したものが多く、これらのサイトではその設立意図から誹謗中傷が許容されることが多く、その結果、他人を誹謗中傷したいだけの利用者がネット中から集まってきて収拾がつかなくなり、それに収拾をつけようと管理者や設立者が強権を発動して衰退へ向かうというパターンがよく見られる。

そのため、ウィキペディアに対する批判的感情を持つサイトの殆どは皮肉にもウィキペディアと同様、もしくはそれ以上に自由が制限されているサイトに変貌する結果となってしまっている。


アンサイクロペディアでは皮肉を込められているのか、「頭の固い百科事典」と呼ばれており、ウィキペディアに関する記事はほぼ批評的内容と言っても過言ではなく、それどころかジミー・ウェールズの記事の内容すら誹謗中傷レベルのものとなっている。

しかし、アンサイクロペディアは次第に管理者権限を持つユーザー達が自分が気に入らないと見なした記事を削除する・気に入らない編集をした利用者を徹底的にブロックするという、管理者権限を横暴に行使する管理者が現れてしまい、結果的にウィキペディアもしくはそれ以上に自由に書き込むことの出来ないサイトになってしまう。

そして残された記事の殆どは過去のユーモア記事と管理者に認められた誹謗中傷記事ばかりになってしまった。


悪徳商法?マニアックスの管理人、Beyond(吉本敏洋)は自分の編集が認められなかったことでウィキペディアの編集方針などに反発し、ユアペディアを設立した。

しかし、ユーザー同士のトラブルに対応仕切れなくなったのか、後に不正利用フィルターを設置し、多くの利用者をブロックしてしまい、更にBeyondはユアペディアの管理を放置するようになり、残された管理者がアンサイクロペディア同様に管理者権限を横暴に行使し気に入らない記事やユーザーを規制すると言う独裁者じみた管理をするようになってしまった。

皮肉にも自由に書けない百科事典を自らの手で作ってしまう結果となってしまった。


この他にも、ウィキペディアの編集方針などに反発した人物によって百科事典が作られており、アメリカではWikitruth(活動終了)が、日本ではユアペディア以外にもエンペディアが設立されており、エンペディアにおいては基本的に誹謗中傷が禁止されている為か、現在でもサイトは存続している。


関連タグ

インターネット百科事典 ウィキメディア財団 要出典

Wikipedia ウィキペたん 百科事典 ウィキペディアン Wiki

他のWeb百科事典

  • アンサイクロペディア - ウィキペディアのパロディサイト。
  • エケペディア - もう一つのウィキペディアのパロディサイトで、AKB48を中心に、各グループ・各メンバーの活躍などの情報を収集共有するフリー百科事典。その発祥はというと……?
  • pixpedia(ピクシブ百科事典) - ご存知pixivの百科事典。良くも悪くもフリーダムな記述が目立つ。ただし、タグとして使われていない単語の記事を立てることは、たとえそれが「Wikipedia的には特筆性のある単語」であっても歓迎されていない節があり、該当記事を連続で立てると荒らしとして通報されアカ停対象にもなるなど厳格な面もある。近年ではWikipediaの代わりとして立て逃げをするユーザーが後を絶たない。
  • ニコニコ大百科 - ドワンゴが運営する、有料会員制の百科事典サイト(ニコニコ動画のプレミアム会員のみ編集可能)。無料会員は編集できないが、記事の閲覧やコメントの投稿は可能。
  • 通信用語の基礎知識 - サークル運営の百科事典サイト。ウィキペディアのアンチテーゼとして「出典は明示しない」「中立的な観点など存在しない」という立場をとる。
  • chakuwiki - 地域ネタを中心に、個人の主観や噂などを収集共有するWikiサイト。百科事典と掲示板の中間的な要素を持つ。
  • ユアペディア - ウィキペディアの編集方針に反対する編集者が作り上げた百科事典サイト。ウィキペディアとは全く異なる編集方針を掲げている。
  • エンペディア - 他サイトで削除されそう・削除されてしまった情報やウィキペディアでは載せさせてもらえない情報が書ける方針を掲げる百科事典サイト。
  • ウィキア - 姉妹サイトでもある。管理者の問題も、多少マイルドではあるかもしれないがやはり顕在化している。とくにサイトごとに管理者が異なり、まともな管理を行う良管理者もいれば、気に入らないものは何の問題がなくても徹底的に粛清対象とする管理者もいるため、サイトごとの空気がずいぶん異なる。また、自身の会話記録を消せるために、管理者または非管理者にとって都合の悪い編集・会話や不利となりかねない内容を隠蔽できることも特徴。正当な書き込みを行っても、管理者や他のユーザーが不当だと判断したら、管理者だけでなく非管理者もそのユーザーをIPアドレスごとブロックすることができるため、仮に誤情報を誤って載せてしまい、それを修正しようと思ったらできなかった、ということもある。これは当然、ウィキペディアにもいえる。

関連外部リンク


タダ働きなのにWikipediaを更新する人がいるのはなぜか…(プレジデントオンライン)

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