概要
画像・音楽・動画など他者の著作物を、法律などで認められた引用などの範囲を超えてコピーし、掲載・公開すること。他人に著作権が存在する作品を著書から転載する場合は原著者と発行元の両方の転載許諾が必要となる。無断転載は著作権侵害行為であるため、行ってはならない。
ピクシブ百科事典でもWikipediaやニコニコ大百科を参考にしたと称して丸々転載した記事が作成されていることがあるが、書いた人に無断で転載するのはもちろん、自分で書いた記事の転載も(ニコニコ大百科・ピクシブ百科事典双方の)規約違反にあたる。
フリー素材など転載を認めているコンテンツを条件の範囲内で転載するのは著作権侵害行為ではないが、pixivをはじめ各所にフリー画像サイトの画像をただ貼り付けるだけの荒らしが出没することがある。フリー素材も著作権は放棄していないため、荒らしなどに使うのは著作権侵害に当たる可能性がある。
転載と勘違いされがちな行為
ピクシブ百科事典の記事にpixivの投稿作品(イラストや小説など)、あるいはYouTubeやニコニコ動画の動画を貼り付けるのは埋め込みといい、転載ではない。転載ではない証拠に、投稿したユーザーが退会したり作品を非公開にすると見ることができなくなる。「無断転載禁止」と明記された作品を作者に断りなく貼っていたとしても、そもそも転載ではないので著作権侵害には当たらない。ただ、ピクシブ百科事典に自分の作品が意に沿わない形で掲載されてしまった場合は、自分で編集することが認められている。
また、pixivに投稿された作品はTwitterやFacebookなどにシェアすることもできる。他人のTwitterアカウントなどに自分の作品が掲載されて気に食わないという人も多いだろうが、コンテンツの埋め込みはWebの仕様である。どうしても嫌な場合は作品を非公開にするか、アカウントに鍵をかけることしかない。
この埋め込みの仕様を悪用したのが漫画村などのリーチサイトで、外部のファイル共有サイトにアップロードされた海賊版コンテンツを埋め込むことで、サイト自体は違法コンテンツを直接提供していないと主張していた。漫画村の管理人は著作権法違反(公衆送信権の侵害など)と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の罪で刑事罰を受け、2020年10月の改正著作権法の施行でリーチサイトの運営自体が違法となっている。