概要
本来の意味としては製品やサービスが満たすべき要項のことであり、仕様に満たないものは規格外とみなされ不良品などに分類されることになる。
例えば我々が利用するものなどに仕様がなかったとすると、人によって異なるものを利用させられたり、同じような商品なのに互換性がなく、すり合わせが非常に困難な羽目になる。
pixivの作品では、どのようなイラストを、どのような作品をもとにして、あるいはオリジナルで、内容はどのようにして、いつまでに書くか、ということが仕様であるといえよう。
もう一つの意味
ゲーム等において明らかにバグと思われる不具合があったり、プレイヤー側からするとバランスがおかしかったりした場合、販売元及び製造元がしっかりと対応すれば問題は発生しない。ところが、一部の会社や組織によっては「仕様です。」の一言で済ませてしまうことになる。
そのためこの意味でつかわれる場合「仕様です」=「開き直り」という図式が成立することになる。
それにより揶揄の一つとして用いられることがある。
ただ、本来の仕様の意味を利用して「仕様です」≒「よくあること」という意味合いになることもある。
実際にその状況等は製作者が意図したものである場合も存在するが、多くの場合は意図していないか状況の把握すらしておらず、修正が面倒、困難、またはほぼ不可能という現実的問題があることが多い。
そこで「仕様です。」ということを繰り返し使用し、何ら対処を行わないとユーザーからの信頼を失う行為になり、ゲームなら続編、あるいはその会社等が販売する作品全体の売り上げが落ちる、という事も大いにあり得る。
逆に仕様であってもバグと勘違いされることもある。例えばマップをプレイヤーが作れるゲームの場合、スタート地点に壁などの移動不可能なパーツを置いてしまうとおかしなことになってしまう。しかし不自然だからといってバグというわけではない。製作者がそのような状況を想定していて「スタート地点に壁などの移動不可能なパーツを置いた場合は移動可能な地点に着くまで通常は移動不可能なパーツの中を移動できる」というプログラムを組んでいれば、それはバグではなく仕様である。