概要
パクリとか盗作といったレベルをさらに超えた模倣品や、それどころか無断転載しただけの物も。
主に暴力団やマフィアなどの犯罪組織の資金源の一つになっているとされる。
中国では著作権法という概念が存在しないこともあり海賊版の宝庫となっている。
ブートレグと混同されやすいが、ブートレグは本来、アメリカの暗黒時代と云われる「禁酒法時代」のマフィアが製造した密造酒を意味し、それを入れたスキットルをブーツに隠して運搬していた事から来ている。
その為、コピー品を指す場合は「パイレート版=海賊版」を指すのが正式である。
なお、非常に例外的な使い方として植田まさしの漫画『フリテンくん』や神林長平のSF小説『敵は海賊』には正式に海賊版と銘打ったものが存在する。
海賊版と名乗ってはいるが、本人執筆により発売されたものであり、れっきとした純正版となる。
新たな問題
家庭用ゲーム機のソフトにおいて、海賊版は外観は適当だったりするものが多かったが2010年代後半からネットオークションにおいて「本物と見分けが一見つかない精巧な海賊版」が出品されているのが目撃されだしている。
目撃されだした初期の頃はパッケージやラベルの文字をよく見ると「デタラメ日本語(誤植)」だったりして見分け方がわかり易かったのだが、2018年の段階では素人は勿論の事ゲームマニアでも一目では看破できない精巧な海賊版が現れている。例えばGBAソフトの場合、分解して内部に使われているボタン電池がGBA展開期当時使われていた旧式かGBA展開終了後に一般流通した新式か識別しないと、純正品と見分けが付かないぐらいのものがあるぐらいである。
特にこの手の精巧な海賊版ソフトは俗に言う「プレミア化しているゲームソフト」に多くなっており、コピー品でありながらプレミア価格で出品している悪質なケースとして問題化しつつある。
関連動画
コピーゲームの例(単なるコピーではなく、意図的に改造を加えている可能性が有るが)
関連タグ
海賊戦隊ゴーカイジャー…他の戦隊に二段変身した時に「海賊版」と言っている回がある。最もこちらは本物の「海賊」であるという意味も込めたダブルミーニングだが。
ツーカイザー…外見が上述のゴーカイジャーに似ている為か、ゴーカイジャーの海賊版とtwitter上で言われているが……登場する作品はれっきとしたスーパー戦隊シリーズである。その後、本当に……。
AntiPiracyScreen…海賊版ソフトを題材としたネットミーム。
バック・トゥ・ザ・フューチャー…初期設定では主人公が海賊ビデオを作る少年だった。