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概要

戦犯とは『戦争犯罪』あるいは『戦争犯罪人』の略であり、本来の意味をおおまかに言えば、戦争中に国際法に抵触する犯罪、あるいはそれを犯した者の事を指す。なお、日本においては日中戦争および第二次世界大戦におけるこの種の犯罪を犯したとされる人物を指すことが多い。転じて今日では主に団体競技等の敗因となったメンバーや上層部を指す言葉としても定着している。

戦争にまつわる犯罪

本来、これに該当するものは戦時国際法の違反、捕虜等の虐待、占領地等の民間人に対する虐殺等の各種行為、毒ガス生物兵器など、禁止された兵器の使用などであったが、第一次世界大戦の戦後処理において戦争の責任者に対する処罰や、が検討された。その後、第二次世界大戦中の第三帝国の言動、自国民等に対するジェノサイドなどに対し非難が存在し、そのうち大日本帝国にもこれを適応することがきめられたためである。この二つの国に対してはそれぞれ裁判が行われ、責任者が裁かれたとされる。その後、この種の裁判冷戦により進展はなかったものの、その後ユーゴスラビアルワンダなどで人道に対する罪に対する裁判が開かれた。現代においては国際連盟に常設の法廷が存在する。

日本

日本国においては極東国際軍事裁判(いわゆる東京裁判)において裁かれた人物、例えば東條英機などが有名である。そのほかにもBC級戦争犯罪人が裁かれ、陸軍の方面トップであった山下奉文や、収容所の管理をしていた洪思翊などが死刑となったマニラ軍事裁判などが存在する。なおこれらの裁判においてはa級、b級、c級と分けられているが、これは国際軍事裁判所憲章に定められた罪状の種類によって分けられたものであり、a級が「平和に対する罪侵略戦争あるいは国際条約、協定、誓約に違反する戦争の計画、準備、開始、あるいは遂行、またこれらの各行為のいずれかの達成を目的とする共通の計画あるいは共同謀議への関与」であり、b級が「戦争犯罪戦争の法規または慣例の違反」、c級が「人道に対する罪戦争前あるいは戦争中にすべての一般人民に対して行われた非人道的行為や各種理由の迫害行為」であり、罪の重さで決められたものでは無い(この誤解は上級軍人や内閣総理大臣外務大臣など開戦前後および戦争中の指導者が主な被告になったためのイメージ流布である)。また、軍人大臣官僚として標準的な行動しかしていない者でもこのような罪に問われ収監、場合によっては処罰処刑された者もあり、中には笹川良一のように「戦争に反対していた」にも関わらず「連合国にとって好ましからざる思想を持っていた」という理由で逮捕投獄された者もいる(笹川の場合はさすがに不起訴処分になったが)。その一方、海軍関係者は主だったものが終戦までに死亡、あるいは拘留中に死亡したためほとんど責任を問えなくなったり、辻政信のように戦後失踪して罪を問えなかった、あるいは石原莞爾阿部信行石井四郎のように「よくわからない理由で起訴されなかった」者もおり、あくまで連合軍側の都合による分類や逮捕であることを考慮すべきであろう。

裁判の詳細

東京裁判については今日、賛否両論的な議論が存在するが、この項目では詳細は扱わないこととする。知りたいなら自分で調べるべきだろう。

今日広まっている「戦犯」

団体競技などにおいて敗北原因となった人物選手コーチ監督といった指導者、あるいは選出した人々などをこのように呼ぶことがある。

最近ではその範囲も拡大しており、TV番組(ドラマの他に特撮アニメなどを含む)や映画ゲームといった複数の人間によって作られる作品において、「不振という結果」や「消費者反発」などがあった場合、その制作に携わった特定の関係者(この場合、脚本や監督、プロデューサーなどがやり玉にあげられることが多い)をこのように形容する一種の揶揄的な意味を持つネットスラングとして使われることも少なくなりつつある。

本来の意味からすれば、スポーツで例えるなら“試合自体の勝敗に関わらず試合中かその前後に何らかのルール違反を犯した者”といった方が近いのだが、昨今では“たとえ最後までルールを守っていたとしても人為的な失敗(それが未故意であっても)をして結果的に敗北の要因を作った者”を指すものになっているなど、ある種の意味の逆転が起こっているのが実情である。

関連項目

戦争犯罪 A級戦犯(a級戦犯)
私は貝になりたい 終戦のエンペラー

誤用

人物

本文中に登場せずピクシブ百科事典に存在するもののみ、順不同
松岡洋右 広田弘毅 小磯国昭 板垣征四郎 平沼騏一郎
クラウス・バルビー アドルフ・アイヒマン アルベルト・シュペーア ヘルマン・ゲーリング ルドルフ・ヘス
溥儀

参照

wikipedia:戦争犯罪国際軍事裁判所憲章マニラ軍事裁判

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