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概要編集

用法を誤って用いること。

この記事では誤った意味で用いられる言葉を取り上げる。誤字については誤植を参照。


主に次のパターンに分けられる。

  • 逆の意味の言葉と混同しているケース(当て字など)
  • 漢字の意味からもともと誤解を招きやすい造語だったケース(確信犯、優性遺伝など)
  • 言葉のイメージから間違った意味で捉えられるケース(「気が置けない」や「情けは人のためならず」が代表例)
  • 発音が似ているもの(フィーチャーフューチャーサタンサターンスロットスロットルなど)
  • 似た物を指す名詞を区別せずに使用したケース(銀行信用金庫の混同など)
  • 狭義的名称をその言葉のイメージから広域・全般的な意味で使用してしまったケース(電車または汽車鉄道車両全般の意味で使うなど)
  • 語感が似ているという理由から全く別の意味の語をよく考えずに使用してしまったケース(例:『ドラゴンボールZ』第56話のサブタイトル『どでかい戦闘力!! 砕け散るフリーザの陰謀』、このケースでは野望が正しい。フリーザは政治をやっているわけではないのだ)
  • 古語や漢語の誤用と思しきケース(『ふたりはプリキュアSplash☆Star』における阿漕と不埒の誤用など。アクダイカーンダークフォールは商売をしているわけではない。)

その他、商標名を一般名詞として使ってしまったり(テトラポッド消波ブロックなど)、慣用的に本来の語源とは大きく外れて使われる言葉(転用に当たる)なども含む事がある。


ただ、言葉は時代とともに移り変わっていくものであり、誤用から発生した言葉や意味でも皆が使い始めて浸透すれば、それは誤用ではなくなる。よって、元々の意味と違うからと言って、むやみに目くじらを立てる事は控えるようにしたい。ただし、専門用語は意味が厳密に定義されているため、その業界内で使う場合は意味を間違えると重大な事故につながりかねない。


また、国語辞典の不適切な語釈が原因で、「恣意的」は「『偶然に』の意味で使うのが正しく、『勝手気まま』の意味で扱うのは誤用」といった具合に、そもそも誤用ではない表現を誤用呼ばわりする誤った俗説が広まってしまった語もある


なお、「自己啓発」を「詐欺」の意味で使うなど、対象を揶揄する目的意図的に本来とは別の意味で使っている語は誤用ではない。しかし、あまりにも蔑称差別用語として多用されすぎた結果、もはや本来の意味が顧りみられなくなった俗語は多数ある。「チーズ牛丼」「インセル」「草食系男子」などである。また、政治分野では極右が政治的な対立相手(リベラル、穏健保守、などなど)を何でもかんでも「共産主義者」呼ばわりするなど、分かっていて悪口レッテル貼りとして言っているのか、本気で文化共産主義といったおかしな考えに感化されているのか曖昧なことも多い。

有名な誤用の例編集

注意:記事を見やすくするため、新たに追加される場合は50音順でお願いします。

誤字の類は誤植、pixivのタグとして用いられるものは誤記一覧、本来の外来語とは異なる日本独自の表現は和製英語へどうぞ。


よくある誤用編集

本来の意味:悪行・悪事を働いても、その報いを受けずに栄え続ける運。

誤用される意味その1:単純に運が悪い事。こちらの意味では「不運」が正しい。

誤用される意味その2:悪い出来事に遭遇しても致命的な被害を受けない運。こちらの意味では「強運」が正しい。


本来の意味:機能不全家族で育った影響から心に深い傷を負い、大人に成長してもそのトラウマ(心的外傷)に悩まされる人々(元々の”アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリックス”が略されたもの)。

誤用される意味:いい歳していつまでも(悪い意味で)子供っぽい大人(セガがセガガガでこの誤用をやらかして抗議を受け、一時販売中止に追い込まれた)。


本来の意味:言葉に漢字を当てる際、漢字の意味を無視し読みだけを考慮したもの。出鱈目(でたらめ)など。

誤用される意味:言葉に漢字を当てる際、漢字の読みを無視し意味だけを考慮したもの。秋刀魚(さんま)など。これは「熟字訓」という(漢字二字以上の場合)


本来の意味:「肛門の〜」を意味する形容詞

誤用される意味:肛門そのものを意味する名詞。この意味ではアヌスが正しい。


本来の意味:尊大にふるまう痛いオタクのこと。(粋がっているオタク)。

誤用される意味:(特に好きな物を蔑まれて)感情に身を任せて攻撃的な物言いをするオタクのこと。(いきり立っているオタク)。

前者のイキリオタク:俺オタクだけど彼女いるし、君達やっぱり女運ないんだよ。

後者のイキリオタク:いちいちイキリトコピペでキリトを馬鹿にしてくるアンチいい加減にせいよ…マジで殴りたい。

(後者も前者の要素を孕む事があるが、そもそも語源からして「いきり立っている」という意味ではない。「イキる」は関西弁であり、他地方の人間には通じないことが原因として考えられる)


本来の意味:ソードアート・オンラインのキャラクター、キリトを引き合いに出したイキリツイート。

誤用される意味:キリトがイキっている。

(語源となったツイートは次の通りである。「キリトかなーやっぱりww 自分は思わないんだけど周りにキリトに似てるってよく言われるwww こないだDQNに絡まれた時も気が付いたら意識無くて周りに人が血だらけで倒れてたしなwww ちなみに彼女もアスナに似てる(聞いてないw)」)


本来の意味:その数を含みつつそれより上/下の数を含むもの。

誤用される意味:その数を含まずそれより上/下の数のみを含むもの。/未満が適切。

(よって、「それ以上でもそれ以下でもない」は「それそのものでもない」ということになってしまう。この誤解は場合によっては実生活で事故を引き起こすので、どちらの意味で使っているか確認が必要)


  • 往なす

本来の意味:回避して攻撃を弱める。

誤用される意味:ガードや行動を遅らせることで攻撃を弱める。回復で被害を軽減する。


本来の意味:足を前後に開き、つま先を180度開いて真横に滑る技。

誤用される意味:大きく上体を反らしながら滑る技。こちらの技はブリッジという。

荒川静香トリノオリンピックで上体を反らしながらイナバウアーを決めたことから混同されたと思われる)


本来の意味:世界規模のコンピュータネットワークのこと。

誤用される意味:インターネット上で提供されるハイパーテキストシステム(World Wide Web)のこと。(「インターネット」と言う時、多くの人がネットワークそのものとその上で提供されるサービスを明確に区別しておらず、インターネット上で提供されるサービスの一つにすぎないWebが「インターネット」そのものと誤解されがちである。例:「サイト」を「インターネット」と呼ぶなど。また、ホームページはサイトのことではなく、サイトのトップページの意味である。)


本来の意味:ウェブブラウザ上で自由にハイパーテキストを編集できるシステム。ピクシブ百科事典も同様のシステムを採用しているほか、各種まとめサイトの作成にも多く利用されている。

誤用される意味:ウィキペディアの略称。ウィキペディアはwikiを使ったサービスの一つでしかない。ウィキペディアの略語としては、「ウィキペ」「WP」などを使うべきである。

絶対アカン意味:(ユーザーが編集できない)ゲーム攻略サイト。


本来の意味:自分または自分の関わった作品やサービスの名前を評判を確認するため検索する。

誤用される意味:自分がひいきにしているものの評判を確認するため検索する。


本来の意味:子供向けに設定された、または子供向けプラットホームに投稿された不適切な表現を含む動画。

誤用される意味:子供向け作品を元にした過激な表現を含む動画。

BMS楽曲であるもぺもぺYouTubeで子供向け動画と指定され、その内容から「公式エルサゲート」とも呼ばれる事件が起きた。詳細は該当タグにて)


本来の意味:オンラインゲームなどの最終的なやり込み要素。ピク百で記事があるものではグランブルーファンタジーの十天衆アーカルムシリーズあたりが該当する。

誤用される意味:オワコン


本来の意味:さめざめと、むせび泣く。

誤用される意味:オエー


本来の意味:2つの音の高さの差。ピッチ

誤用される意味:メロディ


本来の意味:本来必要なことながら、惜しみつつも省略・削除すること。

誤用される意味:単に必要ではない・意に沿わないため省略・削除する。


本来の意味:オリジナルの模倣品・代替品が、オリジナルとは別の魅力・需要を持ち、個性として確立すること。

誤用される意味1:似ているもの。そっくりさん。

誤用される意味2:似ているもので代用すること。そっくりさんに代役をさせること。

単に似ているだけのものをカップ焼きそば現象として扱うと、一方が代替品扱いとなってしまうため失礼な表現になってしまう。


本来の意味:殊勝な、いい心掛け。

誤用される意味:どこか変わった、奇妙な(ジャンプ放送局の「奇特人間大賞」がこの言葉の誤用の流布に影響したとも)。


本来の意味:国や教育機関、保護者などが子どもたちに受けさせなければいけない教育。

誤用される意味:子どもたちが強制的に受けなければいけない教育(大人にとっての「義務」。子どもはあくまでも「教育を受ける権利がある」だけである)


本来の意味:金融機関の一種。中央銀行・普通銀行など。

誤用される意味:信用金庫信用組合なども含んだ金融機関一般

(信用金庫と信用組合は金融サービスを行う点では同じだが、根拠法・理念や形態の違いから「銀行」ではない)



本来の意味:低品質なゲーム。

誤用される意味:出来の良し悪しに関わらずバカゲー奇ゲーを含む事も。


本来の意味:写真に適した印刷法。

誤用される意味:グラビアで印刷されたアイドルの写真


本来の意味:「生き物動物人間」、「不快な[恐ろしい]生き物」、「創造された人[もの]」。(出典リンク

誤用される意味:非常に恐ろしい生物、人外

MTG等に代表される「クリーチャー」像が原因?)


本来の意味:心理学上の第一印象が良い人間が悪いことをすると過小評価される(ロス)現象と第一印象が悪い人間が良いことをすると過大評価をされる(ゲイン)現象の総称。

誤用される意味:上記のゲイン効果のみを指す。


本来の意味:数学内のとある分野(数学基礎論・数理論理学・自然数論)では「特定の形式体系Pにおいて決定不能な命題」が存在する。なお、「決定不能な命題」は必ずしも「解決不能な命題」を指さない。

ここでの「不完全」・「完全」は数学用語なので、不完全性定理と同時に「ゲーデルの完全性定理」も矛盾無く成立する。なお、不完全性定理が成立しない数学分野もある(ユークリッド幾何学やプレスバーガー算術など)。

誤用される意味:どの数学的体系も不完全である。または、数学の中には不完全な部分がある。

(不完全性定理が誤用される場合、不完全性定理が成立不能な分野や「完全性定理」について言及されることはほぼ無い。)


本来の意味:ケモノキャラを愛する人。

誤用される意味その1:ケモノキャラ、ケモ耳キャラ。

誤用される意味その2:現実の動物に性的興奮を覚える人(ズーフィリア)。


本来の意味:物質の表面の(引っ搔き傷などからの)傷付きにくさ。

誤用される意味:落とす、叩くなどの)物質の外部からの衝撃による壊れにくさ(こちらは「靭性」)。(ジョジョの奇妙な冒険4部副題の「ダイヤモンドは砕けない」などでも誤用されている。)


本来の意味:顧客の説明で伝わらなかった理想像。「開発側の事情だけで失敗したと思いきや、顧客の要件定義にも責任があった」というITビジネスへの風刺

誤用される意味:消費者が理想像と説明するもの。「開発側の事情で失敗した案件への皮肉」を込めて、後の展開や二次創作への称賛に使われる。


本来の意味:映像にケーブル3本を使うこと。及び使われる赤緑青のRCAコネクタ

誤用される意味:映像に1本、音声に2本の従来のケーブル。及び使われる黄白赤のRCAコネクタ(コンポジット)。(横着してコンポジット用ケーブルをコンポーネント接続に使いまわす人が多いため、区別がついていない人も多い。)


本来の意味:まわしをとって上から圧力をかけるように相手の膝を土俵につかせる技。

誤用される意味:腰を強く自分の方へ引き付ける技。熊式鯖折り(いわゆるベアハッグ)。

(本来の鯖折りとの違いが意識されないまま、プロレス用語の「熊式鯖折り」が略されて広まってしまった。エドモンド本田の鯖折りも一因であろうか)


本来の意味︰軍隊等における近接格闘。

誤用される意味︰近接格闘術。この場合だと軍隊などに限定されない。


  • 地獄の釜の蓋が開く

本来の意味:正月は、地獄の鬼も仕事を休むというところから、常日頃働きづめの人もこの両日は骨休みをしようということ。

誤用される意味:悪夢の始まり。

(以前は「パンドラの箱を開ける」などと表現されていたが、近年、何故かこの誤った表現が多用されるようになった)


本来の意味:「はさみで切る」という動詞。

誤用される意味:はさみそのもの。→シザーズ


本来の意味:失血や心不全などによる血圧低下で死ぬ。

誤用される意味:精神的な衝撃で死ぬ。

(よりにもよって同記事の初版で間違えられていた)


本来の意味:種族が世代を経て形質が変わること。

誤用される意味:個体が成長して新たな能力を手に入れる。ポケモンやデジモンで使われる進化は変態である。ただし変態という言葉は変態性欲のイメージがつきまとうので、進化という言葉が代用されている。


本来の意味:検索エンジンがたどり着けないサイト群。

誤用される意味:ホラーや違法性の高いコンテンツ。


本来の意味:宛名に書かれた本人にしか開封できない手紙。

誤用される意味:宛名に書かれた本人の親が開封すべき手紙。


本来の意味:夜出発して目的地に深夜到着するバス。路線バス運行終了後に、深夜の時間帯に同じ路線を倍近い運賃で走行する路線バス。

誤用される意味:夜出発して目的地に朝到着するバス。夜行バス


本来の意味:コイン作動式のギャンブルゲーム機全般。ビデオポーカーやオートルーレットなども含む。

誤用される意味:回転する絵柄(この部分はリールやドラムという)、あるいはそういった機構を持つリールマシン。

スロットとは物を差し込む溝であり、本来はお金やメダルを入れる場所を指す)


本来の意味:人体の骨や関節や筋肉等の治療にあたる診療科。

誤用される意味:美容整形手術を行う外科(こちらは形成外科の範疇にあたる)。


本来の意味:道理に適った理屈。

誤用される意味:無理にこじつけた道理に合わない理屈。(この場合は「屁理屈」「詭弁」が正しい)。


本来の意味:世界内部からの世界の見方。かみ砕いていうと世界をどう見ているか。

誤用される意味:世界外部からの世界の見方。世界設定。本来は「世界像」が適切か。

前者:キリスト教の世界観では人類は宇宙に唯一である。

後者:世界観に宗教の要素を取り入れるRPGは数多い。


本来の意味:世間の波にもまれて知恵を身につけた様。

誤用される意味:世間知らず。「浮世離れ」と同じ意味。

(そもそも「世間ずれ」の「ずれ」が「擦れ」であるということが認識されず、このような誤解を生んでいる)


本来の意味:事情を知らずに法律違反の片棒を担がされた人

誤用される意味1:対象にまつわる過失を知って正義の立場にいようとする人

誤用される意味2:無関係でありながら協力する人

(法律用語での善意と悪意は「事情を知らないか知っているか」である)

(ちいかわ島編で例えると本来の意味が二葉、誤用2が島二郎)


本来の意味:分厚い装甲と大口径の主砲を持ち、外洋を航行できる戦闘艦艇

誤用される意味:フリゲート駆逐艦巡洋艦等も含めた(揚陸艦空母を除く狭義の)水上戦闘艦艇全般。

(ただし、中国語で「战舰(戦艦)」と言えば(空母などを含む)軍艦のこと。戦艦の事は「战列舰(戦列艦)」または「战斗舰(戦闘艦)」と呼ぶ)


本来の意味:指示を出す者がたくさんいると見当違いな結果を招くとこと。

誤用される意味1:それぞれの思惑が異なり思うように進まないこと。

誤用される意味2:みんなで力を合わせればすごいことができる。

該当記事でも1の意味で盛大に誤解されていた。


本来の意味:SNS上で提供されるゲーム。専用のクライアントソフトウェアを必要としない。

誤用される意味:携帯電話・スマートフォンをプラットフォームとしたアプリゲーム(スマホゲーム)。


本来の意味:聞こえていないものが聞こえること。幻聴と同じ。

誤用される意味:別の言葉に聞き間違えること(タモリ俱楽部空耳アワーが原因か)。


本来の意味:進化により形質を失うこと。

派生した意味:(数学において)より単純な性質の概念になる。

誤用される意味:進化の対義語。進化は一方通行なので退行はあり得ない。


本来の意味:端末サーバーからデータを受け取ること。

誤用される意味1:端末がサーバーから受け取ったデータを保存すること。

誤用される意味2:端末が他の端末からデータを受け取ること。

(本来の意味では受け取ったデータを保存するかどうかは関係ない)


本来の意味:乳児にまれに見られることのある原因不明の発熱。

誤用される意味:勉強のしすぎにより体調を悪くすること。


本来の意味:粒子が物質中の光速を超えることで発せられる光。

誤用される意味:放射線による空気中の発光現象。

(空気中の光速は真空とあまり変わらないので粒子がそれを超えることはほぼない)


本来の意味:生態ピラミッドの最上位にいる肉食動物。天敵がおらず、捕食されることはほとんどない。

誤用される意味:生態系で圧倒的優位にある雑食動物(ぶっちゃけ人間)

(頂点捕食者とは肉食動物のことで、人間は植物食に強く依存しているので頂点捕食者ではない。ゾウも子ゾウを除けば他の動物にはほとんど捕食されないが草食動物なので頂点捕食者ではない)


本来の意味:摂取のしすぎや体に良くないもの(毒物)の摂取で起きる症状。

誤用される意味:特定の物や行為に傾倒して、やめたくてもやめられない状態になること。こちらは正しくは依存症である。


本来の意味:体制によって自由を制限される社会。

誤用される意味:文明が崩壊した後の世界(=ポストアポカリプス)

(北斗の拳が両方の性質を持っていたために生じた誤用。少女終末旅行では広報が、けものフレンズでは多くのファンが間違えていた)


本来の意味:海賊版。無許可で作成され、原作者に利益が回らないコピー品

誤用される意味:本家の足元に及ばない模倣品

(ほかにも、「デッド(dead)」と付く英単語由来の言葉には誤用が多い。例...dead end=行き止まり(正)/敗北・死亡(誤))


本来の意味:厚かましくて恥知らずの者。厚顔無恥とも面の皮が厚いともいう。

誤用される意味:表情の変化が乏しい無表情の様。


本来の意味:電気を原動力とする鉄道車両(電気車)のうち、旅客および荷物、貨物を載せる設備を持つ車両のこと。

誤用される意味:機関車気動車客車も含む鉄道車両、あるいは鉄道路線全般。列車と同義語。

(日本では都市圏における鉄道の電化率が高く(特に東京都神奈川県大阪府奈良県の鉄道路線電化率は100%である)、この誤用が起きるのは必然である。)


本来の意味:上下逆さまにしてはいけない

誤用される意味:上下逆さまにしてもよい。本来は「天地入替無用」のような言葉なのだが、四字熟語の形をとるために省略されたらしい。省略された場所が悪かったといえるだろう。わかりにくいので「逆さま厳禁」等に言い換えられつつある。

さらに飛躍した誤用:唯我独尊の類義語。実際に同名のアニメーション作品があり、「天地≒世界+無用≒不要=誰も自分を止められない」的なニュアンスで受け取って、元は運送業界用語と知って驚く人も少なくない。

(なお本来の意味から分かる通り、ここでの「無用」は「必要が無い、不要」というより「してはいけない」という意味である。英語の○○-freeと近い。こちらもこちらで「自由に○○できる」としばしば誤解される。)


本来の意味:経営が破綻し、債務を履行できなくなること。

誤用される意味:経営破綻した会社がなくなること(用語としては「解散」「廃業」が適切。経営破綻(倒産)した会社が解散・廃業するという例は少なくないわけだが、倒産した会社にも民事再生法、会社更生法の適用により再建の道が残されている)


本来の意味:オペレーティングシステム(OS)の「DOS」をグラフィック規格「VGA」に対応させたもの。

誤用される意味:そのソフトに対応したパソコン「PC/AT互換機」の俗称。

日本では後輩OSのWindowsに対応したパソコンをWindowsパソコンと呼ぶように、対応OSに因んだ俗称で呼ばれる慣習があった為。

PC/AT互換機の本来の呼び名がこれ以上略せない(略したら他機種との混同も起こる)事情もある。


本来の意味:膝小僧真下までの長さのあるソックス(=ハイソックス)

派生した意味:膝小僧を越え、ミニスカートと合わせて絶対領域が十分に見える程度に太ももを覆うまでの長さのあるソックス(=オーバーニーソックスサイハイソックス)


本来の意味:15歳から34歳までの、家事・通学・就業をせず、職業訓練も受けていない若者

(Not in Education, Employment or Trainingの略でNEET

誤用される意味:単に、働いていない人間(無職)。引きこもり

前者:厚生労働省による、ニートの若者への就労支援。

後者:Aは実家から学校に通っていて、アルバイトも一人暮らしもせずに親に学費と食事をせびっているニートだ。

(就労していない=怠け者という偏見から来た誤用。無職でも学生は教育を受けているので、ニートと呼ぶのは正しくない。生活を親に依存している若者はパラサイト・シングルが正しい)


本来の意味:「若気る」と書いて、男性が女性的な仕草をとること。

誤用される意味:薄ら笑いを浮かべること

(こちらは「にやつく」というのが正しい)


本来の意味:個人で占用して使用する汎用のコンピュータのこと。

誤用される意味:(汎用の)コンピュータ全般。(多くのユーザーがオペレーターを通してコンピュータに処理を依頼していた「バッチ処理」の時代を知る人なら決してこのような誤用はしないだろう。個人が一台のマシンを占有して使う「インタラクティブ処理」が当たり前になってしまったゆえに生じた誤用と言える)


  • 80点主義

本来の意味:製品の完成度において、全ての項目で100点満点を目指すが、たとえ苦手な項目であっても決して80点を下回ってはいけないという最低基準。

誤用される意味:製品全体の完成度が100点満点ではなく、最悪平均で80点でもいいという意味。

(トヨタ自動車が大衆車「カローラ」開発の際に設けた基準である)


本来の意味:クロマキーで切り抜くために背景を青くした素材の静止画または動画。

誤用される意味:目的は同じだが、背景が緑や赤で青くない。

(タグには含まれていてもなんら問題はないが、RBやGBのタイトルにBBとつけると間違いなくツッコまれる)


本来の意味:女性の権利や社会的地位の拡張を標榜する人。

誤用される意味:女性に甘い男性。


本来の意味:やおいボーイズラブ作品を愛好する女性のこと。対義語は姫女子

誤用される意味:女オタク全般を指す呼称。

(BL嗜好をもたないオタク女性からすれば、腐女子扱いされることは言語道断な決めつけに他ならず、用語の意味的にも大きな間違いなので使ってはいけない)


本来の意味:やおいボーイズラブ作品を愛好する男性のこと。

誤用される意味その1:百合作品を好む男性のこと。(姫男子)。

誤用される意味その2:ゲイ向け作品を好む異性愛者の男性のこと。


本来の意味:ウエストに横の切り替えを入れず、縦の切り替えによって胸の張りとウエストの細み、腰の張りとスカート裾の開きを出した婦人服のスタイル。

誤用される意味:スクール水着の前面裁縫線。ダーツラインともいう。


本来の意味:値引きが1円もされていない商品。定価の意味。

誤用される意味:7000円や8000円などの高価なゲーム。その場合はハイプライスと記載する。

(安い方からロープライス、ミドルプライス、ハイプライスと上がっていく)


本来の意味:反則、違法行為に対する罰則。

誤用される意味:反則そのもの(この英語名はイリーガルという)


本来の意味:周囲に放射線が放出される能力。

誤用される意味:放射性物質もしくは放射線そのもの。


本来の意味:調べたいデータの集団。

誤用される意味:データを調べるために取り出した集団。

(後者は本来は「標本」だが響きが悪いためか)


本来の意味:文明が崩壊した後の社会。

誤用される意味:文明が崩壊した後の無秩序な世界(=アナーキー無法地帯)。


本来の意味:多くの男性を自らの美貌でたぶらかす悪女

誤用される意味:多くの男性(同性の場合もある)を無自覚のうちにその気にさせてしまう美女。天然タラシ。(鈍感なだけで悪女とは程遠い)。


本来の意味:成長がないので、このままでは不味い。(心配している

誤用される意味:成長がないので、もうコイツはダメだ。(完全に見放している

(本来のニュアンスは嫌気がさして道を違えた教え子が成長していない事を嘆くものであり、ネットでよく用いられる「成長のない人間や同じ失敗を繰り返す人間への罵倒・煽り」のニュアンスではない)


本来の意味:まだ夜が明ける前(「未だ明けない」から「未明」)。気象庁は午前0時から3時の間と定義している。

誤用される意味:具体的な時間が明らかでないこと。


本来の意味:うら若い。具体的には十代後半までの女性に対してつかわれる言葉。

誤用される意味:微妙な年齢の。年齢不詳の。年配の。「妙」という字から受ける印象から来る誤解が大きい。


本来の意味:芸能人が芸能事務所を通さないで行う営業。

誤用される意味:反社会的勢力を相手に行う営業。

(闇という言葉のダークな響きと、2019年に起きた吉本興業所属芸人の闇営業問題が両方の意味を兼ねていたことから生じた誤用かと思われる)


本来の意味:茶化す。

誤用される意味:例えられる(「比喩」との混同)。


本来の意味:発現しやすい遺伝形質。

誤用される意味:優秀な遺伝形質。

(近年では顕性という言葉に置き換えられている。劣性も同様に潜性という言葉に置き換えられている)


本来の意味:その物の性質が低下して以前よりも性能・品質が劣るようになること。酷使による劣化や経年劣化などのほか、消費者・使用者の要求水準が向上し、同等品よりも相対的に見劣りするようになる「社会的劣化」を含む。

誤用される意味:ある物に比べあらゆる面で劣る物。

(上位互換・下位互換も同様の誤用をされる事が多い)


拡大解釈による転用編集

拡大解釈により原義より広義に適用された結果、本来の語源からすると不適切な場合にもしばしば使われるもの。瀬戸市あたりで作られた陶器を瀬戸物と称していたが、いつの間に陶器全般を指す言葉となったように。


本来の意味:妄想や創作をあたかも現実にあったかのように語る腐女子のこと(元ネタはおそ松さん関連)。

拡張された意味:(特に独りよがりで面白さに欠けるような)創作実話、もしくはそのような話をする人間のこと。


本来の意味:果物に含まれる糖分を酵母菌などで直接アルコール発酵させ作られた醸造酒ワインシードルなど。

拡張された意味:果実を中性蒸留酒などに浸して作られた混成酒(リキュール)。梅酒花梨酒など。


本来の意味:Googleで検索する。

拡張された意味:検索エンジンの種類を問わず、ネット検索する。類義語に「ヤフる」というのもあるがあまり浸透しなかった。


本来の意味:誤情報・偏向情報を流布するまとめサイト

拡張された意味:閲覧者が編集できない、ろくにゲームの攻略がなされていない検索妨害になるサイト(企業系ゲーム攻略サイト)


本来の意味:目上の人を怒らせる。

誤用される意味:地位関係なく相手を怒らせる。


本来の意味:話し合い小細工に頼らず、とにかく力任せに物事を進めること。

拡張された意味:過剰宣伝勧告、半強要のこと。このうち過剰な宣伝はゴリ推しとも呼ばれる。


本来の意味:キリスト教で、三位格としての父(神)と子(キリスト)と聖霊が唯一神であるという教理。

拡張された意味:3つの要素が一体となって1つの事象を構成しているさま。または三者が力や心を合わせること。

(英語の“trinity”を直訳したことによる)


本来の意味:ゲーム用語で、格闘ゲームにおいて勝負のついた相手にダメ押しの攻撃を加えること。

拡張された意味:論争などで決着のついた相手に対し更なる追い打ちをかけること。あるいは亡くなった人を誹謗すること(「死者(死屍)に鞭打つ」と同義)。


本来の意味:果物や野菜に含まれる水分(果汁)、またはそれらを搾って飲料に加工したもの。

拡張された意味:果汁の有無に関係なく、清涼飲料水(ソフトドリンク)全般。

そもそもの語源である英語では、果汁100%の飲料に限ってジュース、はちみつを加えたものはエード、それ以外はドリンクとなる(ジュースとソフトドリンクの境は法律で決まっており、正しい商品名を付けないと販売が出来ない)。


本来の意味:縁起の悪い物事を担ぐ対象となるもの。

拡張された意味:良し悪し関係なく縁起を担ぐこと。日本ではかなり昔から拡張された意味の方で用いられてきたため許容される国語辞典もあるが、新聞社や通信社の用字用語集では誤用とされている。


本来の意味:2014年から開始された、上場株式や公募株式投資信託などの譲渡益や配当金を非課税とする少額投資非課税制度投資信託といった投資商品を買う際の税制優遇措置のこと。

誤用される意味:本来の意味が適用される口座(NISA口座)での購入商品。

NISA自体は制度であることから「NISAが暴落した」という表現は正しくない。この場合、言わんとすべき事は「NISA口座で購入した自身の投資商品が暴落した」である。


本来の意味:信頼していた相手からひどい目に遭わされる。

誤用される意味:誰からかを問わずひどい目に遭わされる。


本来の意味:キズナアイの肩書

拡張された意味:自分の動きと連動するアバターを用いてYoutubeで活動する個人または法人。

さらに拡張された意味:本来の意味と活動は同じだが配信先がYoutubeでないもの(ツイキャスやニコニコ動画等)。


本来の意味:非正規ルートで仕入れられた正規品(アウトレット商品)。

拡張された意味:模造品コピー品も含めた格安商品、または単なる「偽物(パチモン)」。


本来の意味:根拠のないデマや噂などが拡散され、無関係な対象が不利益を被ること。

拡張された意味:デマや噂などに尾ひれが付いたり、問題を起こした人物の関係者だった・共通点があったなどの二次災害から受けるとばっちり(こちらの場合は「対象の悪魔化」が近い)。


本来の意味:編集により本来の意味を改変した音声または動画

拡張された意味:漫画のセリフ改変


本来の意味︰二次創作における自己投影されたオリジナルキャラクターに対する皮肉。

拡張された意味︰他のキャラクターよりも優遇されているキャラクター。


本来の意味:保険業界用語で、保険に入っている安心感から来る油断が、被保険者のリスク回避や注意を阻害するという現象。

拡張された意味:倫理崩壊。


本来の意味:相手を甘言でうまく言いくるめて同行させる犯罪。

拡張された意味:手段を問わず、人を連行させる犯罪(力づくの場合は略取と呼ばれ、刑法では「略取・誘拐罪」として一まとめにされている)。


特定の意味に限定されがちなもの編集

上述の「拡張」とは逆に、多くの意味を含む言葉がその中の特定の意味のみに限定されて使用されるもの。主に略称として使用される例が多い。衣服全般を指していた着物が、いつしか和服のみを指すようになっていったように。


化学における意味:有機化合物の内、メタノールエタノールや1-及び2-プロパノールなど、炭化水素の水素原子をヒドロキシ基(-OH)で置き換えた物質の総称。消防法の第4類危険物(引火性液体)では「一分子を構成する炭素原子の数が1個から3個までの飽和一価アルコール」を「アルコール類」と定義している。

限定される意味:アルコール類のうち、メタノール(燃料用アルコールなど)もしくはエタノール(消毒用アルコールなど)。またはエタノールを含む飲料としての「酒類」「アルコール飲料」。


本来の意味:日本にいること、または、日本にあること。

限定される意味:在日朝鮮人


本来の意味:個人個人の持つ癖や偏り、思考、性格など。

限定される意味:性的嗜好

(本来は性的なものだけにとどまらず、広い意味範囲を持った語である)


本来の意味:他人の気持ちを推しはかること。死後の遺志を推測することなど。

限定される意味:権力者の意を汲んで不当な贔屓をすること。この場合は追従斟酌と表現する方が正しい。

(本来は上位者への配慮に限らない言葉である。追従や斟酌の意味で忖度を使う用法は森友学園加計学園報道の以前から小沢チルドレンに対する報道などで散見されていた)


本来の意味:「異質の」「別の」などを意味する接頭辞。対義語はホモ

限定される意味:ヘテロセクシャルの略。下記「ホモ」も参照。


本来の意味:思春期前の小児(男女問わず)に対する性的欲求。

限定される意味:年齢が一桁台程度の女性に対しての性的欲求。


本来の意味:「同一の」「相似の」などを意味する接頭辞。対義語はヘテロ

限定される意味:男性同性愛者。下記も参照。


本来の意味:同性愛(男女を問わない)。

限定される意味:男性の同性愛者。

(「ゲイ」はさらに大本の英語では「気まま」という意味で、古くは独身貴族とかプレイボーイ、「恋多き女」といった同性愛と無関係な文脈で使われるスラングであった)


本来の意味︰武術全般。日本語の「武芸」の英訳である。

限定される意味︰アメリカ軍の軍隊格闘術。


本来の意味:ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略称。コンピュータ機器の接続規格。

限定される意味:USBメモリの略称。(あくまでもUSB規格で接続できるフラッシュメモリドライブという意味なので、メモリ自体を「USB」と省略するのは間違い)


誤用が定着した表現編集

あくまで定着しているだけで、本来の意味で使う人もいるので混同には注意。中には混同による混乱を避けるために「○○(本来の意味で)」等の表記を書く人もいる。


本来の意味:文章で単語を強調したり文章の構成を示すための抑揚。

誤用で定着した意味:単語の中で音節の抑揚(アクセント)。


本来の意味:台に四角形のエリアを設け、この範囲内であれば肘を机から放さない限り自由に動かせる、駆け引きを孕んだもの。

誤用で定着した意味:肘を一定位置で動かさないまま、相手の手首を台につけるまでの力勝負。本来これはアームレスリングが正しい。


本来の意味:十干十二支十干十二支を組み合わせたもの(甲子戊辰など)。

誤用で定着した意味:十干十二支のうちの十二支のみ。


本来の意味:ステージには、歌を神に捧げるつもりで澄み切った気持ちで臨むよう説いた、芸能人としての三波春夫の心がけ(お客様=聴衆)。

誤で定着した意味:商店、飲食店、営業先などでお客様を何より大事にしなければならない、というサービス業一般の心がけ(お客様=消費者一般)。


本来の意味:山で迷った人間を、下山までほかの獣や悪霊から守る山の神の使い。

誤用で定着した意味:女性を送迎するついでに、その女性と性交渉を目論む卑しい男。

(原義と誤用でまったく違う意味となる。これは西洋における狼の悪役としての性質が定着し、日本で「狼≒大神」という概念から乖離した結果と考えられる。ピンクレディーの楽曲「S・O・S」は、まさに誤用として定着した送り狼のイメージを前面に出している。)


当初の意味:胸の大小を問わず、おっぱいを愛でる人たちのこと。

誤用で定着した意味:巨乳だけを愛でる人たちのこと。

誤用される意味:巨乳な人。


本来の意味:十分に満足できる結果。「優・良・可」の「優」。

誤用で定着した意味:一応、納得できる結果。「優・良・可」の「可」。


本来の意味:片思いから両思いになった途端に、突然相手のことが嫌いになる現象。

誤用で定着した意味:両思いになった後に、相手の欠点や粗が見えて、恋が醒める現象。


本来の意味:法人が消費者へのサービスに料金を科す。

誤用で定着した意味:消費者がサービスに料金を払う。この意味で使いたければ「納金」か「課金サービスを利用」といった方がいいだろう。

前者:福袋として課金を設けるアプリは多い。

後者:福袋リセマラという形で課金するユーザーの気が知れない。

ニコニコ大百科も参照)


本来の意味:政治や宗教などの理念のもと、正しいと信じて為される犯罪意識ない)。

誤用で定着した意味:とわかっていながら行う犯罪(罪の意識がある)。なお、こちらの意味では「故意犯」とするのが正しい(対義語は「過失犯」)。

本来の意味での確信犯:海賊版サイトの管理人は「著作物に対価を払う必要などない。」と供述している。確信犯とみられる。

(本来の意味は「俺は悪くねぇ!悪いのは法律社会の方だ!」と考えるとわかりやすいだろう)

誤用的な意味での確信犯(故意犯):罪になることはわかっていたが、どうしても欲しかったので海賊版サイトからダウンロードした。確信犯でやった。


本来の意味:鍛えられた筋肉にほどよい脂肪がのっている体型。端的に言えばレスラーのような体型である。

誤用で定着した意味:筋肉隆々の体型。こちらはゲイ用語ではバルクマッチョという。(レスリングシリーズが誤用の原因と思われる)


本来の意味:(比較的アルコール度数の高い)酒類を好む人。「左党」と同義。

誤用で定着した意味:辛味の強い料理や調味料(特に唐辛子を多く使用したもの)を好む人。


本来の意味:人や動物が生命を持ってこの世に存在していた年数。

誤用で定着した意味:人や動物が死去した時点での実年齢。「没年齢」と同義。

(享年と没年齢は数え方が異なるので、本来は「享年○○歳」と表記するのは誤り。ただし異説もある。詳細はリンク先を参照)


本来の意味:一時しのぎ、その場しのぎであること。

誤用で定着した意味:卑劣で潔くなく、狡(こす)いと感じられる様子。

(ただし、その場しのぎの手段を講じることが正々堂々としておらず潔くない、と受け止められがちではある。「往生際が悪い」とも言うべきかもしれない)


本来の意味:物事を開始したり終了したりするのに好都合で丁度良い時期。チャンス。

誤用で定着した意味:物事がうまく機能しなくなり、本意ではないが止めるべき時期。


本来の意味:特定の人物や家に不義理を働いてしまい、気まずさから訪問の意思が持てないこと。

誤用で定着した意味:難易度が高い。素人には手が出せない。格式が高く、気軽に出入りできない。

(当該記事で解説されている通り、「不義理による気まずさ」以外の用法で用いることについて誤用とする明確な根拠がなく、そもそも誤用ではないという考えもある。いずれにしても現代では「ハードルが高い」などと言い換える必要はない)


本来の意味:笑いを我慢できずに吹き出してしまうこと。

誤用で定着した意味:笑いを通り越して、呆れてしまっている様。

(実は「失笑」とは観客にウケている状態なのである)


法的な意味:社団の構成員。会社における株主

誤用で定着した意味:会社の従業員


本来の意味:40歳のこと。

誤用で定着した意味:60代前後のこと。

(平均寿命が延びたことで本来の意味では違和感が生じている。もっとも、いくら昔の人の老化が早かったといっても、40歳で老人扱いされていたわけではないのだが)。


本来の意味:阿弥陀仏が衆生を救済する本願の働き(他力=阿弥陀仏が他者に働きかける力)。

誤用で定着した意味:他人任せなこと、他人の成果を自分の物としてあてにすること(他力=他人の力)。


本来の意味:死の間際。

誤用で定着した意味:死の間際に発せられる叫び。


本来の意味:性経験のない人。英語の「Virgin」の訳語で、男女の別は問わない

誤用で定着した意味:女性との性経験のない男性。

(祈祷書で聖母マリアが「童貞女」と称されるのは、本来の意味に則った用法である)


本来の意味:人に情けをかけるのは人の為だけではなく、自分の為である(から、誰にでも親切にするべきである)。

誤用で定着した意味:人に情けをかけても、その人の為にはならない(から、人に情けをかけるべきではない)。この後に「巡り巡って己がため」と続くため、後者は誤用となる。


本来の意味:コンピュータに詳しく、巧みで気の利いた使い方ができる人。

誤用で定着した意味:他人のコンピュータに侵入し、悪事を働こうとする人。ただし、本来の意味のハッカーにそういう人もいるのも事実ではある(NHKなどが「クラッカー」と「ホワイトハッカー」という語で区別している)。


本来の意味:一見穏やかにふるまっているが、内心では良からぬことを企てている人物。内心が言動に滲み出ると慇懃無礼となる。

誤用で定着した意味:一見地味で冴えないが、実はかなりの能力を秘めている人や物。「能ある鷹は爪を隠す」と同義。

(「三位一体」同様、本来はキリスト教用語)


本来の意味:失望してぼんやりしている様子。

誤用で定着した意味:腹を立てている様子。


本来の意味:誤差を埋めるための機能やシステム。手ぶれ補正など。

転用:体よく整える。補正下着など。

誤用で定着した意味:公開された値に掛けられる倍率。

(RPGの攻略でよく見られる。被ダメージ補正といえば思いあたるだろうか。)


本来の意味:振る舞いなどが男らしい人、事。

誤用で定着した意味:筋骨隆々な人。マッスルマッシヴとの混同が原因と思われる。


本来の意味:映ってはいけないものが映っている状態のこと。

誤用で定着した意味:画面に映るべきものが完全に映りきらずにはみ出ていること。

(本来の意味の用法も廃れたわけではないので、どちらの意味か確認する必要がある)


本来の意味:特別な地位や肩書きは持っていないが、それに相当する実力を持っている人物。

誤用で定着した意味:王者と称されるべき力がありながら、それに相当する賞やタイトルに縁がない人物。


本来の意味:真偽のどちらかに決められる文。

誤用で定着した意味:解決する使命のある課題。だいたいは真偽で割り切れない。


本来の意味:加害者には被害相応の罰を与えるか、償いを求めてよい。

誤用で定着した意味:加害者にはどのような罰を与えてもよい。加害者には同じ手段で対抗する。

(「悪には悪を」や「風には風を」は誤用の後者。ルール無視の奴らにも愛の掟で闘う戦士は前者かもしれない)


本来の意味:該当人物・事物の能力に対して役割が足りていない状態(「力不足」の対義語)。

誤用で定着した意味:役割を果たすだけの能力が足りていない状態(「力不足」と同義語)。

…ただしこの言葉に関しては、「誰にとっての役不足か」の判断により間違いでもなくなる可能性もある。例えば「お前じゃ役不足だ」という台詞は、「俺にはお前の相手をするのは役不足」と言ったつもりなのかもしれない。


本来の意味:楽しいこと、心が躍る様子。

誤解で定着した意味:他人の不幸は蜜の味


本来の意味:Restructuring(リストラクチャリング)の略語で、組織の構造改革。

誤用で定着した意味:人員の削減とそれに伴う解雇で、正しくは「ダウンサイジング」という。

(「(人員削減も含めた)組織の構造改革」が本来のリストラだが、実質的に人減らしの言い換えになっていたケースが多かったため)


本来の意味:ポマードなどで両サイドの髪を流し、後頭部でぴったり合わせた側頭部から後頭部のスタイル。

誤用で定着した意味:リーゼントの髪型にした際にできる高くまとめ上げた前髪(これは正しくはポンパドールと呼ばれる)。


本来の意味:高齢者によって若者の活動が阻害されている状態。

誤用で定着した意味:本来の意味をもたらすその老人そのもの、あるいは反社会的で横柄な高齢者。

虫害害虫の関係性を考えれば、むしろ「害老」と呼ぶべきものであるが、何故か元来存在した「老害」の意味が塗り替えられている)


本来の意味:ブーメランパンツのサイドが片方しかない男性用ビキニ。

誤用で定着した意味:ブラジャーのストラップが片方しかない女性用ビキニ。


創作によって流布された誤用編集

本来の意味:拳や脚などで打撃を与える技。

誤用される意味:カウンター技。返し技。

ギース・ハワード当て身投げ格闘技に無知なプレイヤー達が「当て身」と省略したのが原因で、格ゲー界隈では誤用が定着してしまった)


本来の意味:「外国の」を意味する形容詞もしくは「外国人」を意味する名詞。

誤用される意味:宇宙人異星人敵対的地球外生命体

(映画「エイリアン」のヒット後に定着したイメージ。このため外国人をさしてAlienと呼ぶのは差別的と受け止められるようになり、かつては日本の空港でも「Alien」という表記は普通になされていたが、現在は控えられるようになった)


本来の意味:出所の不明な(怪しい)文書。

誤用される意味:内容・体裁が異様な文書。ネット掲示板に投稿されたSSから定着。


本来の意味:運動呼吸法で、体内ののエネルギー(≒生命力)循環を改善する健康法。またその方法を応用した、中国拳法における理論

誤用される意味:上述の方法を用いて戦闘力を上げたり、エネルギー攻撃を可能にする超能力

ドラゴンボール』や『ストリートファイター』シリーズなど、バトルものでは、究めれば何でもできる超能力のように描かれている。気功を攻撃に応用するという概念は伝統的に中国にはあったが、エネルギーをビーム弾丸にしたり、その力で空を飛んだりといったイメージは、こうした作品群での流布による影響が大きい。


本来の意味:投げ技関節技を得意とする格闘家。

誤用される意味:格闘家全般。

グラップラー刃牙の影響から定着)


本来の意味:サメを意味する言葉。本来は顎を意味する。

誤用される意味1:一般名詞としてのサメ(正しくはシャーク)

誤用される意味2:ジョーズに登場するサメの名前(固有名詞)


本来の意味:泥状・ゲル状物体

誤用される意味:ゲル状のモンスターや玩具。

(日本ではD&Dドラゴンクエストなどのモンスターとして知られるようになったが、原義が知られていない)


本来の意味:卑怯な振る舞いのこと。日本ではゲームにおけるデータ改ざん等の不正行為に限定して用いられたことから、後者の意味を生むこととなった。

派生した意味:一騎当千俺TUEEEになるような高性能、あるいはそのような人物やキャラクターの事。→リアルチート公式チート

(原義は「ズル」「騙す」を意味する「Cheat」なので全くの蔑称であるが、日本ではゲームなどの最強キャラクターを示す褒め言葉として使われることも多い)


本来の意味:補助装置全般。

派生した意味:メカニックの噴射装置。スラスターとほぼ同義。


本来の意味:漏斗

派生した意味:ガンダムシリーズの主に宇宙世紀作品で使われる無線のオールレンジ兵装。初期に使用されていたキュベレイの該当武装が漏斗型だったことから名付けられたが、派生して同機能を持つ兵装は漏斗型ではなくてもファンネルと呼ばれる事態に。そこから転じて「一人の人間に従える好きなように動かせる多数の人間」も指す。


  • 復讐するは我にあり

本来の意味:「復讐なんてやめなさい」

誤用される意味:「絶対に復讐してやる」もしくは「自分(我)には復讐する権利がある」

もともとは聖書の一説「主いひ給ふ、復讐するは我にあり、我これに報いん」という言葉が発祥。嚙み砕くと「はこう言われた。『復讐はわたし(我)のすること。あなたに代わってわたしが報復し、必ず裁きを下す』と。だからあなたは復讐などやめて、心穏やかに暮らしなさい」というような意味である。

小説家佐木隆三が「復讐するは我にあり」というタイトルで長編小説を刊行し、直木賞の受賞や映画・テレビドラマ化されたことでタイトルだけが独り歩きした結果、誤用が広まった。


本来の意味:並ぶ者や対比する者がいないほど優れている。

派生した意味:圧倒的多数を相手に一人で圧倒すること。一騎当千と同義語。「無双する」のように動詞として使われることもある

無双シリーズの大ヒットから派生した用法である)


本来の意味:鉄鉱石・石灰石・コークスなどを巨大な筒に入れて2,000℃にも達する燃焼ガスを浴びせて鉄鉱石を還元・溶融させ鋼鉄を得るための設備。本来は「高炉」と呼ばれる。

拡張された意味:高炉に限らず、製鉄所の設備全般。特に溶融した鉄を溜める機能を持つもの。

(映画『ターミネーター2』を発祥とするネット上での誤用。作中で描かれた施設は連続鋳造過程に入る直前の受け皿と思われる。詳細はリンク先参照)


もはや本来の意味で使われなくなった言葉編集

時代の変化等の要因により「本来は誤用だが、既に本来の意味で使われる事のなくなった言葉」もある。

本来の意味:男娼、ゲイに対する蔑称。

誤用で定着した意味:女装家やオネエに対する蔑称。男性的なゲイに使うことはほぼない。



本来の意味:裏に水溶性の糊を塗ったテープ。水に付けてから使う。

誤用で定着した意味:粘着テープ。初めから糊がねばねばしている。


本来の意味:元々は目上への呼称であり「貴方様」という文面通りの敬称。(室町時代ごろ)

拡張された意味:非常に親しい同輩に使う二人称(江戸時代以降)。

誤用で定着した意味:特に侮蔑の意味を込めた蔑称(現代)。そのためか作風や時代設定の都合上、本来の敬称の意味で「貴様」を使っていた作品が映像作品になった場合「貴官」などの言い回しに変更されている場合が多い。

(有名な軍歌の1つ『同期の桜』の歌い出し「貴様と俺とは…」の「貴様」は、同輩に対する親しみを込めた表現である。なお「お前」も元々は敬称であった。スマートニュースのCMでお笑いコンビ千鳥の大悟が相方のノブに「貴様は?」と振るシーンがあるが、上記「拡張された意味」と考えればあながち間違いではないと言えるであろう。当然ノブは現代の解釈で驚いているのだが)


本来の意味:うら若い女性。おとめ。

誤用で定着した意味:性経験を持たない女性。


本来の意味:元々は一人称

誤用で定着した意味:特に侮蔑の意味を込めた二人称(現代)。


本来の意味:出世や成功のための関門を越えたこと。困難を超え成功を掴んだ状態。龍門登った後。

誤用される意味:出世や成功のための関門自体。こちらの意味で使うのであれば「龍門」が正しいか(龍門山を切り開いて作られた黄河の流れは激流で、そこを超えたコイが龍になるという後漢書の李膺伝の故事による)。


本来の意味:アメリカの音楽コメディアンのボブ・バーンズが自作した楽器

誤用で定着した意味:バズーカに似た携帯式対戦車ロケット弾発射器


本来の意味:誰も成し得なかったことを達成すること。

誤用で定着した意味:豪快で大胆不敵な様子。


本来の意味:反省してより良くなってい様。

誤用で定着した意味:善良な人が突然凶悪になる様子。

(本来は易経の教示で、「が毛替わりで紋様を美しくするように、君子もまた自らを省みることでより良い人間へと成長できる」とするのが原典)


本来の意味:剣を使わずとも、いつでも逮捕状や死刑の執行命令にペンでサインができるのだから、我々に逆らうな(ペンを握っているのは支配している権力者側)。

誤用で定着した意味:言論は武力よりも強い(ペンを握っているのは支配されている側)。


本来の意味:水気の多い果物フルーツ)。

誤用で定着した意味:水気の多い菓子(江戸時代ごろから「菓子」の定義自体が変化したため)。


本来の意味:危ない、ひどいという否定的な言葉、

誤用で定着した意味:すごいに似た肯定的なニュアンスも含む。




商標の普通名称化編集

商標を持っている企業は、普通は第三者による無断使用を認めず商品ジャンル一般を指す普通名称として転用されるのを歓迎しないのが一般的であるが、中には一般名称化を黙認・公認するケースもある(下記は権利者が普通名称化を公認しているケースと、これを認めていないケースが混在しているので注意)。


一般名詞としては無限軌道もしくは履帯だが、米国キャタピラー社の商標(社名)がそのまま一般名詞化したもの。道路交通法など、日本の法律用語では「カタピラ」と定義されている。ちなみに英語での原義は「芋虫」。


水性細軸フェルトペンのことを指すが、元はぺんてるの商品名。


ジェットスキーは川崎重工業カワサキ)の登録商標。一般名詞としては「水上バイク」または「水上オートバイ」が正しい。間違えても「ヤマハのジェットスキー」などと言ってはいけない(ちなみに同社の商標はマリンジェット)。


ジェットフォイル(Jetfoil)は開発したボーイング社の呼称で、日本では川崎重工業が商標を登録している。NHKのニュースなどでは「ジェット高速船」と言い換えている。


家電メーカーシャープ創業者早川徳次が製造していた回転繰り出し式鉛筆の商品名。シャープの社名の由来。


宅急便はヤマト運輸の登録商標。一般名詞としては「宅配便」が正しい。


タバスコはブランドであり、特定の商品名ではないのだが、タバスコブランドのうち「ペッパーソー*」の事を指すことが多い。


チューペットは前田産業から発売されていたポリエチレン詰清涼飲料。本来のチューペットは現在は製造されておらず絶版である。現在、チューペットといえばその類似品であるポリエチレン詰清涼飲料全般を指す。


本来の意味:アメリカ合衆国のゼネラル・エレクトリック社が開発したガトリング砲M61バルカン」。

誤用される意味:ガトリング砲を含めた重機関砲全般。

補足:「機動戦士ガンダム」をはじめ日本のロボットアニメ重機関砲全般を「バルカン砲」と呼称する慣習が根付いてしまった。また自衛隊でも航空機をはじめM61を搭載・運用する兵器が存在するため、資料収集の結果としてそこに行き当たって本来の意味を精査せずに採用し、前述のこともあって一まとめにされることが多い。現在のアニメやゲームでは「機関砲」という共通名称を使用し、バルカンという呼称をできるだけ避けるようになった。


任天堂から発売されていたファミリーコンピュータの略称だが、かつては PCエンジンプレイステーション等の非任天堂系列のゲーム機までひっくるめてそう呼ばれることもあった。家庭用ゲーム機としてファミコンがあまりに有名になりすぎたが故に発生した誤用である。


ボウガンは射撃競技用クロスボウの商品名であり、武器・道具総称ではない。


ホッチキスは商標名であり、道具としての本当の名前はステープラー。詳細は当該記事を参照。商品名が通称として一般化している例は数多いが(他にはサランラップ、ユンボ等)、「ホッチキスを英語で言うとステープラー」という説明がなされるレベルで浸透している例は意外と少ない。


日本において油性フェルトペンを指す言葉になっているが、元は寺西化学工業・内田洋行共同開発の商品「マジックインキ」(商標を持っているのは内田洋行側)。偶然か必然か、競合商品のゼブラ「マッキー」もマから始まる。


本来は酒造メーカー「大関」の登録商標だが、カップ酒全般を指す言葉として転用されている。


関連タグ編集

言葉 なぜか変換できない 誤植 誤解 違う、そうじゃない


外部リンク編集

日本語の誤用 - Wikipedia

誤用の多い日本語の一覧 - ニコニコ大百科

誤用されがちな言葉の一覧

一般名詞化した商品名 - アニヲタWiki(仮)

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