概要
- 死体を蹴る事。死体を意図的に損傷すること。
- 格ゲー用語で、倒した相手を対戦終了後にさらに攻撃を加える事。格ゲー以外でも使われる(対戦型STGにおいて、戦闘不能状態の敵に攻撃する「死体撃ち」など)。
- (立場・精神的に)ボロボロな相手に更なる追い討ちを加える事の例え。「死体に鞭打つ」とも言う。
死体を蹴る事そのもの
死体を蹴り飛ばす、もしくは足で蹴らないにしろ、死体を意図的に損傷する行為のこと。
シチュエーションからも分かるように、道徳的に見て最低の行為である。
フィクションにおいてこういった行為を行うのは悪役に多く、それが主人公の怒りを買い、パワーアップの伏線になり倒されてしまう事が多い。早い話が死亡フラグである。
一方、復讐などの目的で、主人公ほか味方サイドが死体をさらに攻撃するような場面、またそれを肯定的に描いているような作品もある。
「死屍に鞭打つ」という故事成語があるが、これは春秋戦国時代の呉の将軍「伍子胥」が楚の王に父と兄を処刑され、後に楚を陥落させたが王が病没していたため墓を暴いて死体に300回鞭を打って恨みを晴らしたという逸話に由来する。
ゲーム用語としての意味
すでに負けが確定している状態の相手プレイヤーキャラに、さらに過剰な攻撃を加える行為のこと。おもに対戦型格闘ゲームにおいて言われる。
通常、試合の勝敗が確定すると勝った方が勝利ポーズを取るなどしてそれ以上動かすことはできなくなる。しかしゲームによっては勝利ポーズをキャンセルして画面が切り替わるまで動き回る、特殊技等で体力ゲージが0になってもコンボが継続することがあるため、KOされた相手にさらに攻撃を加えられる事例が発生する。
煽りや挑発、俺TUEEE的な示威行為にすぎないためともすればリアルファイトを誘発しかねないが、何らかの戦術的メリットがある場合(死体蹴りでもゲージを稼げる場合や『バーチャファイター』の舜帝に対しての酔い覚ましコンボ等)は認められる可能性が高い(と言うかやらない方が無知か舐めプレイ扱いされる)。
勝利ポーズそのものが死体蹴りである場合や、先行入力が必要な連続技の途中であったために即座に止めれずに死体蹴りとなってしまうなど、意図せず行なってしまうこともある。
なお、FPSやTPSにおける同様の行為は「死体撃ち」と呼ばれる。
精神的な追い討ちの意味
肉体的には亡くなってはいないが、すでにショックやストレスで精神的に相当追い詰められている、心が死んだように荒んでしまったような状態の人に、さらにダメージを与えるような行為のこと。
pixivのタグとしてはだいたいギャグ、ネタ扱いであり「(深刻な)○○いじめ」タグがセットで付いている。痛々しすぎてやめたげてよぉ!などと言いたくなるイラストに多く見られる。
なお、ピクシブ百科事典では、上記のものに加えて、既に逝去・引退している実在の人物(特に漫画家やイラストレーター)の記事にて誹謗中傷など不適切な記述を行う編集者がおり、その記述内容を巡って編集合戦も多々発生している(死体蹴りする側からすれば「死人に口なし」であり、「勝てば官軍」である。尊厳は無い)。
野球において
野球においては大差がついた場面で勝ってる方がタイムリーやホームランを打つという意味がある。
またMLBにおいては大差でリードしている側が盗塁やバントをする行為も、死者に鞭打つ行為とみなされて報復死球の対象にされてしまう。
関連タグ
ネットリンチ:下手するとこういう事が起こりかねない。
伊集院茂夫:劇中で誅殺した腐れ外道に対し「まだ死ぬなコラ!」「逝くのが早ぇんだよ!!」「何勝手に死んでんだ!」などと凄まじい暴言を吐きながら蹴りを叩き込む描写が度々見られる。
異飄渺:詳細はネタバレも絡むので割愛するのだが、第4期に登場している彼はある意味でもオーバーキル状態になっている。詳細はネタバレも絡むので、リンク先参照のこと(大事なことなので2度言いました)。