概要
文字通り、死体を撃つこと。慣用的には、死に体の相手に追い打ちを掛けることも言う。
一般的には「死体蹴り」の一種として扱われるので、あえて「死体撃ち」という表現を使うのはFPSやTPSのようなシューティングゲーム(特に対戦型STG)が主である。
FPSやTPSでは被撃破や自爆などによって戦闘不能状態になってもすぐに死体が消滅して再出撃となるわけではなく、俗に「キルカメラ」と呼ばれる画面で自分を倒した相手の情報を確認したり、自軍の状況確認や味方による再起受付時間などの理由により、数秒間の猶予がある場合が多い。即座に再出撃したとしても消えずにしばらくは残るものもある。戦闘不能状態となった敵に対し、手にした武器で攻撃を加える事を「死体撃ち」と呼ぶ。
初心者が緊張のあまり相手が戦闘不能になっても撃ち続けていた、回線状態の影響で倒したと言うことが伝わるのが遅れて撃ち続けていた、偶然にも姿勢が匍匐姿勢と似ていた為に撃ってしまったということもあるが、大半は過去に自分を倒した相手への鬱憤による嫌がらせが目的で、やっている本人以外からすれば迷惑行為以外の何物でもなく、それによって嫌気がさす・萎えるなどの理由で酷い時には被害者がそのゲーム自体を引退してしまうなんて場合もあり、迷惑というだけでなくプレイ人口の減少を招くという意味でも真っ当なプレイヤーからは忌み嫌われている行為である。
ただし昨今では蔓延りすぎたせいでその意味はかなり軽くなり、むしろ低俗なFPSプレイヤーに対して上級者プレイヤーが死体撃ちをされ「顔真っ赤w」と逆に煽る場合が増えている。
また、バトルフィールドなどでは屈伸煽りと併用されることもある。
ちなみにゲームによっては条件付で蘇生が可能であったり戦闘不能後に何らかの行動が出来る等、このような行為を推奨、もしくはせざるを得ないシステムを採用している場合もある。
例えばCODシリーズではラストスタンドなどの戦闘不能となっても操作不能ならずに一時的に制限付で行動可能となるPerkがある為、通信ラグも考慮したうえで撃ち込む事があり(つまりこれは正確には「死体撃ち」ではなく「確実にとどめを刺す」と言う行為であり、設定年代によっては銃口を向けても名前が出ずにサーマル(生存者や設置物が白く表示される)に反応しなくなるPerkがある事から消えていない死体に重なって紛れたり死んだふり(匍匐状態で武器変更ボタンを連打する等により死体に偽装できてしまう)をして攻撃を仕掛けるという事も可能で、マナー違反ではあるものの禁止行為とは言えない為か実際に行なわれている事から意図して撃ちこむ事が行なわれることがある(こちらも現実の軍隊でも行なわれている)。
CoD:Ghostでは死体撃ちではないものの倒した相手の上で屈伸する挑発行為(「死体スクワット」)を行なうことで経験点やケアパッケージマーカー(使用するとアイテムが投下される)が入るオーダーが提示される事があり、優位になる為にも迷惑行為を行なうことが推奨されてしまう(もちろん行わない事も自由だが)。
昨今のゲームではリアル寄りのハードコアFPSが増えており、UIがほとんどない環境においては死体に紛れることは非常に脅威になりうる側面もある。
また、問題視されるのはあくまでも相手がいるゲームでの話であり、対戦型じゃないゲームで死体撃ちをすることは別に問題ではない。(むしろ、倒したことを確認するために何発か撃っておく方がいい場合もある。)
実際の戦闘でも死体に扮して奇襲してきたり、撃ち殺したと思っていてもまだ動く可能性や何らかの形で敵が所持している銃が暴発する危険性がある為、確実に保険としてとどめを刺すために行われることもあり、特殊部隊では基本的に毎回これを頭部に行うように徹底されている。
また、映画でも自身に対して大きな危害を加えた敵に対して死体撃ちを行うことが演出として用いられることがある。