逆鱗に触れる
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げきりんにふれる
諺(ことわざ)の一つ。天子の怒りに触れる、または目上の相手を怒らせること。
諺・故事成語の一つで、主に目上の立場にある人間の怒りに触れることを意味する。
単に「逆鱗」とも言う。
「龍は穏やかな生き物だが、その顎の下には逆さに生えた鱗があり、それに触れると龍は怒ってたちまちその人を殺す」という、中国の『韓非子』にある逸話(君主を龍に例えたもので、直後に「人主もまた逆鱗あり」とある)に基づき、「どんな穏やかな人間でも触れられたら腹の立つ部分はあるのだから、うかつに刺激するようなことがないように」という戒めとなっている。
その性質上、自分自身の怒りや対等あるいはそれ以下の相手の怒りに対して使うのは間違いであり、目上であっても常にイライラしている相手に使うのも本来は間違いと考えられる。
今風の言い方だと「地雷を踏む」に近いが、こちらの方は人間関係を問わず使える汎用性がある。
因みに、「逆鱗に触れる」と混同されがちな「琴線に触れる」は「心の奥に秘められた感じやすい心情を刺激して,感動や共鳴を与えること」で、こちらはプラスの意味・用法で使うため要注意。
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小説シリーズにおける龍(東洋系)&竜(西洋系)鎮めの素材と道具について
ある話でフワッと少しだけやったので、改めて明確にしていこうと現段階で想像して纏めてみました。 閃いたら追記修正する予定です。 2024年12月18日に追記。1,181文字pixiv小説作品