比翼連理
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ひよくれんり
夫婦仲が深くむつまじいことのたとえ
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美鈴は3年ぶりに大学時代の親友、穂乃果に再会した。昨年度、穂乃果に呼ばれた際に会いに行けなかったことを後悔していた美鈴は今度こそ「いつでも駆けつける」という誓いを果たした。 2人は自らの手でスマートフォンを壊しており、家に帰ることもせず、あてもなく歩きながら大学時代の東京旅行を思い出し、高校時代のお互いについて語り、渋谷の109で買い物をする。 美鈴は穂乃果に請われて、ふたりで穂乃果の夫を殺していた。だがすべては美鈴が自らの意思で選んだことで、そのすべてに彼女は後悔していなかった。 ふたりは109で服を買い、華やかな恰好に着替えてクラブに向かう。ふたりそろって久々に酒を飲み、踊り、歌い、はしゃいでクラブを出る。「どこで何して遊ぼうか」と言う美鈴に、穂乃果は問う。「ずっと一緒にいてくれる?」 美鈴の答えはイエスしかない。穂乃果を抱きしめ、くちづけする。ふたりは互いの感情がゆるぎなく永遠であることを悟り、無邪気に踊るように夜の街を駆けだす。遠くのパトカーのサイレンを聞きながら。7,768文字pixiv小説作品おまえさえいなければ
【あらすじ】 明治三十年代、銀行員の瀬田亨(せたとおる)は、友人の古高に誘われ、寄席に女義太夫(おんなぎだゆう)を聴きに行った。 女義太夫とは、武士のような肩衣(かたぎぬ)と袴を着け、主に若い娘が演じる語り物である。 「男に色目を遣うばかりで、まともな芸ではない」と女義太夫をバカにしていた亨だが、竹本藤之助の『酒屋』を聴き、彼女に恋してしまう。 「義太夫を極めたいから」と、亨の求婚を断る藤之助。亨はあらゆる手を使い、藤之助との結婚にこぎつけた。 結婚したものの、藤之助は義太夫と相方の三味線弾き・鶴澤伊登葉(いとは)に夢中で、夫の亨を顧みることはなかった。 自分より妻の収入が高いことも、「妻の名声のおかげで出世した」と周囲に揶揄されることも、エリート意識と男尊女卑思考が強い亨のプライドを傷つけた。 「伊登葉さえいなければ、藤之助は僕だけを見てくれるのに」と恨みを募らせる亨。 亨はならず者を雇って、伊登葉の右手に硫酸をかけさせ、彼女を藤之助から引き離すことに成功する。だが、藤之助は伊登葉を恋しがるばかりで、日に日にやせ衰えていった。 ある日、亨が目薬をさした瞬間、目に激痛が走った。ならず者から硫酸事件の真相を聞いた藤之助が、亨の目薬瓶に硫酸を仕込んだのだ。藤之助は書き置きを残し、伊登葉とともに行方をくらました。 妻に逃げられた屈辱に耐えられず、亨は仕事を辞めて鎌倉の別荘に引きこもった。訪ねてきた友人の古高に「この世の中、女ふたりだけで生きていけるわけがない。藤之助と伊登葉は『酒屋』の三勝(さんかつ)と半七のように心中しただろう」とうそぶく亨。 一方、駆け落ちした藤之助と伊登葉は、「竹本糸哉(いとや)」「鶴澤此藤(このふじ)」と芸名を変えて朝鮮に逃げ、人気の女義太夫になっていた。9,987文字pixiv小説作品『雪歌の泉(千年泡沫の恋)』古代ファンタジー恋愛小説(エモい古語コン応募作品)
陸奥の国に左遷された彼は山奥で吹雪にみまわれ道に迷った。雪に埋もれて命つきようとする刹那、彼は発句を詠った。その調べに心うたれた山の神は彼の魂を渓にとどめ、睦月の満月の夜にだけ命を注いだ。それから千もの季節を彼は都を懐かしみ、思い人を慕って発句を詠い脇句を待ち続けた。同じ年月、彼の歌を聴き続けた道祖神はついには耐えかねて自ら挙げ句を詠む…すると…思い叶って涙した彼の一滴が泉となってこんこんと溢れた。長く哀しいけれど彼にとっては泡沫の物語。 『素月 清輝 望月 天満月(あまみつき) 円月 月輪』月の和名で物語を照らし、 『泡沫 可惜夜 逢魔が時 紫のゆかり 恋草 比翼連理 海月の骨 玉響 遣らずの雨 探驪獲珠』十のエモい古語で繋いでみました。2,591文字pixiv小説作品海月の骨ならここにある
ある時、ある場所にて、 1人の女が、1人の男の前から姿を消した。 女と男は、所謂”恋人”という名の付く間柄であった。 2人は互いを愛し、互いの事をそれはもう大切にしていたが、周りは2人の愛を許してはくれなかった。 理由は2つ。 1つは、女が生まれつきの病により医者から子供を産む事は叶わないだろうと言われた身体であったこと。 そしてもう1つ。 男が、この国の今を生きる者であれば誰でも知っているだろう大企業の、長男であった事。 「……さて、と。行きましょうか。」 女はたった1つのキャリーバッグを持って、静かに身を引く為の準備をした。8,170文字pixiv小説作品- 連理の契りに非ずかな
原点のぬくもり
やはり、どんなに好きでも、なにか違うな……と引っかかる部分があったらダメなのだろうか。 ただ、運命のパートナーと、幸せな人生を歩みたいだけなのに。3,260文字pixiv小説作品 雲間の月は紫のゆかり
六歌仙の一人である文屋康秀は、同じ六歌仙の一人で絶世の美女・小野小町へかつて懸想していた。康秀は京から三河へ赴任する際に、小町へ一緒に来ないか誘ったが、彼女は思わせぶりな返歌をしたにもかかわらず、共に来ることはなかった。小町に振られた康秀が任期を終えて都へ戻ってきたところへ、小町の遠縁にあたる娘との縁談が舞い込む。御簾越しに聞こえるその娘の声は小町そっくりで、いけないと分かっていつつも、小町との疑似恋愛に胸を弾ませる康秀。しかし、中秋の名月の晩、彼女にそれを指摘されてしまうのだった。――紫の縁による平安身代わりラブロマンス、開幕。9,995文字pixiv小説作品花火の夜
ツイッターのタグ企画第二弾。北村さん【http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=52355936】のイラストに話をつけさせて頂きました。 恐れ多くも自分ちのサイトのリーマンパロの設定で書かせて貰いました。リーマン×大学生。19歳。 時期外れも甚だしいですが、9月の話です。ナル誕ですが9月の話ですすみません。9月始めくらいだと思って読んであげてください。 まだいたしてないという設定で書いたので随分初々しくてこっちが恥ずかしくなりました……。なんだよナルトかわいいな(自給自足)あとサスケが若干乙女ですすみません……。 これ書く時に調べて初めて知ったのですが、お盆玉って江戸時代からの風習なんですね。 (奉公人にお盆小遣いをあげる、という山形県発祥の風習らしいです)15,178文字pixiv小説作品オーダーメイド
22歳、5月。リーマン×リーマン。サスケが大学卒業して就職したので同棲してます。 サイトのリーマンパロ設定。サイトの不具合問題が直ったらサイトにも掲載します。 素敵な表紙はお借りしました【http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=11452202】 実はこれ、密かにクロスオーバー?ものだったりします。 一年程前に単行本を読んだ時から書きたいと思ってました。 作品名入れようかと思ったんですがおこがましいかな……とか、思った…り…。 ナルサス好きな人ならクロスオーバー作品わかってくれる気がします。 思いっきり個人名出してますけど!(笑) 作中では苗字で呼び合っていたキャラたちが下の名前で呼び合ってるのは私なりにエピソードがあるんですが、文字に起こす事は無い…かな…。 オツカさんのお誕生日記念に書きました。おめでとうございました!14,639文字pixiv小説作品茨姫には口付けを授けない
撫子は最近様子の変わった姉の向日葵を心配していた。陽だまりのように暖かで可憐な姉は影も形もない。今の姉は、雪のように冷たくただただ凛と美しいのだった。姉の変化には、ある人の"恋心″が関係しているのだが―― ど素人の作品です。初めてオリジナル小説を書きましたので、生暖かい目で見ていただけますと幸いです。 誤字脱字、ありましたら申し訳ございません。 ※11/20加筆修正。9,856文字pixiv小説作品- このたび氷神は炎神と幸せになりました。
ガルドヴェルアからの小包
久方ぶりの『客人』。 ゆえに、嬉しいのだ。 登場キャラクター 薄井:ヤマト地獄の『アビ』所属のオスの鬼神。 フリートを『アニイ(兄貴)』と慕う。 霧賀:薄井の嫁。 ティルア:氷神。または竜神。 フリート:炎神。ティルアのつがい。 ガルドヴェルア:長らく死亡したとされていた人型のオスのエンシェントドラゴンの古龍。トウテツにより片腕と片目を失うが、ティルアたちに救出された。ブライの父親であり、ティルアの『母』、アスラテレアと馴染みがある。4,907文字pixiv小説作品 sample古語11・ある夫婦
使用古語は"比翼連理"。 比翼連理の逸話に関する比翼の鳥の事を調べたら、某サイトで面白い話を聞いてそのまま即興で作ってしまいました。 比翼連理の鳥(ヒヨクレンリノトリ)と呼ばれる怪鳥の神様は空を飛び、あるいは夫婦で行動する男女1組の洪水の神様。自分達に卑劣な扱いをした者や集落を全て洪水を起こして罰する、夫婦共に厳しい神様。 ただ、自分達に親切にしたり優しくしてくれた人には本来の鳥の姿を見せてくれる場合があるそうです。902文字pixiv小説作品