意味
元々は「万緑叢中紅一点」という中国の言葉であり「緑の草むらの中に一つだけ赤い柘榴が咲いている」という意味合いである。そこから一際目立つ存在のことを指す故事成語となった。現代では意味はより限定的になり、「多数の男性の中に一人だけ居る女性」を示す単語として使われる事が多い。
また麻雀のローカル役の一つでもある。
故事成語としての紅一点
男性の中に唯一混じっている女性のことであり逆ハーレム等と意味合いとしては似ている。上記の通り元々は「集団の中で際立って目立つ存在」を示す単語であり、女性に限定された言葉ではなかった。そこから女声に限定されるようになったのは、紅白歌合戦や紅白幕などからも分かる通り、古来より「紅」が女性を指しているためである。
役としての紅一点
緑一色に於いて、發を中に変えて和了した形を役満とみなすローカル役である。別名、万緑叢中紅一点。中が無い場合は發無し緑一色と形が同じであるため緑一色として扱われるか、發無し緑一色が認められていない場合は清一色+断ヤオ九となる。
現代麻雀では採用される事はまずないが、歴史としては緑一色よりも古い。上述の故事より由来していることからもそれはうかがえる。
成立難易度としては發か中か、の差である為緑一色と比べ難易度差は無い。
pixivにおける紅一点
一人しか描かれていないイラストにタグがついたものは主に版権の女性キャラクター。登場作品の中で紅一点のような存在を表す。また、刀剣乱舞の女審神者を扱うプチオンリー(主催は赤ブーブー通信社)の名称を示すタグも多い。
格闘ゲームの紅一点
格ゲーブームの火付け役となったストリートファイターⅡ(初代)の参戦キャラクターのうち、女性キャラは春麗1人のみと紅一点であった。黎明期の格闘ゲームにはそれを踏襲してか紅一点であるものが多い。
戦隊の紅一点
昔は戦隊ヒロインが1人の場合が多く途中交代があっても一人体制は維持されていたが、その分敵側の女性の人数が多くなりやすかった。秘密戦隊ゴレンジャーから科学戦隊ダイナマンまでは女性一人体制であったのだが、超電子バイオマンからダブルヒロイン体制が導入されここから作品によって変わってくる。また最初は紅一点だったが途中から女性が加入してダブルヒロイン体制になった戦隊も存在する。
特殊な事例としては宇宙戦隊キュウレンジャーではダブルヒロイン体制なのだが、女性2人のうち片方が着ぐるみのため、人間タイプとしては紅一点となっている。またその次作快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーでは2つの戦隊が存在し、ルパンレンジャー側に1人、パトレンジャー側に1人と「戦隊」として見たら紅一点だが「作品」として見たらダブルヒロイン体制になるという他に類を見ない形となり、ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーではいろんな意味で「紅一点」の集大成みたいになっている。
実は意外にも、戦隊で「紅一点」は大人の女性に受け入れやすく、その理由は視聴者という立場から乙女ゲームのような気分になれるためである模様。
実質、百獣戦隊ガオレンジャーが大ヒットした要因の一つが、あえて紅一点にしたことで男性色が強くしたことによってイケメンヒーローブームが起きたためである。
紅一点の戦隊
※太字は途中で正式加入して脱紅一点になる前や初期メンバーではあるが特殊な例で紅一点になる戦隊。
- 秘密戦隊ゴレンジャー
- ジャッカー電撃隊
- バトルフィーバーJ
- 電子戦隊デンジマン
- 大戦隊ゴーグルファイブ
- 科学戦隊ダイナマン
- 超獣戦隊ライブマン
- 高速戦隊ターボレンジャー
- 恐竜戦隊ジュウレンジャー
- 五星戦隊ダイレンジャー
- 忍者戦隊カクレンジャー
- 星獣戦隊ギンガマン
- 救急戦隊ゴーゴーファイブ
- 未来戦隊タイムレンジャー
- 百獣戦隊ガオレンジャー
- 忍風戦隊ハリケンジャー
- 爆竜戦隊アバレンジャー
- 獣拳戦隊ゲキレンジャー
- 炎神戦隊ゴーオンジャー
- 特命戦隊ゴーバスターズ
- 獣電戦隊キョウリュウジャー
- 宇宙戦隊キュウレンジャー
- 快盗戦隊ルパンレンジャー
- 警察戦隊パトレンジャー
- 騎士竜戦隊リュウソウジャー
- 機界戦隊ゼンカイジャー
- 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
- 爆上戦隊ブンブンジャー
- SHIN-MEN
関連イラスト
故事成語 | 戦隊 |
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関連タグ
連合の紅一点・紅一点組:Axis Powers ヘタリア関連タグ
赤点…テストの低点数