「レッツ、ゴー・オン!」
「マッハ全開! ゴーオンレッド!」
「ズバリ正解! ゴーオンブルー!」
「スマイル満開! ゴーオンイエロー!」
「ドキドキ愉快! ゴーオングリーン!」
「ダッシュ豪快! ゴーオンブラック!」
「ブレイク限界! ゴーオンゴールド!」
「キラキラ世界! ゴーオンシルバー!」
「正義のロードを突き進む!炎神戦隊!ゴー!オンジャー!」
「テイク・オフ!ゴーオン!ウィングス!」
『ゴー・オン!!』
概要
2008年2月から放送されたスーパー戦隊シリーズ第32作目。前作『獣拳戦隊ゲキレンジャー』とは対照的に勧善懲悪で王道的な作品となっており、「ヒューマンワールド」に住む人間の若者達が「マシンワールド」からやってきた正義の機械生命体「炎神」と共に、ヒューマンワールドを汚染された世界にしようとする邪悪な機械生命体「ガイアーク」と戦う。
チーフプロデューサーは日笠淳、メインライターはガオレンジャー以来となる武上純希、劇伴は戦隊初の女性作曲家の大橋恵、パイロット監督はマジレンジャー以来3年ぶりに渡辺勝也が担当している。
作風としてはスーパー戦隊らしくとにかく明るい作風で勧善懲悪ながらも憎めない悪役や、次第に結束していくメンバー、アニメ的なキャラクターで狂言回しを務めた炎神、時折見せるシリアスなシーンが高く評価されており、戦隊初心者や小さい子供にも安心して勧められる。
カラーリングとしては『超獣戦隊ライブマン』以来20年ぶりに「赤青黄緑黒」のメンバー構成となっており、ライブマン同様に「緑黒」の2人は後から加入し、元からいた3人とはスーツ・装備・巨大戦力等に差異が設けられている。途中で男女ペアという形で女性の追加戦士が初めて登場した。また多数の世界が存在するパラレル要素やコミカルな描写が多かったり、多数の芸能人が怪人の声役で出演しているといった要素も特徴(アントキの猪木、エド・はるみ、五代高之など)。
エンディング前後を挟むミニコーナーとしてゴーオンジャーの豆知識を教えてくれる「ゴーオンゼミナール」が殆どの回で放映された。ときどき敵キャラが乗っ取って「ガイアークゼミナール」「サムライゼミナール」にされたこともある。ちなみに挿入曲はあの仮面の忍者赤影のOP『忍者マーチ』のオマージュである。
ちなみに日本のテレビドラマで「フィルム撮影」「オールアフレコ」で制作された事実上最後の作品でもある。
炎神ラップシリーズ
本作のエンディングテーマは戦隊シリーズでも多数のバリエーションを持つラップとなっている。
「炎神ファーストラップ -Type Normal-」
スピードル、バスオン、ベアールVをテーマにしたエンディング。
「炎神セカンドラップ -TURBO CUSTOM-」
バルカ、ガンパード、キャリゲーターをテーマにしたエンディング。
「炎神エコラップ -Recycle Custom-」
エコをテーマとしたエンディング。
「炎神フォーメーションラップ -劇場BANG! Custom-」
ゴーオンジャー7人をテーマとした劇場版のエンディング。
「G3プリンセスラップ -PRETTY LOVE☆Limited-」
劇中で早輝・美羽・ケガレシアの3人によって結成されたアイドルユニットG3プリンセスが歌うエンディング。
「炎神サードラップ-AERO Dynamic CUSTOM-」
トリプター、ジェットラス、ジャン・ボエールをテーマとしたエンディング。
「炎神ファイナルラップ -Type Evolution-」
キシャモス、ティライン、ケラインをテーマとしたエンディング。
「G5プリンス ラップ -BONバイエ★Limited-」
劇中で走輔・連・範人・軍平・大翔の5人によって結成されたアイドルユニット「G5プリンス」とボンパーが歌うエンディング。
「炎神ウィニングラン -Type Formla-」
最終回のエンディング。
ロケットブースター騒動 - ゴーオンウィングスが使う武器で『ロケットダガー』があったのだが、放送当時の東京・秋葉原で通り魔事件が発生し、犯人が所持した武器が「ダガーナイフ」のために悪影響を避け、名称を今のモノに変更。一説では玩具メーカーの損害を考慮した為とも言われる。テレビ本編ではロケットブースターの名称は使用されなかった。
あらすじ
意思を持ち、言葉を話す乗り物型の機械生命体「炎神」。彼らが住む異世界・マシンワールドでは、
汚れた環境を好み公害を撒き散らそうとする機械生命体「蛮機族ガイアーク」が猛威を振るっていた。
勇敢な炎神・スピードル達が戦い勝利を果たしたものの、ガイアークたちは別の世界へと
逃亡していった。
それから半年後。人間達が暮らす地球=ヒューマンワールドにガイアークが出現。
次々と地球の大気を汚していくガイアークの前に、3人の若者が立ちはだかる。
彼らこそガイアークを追ってヒューマンワールドへやって来た炎神とともに戦う正義の味方、
炎神戦隊ゴーオンジャーだった。
そんなゴーオンジャー達の姿を見た2人の若者もまた、ガイアークと戦う決意をする。
紆余曲折を経て5人となったゴーオンジャーは、気持ちも新たにガイアークと戦っていく。
登場人物
呼称表
が\に | 走輔 | 連 | 早輝 | 範人 | 軍平 | 大翔 | 美羽 | ボンパー |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
江角走輔 | 俺 | 連 | 早輝 | 範人 | 軍平 | 大翔 | 美羽 | ボンパー |
香坂連 | 走輔 | 俺 | 早輝 | 範人 | 軍平 | 大翔 | 美羽 | ボンパー |
楼山早輝 | 走輔 | 連 | 私 | 範人 | 軍平 | 大翔さん/大翔 | 美羽 | ボンちゃん |
城範人 | 走輔 | 連 | 早輝 | 僕/俺 | 軍平 | 大翔 | 美羽 | ボンパー |
石原軍平 | 走輔 | 連 | 早輝 | 範人 | 俺 | 大翔 | 美羽 | ボンパー |
須塔大翔 | 走輔 | 連 | 早輝 | 範人 | 軍平 | 俺 | 美羽 | ボンパー |
須塔美羽 | 走輔 | 連 | 早輝 | 範人 | 軍平 | アニ | 私 | ボンパー |
ボンパー | 走輔 | 連 | 早輝 | 範人 | 軍平 | 大翔 | 美羽 | 僕 |
ゴーオンジャー
当初から戦っていた元カーレーサーとバス運転手、そしてパティシエール志望の3人。レース場でガイアークに立ち向かった勇気を買われてゴーオンジャーになった。
第2話よりゴーオンジャーになったフリーターの少年と自称元刑事。
なお、上記5人の名前には「ファーストネームに『車』の文字が含まれている」「ファミリーネームの1文字目を繋げると『えころじい』となる」という特徴がある。
ゴーオンウイングス
中盤より登場した兄妹戦士。
2人の名前は「ファーストネームの漢字が同じ部首(大・羽・羊)の組み合わせ」「ファミリーネームをゴーオンジャーとつなげると『えころじいすと』、つまり『エコロジスト』になる」という特徴がある。
蛮機族ガイアーク
世界を自分達好みの汚れた世界にしようとする悪の組織。
害地大臣ヨゴシュタイン
害水大臣ケガレシア
害気大臣キタネイダス
当初から登場する3大臣。
害地副大臣ヒラメキメデス
中盤から登場するヨゴシュタイン一の部下。
掃治大臣キレイズキー
危官房長官チラカソーネ
総裏大臣ヨゴシマクリタイン
終盤に登場した高官たち。
ゴーオンジャーの関係者
ゴーオンジャーを支援するサポートロボット。
異世界マシンワールドに住んでいる機械生命体。
1:スピードル
2:バスオン
3:ベアールV
4:バルカ
5:ガンパード
6:キャリゲーター
7:トリプター
8:ジェットラス
9:ジャン・ボエール
10:キシャモス
11:ティライン
12:ケライン
各話リスト
話数のカウントは「GP-○○」で統一されている。
また、サブタイトルのフォーマットは全篇通して「漢字2文字+カタカナ4文字(または3文字+1文字分に収まる記号)」となっている。
なおこれまでのスーパー戦隊には存在したナレーションが本作に存在しないため、サブタイトルのコールや次回予告は炎神が交代で担当している。ちなみにGP-1の予告(テレビ番組放送開始のCM)担当はスピードル。
音楽
主題歌
作詞:マイクスギヤマ/作曲:岩崎貴文/編曲:Project.R(大石憲一郎、岩崎貴文)/歌:高橋秀幸 (Project.R)
OPテーマ。
作詞:八手三郎、マイクスギヤマ/作曲・編曲:大石憲一郎 (Project.R)/歌:Project.R(谷本貴義、Sister MAYO、大石憲一郎) with 炎神キッズ
EDテーマ。初期メンバーのパートナーをテーマにしたバージョン。放送時期によって以下のバージョンが存在する。
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:大石憲一郎/歌:Project.R(高取ヒデアキ、五條真由美、谷本貴義、Sister MAYO、大石憲一郎) with 炎神キッズ
シフトチェンジャー組のパートナーをテーマにしたバージョン。
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:大石憲一郎/歌:炎神キッズ with Project.R(谷本貴義、Sister MAYO、大石憲一郎)
GP-23、24で使用されたバージョン。
作詞:マイクスギヤマ / 作曲・編曲:大石憲一郎 / 歌:Project.R with 炎神キッズ
GP-25と劇場版で使用されたバージョン。
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:大石憲一郎/歌:G3プリンセス(逢沢りな、杉本有美、及川奈央)
女性メンバーとケガレシアによるバージョン。挿入歌としても使用された。
作詞:マイクスギヤマ / 作曲・編曲:大石憲一郎 / 歌:Project.R(YOFFY、岩崎貴文、高取ヒデアキ、五條真由美、谷本貴義、Sister MAYO、大石憲一郎)with 炎神キッズ
ゴーオンウイングスのパートナーをテーマにしたバージョン。
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:大石憲一郎/歌:Project.R(高橋秀幸、谷本貴義、Sister MAYO、大石憲一郎)with 炎神キッズ
古代炎神の3体をテーマにしたバージョン。
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:大石憲一郎/歌:G5プリンス(古原靖久、片岡信和、碓井将大、海老澤健次、徳山秀典)with ボンパー(中川亜紀子)
男性メンバーとボンパーによるバージョン。
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:大石憲一郎/歌:Project.R(高橋秀幸、谷本貴義、Sister MAYO、高取ヒデアキ、五條真由美、YOFFY、岩崎貴文、IMAJO、大石憲一郎)with 炎神キッズ
GP-FINAL専用バージョン。
挿入歌
- 炎神合体! エンジンオー
作詞:マイクスギヤマ/作曲:大橋恵/編曲:Project.R(大石憲一郎、大橋恵)/歌:石原慎一
GP-10では「炎神合体!エンジンオー -Power G-MIX-」が使用された。
- BANG! BANG! ゴーオンジャー
作詞:マイクスギヤマ/作曲:古家学/編曲:TAKKARATTS/歌:NoB(Project.R)
- 明日もゴーオンジャー
作詞:マイクスギヤマ/作曲、編曲:TAKKARATTS/歌:岩崎貴文(Project.R)
- 炎神合体エンジンオー G6
作詞:マイクスギヤマ/作曲:浅田直/編曲:高木洋/歌:MoJo
- レッツ・ゴー音頭
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:鈴木盛広/歌:高橋秀幸(Project.R)
- テイクオフ! ゴーオンウイングス
作詞:マイクスギヤマ/作曲:大橋恵/編曲:Project.R(大石憲一郎、大橋恵)/歌:Project.R(谷本貴義、五條真由美、大石憲一郎)
- 害悪産業革命宣言
作詞:マイクスギヤマ/作曲:IMAJO/編曲:籠島裕昌/歌:IMAJO (Project.R)
- G9! チューンナップ
作詞:マイクスギヤマ/作曲:前田克樹/編曲:高橋カツ/歌:宮内タカユキ
- GO! BABABANG! ゴーオンジャー
作詞:マイクスギヤマ/作曲・編曲:鈴木盛広/歌:高橋秀幸(Project.R)
- G12! チェッカーフラッグ
作詞:マイクスギヤマ/作曲:大橋恵/編曲:大石憲一郎/歌:串田アキラ
- Smile×Smile
作詞:マイクスギヤマ/作曲:岩崎貴文/編曲:大石憲一郎/歌:楼山早輝(逢沢りな)
- 夢の翼
作詞:マイクスギヤマ/作曲:谷本貴義/編曲:大石憲一郎/歌:須塔美羽(杉本有美)
- 桃源郷(ユートピア)
作詞:マイクスギヤマ/作曲:YOFFY/編曲:大石憲一郎/歌:ケガレシア(及川奈央)
- 君とギュッと♪
作詞・作曲:徳山秀典/編曲:MOKU/歌:G5プリンス(古原靖久、片岡信和、碓井将大、海老澤健次、徳山秀典)
- miss you
作詞・作曲:徳山秀典/編曲:MOKU/歌:須塔大翔(徳山秀典)
関連映像作品
劇場版
2008年8月9日公開。ゴーオンジャーの単独劇場版作品。
2009年1月24日公開。前作『獣拳戦隊ゲキレンジャー』とのクロスオーバー作品。
2010年1月30日公開。次回作『侍戦隊シンケンジャー』とのクロスオーバー作品。
Vシネマ
ゴーオンジャーの10周年を記念して制作されたVシネマ作品。2018年9月26日にBlu-ray/DVDが発売。
他TVシリーズ
2011年放送のスーパー戦隊第35作。第35話・第36話に江角走輔が登場。更に、スピードルとベアールVの子供となる新たな炎神、マッハルコンが登場。
2024年放送のスーパー戦隊第48作。車スーパー戦隊繋がりのコラボエピソードとして、第12話に江角走輔/ゴーオンレッドとスピードル、バスオン、ベアールVが登場。また、話だけだが、マッハルコンも語られている。
関連イラスト
余談
江角走輔の本編前の所属チームは、SuperGTGT500クラスのカーナンバー23のXANAVI NISMO GT-R(現在のMOTUL AUTECH GT-R)であり、GP-02の3人の過去の回想シーンやGP-FINALのカートシーン、エンディングの一部のダンスパート等は、実際にツインリンクもてぎで撮影している。後にも先にもレース場でロケがなされたのは現状この作品が唯一である。また、GP-02では、これに関連し、本山哲(当時本山はXANAVIに所属)が、ゲスト出演している。
オーディション階段では当初、タイトルは音速戦隊バクオンジャーという名が描かれていた。
関連タグ
獣拳戦隊ゲキレンジャー← 本作 →侍戦隊シンケンジャー