「ヒューマンワールドの正義の味方を掃除する、掃治大臣……キレイズキーであります」
CV:竹本英史
概要であります
蛮機族ガイアークの掃治大臣。害水目出身。
「掃除」ではなく「掃治」と表記するのが正しい。
ヨゴシマクリタインに従い、チラカソーネとともにサウンドワールド、マジックワールド、プリズムワールドを滅ぼした(ただしキレイズキーはヨゴシマクリタインが滅ぼした世界の残骸を後片付けしただけ)。
一人称は「自分」で、軍人口調で話し、語尾に「であります」を付ける。基本的にクールでハードボイルド。キタネイダスに右手で握手を求められた際に「利き腕は預けないであります」、ケガレシアが背後に立った際に「背後に立つなであります」と言うなど、プロフェッショナル意識が高い。
その一方、ケガレシアやキタネイダスらとすぐに意気投合したり、彼の不意打ちを喰らったゴーオンジャーに対して「お出かけでありますか?ルルルのル」(言うまでもなく天才バカボンに登場する某キャラの口癖のパロディ)と口走ったりと、ヨゴシマクリタインら他の高官に比べればいくらかユーモアのある性格。
戦闘力はガイアークの高官だけあって極めて高く、いわば戦いのプロ。
活躍であります
本格登場はGP-43だが、GP-42では巨大戦中のエンジンオーを狙撃し、合体を強制解除するほどのダメージを与えている。
GP-43ではヒューマンワールドの侵略が一向に進まないことに業を煮やし、キタネイダスとケガレシアを支援するため登場。
ガイアーク反応を検知して現れたゴーオンジャーに対し、崖の上に隠れて待ち構えることで隙を作り、まずホウキショットガンによる狙撃でグリーンを撃破。
警戒態勢に入った4人の前に飛び降りて登場、名乗りを上げると、3人の射撃をアンチソウルゾーキンで拭き取って吸収、そのままゾーキングレネードでレッド、ブルー、ブラックを撃退しつつ炎神たちを失神させ、余波の稲妻で上空を飛んでいたサンタクロースを撃墜する。
さらにレッドのサーベルストレートをチリトリシールドでいなし、ハタキブレードの反撃で変身解除に陥れると、足止めに回ったゴーオンウィングスを苦も無く一蹴、ホコリトラッシュでぶっ飛ばして勝利を収めた。
そして撤退した他の4人を追って現れ、ゾーキングレネードを投げつけて先制攻撃をかましつつ炎神を昏倒させ、ゴーオンジャーの攻撃をチリトリシールドでいなして圧勝。
しかし、翌日になって街に現れたところでサンタの扮装をしたゴーオンレッドが登場、メンボークナイで攻撃するも今度はすべて弾かれた上、衣装を投げつけられて視界が封じられたところにゴローダーGTを放たれる。
これをゾーキングレネードで迎え撃とうとしたが、レッドが持って来ていた(冒頭で撃墜したサンタの持ち物である)無限プレゼント袋に隠れていた5人に組み付かれたことで失敗、レッドの一撃でゾーキンを破壊されてしまった上にゴローダーアタックの直撃を受けてしまった。
炎神たちのパワーが戻ったことで本領を発揮したゴーオンジャーにはさすがに分が悪く、一斉射撃でチリトリシールドを失い、ゴーオンウィングスの追撃でメンボークナイまでも喪失。
たまりかねてホウキショットガンを持ち出すも、スーパーハイウェイバスターに打ち負けてこれも喪失。
さらにゴーオンレッドの猛攻を受けて押し込まれ、トドメにカンカンカンエクスプレスが直撃したことで爆発四散した。
と思いきや、
「そんなことで自分に勝とうとは、あさはか千万であります」
七つ道具の最後の一つ、ムゲンゴミバコに退避することで致命傷を避けて復活。
油断していたゴーオンジャーをサンタもろとも吸い込んであちこちに飛ばし(走輔・連・軍平は強盗が逃げ込んだ幼稚園、早輝・大翔はお化け屋敷、範人・美羽・サンタはどこかの海辺)、再集結する前にヒューマンワールドを掃除するべく、各地に飾り付けた爆弾で地上を破壊する「ヒューマンワールド年末ジャンボ大掃除大作戦」を始動するが、想定したよりも早くレッド、ブルー、ブラックが戻ってきてしまい、3人の攻撃でムゲンゴミバコを吹き飛ばされてしまう。
ならばとばかり、これまで滅ぼしたサウンド・マジック・プリズムの3つのワールドから得たエネルギーを調合した「ドッキリウム」を飲んで超産業革命を起こし巨大化。
キョウレツオーを相手に巨大戦を開始し、さらに後から加わったエンジンオー・ガンバルオーも寄せ付けない圧倒的な強さを見せつけ、作戦を実行に移そうとするが、セイクウオーが土壇場で駆け付け、起爆装置を破壊されたことで失敗。
ハタキブレードも失ったところでゴローダーGTも加わり、
「強大な列車の王! キョウレツオー!」
「巨大なる炎神の王! エンジンオー!」
「更なる炎神の王! ガンバルオー!」
「空を制する天空の王! セイクウオー!」
「爆走する正義の車輪! ゴローダーGT!」
『無敵の音をとどろかす! ゴーオン!オールスターズ!!』
歴代初のロボの名乗りと共に繰り出される一斉攻撃で袋叩きにされ、どうにか包囲を脱してバケツバズーカを叩き込むが、今度は分離した炎神たちがエンジンオーG12に合体、ゴローダーストライクでバズーカをも失ったところにG12グランプリを喰らって敗北。
「む、無念であります……。害気大臣、害水大臣、骨は拾ってクリーナー……!」
と、辞世を残して爆発四散を遂げた。
しかし、唯一残されたムゲンゴミバコが怪しくランプを光らせており……。
おソウジ七つ道具であります
キレイズキーが使いこなす7つの武器で、掃除用具がモチーフ。いずれも威力が高い。
- ホウキショットガン(箒):箒を模したライフルで、メインの武器として使用。狙いは正確無比で、登場前のGP42においてもスピードルに不意打ちを仕掛け、GP43でもゴーオングリーンのスーツに風穴を開けるほどの威力を見せた。
- ゾーキングレネード(雑巾):あらゆるエネルギーを拭き取り吸い取る「アンチソウルゾーキン」を絞り、手榴弾として投げつける。炸裂するのはエネルギーだけであり、ゾーキン本体は跳ね返る様に手元に戻って来る。炸裂するエネルギーは炎神ソウルに対する特効作用があり、直撃すると意識不明に陥る。炎神との連携で真価を発揮するゴーオンジャーにとっては最悪と言っていい武器であり、GP-43で猛威を振るった。
- チリトリシールド(ちりとり):どんな攻撃も跳ね返すちりとり型の盾。使わない時は左手の甲に小さくした状態で装着している。
- ハタキブレード(はたき):はたきを模した蛮刀で、切っ先に吹き流しがあり、赤い軌跡を描きながら敵を斬る。固有必殺技として胸の勲章を背景に袈裟斬りと横一線の斬撃を繰り出すホコリトラッシュや×の字に斬りつけるハタキブレード・たすき掛け、円月殺法の動作の後に、十文字切りで斬りつける(四角い部屋を丸く掃く)ハタキブレード・円月斬り等がある。
- メンボークナイ(綿棒):綿棒を模した苦無。壊された時には、「メンボークナイまで!面目ない!」と駄洒落を言った。
- ムゲンゴミバコ(ゴミ箱):次元の移動が出来るゴミ箱で、攻撃も回避出来る。キレイズキーの死後、残されたこの箱からヨゴシマクリタインとチラカソーネが登場した。
- バケツバズーカ(バケツ):最強最大の威力を誇るバズーカ砲。
余談であります
名前の由来は「きれい好き」と削除や抹殺を意味する「イレイズ」を掛けたもので、正義の味方を文字通り「綺麗に片付ける」事から来ている。汚れることが重視されるガイアークとしては意外なネーミングに見えるが、邪魔者を排除するプロである彼はいわばヒューマンワールド的価値観でいうところの「汚れ役」であるがゆえ、ガイアーク的には言い得て妙といえるかもしれない。
上記の台詞は「骨を拾ってくれ」という懇願と「クリーナー(掃除用具)」を掛けたダジャレ。最期の言葉の意味は、ムゲンゴミバコを指していたと思われる。
メインイメージや「背後に立たれるのを嫌う性格」の元ネタは『ゴルゴ13』のデューク東郷。自称が「自分」で、ショットガンを主武器とするあたりは『西部警察』の大門圭介がモデルになっている。
声を担当した竹本英史氏は『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』にて冥獣人デーモンのアボロスの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は3年ぶり。また、5年後の『獣電戦隊キョウリュウジャー』では同じく数話をまたいでの登場となる強敵・デーボ・ウイルスンとその分身・デーボ・コンピュータウイルスンの声を担当した。
スーツはのちに『海賊戦隊ゴーカイジャー』にてチラカソーネの頭と組み合わせた上でチラカシズキーのものに改造。更に『炎神戦隊ゴーオンジャー10YEARSGRANDPRIX』のグレイズキーに再改造された。
海外版ではキロバイトという名前で登場。こちらはユーモアのあった本家とは違い、冷酷な性格。
後続作品への客演であります
199ヒーロー大決戦にて、黒十字軍の復活怪人として巨大な姿で登場。
『太陽戦隊サンバルカン』のサンバルカンロボによる太陽剣・オーロラプラズマ返し、『大戦隊ゴーグルファイブ』のゴーグルロボによる地球剣・電子銀河斬りを受け爆散した。
関連イラストであります
関連項目であります
炎神戦隊ゴーオンジャー 蛮機族ガイアーク ヨゴシマクリタイン チラカソーネ
臨獣ヒポポタマス拳バーカー:こちらも天才バカボンのキャラをモデルとした怪人で、こちらはキレイズキーと違い、名前通り本物のバカ。
光鬼:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の戦隊怪人で登場回がクリスマス回で本編中本物のサンタが登場している。