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概要編集

炎神戦隊ゴーオンジャーのリメイク作。


原作のゴーオンジャーは王道ヒーローモノであると同時にコミカルな作風であったが本作は何と世界征服された世界が舞台ゆえに全体的に暗く、一般人死亡するシーンなども存在しているなどストーリーがハードなモノとなっている。


そのためかこの作品だけは他のパワーレンジャーの世界とは別世界らしく、次作品との共闘編では他の世界に移動・共闘した。(のちの作品でも従来の作品とは別世界という事も発覚した作品も登場した)

原作シーン流用も流石に厳しく、出来る限りは現地での新規撮影が行われた。

流用の関係上ギンジロー号がどうしても映り込んでしまうシーンでは、側面の「GO-ONGER」を「Ground Outdoor Operational Network General-purpose Explprational Rover」という強引な意味づけも行われた。


キャラクター一人一人を深く掘り下げる為、人数は少なめにするという措置として、相棒の炎神に人格は無く、ただの動物型のビークルになっている。愛嬌のあるデザインに関しては「開発者の趣味」とされた。スタッフも東映から提示された炎神のデザインを見て「どうするんだこれ」と大いに悩んだのだとか。


だが諸事情の問題があった事により、新作の話は一時的に打ち切りやディズニーが本作を最後にパワーレンジャーを作らない事を決定した。また、玩具も69億円と低い結果となった。


しかし、これはシリーズの版権がディズニーの手を離れる事が既に決まっていた中、すでに玩具開発が進んでいることや国外から資金を調達していること、そしてバンダイと共同制作していたジェティックスヨーロッパ社との契約の関係から前作『ジャングル・フューリー』に次いでもう1作だけ作る事になり、「仮にコケた所で失うものは何もない」と子供人気、玩具売上完全無視・採算度外視の大人の鑑賞に堪えうるハイターゲット向け作品として製作総指揮兼メインライターのエディ・ガゼリアンにディズニー側がオーダーしたことで企画がスタートしたためである。制作にあたって原作のゴーオンジャーは見ずに、というか見せてもらえず設定が作られた。


これにより、サバン・ブランドが権利回収して次作『パワーレンジャー・サムライ』が放送されるまで第1作目のマイティ・モーフィン・パワーレンジャー第一シーズンのデジタルリマスター版を再放送することとなった。


本作にはエンディングが存在せず、本編ラストにスタッフクレジットが流される形式となった。ちなみ第23話「And... Action」は舞台裏紹介とNG集の紹介である。


主題歌とは別に番組宣伝用イメージソングがシリーズ最多の5曲用意された。

※番宣用ソングはサバン社がディズニー傘下だった当時のパワーレンジャーシリーズの特徴の1つ。基本的に1作につ、1~2曲程度だが本作だけ、極端に多く用意されたのは採算度外視の産物でもある。


また、玩具限定ではあるがパワレンオリジナル戦士が存在し、彼らは古代炎神をイメージしたデザインとなっている。

マンモスレンジャー、ティーレックスレンジャー、トリケラトプスレンジャーの3人。



登場人物(味方)編集

()は日本名。

  • スコット・トルーマン/レンジャーオペレーターシリーズレッド(ゴーオンレッド)

防衛軍チームイーグル・スカッドのパイロットでメイソン・トルーマンの次男。兄のマーカス・トルーマンと共に出撃するが、その直後を狙われて撃墜される。しかし辛うじて脱出し、ドクターKによりパワーレンジャーのリーダーとして任命される。

  • フリン・マッキャリステア/レンジャーオペレーターシリーズブルー(ゴーオンブルー)

メカに強く、オリジナルの武器を開発する事もあり、シンプルメカニックをモットーとする。小さい頃からヒーローになりたいと憧れたが、正義感が強すぎて失敗して職場を転々としていた。

元々はお嬢様だったが、ヴェンジックスの攻撃で全てを失いコリンスにやって来た。お嬢様とはいえ、乗馬代わりにモトクロスをするなど行動力は抜群で、バリアが稼動する直前に防衛軍の無線で撃墜されたパイロットが居ると知り、バイクでスコットを救出しに向かっている。

元はマフィア「スコーピオン・カルテル」の一員だったが、ある出来事から追われている。当初は無視されていたが、ディロンがレンジャーブラックになる条件として仲間になり、次第にレンジャーとしての使命に目覚め、信頼を得ていく。

記憶喪失のままコリンスの外の世界を彷徨っていたが、ジギーと出会いコリンスにやって来る。サイボーグであった為に防衛軍に拘束されるが、レンジャーイエローのピンチを救った事からサマーの信頼を得て、レンジャーブラックに推薦された。


陽気な性格。元はアルファベット・スープでレンジャースーツの被験者であった。ドクターKの親友であり、世界が崩壊した後は独自に戦っていた。

ジェムの妹で兄同様に陽気な性格。


  • ドクターK

パワーレンジャーの強化スーツや装備を開発した科学者。少年の頃は天才であり、アルファベット・スープの研究員として働いていたが、後に騙されて監禁される。それが原因であるコンピューターウイルスを作り出し、世界崩壊を招く。ちなみに第4話までは姿を現さず、Kと書かれたモニター越しにパワーレンジャーと連絡を取っていた。



登場人物(敵)編集

ドクターKがアルファベットスープから脱走する為に作り出したウイルスだったが、後に自我を持ち地球を支配する存在となった。中盤から行動するボディ(害地副大臣ヒラメキメデス)を作りだし、パワーレンジャーと対峙する。後にシフターが倒されると・・・・。

続編『ビーストモーファーズ』でもラスボスとして登場。


テナヤの策略でヴェンジックスの怒りを買って追放され、最後はパワーレンジャーに倒されるが・・・。


あまり有能とは言えない幹部。テナヤからは馬鹿にされている。


  • テナヤ7

原作でいう害水大臣ケガレシアに当たる人物。戦闘の際には専用のバイザーを身に着ける。手の部分を分離させる事ができる為、レンジャーの基地に容易に侵入したり、自らが捕らわれても、手を遠隔操作して逃げ出す事が出来る。終盤、ヴェンジックスによってテナヤ15に強化される。

正体はディロンの妹。


冷酷な性格で長い間行方知れずになっていた。

  • アタックボッツ(蛮機獣)

ヴェンジックスが製作したものと幹部達が製作したものが存在し、言語を話さないのが多いなど設定が原典と大きく異なる。また、原典では幹部だったチラカソーネもこの扱いとなっている模様。

  • グラインダ(蛮機兵ウガッツ)

戦闘員。ドローン(蛮ドーマ)という戦闘機を操る。


ゾード編集

パワーレンジャー・スーパーメガフォース』に登場する大型ゾード。こちらは意思を持っている。


メガゾード編集


余談編集

ハードな世界観とのギャップが大きい炎神デザインはドクターKの趣味とされた。


舞台設定が進撃の巨人パシフィック・リムと類似しているが、本作の方が先である。


特命戦隊ゴーバスターズ』との関係編集

一言で言えば極めて密接な関係である。

パワーレンジャーからの逆輸入要素が多いゴーバスターズは本作と類似した設定及び作風を有していた為、海外展開について本作と引き合いにされる事が多いが、公式・非公式の双方で見解が正反対だった。



そして2019年、キョウリュウジャーに道を譲る形で一旦見送られたゴーバスターズが『パワーレンジャー・ビーストモーファーズ』として海外展開される事となった。採用が一旦見送られた原作が数年後に採用された初のケースである。

前述の続編要素はラスボスのヨゴシマクリタインメサイアを「ヴェンジックス(エヴォックス)」名義で同一人物扱いする形で実現。ヴェンジックスはビーストモーファーズでパワーレンジャーの力の源とされる異空間「モーフィングリッド」を掌握しようとしており、シリーズ設定の根幹に関わる要素を標的としている。


その結果、当初は過去作との接点をほぼ持たないパラレルワールドだった『RPM』が続編を持つ立派なパワーレンジャー作品に晩成・昇華したのであった。


関連タグ編集

炎神戦隊ゴーオンジャー:原作

パワーレンジャー・ビーストモーファーズ:10年後に制作された続編

特命戦隊ゴーバスターズ:続編の原作

宇宙戦隊キュウレンジャー・・・・こちらも敵組織が地球征服に成功している。そのためかこちらも本来のスーパー戦隊の地球とは別世界と言う事になっているなど共通点がある。

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