概要
百獣戦隊ガオレンジャーのリメイク版で、ストーリーの基本展開はかなり原典に近い。
ただし明朗な作風だった原典と比較して、悲劇的な要素も多く特にレッドの設定は重くなっておりラスボスとの因縁が話の骨子として組み込まれている。
(子供向け番組の表現規制が厳しいアメリカの事情を考えると、日本の原典より鬱展開が組み込まれるのは異例なことである)
また、歴代レッドレンジャーが登場する『フォーエバー・レッド』ではビーファイターカブトの追加戦士とジースタッグ、ブラックビートがマシンエンパイアの敵幹部として登場している。(ちなみに、ビーファイターシリーズはアメリカでビートルボーグの題でリメイクされているのだが、どうしてこのような扱いになったのかは不明。)
変身コールは「ワイルドアクセス!」であり、流用の都合で変身バンクが改変される事の多いパワレンにおいては珍しく、日本と変身バンクが全く同じである。
登場人物
- コル・エヴァンス/レッドライオレンジャー(ガオレッド)
ジャングルで育った野生児で動物の言葉がわかる。1枚の家族写真を頼りに、両親を探して街にやってきてふとしたきっかけでパワーレンジャーに加入。中盤で両親が既に殺害されていた事を知る。
原典では獣医だったが、本作品では「戦いが全て終わった後、獣医になることを決心」という結末になっている。
- テイラー・イアハート/イエローイーグルレンジャー(ガオイエロー)
ちなみに、現実のアメリカにも結構女性の戦闘機パイロットは存在する。
- マックス・クーパー/ブルーシャークレンジャー(ガオブルー)
- アリサ・エンリレ/ホワイトタイガーレンジャー(ガオホワイト)
- ダニー・デルガド/ブラックバイソンレンジャー(ガオブラック)
- メリック・バリトン/ルナウルフレンジャー(ガオシルバー)
- プリンセス・シャーラ
巫女というより「プリンセス」らしく、花の王冠状のものを被っている。
- エヴァンス夫妻(リチャード・エヴァンス、エリザベス・エヴァンス)
その際妻のエリザベスはとっさにコルを隠し、コルはその後ジャングルに住む部族に家族写真ごと拾われて育てられた。
登場人物(敵)
- マスター・オルグ/ビクター・アードラー
本作のラスボス。かつては人間で、コル・エヴァンスの両親と同僚の科学者だった。
コルの母エリザベスに惚れていたが告白直前に彼女がコルの父リチャードと婚約し、さらにリチャードが研究で高い名声を得たため彼らを逆恨みしていた。
エヴァンス夫妻とジャングルに調査に訪れた際、先代マスター・オルグの芽を見つけて食べて能力を獲得し、エヴァンス夫妻を殺害して自分は現代のマスター・オルグとなった。
当初はオルグの能力を得た人間止まりだったため作り物の角をつけていたが一端倒されて部下達にも見捨てられた後本物のオルグと化す。
- ジンドラックス(ヤバイバ)
- トキシカ(ツエツエ)
- ゼン・アク(狼鬼)
- レティナクス(シュテン)
- ネイザー(ウラ)
- ヘリコス&アルティラ(プロプラ&キュララ)
本作オリジナル装備
- サヴェージサイクル
原作のウルフローダーに相当する装備だが、今回は5人にも支給されており、それぞれのパートナーであるパワーアニマルの化身とされる。
ガオファルコンが変化した物はワイルドライダーと呼ばれ、飛行形態に変形する事が出来る。
本作オリジナル武器
- ジャングルブラスター
以下の5つの武器からなる、ガオイカロスをイメージさせる必殺バズーカ。(この為、ゴリラ、エレファントを模した武器はない。)日本風にいうなら『破邪百獣砲』といった所か。原典に登場しない追加戦士やバトライザーが登場するのはよくある事だが、原典に登場しない合体武器というのは非常に珍しい。原典に登場しても全く違和感のなさそうな外見をしている。
- ファルコネイター
- ディアクラッチャー
- アルマジロパック
- ソードオブパルドリス
ちなみに、名前が英語のジュラフではないが、『カメロ・パルドリス』はラテン語でキリンを意味するので一応ネーミングとしては間違っていない。しかしこれだけ動物名がラテン語なのでかなり浮いている。
- ライノシューター