概要
本作の敵であるオルグの支配者で、神と崇められる存在。
作中ではその姿を見せる事も、また言葉などで明確な意思を伝える事もなく、本拠地である鬼洞窟マトリックスの石像を介して、ハイネスデュークを始めとする配下に制裁を加えるなどといった形で、その力の一端を示すのみである。
とはいえ、シュテンでさえも制裁を食らった際、普段の尊大さもかなぐり捨てて恐懼するばかりであるなど、その実力については計り知れないものがあるようで仮に復活したが最後、オルグの支配する世界が誕生すると危惧されていた。しかし・・・
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※ネタバレ
「オルグマスター?」
「その様な者、おらぬでおじゃる」
物語最終盤にて、復活した3ハイネスとガオレンジャーが直接対決に及んだ際、全ての邪気が消滅したにも拘らず彼らが復活した経緯について、疑問を抱いたガオレッドは「オルグマスターに新しい命をもらって復活したのではないか」との推測を立てる。が、その推測に対する3ハイネスからの答えは全く予想外なものであった。
「オルグマスターとは、巨大なパワーの例えに過ぎん!」
「今の我らこそ、全てを備えた存在でおじゃる!」
「我ら以上のパワーの者など、この世に存在せぬ!!」
・・・以上の台詞からも分かる通り、オルグマスターは架空の存在であった。
ハイネスデュークにとって、オルグマスターとはあくまでも他のオルグを従わせるために必要な「象徴」でしかなく、このタイミングでその事実を明かしたのは本人らが述べたように自身達がオルグマスターに相当する存在に至り自分達だけで全てを従わせるだけの力を得たと判断したか、彼らが復活するまでの時点で従わせるべきオルグの殆どが倒されていたため、わざわざ隠しておく必要がなくなったからとも考えられる。
ただ、上記のようにシュテンは一度制裁を受けているので恐らく初期の段階では本当にオルグマスターは存在したが、展開の都合上なくなった可能性がある。そうでもないと事前に自分に電撃が当たるよう細工していたという無駄に手の込んだ自作自演を行っていることになるが…。
海外版
ガオレンジャーの英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー・ワイルド・フォース』では、オルグマスターに相当するオリジナルキャラクターとして「マスター・オルグ」と呼ばれる、オルグ軍団の首領が登場する。
元・人間で、本名はビクター・アードラー。産まれたばかりのコル・エヴァンスの両親を殺害した張本人でもある。
かつては人間で、コル・エヴァンスの両親と同僚でアニマリアを研究していた科学者だった。
コルの母エリザベスに惚れて婚約指輪を買い、告白直前に彼女がコルの父リチャードと婚約し、さらにリチャードが研究で高い名声を得て、記者会見で3人の研究を発表するとき、ビクターに発表機会が来たが、ある記者がリチャードの話を聞きたいとしながらリチャードが発表をすることになり、彼らを逆恨みしていた。
エヴァンス夫妻とジャングルに調査に訪れた際、先代マスター・オルグの芽を見つけて食べて能力を獲得し、エヴァンス夫妻を殺害して自分は現代のマスター・オルグとなった。
(表向きにはエヴァンス夫妻と一緒に死んだことになっている)
ビクターの能力は体から伸びるつるや根(日本版のオルグシードのようなものか)を使っての攻撃であるがビクター自身は魔力を持っていても姿は人間のままであり角も作り物であり、額の目は被っていたヘルメットにモーターを仕込んでいただけである。
過去に多少の未練はあったのか、人間だったころにエヴァンス一家と撮った写真をずっと持っており、捕われたシャーラに「ドクター・アードラー」と呼びかけられた際には激しく動揺していた。コルがエヴァンス夫妻の子であることを知り、彼にも憎しみを抱くようになった。
トキシカとジンドラックスに自身の正体を知られた際は彼らを洗脳し、スーパージンドラックス&スーパートキシカ(原作でいう装甲ヤバイバと装甲ツエツエ)の姿に変えた。
上記の通り架空の存在であったオルグマスターとは別の意味で、このマスター・オルグもある種の「作り物」というべき存在であり、物語の途中で突如として発見されたビクターとしてレンジャーを病院に誘引して拉致する。コルに自分が彼の両親を殺したということも明らかにしてコルまで殺そうとしたが、仲間の力でコルは立ち直り、レッドレンジャーがアニマリウムアーマーとなったことで敗北したと同時に先代マスター・オルグとは別人である事がバレてレッドレンジャーに敗れた後用済みとしてマンディロク(Mandilok)の手により「無きもの」として扱われるのもまた同様であるが、同作では物語最終盤にて真のラスボスとして覚醒・復活するという、原典とは大きく異なる展開を迎える事となる。
なお今作のマスター・オルグの先代は百鬼丸である。
ゴーマ十五世 ゴーマ十六世ことシャダム中佐:こちらもビクター同様、額に一つ目であり、冷酷で残忍な敵組織の親玉繋がり。
またゴーマ十五世は先代のマスターオルグ同様既に死亡しており、物語のゴーマ十五世も黒幕のシャダムが都合がいいように作られた操り人形である。
シャダムの場合、彼がゴーマ十六世に即位した時は敵組織が壊滅状態だということが似ている。しかし、シャダムもゴーマ十五世同様…
ゼッド博士:研究者夫妻を事故に見せかけて殺害した悪役繋がり。その夫妻が殺害される直前に秘かに逃がした1人息子が後年、因縁の敵として対峙する点も共通している。
バトラー伯爵:動物に関係する映画にて登場し学者仲間を殺害しツノの怪物になった悪役繋がり。その科学者が殺害される直前に秘そかに逃した1人息子がいる。
そして打撃技をする主人公に倒された点も共通している。